Title : 『Eden』
Artist : Everything But The Girl
LABEL : Blanco Y Negro
発売年 : 1984年
【SONG LIST】
01.Each And Every One
02.Bittersweet
03.Tender Blue
04.Another Bridge
05.The Spice Of Life
06.The Dustbowl
07.Crabwalk
08.Even So
09.Frost And Fire
10.Fascination
11.I Must Confess
12.Soft Touch
Title : 『Promises』
Artist : Floating Points & Pharoah Sanders Feat. London Symphony Orchestra
LABEL : P-VINE
NO : PCD94026
RELEASE : 2021.3.26
Title : 『Aspects』
Artist : STR4TA
LABEL : Brownswood
NO : BRC663
RELEASE : 2021.3.26
Title : 『Yellow』
Artist : Emma-Jean Thackray
LABEL : Movementt
NO : BRC676
RELEASE : 2021.7.2
【沖野修也 プロフィール】
選曲家/作曲家/作詞家/執筆家/ラジオDJ。
KYOTO JAZZ MASSIVE名義でリリースした「ECLIPSE」は、英国国営放送BBCラジオZUBBチャートで3週連続No.1の座を日本人として初めて射止めた。これまでDJ/アーティストとして世界40ヶ国140都市に招聘されただけでなく、CNNやBILLBOARD等でも取り上げられた本当の意味で世界標準をクリアできる数少ない日本人音楽家の一人。音楽で空間の価値を変える"サウンド・ブランディング"の第一人者として、映画館、ホテル、銀行、空港、レストラン、インテリア・ショップ等の音楽プロデュースも手掛けている。
2009年にはインテンショナリーズが設計したユナイテッド・シネマ豊洲の音楽監修でGOOD DESIGN賞を受賞。2015年、ジャズ・プロジェクトKYOTO JAZZ SEXTETを始動。ファースト・アルバムをブルー・ノートよりリリース。2016年1月にPop Up専門の書店、Jazzy Booksを設立。2017年6月、KYOTO JAZZ SEXETのセカンド・アルバム『UNITY』を発表。同年フジ・ロック・フェスティバル~Field Of Hevenステージにも出演。2018年7月にはDJとして名門モントルー・ジャズ・フェスティバルにも出演を果たした。2019年には店内音楽の選曲を担当した代々木上原のレストランSioが、ミシュランの一つ星を獲得している。著書に『DJ 選曲術』や『クラブ・ジャズ入門』、自伝『職業、DJ、25年』等がある。
現在、有線放送内I-12チャンネルにて"沖野修也 presents Music in The Room"を監修中。World Wide FM~WWKyoto(毎月第二月曜放送)レギュラー。GQ Japanオフィシャル・ブロガー。
2020年12月23日に渋谷ストリーム1FにオープンしたThe Room COFFEE & BARのクリエイティヴ・ディレクターでもある。
ステイホームで1日中、365日音楽を聴き続け「次」がなんとなく見えてきた2021年。
他にもSecret Night Gang、Cande y Paulo、Kurt Elling、Emma-Jean Thackray、Mndsgn、Nala Sinephro、佐瀬悠輔などベテランから新鋭までたくさんの音楽家が素晴らしい音を奏でてくれました。その中でも特に印象に残った3作品を紹介します。
Pino Palladino And Blake Mills
Notes With Attachments
ジェフ・ベック、エリック・クラプトンといった大ベテランからディアンジェロ、エリカ・バドゥ、RHファクターらの90年代ネオソウル・アーティスト、そしてジャズ・ヴォーカリスト、ホセ・ジェイムズまで幅広いフィールドでその才能を発揮してきたイギリス・カーディフ出身のベーシスト、ソングライター、プロデューサーピノ・パラーディーノ、キャリア初のアルバム。敏腕プロデューサー、ギタリストのブレイク・ミルズとの共同プロデュースでクリス・デイブ、ラリー・ゴールディングス、サム・ゲンデルらを迎えて作り上げたセッション・アルバム。"いぶし銀"とはこの作品のためにあるような言葉だと思う。
2021年はクラブはおろかバーラウンジでのプレイさえ失われてしまいましたが、夏以降は各方面の尽力により、毎週金曜日には日本で初めて著作権をクリアし全ての権利を守る音楽配信番組「JAPAN DJ Net Online」(とはいえ邦楽原盤しかプレイできませんが配信音楽環境を取り巻くグレイゾーンをクリアできたという意味では快挙だと思っています)に救われました。但し↑上記のような決まり事もあるので買うレコードは和ジャズを中心とした邦楽が多く、しかしまたその反動で輸入盤も片っ端から買ってしまうという結果、トータル過去最大額のレコードを買った年にもなりました。現場主義がそのまま音楽生活にも反映してしまうベスト3枚がこちらになります。
STR4TAはDJには別格の一枚。日本人には今ひとつ馴染みの薄かったブリット・ファンクを洗練されたものとしてリロード。ディスコ・ファンク・ニューウェーブ・ジャズフュージョンをミックスしたそのブリット・ファンクはその当時からUKを中心として沸き起こったムーブメントとして後々の萌芽として大事なのですが、斬新なサウンドとしてあらためてそれを提示してくれた。僕のDJ個人史においてもLEVEL42やLIGHT OF THE WORLD、FREEZらは重要なのですが今ひとつ再評価に上がらず、でもその80'sの決して大きくないシーンを再浮上させ脚光を浴びせてくれたことが痛快でした。
デビュー作から地味に追いかけていたストックホルムの妖精、リサ・エクダールがついにアナログLPをリリース。ついでに旧作もアナログ化されるという盆と正月が一度に来た喜びに沸きました。最新作はカバーアルバムですが、この機会にぜひ日本のリスナーに彼女の存在を知って欲しい。ブロッサム・ディアリーを更に10倍甘くした歌声、北欧ジャズ然としたクールな演奏スタイルにはスウェーディッシュ・ジャズ・シーンの精鋭が集結しているところにも注目。A.1『WISH YOU WERE GAY』は言わずと知れたビリー・アイリッシュのヒット曲。
番組でも触れましたが2021年はジョニ・ミッチェルの名盤『BLUE』がリリースされてから50年を迎えました。年末にはEP盤で「All I Want」をリリースしましたが、本格的にレコーディングに着手、2022年の冬までには『BLUE』丸ごとカバーしたアルバム『RE:BLUE』をリリースします。ボーカルにはジョニ・ミッチェルを愛してやまないイスラエルのボーカリスト、J-ラモッタすずめをメンバーに加え「STE with J-Lamotta すずめ」これはSunaga t experienceとして7枚目のアルバムとなります。2022年のYear's Bestとして堂々と選出できるように全力を尽くします。
Years Best-須永辰緒-
Title : 『Aspects』
Artist : STR4TA
LABEL : Brownswood
NO : BRC663
RELEASE : 2021.3.26
Title : 『Grand Songs』
Artist : Lisa Ekdahl
LABEL : Masterworks
NO : 19439920662
RELEASE : 2021.10.8
Title : 『Flor』
Artist : Gretchen Parlato
LABEL : コアポート
NO : RPOZ-10064
RELEASE : 2021.3.3
【須永辰緒 プロフィール】
Sunaga t experience =須永辰緒によるソロ・ユニット含むDJ/プロデューサー。 DJプレイでは国内47都道府県を全て踏破。また北欧=日本の音楽交流に尽力、世界各国での海外公演多数。
MIX CDシリーズ『World Standard』は12作を数え、ライフ・ワークとも言うべきジャズ・コンピレーションアルバム 『須永辰緒の夜ジャズ』は20作以上を継続中。国内や海外レーベルのコンパイルCDも多数制作。国内外の多数のリミックスワークに加え自身のソロ・ユニット"Sunaga t experience"としてアルバムは5作を発表。アナログ啓発活動としてヴァイナルのみのリリース•シングルなども続く。最新作は 『VEE JAYの夜ジャズ』(ビクター)『Sunaga t experience DIGS CHIEKO KINBARA~Jazz Remixies~』(CAPOTE)『BETHLEHEMの夜ジャズ』(ULTRA VIVE)『クレイジーケンバンドのィ夜ジャズ』(UNIVERSAL SIGMA)『Sunaga t experiencec/STE』(BLUE NOTE)等。多種コンピレーションの 監修やプロデュース・ワークス、海外リミックス作品含め関連する作品は延べ200作を超えた。加えて企業ブランディングや商品開発、音楽や料理などの著作も多数手がける。
皆さんこんにちは。トランペッター&ピアニストの曽根麻央です。今日は日本を代表するミュージシャン、日野皓正さんのライブ音源『D・N・A Live In Tokyo』をご紹介します。本当に素晴らしいトランペットの演奏と、一体感あるグルーヴィーなリズムセクションがマッチして素晴らしいアルバムになっています。
その前に一つ宣伝です。本日情報公開されました!
私、曽根麻央のセカンド・アルバム『Brightness of the Lives』が来年2月9日に発売決定いたしました!
アルバム・タイトルでもる『Brightness of the Lives』とは、僕のバンド名でもあります。参加しているアーティスト、井上銘(ギター)、山本連(ベース)、木村紘(ドラムス)と共に育てて来たバンドサウンドが見事に凝縮された作品と なっています。
ゲストには世界的に活躍するパーカッショニスト二階堂貴文を迎えてワールドミュージック的な幅の広い音楽性になっております。また、トランペットの音色に合う様に選曲や曲作りにこだわりました。カヴァー・ソングにはマイケル・ジャクソンの「You Are Not Alone」や、パッと・メセニーの「Always And Forever」といった美しい曲をピックアップして、トランペットやフリューゲルホルンを駆使して収録しています。是非聴いていただきたい一枚です。宜しくお願いいたします。
1. Prelude / 2. Luminous / 3. Drum Hero / 4. Home / 5. Quiet Cinema / 6. Air / 7. Lives / 8. You Are Not Alone (R. Kelly) / 9. Gathering At Park Drive / 10. Always And Forever (Pat Metheny)
All songs written by MAO SONÉ except where indicated
【リリース・スケジュール】
1/2 6 /2022 アルバム先行配信 「Luminous」 配信
2/9/ 2022 『Brightness of the Lives』発売 サブスク 配信 /CD 流通 開始
さて本日ご紹介する日野皓正さんのアルバム『D・N・A Live In Tokyo』は2001年10月9日にBunkamura オーチャードホールでライブ録音されたものです。
さてメンバーを見ましょう
日野皓正 - trumpet
Sir ローランド・ハナ - piano
ロン・カーター -bass
ジャック・ディジョネット - drums
01. It's There
日野皓正さんの弟、日野元彦さんの楽曲。原曲はファンキーな曲ですがここではスウィング・ヴァージョンでの演奏です。
イントロから出現するロン・カーターのベースラインとそれに呼応するローランド・ハナのフレーズが曲全体を支配しています。ロンのベースラインは毎回ちょっとずつ変化があり、半音と半音の間の音などもあり実際になんの音を弾いているのかわからない箇所が結構あるのですが、それがまた音楽全体で聴くと緊張感だったり無重力感だったりと言ったものを感じさせてくれます。まさにマエストロのなせる技でしょう。
02. Lori
ゆったりしたスウィングの日野さんオリジナル曲。ロン・カーターのベースラインが全体を通してクリエイティブで素晴らしいものになっています。まるでブギウギピアノの左手の様なベースラインが奥出現します。ハーモニックス(元の倍音列を使用した奏法)で通常のベースの音域にはない高音もベースラインの一部として使用していてベースの特殊奏法の可能性を聴く事ができます。ベースソロも圧巻です。とてもインタラクティブなロンのベースラインとも相性が抜群なジャックのドラムがグルーヴをゆったりと支えます。
03. For Toddlers Only
ロン・カーターの軽快なスウィングのポスト・ビバップのスタイルの曲。日野さんの音を張った時のテンションと、それがリリースされた時の柔らかな音色の対比を聴くのが非常に楽しい曲です。
04. Black Jack
日野さんのオリジナル曲。3拍子の曲で、とても特徴的なトランペットのメロディー・ラインで始まります。私の小学生の頃は日野さんの演奏を聴きに行くと必ずこの曲を演奏していたのを覚えています。一度聴いたら忘れないインパクトがある曲だなと思います。この曲のソロでも日野さんの圧倒的な馬力とテクニックを聴く事ができ必聴テイクになっています。
05. Up Jumped Spring
トランペットとドラムだけの曲。日野さんとジャック・ディジョネットのフリー・インプロヴィゼーションから始まります。ジャックはアフリカのトーキング・ドラムの様なフレーズから始まり、日野さんもまるで民族楽器の様な音を出しています。二人ともダイナミックスのレンジが広いので聴いていてびっくりさせられると思います。その後フレディー・ハバードの「Up Jumped Spring」のメロディーが聴こえて来ますがここでは激しい高速スウィングのバージョン。フレディーのオリジナルは3拍子の少し可愛らしいスウィングの曲です。この演奏は9分を超えていますが日野さんは本当にずっと吹き続けて音楽をリードしていきます。ジャックも美しいドラムの音色と、独特なプレイで音楽に変化をつけさせデュオなのに人々を飽きさせません。