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2013年9月アーカイブ

bar bossa vol.22:bar bossa

bar bossa


vol.22 - お客様:武藤サツキさん(スモール・サークル・オブ・フレンズ)
「食欲や元気無いとき聴いたら、この音おかずにご飯三杯いけます(サツキ調べ)」



いらっしゃいませ。bar bossaへようこそ。

月の後半はお客様をお迎えして「俺がコンピCDを作るんだったらこうするね」という趣旨で選曲していただいてますが、今回は初めての女性で、「私がコンピCDを作るんだったらこうするかな」です。
ゲストはなんと、スモール・サークル・オブ・フレンズの武藤サツキさんです!(拍手)


林(以下H)「いらっしゃいませ。早速ですが、お飲み物は?」

サツキ(以下S)「ジンジャーエールをお願いします。」

H「お生まれは佐賀なんですよね。」

S「はいそうです。とても田舎です。今はありますけれど、以前は飛行場が無かったからきっと田舎の概念がついちゃったのでしょうか?もちろん、誇れり佐賀です!」

H「小さい頃のお話を教えてください。」

S「とにかく、父と母に影響されていた子供時代です。父はBarを経営しながらカメラマンをやっていて、お店は機材だらけでした。自宅には、カメラ、映画、音楽、車の雑誌が堆く積まれ、Barにジュークボックスがあったので裸の7インチが大量にあり、それらを毎日聴き、その雑誌を見(内容はちっとも理解していないのですが)、外を走る車の車種を当て、窓の外ばかり見ていました。夜はひとりですから、宵っぱりで深夜の映画ばかり観る。」

H「お父さんがBar経営でカメラマン・・・ なるほどそれはすごい家庭ですね。」

S「父から買ってもらうのは、ギターにアンプ、父の手作りバックロードホーンのスピーカー。人形なんて、ひな人形でさえ三段で終了しましたし、女の子なモノを買ってもらった記憶がちっともありません。」

H「結構自分の趣味を押し付けちゃうお父さんだったんですね。お母さんはどんな方なんでしょうか?」

S「母は藤間流の師匠で、家には着物が沢山あり、お稽古の日は着物を、普段は洋服を着ている母にとても憧れていました。でも、踊りは続かずにピアノを習っていました。お習字や絵など片っ端から一人で行って、『今日からココに行く』と大体事後報告。とんでもないですね、今思うと。ご飯も一人で作り、食べる。サバイバル能力には長けているでしょうね? だからたまの母料理は、どんなものでも最高のごちそうです。鍵っ子で、一人っ子。私の土台はきっとその頃作られたんだと思います。今も全く興味の方向は変わりませんから。」

H「一人でなんでも行動できる子供だったんですね。」

S「でも、今の自分を見ると、どう考えたって父母の二人から出来上がっている事が容易にわかります。それは見事なくらいです。」

H「音楽体験も教えてください。」

S「7インチのアナログは大半がイージーリスニングやjazz。
jazzと言ってもフュージョンやjazzからBossanovaへ移行しつつある時代。
jazzも12インチなんかがあって、昔のCTIシリーズ等がカット盤などであった頃。」

H「サツキさん、もう歌詞になっています! 最初に買ったCDは?」

S「最初に買った音は、CDではなくアナログ盤です。但し、何を買ったかちっとも覚えていません。近くの音楽ショップに毎日試聴に行っていました。相当迷惑だったと思います。子供だから、ヘッドフォンをしているので大きな声で歌っていることさえわからない。でも、そういう事はとても覚えています。」

H「結構、目立ってた女の子ですね。(笑)」

S「そこで知り合ったお姉さんがjazzのバンドをしていてライブというものに初めて行ったのもその時期です。小学生だったと思います。"Take 5"を延々、何十分もやっていたのを覚えています。(もちろん"Take 5"だったという事は後に分かるんですが)けっこう、子供ながらにショッキングでした。
だってあのフレーズが何度も出て来る。
ツチャツチャ、ツーチャーっていうアレ。
別にかっこいい訳でも、選んだ訳でもない音楽体験。
環境も、それは面白い頃でしたね・・・。
(そこまで話すと、コレ明日になってしまいますね)」

H「サツキさん、会話が歌になってしまっています。」

S「今やっている事もそうなんですが、知らない間に傍にあって、そうなってこうなった・・・・・・。早くも、〆っぽい話しですが、未だにそう思います。と林さんにお話ししていて思いますが、けっこうな不良ですね。まだこれ小学校5、6年くらいの話ですから。よく家の親が出してくれてたな? そこらへんは覚えていない? 都合がいいものです。」

H「福岡の話もお願いします。」

S「福岡には、洋服を買いに行っていました。高校生の時代そして、働くようになってからも休日はほぼ熊本と福岡にいた気がします。よく行っていた『Harrys』というインポートショップがレディスのお店を出店する際に、バイヤーとして誘われたのが福岡に行くきっかけです。バイヤーをしていた頃が、文化的にも鍛えられていた時期だったんじゃないでしょうか? 福岡時代は正に子供の頃にためてきたコトを、確かめていたように感じます。今になってそう解釈できるんですが、その頃はもう無茶苦茶です。時間が無い。脳が興奮している様子が、今思い出しても蘇るほどです。たぶんその時代が、音楽も、ファッションも、映画も本も絵や写真も。そして物廻り全て・・・。モノ、コトに一番お金を使っていた時期だと思います。」

H「楽しそうですね。」

S「その頃に、今の相方アズマリキさんにも出会いました。そして、今ココにいる事になるきっかけになった、United Future Organizationにも。アズマさんは面白かったですね。飄々とする様はまわりとは違って見えたし、興味深い人でした。彼と出会った事で、音楽へとさらに加速する事になります。」

H「福岡と東京の違いとかは?」

S「福岡東京は思えば、親戚が東京に数件あってよく行き来していましたし、今では住んでいるので、きっと縁があるんですね。福岡は、東京に対してきっとジェラシーがあると思いますから、独自の文化を育てようという機運がその頃からあったと思います。と言っても文化的な構図から見ると、断然熊本の方が魅力的でした・・・。熊本は『福岡なんて相手にしてません』風情でしたし。思えばその頃の熊本は狂っていましたね。ソレが面白くて仕方が無かった。でも、音楽は福岡の方がよかった。何故かは、今でもよくわからないけどDJをしたり音楽イベントをする上で、居心地が良かった。福岡の人たちは、もちろん都会のプライドもあるのでしょうが、それよりも知らない事への興味の方が上回っていた。何かをする度に、コミュニティが広がる感じでしょうか。その頃の福岡の人力(ヒトリョク)は凄かったと思います。」

H「熊本という存在も大きいんですね。東京進出のきっかけは?」

S「Small Circle of Friendsでデビューしても5年ほどは福岡を拠点に活動していましたが、移籍を機に東京へ来ました。それも、'来なきゃCD出さないよ'な感じだったので。本当に先にお話ししたように、結果として選んでいるんでしょうが、知らぬ間にそうなっちゃった・・・という。(なんだか、だんだん自分のついて反芻作業をしてるみたいな気持ちになってきました。)」

H「そして東京時代・・・」

S「Small Circle of Friendsは、今年で20年。『スモサの20』というタイトルで2013年を過ごしていますが、東京に来て15年になります。いつも自分達の事を『低空飛行で、日々を紡ぐ』みたいな風に表現していますが、正に知らぬ間に20年経っていたという感じでしょうか。アレです。ラッキー。そう、『ついて』いたんだと思います。2012年10月10日に10枚目のアルバムを発売した時は、なんだか面白いなと思いました。毎日をStudio75で過ごし、音や服を作る。『自分達の事は自分達でする』と思いインディを選び、レーベルを作り、さらに前に進む。メジャーだった頃に見えなかった事が沢山見えて見晴らしも良くなった分、動く能力や所謂リテラシーみたいなものが必要になる。インターネットやPCはほぼ触り倒して覚えているので、アレンジ能力はとても乏しいけれど、早くから認知して利用してきました。それは、私達とって大きなメリットだったと思います。と言っても、音楽にしてももちろんファッションにしても、様々なデバイスから発信するコトは重要だけど、バジェットのない私達は、意外に信用していない。そうゆう柔軟な塩梅は、いつの時代も必要だなと常に思っています。そんな事を思いつつの東京15年。」

H「これからの話をお願いします。」

S「その時代、時代に上手く付き合うのではなく、どれだけ俯瞰で見えているか? 手元だけではなくグルリと見渡せる場所に今いるのか? という事はいつも大事に思っています。そういう意味で、世界を見渡せるインターネットに対しては、レコード→ラジオ→テレビ→インターネットと変革して来た時代の真っただ中産業としてではなく、解釈を見誤らないようにしながら、いつも消費者として関わって行きたいとも考えています。」

H「なるほどです。」

S「『音楽を買う』から『音楽を無料』というのは、いかにも今の時代みたいだけれど、すでにラジオが登場した頃にそうだったんじゃないかなとも思います。これから先、もっときっと興味深い事がまだあるんじゃないかと、ある意味、その登場の方が待ちどおしい。」

H「サツキさん自身のこれからは?」

S「小学何年生だったか? 詩を書く授業のとき『歌を歌う人になりたい』と書いた事を覚えています。先生から読まされたので、はっきりと記憶に残っている。『あら?歌ってる』とある日思い出したんですね。それってけっこう吃驚なんですよね。しかも、けっこうな青春時代を送ってさらにその後のお話なんで・・・。人生って面白いとは聞いていたけれど、ホントに面白いなって。だから、夢みたいなコトは無いと言えば無いんです。というか、次は何がくるんだろう?の方が先ですから。何が来ても、何をやっていても不思議じゃない。今歌を生業にして、しかも10年前辞めたはずの洋服にまさか再び関わっている。いつからか、『大体そうなるよね』な予想は当たらないという事をうっすらと思い始めました。それから余計にそう感じるようになりました。と、言っている自分を数年後振り返ると「こんな事言ってるよ」と、笑うんでしょうが。」

H「なんかすごいお話を聞けちゃいましたが、選曲に行きましょうか。まず選曲のテーマは?」

S「はい。『食欲や元気無いとき聴いたら、この音おかずにご飯三杯いけます(サツキ調べ)』です。」

H「(サツキ調べ)にやられました。一曲目は?」

Ramsey Lewis featuring Earth, Wind & Fire - Sun Goddess



S「いつでも何処でもどんな場面でも、聴けばパッと元気。ありそうでなかなか無いそんな音・・・。ギターのカッティングとローズピアノのころころ具合、そしてコーラスであなたもご飯四杯!」

H「もう永遠の名曲ですよね。次は?」

Shuggie Otis - Inspiration Information



S「3月に来日し現役のギターは未だに光り続ける。ギターの素晴らしさも、そして声の持つ柔らかさ、フェティッシュ感満載な優しさも、甘く危険なご飯三杯!タイトルの素晴らしさにさらにおかわり♬」

H「女の子をキュンとさせる声ですよね。次は?」

TERRY CALLIER - ORDINARY JOE



S「ギタリストTerryは、67歳で2012年10月28日に天国へ行きました。正直亡くなった日にあんなに悲しくなるなんて思いもしなかった。もちろん大好きなミュージシャン。でもこんなに密かに心に深く落ちていたとは。聴く度に悲しいけれど、こんな心に落ちる音をもっと作りたいと思うからどんぶり三杯!」

H「東京のBGMと呼んでも良いような曲ですね。次は?」

Todd Rundgren - Hello, It's Me



S「"Dream Goes on Forever"も大好きだけれど、"Hello, It's Me"のソングライティングにはいつ聴いても心が躍る。appleユーザーでCMにも出ていた彼は、早くからネット配信をしている。エキセントリックなムードも実は演出だったとするとすごい!もう音だけじゃなくそんな才能にもごはんおかわり!!」

H「トッド・ラングレンって当時、こんな格好でTV出演してるんですね・・・ 次は?」

Eddie Harris - Space Commercial



S「才能とは、アイデアと閃きをも併せ持つ。焼き餅こんがり3個は焼くこの音。60年代からこんなインスピレーション溢れるセンスは、Varitoneでさらに光を放つ。というか、もともとのjazzマナーが素晴らしいんだから、あ~もうやんなっちゃうので四杯はいけるかも!」

H「『60年代からこんなインスピレーション溢れるセンス』ってホントそうですよね。もう勝手にひとりで進化してしまっています。次は?」

The Peddlers - On a clear day



S「ミュージカル『晴れた日に永遠が見える』の主題歌を、「Peddlersがオリジナルじゃないかしら」と思う程、素晴らしいカバーに。歌詞も音もこの素敵な曲は、Sarah VaughanやOscar Peterson、Barbra Streisandもカバー。晴れた日に聴きながらおにぎり持ってでかけよう。ぜったい気持ちよい日になるよ。」

H「サツキさんが選ぶ曲って全部ある種の不良が持つソフィストケイトされたセンスがありますね。次は?」

The Blackbyrds - Walking in Rhythm



S「選んだ10曲の中で、聴く度にきっと一番元気になる音(私が)。ドナルド・バードの生徒さんが彼のプロデュースで奏でる音は、ドナルド・バードのDNA満載。エレピやフルートの音でさらに『何かが起こっても大丈夫』な気持ちになれるって素晴らしい。最後の最後、フェードアウトする直前のキメにさらにもう一杯!リズムセクションの素晴らしいコト。ウォーキインリーズム♬」

H「今、気がついたのですが、『聴く度に元気になる』ってサツキさんのテーマ、切ないですね。確かに元気になれます(涙)。次は?」

She's Gotta Have It - Nola



S「映画『She's Gotta Have It』のサントラ、Bill Leeの曲。Spike Leeの映画は音像も含めどの映画も大好き。Lee親子、二人のセンスが生んだ素晴らしい曲と映像。コノ映画に出て来るピザで、三杯いけます!三角ピザはいつ観ても美味しそう。」

H「スパイク・リー、僕も好きです。やっぱりサツキさん、『頭が良くてクールな不良感』みたいな空気が好きなんですね。次は?」

Wichita Lineman - Glen Campbell



S「ホントは、Sounds Orchestralをと思ったけどYouTubeで見つからなかったので・・・やっぱりココはGlenさんで。大好きな曲アップ・アップ・アンド・アウェイのジミー・ウェブが作った曲。セルジオメンデスをはじめいろんな人にカバーされてる。カバーでも、三杯はいけます。はい。」

H「こういう希望が見えてくる曲調も好きなんですね。サツキさんの本質的なところがやっと見えて来ました。次は?」

A Charlie Brown Christmas - Christmas Time is Here Song



S「毎年クリスマスの時期になると必ず聴くこの曲。子供の頃からの親友Snoopy。正直コレは映像もセットでご飯三杯。でも映像を観なくてもこのシーンは何度も観たから聴くだけで思い出す。Vince Guaraldi Trioが奏でる音に子供達が歌う声。きっとずっと年を経ても聴き続けるだろうな。泣きながらおかわり!!」

H「うわ。最後これですか。僕もお店で夏でもいつでもかけてます。」


サツキさん、今回はお忙しいところ、どうもありがとうございました。

スモール・サークル・オブ・フレンズのHPはこちらです。
http://www.scof75.com/

スモール・サークル・オブ・フレンズのFaceBookはこちらです。
https://www.facebook.com/scof75

サツキさんのTwitterはこちらです。
https://twitter.com/SCOF75


みなさん、先日の台風は大丈夫でしたか? 最近、日本列島では色んな災害が増えていますね。お気をつけ下さい。
それではまた、こちらのお店でお待ちしております。


bar bossa 林 伸次




「bar bossa」アーカイブ

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bar bossa information
林 伸次
1969年徳島生まれ。
レコファン(中古レコード店)、バッカーナ&サバス東京(ブラジリアン・レストラン)、
フェアグランド(ショット・バー)を経た後、1997年渋谷にBAR BOSSAをオープンする。
2001年ネット上でBOSSA RECRDSをオープン。
著書に『ボサノヴァ(アノニマスタジオ)』。
選曲CD、CDライナー執筆多数。
連載『カフェ&レストラン(旭屋出版)』。

bar bossa
bar bossa
●東京都渋谷区宇田川町 41-23 第2大久保ビル1F
●TEL/03-5458-4185
●営業時間/月~土
 12:00~15:00 lunch time
 18:00~24:00 bar time
●定休日/日、祝
お店の情報はこちら

WHISKY MODE Vol.49ゲスト - 社長(SOIL&"PIMP"SESSIONS):WHISKY MODE

今回の「WHISKY MODE」
ゲストは現メンバーが集結し今年10周年を迎えたSOIL&"PIMP"SESSIONSから社長。


2010年の6月以来、2回目の登場です。
ちなみに前回出演頂いた際、ボウモアをピックアップしたのですが、
それがきっかけとなってボウモアにはまったそうです。

まずはザ・マッカラン ファインオーク12年のハイボールで乾杯です。

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Photo by daisuke ishizaka


■今回PICK UPしたウイスキー:ザ・マッカラン ファインオーク12年■

スコットランドの名門「ザ・マッカラン蒸溜所」がおくるマッカランの新シリーズ!
マッカランの特徴である"シェリー樽原酒"をはじめ、3種類の異なる樽で熟成させた原酒を絶妙なバランスでバッティング。シェリー樽"由来の華やかさを残しつつ、ライトでスムーズな飲み口です。また、ハイボールにすると一層華やかさが引き立ちます。

ザ・マッカラン ファインオーク12年プレゼント:応募はこちらからどうぞ


■社長 × ザ・マッカラン ファインオーク12年■
「香りがいいね。バニラのような甘い香りがする。実は昨日食後に飲んだんだけど食後も美味しかった。
ちょうど友達が来ていて、これだけで会話もすすみました。」 by 社長


今年は現メンバーが集結して10周年のアニヴァーサリー・イヤーという事でリリース続々。
ライムスターを迎えた 「ジャズィ・カンヴァセイション」に続き、椎名林檎との「殺し­屋危機一髪」、
そして7月には全曲ゲストを迎えたコラボレーション・アルバム『CIRCLES』をリリース!

このPVでは番組で話題になった自腹購入の船長帽子がみれます。
社長似合いすぎ。

【‪SOIL&"PIMP"SESSIONSと椎名林檎/殺し屋危機一髪】

才能豊かで個性的なメンバーが揃うSOIL&"PIMP"SESSIONS。
日本は勿論、海外のフェスでも大人気です。
これはNorth Sea Jazz Festivalの様子。DEATH JAZZ!!




社長ハイボールおかわり。

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Photo by daisuke ishizaka


飲みながらということもあり、収録という事を忘れてリラックストーク。
最近はまっている音楽から料理の話まで。
「茄子には是非油を吸わせてあげたいんだよね」(笑)


二人本当に仲良しでなんだかカップルのようですw


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Photo by daisuke ishizaka


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Photo by daisuke ishizaka

10月23日にはソイル初のベスト盤『"X" Chronicle of SOIL&"PIMP"SESSIONS』をリリース!
10周年ワンマンLiveツアーもあります。

■2013.10.26(SAT) 札幌 cube garden
■2013.11.07(THU) 仙台 darwin
■2013.11.08(FRI) 新潟 GOLDEN PIGS RED
■2013.11.10(SUN) 富山 MAIRO
■2013.11.15(FRI) 京都 磔磔
■2013.11.23(SAT) 浜松 窓枠
■2013.11.30(SAT) 福岡 Drum Be-1

SOIL&"PIMP"SESSIONSライブ詳細


なんと社長からKAWASAKIさんへサプライズプレゼント!
英語の格言付 メモ帳です。
クリエイティヴな作業に重宝しそう。

KAWASAKIさんかなり喜んでおります。

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Photo by daisuke ishizaka


【ザ・マッカラン ファインオーク12年の世界観に通じる楽曲】
→「This Is Us(Roots Mix) /Elements Of Life」
「ビーチやテラスで仲間とハイボールを飲みながら会話しているような、
そんなイメージがこの曲にあるので選んでみました。」by 社長


【今回のテーマ「TIME」に合う楽曲】
→「Time Is Love feat Carmen Lundy / quasimode」
「TIMEというテーマですぐ思い浮かんだのがCarmen Lundyの「Time Is Love」なのですが、
今回は盟友quasimodeのバージョンを選んでみました。」by 社長


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■With Female Vocalists■

このコーナーでは素敵な3名の女性ボーカリスト、
orange pekoeのナガシマトモコさん、青木カレンさん、
そしてJiLL-Decoy associationのchihiRoさんが交替で登場。
ウイスキーの似合うシーンをイメージして選曲してくれます。

今回はジルデコのchihiRoさん。30歳代女子のリアルなコメントを届けてくれました。

選曲テーマは「時の経過が気付かせてくれたもの」。
9月4日リリースの新作『ジルデコ5』からのセレクションです。




M1: 「ハッピーハッピー!アンハッピー?! / JiLL-Decoy association」

M2: 「ガールズ・オブ・サマー / JiLL-Decoy association」

M3: 「パパのベイビー / JiLL-Decoy association」

ジルデコ5


ジルデコ5 / JiLL-Decoy association

リリース:2013年9月4日
ワーナーミュージック・ジャパン
製品番号:WPCL11445

30代女子のリアル。ジルデコ、同世代の応援ソング!ワーナーミュージック移籍第一弾アルバム!ボーカルchihiRo(30代女子)が本音で届ける笑いと勇気と愛!極上ビート甘いメロディ、ジャジーなアンサンブルに乗せて。新作「ジルデコ5」は30代女子であるボーカルchihiRoが、自身の経験や同世代の仲間のリアルなストーリーを元に、30代女子のリアルを"セキララ"に、"同世代への応援ソング"や、 "30代女子の葛藤やリアルな本音" をつづった作品。ジルデコ新章突入のファンファーレを高らかに鳴らす曲たちが凝縮です。






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番組では皆さんから頂いたメッセージやリクエストもご紹介しています。
抽選でゲストとのサイン入り写真+ウイスキーをプレゼント!

次回は50回目ということで、メッセージお待ちしております。
番組の思い出、印象深いゲスト、KAWASAKIさんにこれやって欲しい等々なんでもOKです。

応募はこちらからどうぞ

収録風景等、番組のfacebookページにもたくさん掲載しています。
そちらも是非チェックしてみて下さいね~。

「WHISKY MODE」facebookページ

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【DJ KAWASAKI初のコンプリート・ベストアルバム、
『NAKED ~ DJ KAWASAKI Complete BEST』5月29日(水)リリース!】

タイトル : 『NAKED ~ DJ KAWASAKI Complete BEST』
発売日 : 2013.05.29(Wed) Release
製品番号 : TOCT-29148
価格 : ¥2,300 (tax.in)

iTunes ダンス・シングルチャートで、前人未到の8曲連続No.1を獲得!
birdをフィーチャーした書き下ろし新曲「Shining」収録!
ジャパニーズ・ハウス・ムーブメントを作ったDJ KAWASAKI 初のコンプリート・ベストアルバム!!

NAKED ~ DJ KAWASAKI COMPLETE BEST


NAKED ~ DJ KAWASAKI COMPLETE BEST

リリース:2013年5月29日
ユニバーサル ミュージック (e)
製品番号:TOCT29148

デビューアルバム『Beautiful』(2006年)から『BLACK & GOLD』(2012年)までの全楽曲より、iTunes ダンス・シングルチャートNo.1を獲得した楽曲などを選りすぐり、さらに書き下ろしの新曲、未発表Ver.までも加え収録した、DJ KAWASAKI初のオールタイム・ベスト!!新曲のフィーチャリング・ヴォーカルにはbirdが参加!DJ KAWASAKIの名曲が新たに誕生!ジャケットは、デビュー盤でモデルの藤井リナを起用し、"モデル・ジャケ"の先駆けとなった米原康正氏による最新フォトセッション!デビューから現在までの全てがわかる究極のベスト盤!




アルバム詳細(EXTRA FREEDOM)

ツアー詳細(EXTRA FREEDOM)


【沖野修也、DJ KAWASAKIがシングルモルトの世界をテーマにセレクトしたコンピレーションCD】

Magic


WHISKY MODE~A COLLECTION OF CLUB JAZZ / CROSSOVER / SOULFUL HOUSE CLASSICS~

リリース:Now On Sale
ewe records
製品番号:EWSP-0001

シングルモルトウイスキー"の世界観をテーマに、沖野修也、そしてDJ KAWASAKIが("クラブ・ジャズ/クロスオーバー・ミュージック"を)セレクトしたコンピレーションCD。JAZZTRONIK、吉澤はじめの楽曲から、沖野修也自身の楽曲もセレクトした、音楽×ウイスキーの至極のコンピレーションアルバム。共通するのはその多様性と、良質な世界観・・・。個性的な表情を見せるシングルモルトとクラブジャズ/クロスオーバーミュージックが共鳴し合うひととき、(家でも外でも楽しめる)新しいライフスタイルを提案します。

コンピレーションCD「WHISKY MODE」特別ページ


DJ KAWASAKI Official Site




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『"X" Chronicle of SOIL&"PIMP"SESSIONS』

X


"X" Chronicle of SOIL&"PIMP"SESSIONS / SOIL&"PIMP"SESSIONS

リリース:2013年10月23日
ビクターエンタテインメント株式会社
製品番号:VICL-64067

10年間のディスコグラフィーの中から、バンドを代表するオリジナル楽曲を年代記(クロニクル)的に完全網羅。さらに、書き下ろしの新曲「Are You Ready?」を加えた、全18トラックのベスト・アルバムが遂に完成!! 初回限定盤は、ボーナス・ディスク付きの2枚組。アーティストとのコラボレーションやコンピレーション企画に参加した際の音源を1枚にコンパイルした、レアなボーナス・ディスクは正に永久保存盤!





【SOIL&"PIMP"SESSIONS プロフィール】

soilandpimpsessions600.jpg

社長(アジテーター)
タブゾンビ(Tp)
元晴(sax)
丈青(pf)
秋田ゴールドマン(b)
みどりん(ds)

2001年
東京のクラブ・イベントで知り合ったメンバーにより結成。ライブ・パフォーマンスを中心とした活動を身上とし、確かな演奏力とクールな雰囲気を漂わせながらも、ラフでエンターテインメント、バースト寸前の爆音ジャズを展開。DJが主体であったクラブに、LIVEパフォーマンスを持ち込んだパイオニアとして、クラブ・シーンでは知る人ぞ知る存在となる。

2003年
音源も発表していないバンドの出演は異例となった"FUJI ROCK FES.03"のFIELD OF HEAVENに出演、圧倒的なパフォーマンスで大きな話題となる。

2004年
6月 初音源となるアルバム『PIMPIN』をリリース。JAZZ,CLUB,ROCKシーンをクロスオーバーしたリスナーを獲得、各メディアからも2004年の衝撃的作品として紹介され、話題となる。7月 石川県白山の野外フェス、COMECOMERIDEに出演。ラストでサックスを吹きながらステージ上からダイブした元晴が名誉?の骨折。8月 朝霧JAMに出演。来日していたロス・ロボスのメンバーがステージ袖で見て絶賛し、自分たちのステージにメンバーそれぞれをソリストとして迎えJAMセッションを敢行。悪天候の中、聴衆に最高の場面を提供した。12月 シングル『サフォケーション』を発表。インストバンドとしては稀な、FM局でのパワープレイ獲得、チャートイン、タワーレコードのキャンペーンポスターに起用されるなど注目を受ける。

2005年
2月1stフル・アルバム『PIMP MASTER』を発表。全国8ヶ所のワンマンツアーをスタート。大盛況に終わる。東京では代官山UNITでのワンマンに急遽加え、渋谷PLUGで3DAYSの追加公演を行いSOLDOUTとなる。4月 アシッドジャズの生みの親で、TALKING LOUDレーベルを主宰するジャイルス・ピーターソンが偶然音源を手にし、自身のBBCの番組"World Wide"で4週にわたってオンエア。番組出演とUKでのショーを直接オファーされる。時を同じくして、ドイツ、カナダ、北欧などのジャズ・シーンで話題となる。7月 MINI ALBUM『SUMMER GODDESS』発売。2度目となる"FUJI ROCK FESTIVAL'05"(WHITE STAGE)、"RISING SUN ROCK FESTIVAL(RED STAR FIELD)"ほか、国内大型フェスティバル出演。8月 初の渡欧。BBC RADIO1にセッション出演。またロンドン(Gilles Petersonのイベント)、ベルリン(Jazzanovaのイベント)にてLIVE敢行。10月 東阪クアトロツアー"株主総会"実施。ソールドアウトの大盛況となる。12月 DVD『LIVE IN LONDON+』リリース。2度目の海外ツアー実施。フランスのフェスティバル"Transmusicales"(The Fugees、PrimalScreamなどが出演)での招待LIVEに加え オランダ、ベルギー、ロンドンでLIVEツアー。英BBC RADIO1が毎年主催する "WORLDWIDE AWARDS 2005"で「Jon Peel Play More Jazz Award」を受賞。またアワードのトラック・オブ・ジ・イヤー、セッション・オブ・ジ・イヤーの2部門にも3位にノミネートされる快挙を遂げる。代官山UNITにてクリスマス・ワンマン"WHITE KNIGHT"(SOLD OUT)実施。UKの音楽専門誌『ストレート・ノー・チェイサー』の表紙を飾る。

2006年
03月 ツアー"PIMP OF THE YEAR"スタート(3月~8月全国8都市)アルバム収録曲「SAHARA」が伊藤園缶コーヒー「W」のCMソングに起用される。04月 CX系「僕らの音楽」特番にゲスト出演。3度目のヨーロッパ・ツアー実施。ブリュッセル、パリ、ザグレブ、ブラティスラバ、ロンドン(JAZZ CAFE2days)、アムステルダム、グラスゴー(Triptic Fes)、アディーン(Triptic Fes)、シェフィールドの9カ所10公演。
07月 ドイツのCOMPOST RECORDSより『PIMP MASTER』がヨーロッパ発売。Gilles PetersonがTALKIN' LOUD 以来となる自身のレーベルBrownswood Recordsの第一号アーティストとして『PIMP MASTER』をイギリス発売。4度目となるヨーロッパ・ツアー実施。ロンドン, サマランカ(スペイン)、ベルリン(独)、モントルー・ジャズ・フェスティバル(スイス)、ノースシー・ジャズ・フェスティバル(オランダ)、ワールドワイド・フェスティバル(フランス)、AREZZO WAVE LOVE FESTIVAL(イタリア)の7公演。08月 "ROCK IN JAPAN FES 2006(SOUND OF FOREST)"ステージのトリを務める。10月 NHK「トップランナー」異例の再編集版オンエア。11月 映画「さくらん」のテーマ曲『カリソメ乙女』のアザーバージョンを椎名林檎さんとのコラボレーションシングル『カリソメ乙女』(DEATH JAZZ Ver.)として配信のみでリリース。i Tunesなど軒並み1位獲得。

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社長Blog


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【JiLL-Decoy association プロフィール】

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02年結成。chihiRo(Vo) kubota(G) towada(Drs)の3人が生み出すJAZZ/FUNK/R&Bをベースにしたオリジナリティあふれる楽曲と、高い演奏力によりジャム・セッションのように毎回進化していくライブ・パフォーマンスが中毒者を増やしていく。07年4月、待望の1stアルバム『ジルデコ』を発表し、高い評価を得た。08年7月に2ndアルバム『ジルデコ2』を発表。その翌年からは、ジャズクラブで催すプレミア・ライブ「ジルデコ・ラウンジ」と、ライブハウスで繰り広げるイベント・ライブ「ジルデコ・フェスタ」という2つ方向性のレギュラー・ライブをスタートし、より一層ライブ・アーティストとして可能性を広げていく。10年2月、クラブジャズ・シーンを代表するミュージシャンが多数参加し話題となった3rdアルバム『ジルデコⅢ』を発表し、渋谷HMVの邦楽インディーズ・チャートで3週に渡り1位を獲得。アルバム・リリースの間に配信したiTunesやamazon限定ミニアルバムはいずれもJAZZチャートで1位を獲得。そして、何と前作アルバムから8ヶ月という短い期間で4thアルバム『ジルデコ4 ~ugly beauty~』を発表。2年連続で行った渋谷クアトロでのワンマンLIVEも満員御礼で大成功に収めた。そして今年2012年は、ジルデコ結成10周年というアニバーサリー・イヤー。それに相応しく、記念アルバムを3作リリースし、さらにはビルボードライブ東京でのスペシャル・ライブは2回まわし全席完売、そして、出演を決めた国内最大ジャズフェス「東京ジャズ2012」のジルデコのチケットも完売など、今その勢いは留まることを知らない。


ライブ情報

JiLL-Decoy association オフィシャル・サイト


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【WHISKY MODE SHORT STORY Vol.49】

帰宅途中、ふいに新しい季節が肌を撫でた。
静かに、そしていつも突然やってくる季節の交代劇は、
子供の頃から私の大好きな瞬間。

開放的な気分のまま、今夜は久しぶりになじみのお店へと向かう。
ドアを開けると変わらないいつもの顔ぶれ。笑顔と共に自然に私の席を作ってくれる。

「今日は特別な日なんだ」
マスターは器用な手つきでグラスに氷をすべりこませると、
青く佇むザ・マッカラン ファインオークのボトルを手に、ハイボールを作ってくれた。

「乾杯」
カジュアルだけれどエレガントな雰囲気を持つ
ザ・マッカラン ファインオークのハイボールは
10年前の私より、今の私の方が似合っている気がした。

お店で流れるのは、ダンス・クラシックスを現代の感覚で切り取ったような
洗練されたクラブミュージック。
そういえばジャズやクラブ・ミュージックという私の大好きな音楽も、
ここで教えてもらったな。

新しい季節の始まりにみんなでもう一度乾杯したい。
「ハイボールをマッカランで」


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Photo by daisuke ishizaka

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【TEAM WHISKY MODE】
PHOTOGRAPHER : DAISUKE ISHIZAKA
NARRATOR : MAKI SUGIMOTO
ARTIST MANAGEMENT : ERI MORI
PROMOTER : TOSHIHIRO ASAI
DIRECTOR : SATOSHI HIROSHIMA

produced by JJazz.Net

けもの 『LE KEMONO INTOXIQUE』 インタビュー:インタビュー / INTERVIEW

2011年に発表されたファースト・ミニアルバム「けもののうた」が、その圧倒的な存在感の歌声を聴いた早耳の間で「この和製ニーナ・シモンのようなシンガーは誰だ!?」と話題となったけもの。その正体は、ジャズ・ボーカリストとしてキャリアを始めた青羊(あめ)という、けものという名前に似つかわない、一人の女性シンガーによるプロジェクトです。ジャズのフィールドで活躍するミュージシャンをメンバーに迎え、彼女が作詞作曲したオリジナル曲を中心に据えて活動しています。
確かな演奏と日本語の歌詞で表現される不思議な世界観でジャズ発の新しい可能性を感じさせるけものが、9月18日にファースト・フル・アルバム『LE KEMONO ITOXIQUE(ル・ケモノ・アントクシーク)』をリリースしました。
プロデューサーは、鬼才、菊地成孔。この作品では、サックス、ボーカル、作詞、トラックメイキング、スタイリングやアートワーク(写真撮影も!)にと多岐に渡ってプロデュース・ワークを展開し、けものの魅力に新たな光を当てることに成功しています。
ミニアルバムと比較すると、ビジュアルとサウンドの両面でかなりの変化が見える新作。これからお届けするインタビューでは、その変化の種はもともと青羊さんの中にもあり、それを菊地氏が素敵に咲かせた、というコラボレーションの結実が見えてきます。

青羊さんにお話を伺いました。


けもの『LE KEMONO INTOXIQUE(ル・ケモノ・アントクシーク)』
LE KEMONO INTOXIQUE

■タイトル:『LE KEMONO INTOXIQUE』
■アーティスト:けもの
■発売日:2013年9月18日(水)
■レーベル:Airplane label
■カタログ番号:AP1051
■価格:2,625円(税込)
■アルバム詳細:http://airplanelabel.shop-pro.jp/?pid=62394057


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けもの 『LE KEMONO INTOXIQUE』 インタビュー

■子供の頃から音楽は好きだったのですか?

[青羊] 小学校の頃にピアノは習っていましたけど、母親が仕事をしていたので、託児所にピアノの先生が教えに来ていたので、ついでに、という感じです。綺麗で怖い先生だったんですけど、練習をあまりしていなかったので怒られて嫌でしたね。


■それでピアノ自体が嫌いになるというパターンですか?

[青羊] そうですね。


■その後は?

[青羊] 小学校の時に鼓笛隊入ってトランペットを吹いていました。


■なんでまた鼓笛隊に入ったんですか?

[青羊] 全く覚えていないんです。


■音楽はその当時から好きだったんですか?

[青羊] 歌うことは好きでした。何を歌っていたかは具体的には覚えていないんですが、学校の授業で与えられた曲です。


■プロフィールによると、中学から短大まではずっと吹奏楽部でホルンを吹いていたんですね。鼓笛隊に入っていた流れでですか?

[青羊] それもあるんですが、運動ができないので(苦笑)。すごい好きで吹奏楽部に入った感じでもなかったんです。


■なるほど。そういったいわゆる部活のような活動以外に、私生活で聴いていた音楽はありますか?

[青羊] ビートルズとかスザンヌ・ヴェガとか母親が聴いていた音楽をなんとなく聴いていました。他にはユーミンも好きでした。小学生の頃に「魔女の宅急便」の主題歌になっていて、そこからすごい好きになりました。音楽をガッツリ聴いていたという感じではなかった気がします。あとは、ホルンが好きだったからクラシックは聴いたりしていましたね。


■クラシックはどのようなクラシックですか?

[青羊] そんなに詳しいわけではないんですけど、吹奏楽部だったんでオーケストラですね。ストラヴィンスキーの「春の祭典」とか好きでした。


■ここまで伺った音楽歴だと、けもののサウンドはあまり想像できないですね。バンドブームは通過していない感じですか?

[青羊] あ、思い出した!オザケン(小沢健二)とかオリジナル・ラブとかUAを聴いていました。


■渋谷系が好きという感じは、そこはかとなくわかります。

[青羊] 高校の頃の記憶がほとんどないので(苦笑)、今思い出してきました!


■それでまたプロフィールによると、大学まで吹奏楽部で活動した後に、「ジャズボーカルのレッスンを受ける」とありますが、ジャズもボーカルも気配がなかったわけですが、この間に何が起こったんですか?(笑)

[青羊] ホルンは、口の形を直していた段階で、これ以上うまくならないなと思ったのでやめようと思って。それで、なんかライブハウスで働きたくなって。


■あ、ライブハウスには行ったりしていたんですか?

[青羊] いえ、あんまり。でも、ホルンをやっていた時もジャズを習ってみようとしたことはあったんですよ。


■なんでジャズをやってみたいと思ったんですか?

[青羊] UAが好きだったのと、「紅の豚」で登場人物のジーナが歌うシーンがあって、あれはシャンソンなんですけど、ああいう感じに憧れたっていう。ジーナに憧れてジャズ、という人が他にもいたんで、意外とそういう人は多いかもしれませんね。


■ジブリ映画が青羊さんに影響を与えている気がするのですが(笑)。

[青羊] ホントだ(笑)。この間、菊地成孔さんのラジオ番組に出演した時もジブリの話題になりました(笑)。


■ジャズとのリンクはわかりましたが、歌はなんでまた?

[青羊] とあるライブハウスで働きたかったんですけど、「働きたい」って言えなくて「歌を習ってみようかな」って言ったら習うことになって(笑)。


■(笑)あ、働きたいお店が決まっていたんですね。ということは、そこはボーカルレッスンもやっていたんですね。

[青羊] 代々木「ナル」のオーナーに、男性ジャズボーカリストを紹介して頂いて、レッスンを受けました。


■そうなんだ!早く言ってよ(笑)。ライブハウスって言うんでロックとかそっち系のだと思っていました。ジャズボーカルは習ってみてどうでしたか?

[青羊] 2年ぐらい習ってからライブにも出るようになったんですけど、あんまり向いてないかなと思いました。UAとかが好きということもあって、歌詞が日本語でない所に違和感を感じたりしていました。オリジナルをやりたいけど曲は作れないという葛藤があるまま、歌の方向性がわからなくなってしまって一旦活動を休みました。


■なるほど。でも約2年後あたりに活動を再開するわけですよね?

[青羊] ジャズをやっていた時に目をかけていてくれていたベーシストの奥さんが、ウクレレでオリジナル曲をやっているのを見て触発されたし、「なんで自分はできなかったんだろう」って悔しくなって始めました。


■踏み出すきっかけをもらったんですね。作曲はどのように進めているんですか?

[青羊] とりあえず何かが降ってきてからですね。例えば、言葉とメロディーが降りてきたら肉付けして、ある程度形になったら譜面に起こすという感じです。


■オリジナルでやり始めた最初から「けもの」としてやっているんですか?

[青羊] いえ。途中で「けもの」をやりたくなったきっかけがあるんです。吉祥寺の「サムタイム」でライブを見ていた時に突然メロディーと歌詞が頭のなかに流れてきたんですね。歌詞に「けもの」という言葉が出てくる「けものZ」(1stミニアルバムに収録)という曲だったんですけど、その曲ができた時に「けもの」というバンドをやってみたいと思ったんです。それと、今までジャズのセッションが多かったので、カチッとしたバンドに対する憧れもありました。他には、今の忙しい世の中、例えば満員電車なんかではある程度感覚をシャットダウンして我慢していないとやっていけないと思うんですね。私はそういうのがおかしいなと思っていて。皆んなが本来持っている感覚を開かせたいというか開いたほうがいいんじゃないかなという気持ちと「けもの」という言葉がちょうどクロスしました。


■なるほど。「けもの」というのは野性的というか本能、というような意味合いがあるんですね。

[レーベル担当者A氏」「本能を形にすること」と言って菊地(成孔)さんに「わけわかんない(笑)。」ってラジオに出演した時に言われてましたけどね(笑)。


■青羊さんご本人は、感覚全開なのですか?

[青羊] 自分も含めて、感覚を開く機会があった方がいいかなと思います。まずは自分です。


■歌うことは自分にとってどういう感覚ですか?

[青羊] エゴです。自分勝手なんです。私は、皆んなのために歌おうという気持ちは一切ないです。エゴを出して受け入れてくれる人がいれば、ありがとう、という感じです。


■歌う時に自分が大切にしていることってありますか?

[青羊] 一線を越えて、どこかに行くことは目指しています。ただ狙ったからといって、そうできるものでもないし、考えすぎてもダメなんで。曲をイメージするっていうことですかね。


■「青羊」という名前の由来を伺っていいですか?

[青羊] なんていう名前にするかは迷ったんですけど、羊が好きっていうのもあるし、未年でもある。あとは、村上春樹「羊をめぐる冒険」に背中に青い星がある羊が出てくるんですね、そこから来ています。


■「あめ」っていう読み方については?

[青羊] あて字です。「咩」で「め」と読むんですけど、そのままじゃあ何なんで、村上春樹さんも好きなんで、「青」と「羊」で「あめ」と。


■なるほど。では、アルバムについて聞かせてください。菊地さんがプロデュースですが、青羊さんから事前にリクエストしたことはあるんですか?

[青羊] テキスト・リーディングをやりたいです、というのはお話しました。私にとって、歌というのはしゃべることの延長線上にあるんですね。あまり変わりないというか。でも実際は、テキスト・リーディングをそれほどやったことがなかったんでやりたかったんです。あとは、ライブで朗読をやった時に、脳が快感を覚えちゃいまして、それ以来、声を使ったお仕事もしてみたいと思うようになりました。


■菊地さん作の9曲目「魚になるまで」がテキスト・リーディングですね。

[青羊] 「魚がテーマのアルバムをやりたいです」みたいなことを私が最初にお伝えして。でも「"けもの"で"魚"だと聴く人が困惑するのでは?」(笑)ということになって。そのことがあったからかどうかはわからないですけど、「魚になるまで」というタイトルです。


■前作と比較すると、サウンド的には大雑把に言っちゃうと、世田谷・武蔵野あたりから渋谷の文化村あたりに引っ越ししたような感覚があるんですけど、このテイストというのはもともと青羊さんにあったんですか?

[青羊] ありましたね、はい。


■そっか、渋谷系とかも聴いていたんですもんね。なるほど。特にエレピ(エレクトリック・ピアノ)のサウンドですごくそういう印象を受けました。

[青羊] 菊地さんの提案でエレピを多用しました。


■他に前作と違うところでは、オリジナルに加えてジャズ・スタンダードも収録していますね。

[青羊] ライブでよく演奏している曲です。


■録音メンバーはライブでも一緒に演奏している面々ですか?

[青羊] そうですね。皆んな大好きです。他のメンバー同士も共演していたりして繋がっているんです。


■では最後に、夢や目標があれば教えて下さい。

[青羊] 目標というわけではないですけど、仕事もやめたんで音楽で生活していきたいです。それと、今回のアルバムを広く聴いていただきたいです。



[Interview:樋口亨]




けものアルバム『LE KEMONO INTOXIQUE』発売記念ライブ

<日時>
9月30日(月)
開場18:30 開演20:00

<会場>
青山CAY(スパイラルB1F)

<出演>
青羊:ヴォーカル
石田衛:ピアノ
織原良次:フレットレスベース
トオイダイスケ:ベース
石若駿:ドラム

スペシャルゲスト:菊地成孔

<詳細>
https://www.spiral.co.jp/e_schedule/detail_754.html




けもの バイオグラフィー
2010年 青羊(あめ)のソロユニットとして活動開始
2011年 1stミニアルバム「けもののうた」をリリース
2013年 1stフルアルバム「LE KEMONO INTOXIQUE(ル・ケモノ・アントクシーク)」をリリース
けもの研究所http://kemono.pupu.jp/
けものTwitter:https://twitter.com/kemonoz

青羊(あめ)
青羊
岩手県釜石市生まれ。
中学から短大までは吹奏楽部でホルンを吹くが、ホルンをやめた後、ジャズヴォーカルのレッスンを受ける。
2004年 ジャズヴォーカリストとして都内でライブを行うようになるが、2006 年に活動を休止。
2008年 活動を再開、オリジナル曲の作詞作曲をするようになる。
2010年5月 音楽家としてのソロユニットでありアート・アクティビティでもある <けもの>を始動。(活動目的は「本能をカタチにすること」)。
2010年10月 東芝EMI 主催のオーディション「EMI REVOLUTION ROCK」に<けもの>としてエントリー。3000組の中から最終選考 5組に残り、鈴木慶一、宇川直宏等に高評を受ける。
2011年5月25日 初のミニアルバム「けもののうた」を発売。
2013年9月18日 菊地成孔のプロデュースで1st フルアルバム『LE KEMONO INTOXIQUE( ル・ケモノ・アントクシーク)』をAIRPLANE RABELから発売。

ジャズ・ボーカリスト、青木カレンがナビゲートする番組、
「TOUCH OF JAZZ」の番組連動トークイベントが急遽決定しました。

ゲストにシンガー・ソングライターのSHANTIさんを迎え、
TSUTAYA天神駅前福岡ビル店にて行います。もちろん無料!
またこの模様は後日、番組の中で紹介する予定です。

中州がジャズ一色になるこの週末。
このトークイベントであなたもジャズに触れて下さい。


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【青木カレン「TOUCH OF JAZZ」番組連動トークイベント】
※このイベントはトークのみです。ライブはありません。

<日程>
■2013年9月13日(金)19:00-19:30

<会場>
TSUTAYA天神駅前福岡ビル店3F レジカウンター横 特設会場
(福岡市中央区天神 1-11-17 福岡ビル2・3階)

<出演>
青木カレン
ゲスト:SHANTI


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【SHANTI プロフィール】

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97年バークリー音楽院サマースクール留学帰国後、CMの作詞作曲、ナレーション、ライヴ活動等を開始。
そのソングライティングのセンスや歌唱力が多くのアーティストを魅了し、桑田佳祐、サディスティックミカバンド、CHAR、小林桂、TOKU、マリーン、TAKE6、小沼ようすけなど、名だたるミュージシャンたちと、様々な形でコラボレーションしてきた。海外のミュージシャンとの交流も多く、ピーター・アースキンやジョー・サンプルなどと親交を深めている。2008年フランスで製作した「Share My Air」に続き、10年6月コロムビアより「Born To Sing」でメジャー・デビュー。配信アルバムがiTunesのジャズ・チャート1位を獲得するなど、発売直後から「SHANTI」の名とその類まれなるオーガニック・ボイスは、瞬く間に日本全国へ知れ渡る。翌年1月には2ndアルバム「Romance with Me」をリリースし、収録曲「Love matters」は結婚情報誌「ゼクシィ」のWEB CMで起用。同年7月に初のカバーアルバム「Sunny and Blue」を経て、同夏、初のヨーロッパツアー(ドイツ・ポルトガル・スペイン・フランス)を行い、最終日にはパリで行われたJAPAN EXPO 2011に出演し、大成功をおさめた。12年2月には3rdフルアルバム「LOTUS FLOWER」をリリースし、連続でiTunesジャズ・チャート1位を獲得。レコ発全国ツアーも好評を博す。SHANTIの歌声に惚れこんだオランダ・ジャズレーベルのプロデューサーが、今までの楽曲の中からセレクトし、ヴォーカルをアムステルダムで録り直したアルバム『Cloud9』(全曲Remix)が同年12月欧州、13年2月に北米でリリースされる。また、日本オーディオ協会による「日本プロ音楽賞」にて優秀賞(1stアルバム)、最優秀賞(2nd アルバム) と連続受賞している。

彼女の多彩な才能は、音楽だけにとどまらない。08年NHK国際放送「J-MELO」のVJや、10年8-9月にオンエアされたNHK教育「ハピえいご」のママ役など、歌手以外の表現活動にも積極的に参加し、多彩な才能を開花させている。2011年4月から1年間NHK-BS1の新情報番組「地球テレビ エル・ムンド」の金曜担当のナビゲーターを務めた。2013年3月6日には最新アルバム「Jazz en Rose」をリリース。 アレンジャーにクリヤ・マコト氏を招き、JAZZスタンダード曲「Waltz for Debby」「Smile」からポリス、イーグルス、フィービー・スノウらの名曲をピアノ・キーボード主体のサウンドでカバーし、SHANTIの新たな魅力が詰まったアルバムに仕上がっている。


■SHANTI Official Site http://columbia.jp/shanti/


【青木カレン プロフィール】

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幼少を海外で過ごし、慶応大学在学中本格的にアーティスト活動を開始。ライブ・ツアー活動をメインに、BS Asahi TVのジャズ音楽番組のメインキャスト、ラジオのcross fm、Love FM、インターFM、神戸Kiss FM、ラジオ高崎、FM熊本などでナビゲーターを務める。アルバム2作品がジャズ専門誌ADLIBの「アドリブアワード(クラブ/ダンス部門)」受賞。2010年ベストドレッサー賞の新人部門であるベストデビュタント賞を授賞。2011年6月公開の織田裕二主演の大人気映画「アンダルシア 女神の報復」の挿入歌を担当。NHK Eテレ「3か月トピック英会話」~魅惑のスタンダード・ジャズ編~に出演し話題に。2012年夏、初のニューヨーク公演を成功させる。同年秋、フジテレビ系ドラマ「結婚しない」の挿入歌を担当。2012年9月には舘ひろしのアルバムにデュエット曲「銀座の恋の物語」が収録され、NHKの音楽番組SONGSに出演。2012年12月、映画音楽の名曲をジャズ・アレンジしたラブ・ソング集、アルバム「トランキュリティ」をリリース。
現代女性の先導となり、心の癒しとなるメッセージを唱い続ける、今最も美しいディーバ。

■青木カレン Official Site http://www.rambling.ne.jp/artist/karen/index.html

bar bossa vol.21:bar bossa

bar bossa


vol.21 - デュプレ・バレラと「ブラジル人と演奏しているアメリカのジャズ・ミュージシャン特集」


いらっしゃいませ。

bar bossaへようこそ。

今年の夏は猛暑続きでしたね。身体など壊されてはいませんでしょうか。
まだまだ暑い日が続きますが、やっと秋の気配がしてきましたね。
女性の方は「冬はお洒落が出来るから楽しみだな。今年のコートはどうしようかな。」なんて考えているのではないのでしょうか。

そんな秋にオススメのワインです。

デュプレ・バレラ
デュプレ・バレラ


南仏プロヴァンスの「デュプレ・バレラ」という作り手の赤ワインです。奥様がカナダ人のエマニュエル・デュプレ、ご主人が元地質学者のローラン・バレラ、その二人の名前からとったドメーヌ名です。
このワインはビオディナミーで作られていて、ムールヴェードル主体です。カシスやカカオ、ハーブの香りもあり、なめらかでコクのある、秋にぴったりのワインです。

そして、「秋に聴きたいボサノヴァ」と言えばやっぱり「ジャズ・ミュージシャンが演奏したボサノヴァ」ではないでしょうか。
ボサノヴァはもちろん全世界で愛されているので、色んなミュージシャンが演奏していますが、アメリカのジャズ・ミュージシャンも例外ではありません。
本当にたくさんのジャズ・ミュージシャンがボサノヴァを演奏していますが、今回は「ブラジル人と演奏しているアメリカのジャズ・ミュージシャン特集」です。

まず1曲目はこれです。

Gerry Mulligan & Jane Duboc / Paraiso



バリトン・サックス奏者のジェリー・マリガンは60年代からボサノヴァっぽい演奏はたくさん残していますが、1996年に亡くなる3年前の1993年に女性ボーカリストのジェーン・ドゥボック(ブラジル読みだとジャニ・ドゥボッキ)と本格的なボサノヴァ・アルバムを録音しています。このタイトル曲の「パライゾ」はもちろん、二人のオリジナル曲も多く、ジェリー・マリガンが晩年に本気でボサノヴァに取り組んだのがわかる好アルバムです。

2曲目はこれなんてどうでしょうか。

Bola Sete & Vince Guaraldi / Star Song



後ろでピアノを弾いているヒゲのおじさんはスヌーピーのサントラを担当したので有名なジャズ・ピアニスト、ヴィンス・ガラルディ。前でギターを弾いているのはブラジル人ギター奏者ボラ・セッチです。ヴィンス・ガラルディはボサノヴァが好きだったようで、スヌーピーのサントラには必ず1曲ボサノヴァが入っています。この曲が入っている1963年録音の「Vince Guaraldi, Bola Sete and Friends」は隠れた名盤です。是非!

3曲目はこれです。

Herbie Mann / Deve Ser Amor



フルート奏者のハービー・マンはキャリアの中で何度もブラジル音楽を演奏していますが、この1962年のリオ・デ・ジャネイロ録音が文句なしの最高のアルバムです。この曲では鬼才のギタリスト、バーデン・パウエルが軽い曲なのに素晴らしいバチーダでブラジルならではのグルーヴを感じさせています。ちなみにこのアルバムではアメリカ・デビュー前のセルジオ・メンデスも参加していて、必聴ですよ!

4曲目はボサノヴァ愛好家にファンの多いこれです。

Mitchell & Ruff / E nada mais



ピアニストのドゥワイク・ミッチェルとベーシストのウィリー・ラフのデュオが1966年にブラジルで録音したアルバムからの1曲です。このアルバムはシルヴィア・テリスの元夫カンジーニョや、サンパウロのボサノヴァSSWセルジオ・アウグスト、伝説のグループ、オス・ガトスを率いたドゥルヴァル・フェヘイラ、後のセルジオ・メンデスとの演奏で有名なシコ・バテーラなどが参加しています。

5曲目はボサノヴァ最高峰とも言われるアルバムからです。

Paul Winter with Carlos Lyra / Voce e Eu



サックス奏者ポール・ウィンターがボサノヴァSSWカルロス・リラとブラジル、リオ・デ・ジャネイロで1964年に録音したボサノヴァ名盤からの1曲です。この録音ではカルロス・リラの優しい歌声にポール・ウィンターのサックスがそっと寄り添っています。ドラムはミルトン・バナナ、ベースはセバスチャン・ネト、そしてピアノはセルジオ・メンデスです。ボサノヴァ・ファン必聴です。

6曲目はやっぱりこれで。

Stan Getz & Joao Gilberto



ボサノヴァと言えばこれというくらい全世界的に有名な録音です。アストラッドのヴォーカルは予定されていなかったとか、ジョアンがゲッツのサックスを嫌い「おまえは大バカ野郎だって言ってくれ。」とジョビンに言ってそれをジョビンが「あなたと共演できて、たいへん光栄だと言っています」と翻訳して伝えたとか、色んな伝説がありますが、とにかく名演奏です。サックスにスタン・ゲッツ、ギターとヴォーカルにジョアン・ジルベルト、ピアノはアントニオ・カルロス・ジョビン、そしてゲスト・ヴォーカルでアストラッド・ジルベルト。永遠の名演です。


時間って本当にあっという間に過ぎてしまいますね。そろそろ「クリスマス」とか「お正月」とかのことを考えなきゃいけないなんて、信じられませんね。
それでは、またこちらのお店でお待ちしております。


bar bossa 林 伸次




「bar bossa」アーカイブ

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林 伸次
1969年徳島生まれ。
レコファン(中古レコード店)、バッカーナ&サバス東京(ブラジリアン・レストラン)、
フェアグランド(ショット・バー)を経た後、1997年渋谷にBAR BOSSAをオープンする。
2001年ネット上でBOSSA RECRDSをオープン。
著書に『ボサノヴァ(アノニマスタジオ)』。
選曲CD、CDライナー執筆多数。
連載『カフェ&レストラン(旭屋出版)』。

bar bossa
bar bossa
●東京都渋谷区宇田川町 41-23 第2大久保ビル1F
●TEL/03-5458-4185
●営業時間/月~土
 12:00~15:00 lunch time
 18:00~24:00 bar time
●定休日/日、祝
お店の情報はこちら

"TOUCH OF JAZZ"アルバム - 山本剛 セレクト:TOUCH OF JAZZ

番組「TOUCH OF JAZZ」では、毎回ゲストの方に
自身の「TOUCH OF JAZZした作品=ジャズに触れた作品」をご紹介いただいています。


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ゲストは、トリオによる新作を2作連続でリリースした日本を代表するピアニスト、山本剛さん。
その後の人生を変えてしまった、ジャズとの衝撃の出会い。


『Les Liaisons dangereuses(危険な関係のブルース)/ OST』

「フランス映画『危険な関係のブルース』のサウンドトラックですね。アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ によるタイトル曲を、当時僕の実家に下宿していた大学生に聴かせてもらったんだよね。「なんだこれ?」「これだ!」って衝撃が走ったのをよく記憶しています。これを聴いて、ピアノって面白いんだなと初めて興味を持ったんです。

ちなみにアート・ブレイキーが見られると思って、高校生の時この映画を観にいったんだけど本人は出演していなくてがっかりした(笑)。このサウンドトラックを聴いてなかったらきっとジャズピアニストにはなってなかったと思います。」山本剛


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■タイトル:『Les Liaisons dangereuses(危険な関係のブルース』
■アーティスト: アート・ブレイキー

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【危険な関係のブルース les liaisons dangereuses アートブレイキーArt Blakey】


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山本剛トリオ新作を2作連続リリース』

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■タイトル:『ジェントル・ブルース』
■アーティスト:山本剛トリオ
■発売日:2013年3月20日
■レーベル: Venus Records
■製品番号:VHCD-1118

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[収録曲]
1. バイ・バイ・ブラックバード
2. チーク・トゥ・チーク
3. 想い出のサンフランシスコ
4. ジェントル・ブルース
5. メドレー クライ・ミー・ア・リバー / レフト・アローン
6. インシアナ
7. キャラバン
8. 月の沙漠
9. マイ・ファニー・ヴァレンタイン
10. アイ・ラブ・パリ

日本を代表するジャズ・ピアニスト、山本剛の14年振りとなるヴィーナスレコード第2弾(2013年リリース)。山本剛の十八番中の十八番の曲目が満載。ジャズ・ピアノ・トリオの真髄が聴ける! メンバーは、ベースに香川裕史、ドラムには大隅寿男。


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■タイトル:『この素晴らしき世界 』
■アーティスト:山本剛トリオ
■発売日:2013年5月15日
■レーベル: Venus Records
■製品番号:VHCD-1122

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[収録曲]
1. 二人でお茶を
2. クレオパトラの夢
3. ブルース・オブ・ユー
4. この素晴らしき世界
5. ポインシアナ
6. 七つの子
7. キャラバン
8. 峠の我が家
9. ライク・イット・イズ
10. スピーク・ロウ
11. 月の沙漠
12. リトル・ブルース

"クレオパトラの夢""2人でお茶を"など、ピアノ・トリオの最高峰、山本剛トリオで聴きたいスタンダード曲が満載。メンバーは、ベースに香川裕史、ドラムには大隅寿男。

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【山本剛】

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1948年3月23日、新潟県佐渡郡相川町に生まれる。すぐに佐渡島より新潟に移り、小学生の頃からピアノを弾き始める。高校生時代、アート・ブレーキーとジャズ・メッセンジャーズの生演奏の虜となりジャズ・ピアノを独学で習得する。日本大学経済学部に入学するが、その時の選伐で世田谷校と三島校があったが、田舎から出てきたばかりで土地がわからずに世田谷は東京の外れにあると思っていたので、思わず三島校を希望してしまい、一年間は静岡県の三島で下宿生活をしましたが、私の音楽人生で多大な影響を与えた時期でした。その後、妹が国立音楽大学に在学していた為、多摩地区の東中神にも住んでいました。そして千駄ヶ谷、仙台坂と現在は芝公園に移り住んでいます。1967年、日本大学在学中、19才でプロ入り。ミッキー・カーティスのグループを振り出しに英国~欧州各国を楽遊。 1974年、レコード・デビュー(「ミッドナイト・シュガー」TBM)。スケールの大きなブルース・フィーリングとスイングするピアノがファンの注目を集め、続く「ミスティ」(TBM)が大ヒット、以後レコード各社より数多くのリーダー・アルバム、共演アルバムを発表、人気ピアニストの地位を確立する。1977年、アメリカ、サンフランシスコ、モンテレー・ジャズ・フェスティヴァル出演。1979年、スイス、モントルー・ジャズ・フェスティヴァル出演。大好評を得、その後渡米、1年間ニューヨークで音楽活動を行う。 帰国後は、六本木のライヴ・ハウス"ミスティー"でハウス・ピアニストとして活動を再開。 笠井紀美子、安田南等ヴォーカリスト達と共演する一方、ディジー・ガレスピー、カーメン・マックレイ、サム・ジョーンズ、ビリー・ヒギンズ、エルビン・ジョーンズ、ソニー・スティット、スティーヴ・ガッド、エディー・ゴメスetc. 多数の本場ミュージシャンと共演。 その間、英国のバタシー・パーク・ジャズ・フェスティヴァル、ニューヨーク独立記念日ジャズ・フェスティヴァル、コンコード・ジャズ・フェスティヴァル等に出演。 TV番組「リュウズ・バー(村上龍構成、出演)」の音楽を担当するなど各方面で活躍。

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