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2014年5月アーカイブ

MONDAY MICHIRU × chihiRo(JiLL-Decoy association) "NYC⇔TYO MUSIC MAIL":ニュース / NEWS

MONDAY MICHIRU(スペシャルゲストはKAN SANO)さん、JiLL-Decoy associationさんによるイベント
"NYC⇔TYO JAZZ SESSION"が6/6(金)、よみうり大手町ホールにて行われます。

JJazz.Netではお馴染みの2組ということもあり、
MONDAYさんとジルデコのchihiRoさんに公開メールをお願いしました。

MONDAYさんはニューヨーク。そしてchihiRoさんは東京。
それぞれの場所で二人が今聴いている音楽と共にお楽しみ下さい。


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JJazz.Net特別企画"NYC⇔TYO MUSIC MAIL"


DEAR MONDAYさん


MONDAYさんこんにちわ!chihiRoです。
お元気ですか?
2匹のワンちゃん達も元気にしていますか?

こちらは日々、自宅で歌詞を書いたりしています。
最近天気がいいので誘惑がいっぱいです。
ついつい外でビール飲んで遊びたくなります。

最近アフロビートを聴いているとおっしゃってましたが、
どんなアーティストさんがいらっしゃいますか?
私はあまりアフロビートの音楽に詳しくないので、
もしよかったらおすすめを教えてください!

私は大好きな日本のアーテイストをご紹介します!


【ハナレグミ / ハンキーパンキー】


素敵な声に乗って歌詞が胸に突き刺さってきます。


【くるり / ジュビリー】


このアルバムはウィーンでオーケストラとレコーディングしていて、
メロディーもサウンドもとっても美しいです。


【Hanah Spring / IN THE SUN】


とっても自由な彼女の歌が素敵で最近話題になっています。


6月6日はホールなので、ホール映えする演奏が出来たらいいなと思っています。

Mondayさんのライブもとっても楽しみだし、
一緒に歌わせていただけることも今からドキドキしています!
何着ようかしら~!?


ジルデコchihiRoより





Dear chihiRo-san


E-mailありがとうございます。お元気ですか?
この前のスカイプではありがとうございました!

あれから私は日本に発つ準備で結構バタバタしてます。
ワンちゃんたちも相変わらず元気にしてます。ありがとう!:-)

chihiRoさんはビールですか?私はプロセッコが大好きです。

最近聴いている音楽なのですが、正直言うとあんまり聴けてないです。
(今新曲を書いたり、ライブ用に自分の曲と歌詞を改めて見直したりしているせいで。。。)

でもこの前Oche Records のCarlos MenaとスペシャルゲストDJ、
Jojo Floresとマンハッタンのクラブでイベントをやった時、
特にCarlosさんがかけてたアフロビーツの選曲がすごくかっこよくて新鮮に聴こえ、改めて刺激をうけました。

本当はその中から3曲リストアップしたいのですが、
結構ディープでレアなものをかけていて知らない曲ばっかりだったので
残念ながらリストにいれられない!(くやし~~~~~!)
でもアフロビーツで昔よく聴いてた曲と最近好きな曲をリストアップしました。


【My Beat (Original) - Blaze Feat Palmer Brown】




【Secret - Kafele ft. Eliki】




【Masters At Work Tribute to Fela ft. Wunmi】




あとスカイプで話に出たマイケル・ジャクソンの新譜
「Love Never Felt So Good」 も大好きです。
クインシー・ジョーンズ時代の曲作りの感じで、
MJの一番良い時代だったと私は思ってます。

【Michael Jackson, Justin Timberlake - Love Never Felt So Good】




あとJose James とRaul Midonもアルバムが出るみたいで楽しみにしてます!

ニューヨークも暑かったり今日みたいに急に涼しくなったり、
結構アップダウンの激しい季節なので風邪をひかないように気を付けてます。

東京はもう暑くなってるでしょうね。
もうちょっとで梅雨だし、chihiRoさんも身体と喉に気をつけてください!

6月6日のよみうり大手町ホールのイベント、とても楽しみにしています。


Peace,
Monday




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【Monday満ちる × JiLL-Decoy association  "NYC ⇔ TYO JAZZ SESSION"】
ビジネスの街"大手町"で、大人が気軽に楽しめる音楽を提供する企画 『リラクシング・イン・よみうり大手町ホール』シリーズ。 「最前線で活躍するシンガーのコンサートを心地よい環境で味わう音楽体験」を意識した多彩なラインナップでお送りする。米ニューヨークを拠点に活動するミュージシャン、Monday満ちると、第55回日本レコード大賞で優秀アルバム賞を受賞した注目の3人組、ジルデコイ・アソシエーションが共演するスペシャルライブで、心も体もリラックスし、リフレッシュできる時間を提供します。

【日程】
2014年6月6日(金) 開場 18:30 開演 19:00

【出演】
Monday満ちる
JiLL-Decoy association
Kan Sano(スペシャルゲスト)

【場所】
よみうり大手町ホール
http://yomi.otemachi-hall.com/index.html
〒100-8055 東京都千代田区大手町1-7-1(大手町駅 C3出口直結)

【料金】
全席指定 7,000円(税込)
※未就学児童のご入場はできません

【チケット】
●キョードー東京 0570-550-799 http://kyodotokyo.com
●ちけっとぴあ 0570-02-9999(Pコード:226-747) http://t.pia.jp/
●ローソンチケット 0570-084-003(Lコード:74517) http://l-tike.com/

【お問合せ】
キョードー東京 0570-550-799 (平日11~18時/土日祝10~18時)
http://kyodotokyo.com/

【イベントfacebookページ】
https://www.facebook.com/relaxingin


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【JiLL-Decoy association】

2002年結成。chihiRo(Vo) kubota(G) towada(Ds)の三人が生み出す、ジャズ/ポップス/ロックをベースにしたオリジナリティあふれる楽曲は高い演奏力によりライブ毎に進化していき、さらに、等身大の愛に満ちあふれた歌が多くのファンを増やしている。四枚のオリジナルアルバムの間にiTunes Storeで配信した作品はジャズチャートで何度も1位を獲得。また、ジルデコ結成10周年であった2012年は記念アルバムをなんと三作リリースし、その内の一枚『Lovely』は全国CDショップ大賞にノミネートされた。さらにはライブバンドとして活動の場を全国に広げる中、ビルボードライブ東京での結成10周年記念スペシャルライブは二回まわし全席完売、そして、国内最大ジャズフェス「東京ジャズ2012」へ出演しチケットも完売という勢い。そして、2013年9月にワーナーミュージックから発売した5枚目のオリジナル・フルアルバム『ジルデコ5』は、「第55回日本レコード大賞」の<優秀アルバム賞>を受賞し、ますます大きな注目が集まっている。

JiLL-Decoy association Official Site




【LIVE情報】
JiLL-Decoy association in concert 2014 ~ジルデコ スペシャル・ホール・ワンマンライブ~
2014.07.19 [Sat] 東京・六本木ブルーシアター
ジルデコ2014年内最大級のホール・ワンマンライブ!!!

【~SAPPORO CITY JAZZ 2014 Selection Live~ CROSS HOTEL SAPPORO Presents JiLL-Decoy association LIVE】
2014.08.26 [Tue] 札幌・教育文化会館 小ホール
サッポロシティジャズ主催でジルデコ初の札幌ワンマン・ライブが決定!!


JiLL-Decoy association LIVE SCHEDULE


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【Monday満ちる】

1963年東京生まれ。ジャズピアニストの秋吉敏子、ジャズサックス奏者のチャーリー・マリアーノの間に生まれる。 日本映画界で女優として活躍していた が、91年、アルバム 『mangetsu』のリリースをきっかけにシンガーソングライターとしての キャリアをスタート。ジャズを基盤としたアシッドジャ ズ、ソウル、ドラムンベース、ラテン、ブラジリアン、など様々なジャンルで多様な 楽器を取り入れた無国籍な音楽を作り続けている。またシンガー/ライ ターとして、DJ Krush, Mondo Grosso,Kyoto Jazz Massive, Basement Jaxx, UA, Masters At Work,Joe Clausell, Lisa Ono などとの音楽製作をはじめ、birdへの楽曲の提供やヴォーカル・アレンジなどバラエティに富んだサウンドワークを務めたりと、幅広くミュージシャンと しての才能を発揮。 90年代の初めには、日本でのアシッド・ジャズの先駆者として知られ後に日本での数少ないアンダーグラウンド・クラブシーンにおいて数少ない女性のひとりとなる。クラブミュージック界から他にない彼女自身のスタイルを見つけ,プロデュースも手掛けるレアな女性シンガー・ソングライターに 成長。

Monday満ちる Official Site




【LIVE情報】
MONDAY MICHIRU Summer Live 2014
2014.06.03 [Tue] Billboard Live OSAKA ビルボードライブ大阪
2014.06.04 [Wed] Blue note Nagoya 名古屋ブルーノート

MONDAY満ちる×Jill-Decoy association "NY⇄TYO JAZZ SESSION"
2014.06.06 [Fri] よみうり大手町ホール YOMIURI OTEMACHI HALL

TOKYO ROUND ABOUT -Our Favorite Bourbon Maker's Mark-
2014.06.07 [Sat] 渋谷NOS ORG

MONDAY MICHIRU Summer Live 2014
2014.06.08 [Sun] the bridge

Monday満ちる LIVE SCHEDULE

Miya Presents 「Tokyo Improvisers Festival 2014」開催決定:ライブ情報 / LIVE INFO

今年アルバムデビュー10周年を迎えたフルート奏者のMiyaさん。
2010年にロンドン留学された際は、
現地の様子などをJJazz.Net「Miya's London Diary」として毎週ビデオレターを届けてくれました。

その時現地で触れた「即興演奏」は、
Miyaさんにとってジャズミュージシャンとしての活動に新たな方向性を見つける貴重な体験となったようで、
帰国後は、国内外のミュージシャンと共に、積極的に「即興演奏」に取り組んでいます。

そして7月22日には、即興をフィーチャーしたイベント
「Tokyo Improvisers Festival 2014」を新宿のPIT INNで開催。
Miyaさんがナビゲートする、東京発信のインプロの世界。即興音楽未体験の方も、この機会に是非どうぞ。

そのイベントの開催に向け、Miyaさんご本人にコメントを頂きました。
Miyaさんの音楽家としてのスタンスや、「即興演奏」の魅力について知ることができますよ。

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【活動10周年とTokyo Improvisers Festivalに向けて】

こんにちはMiyaです。
2004年4月にデビューアルバム『Globe in Motion』を発売してから、今年で10周年を迎えました。
いつもサポートしてくださっている皆様に本当に感謝しています。

この10年間で、日本の社会の中でのエンターティンメントとしての音楽の役割もだいぶ変化しました。
ジャズや即興のようにルールや正解がないジャンルでは、
奏者とリスナー両方で一人一人違う価値観をもっています。
その美しさに魅かれている事がこうして続けられている理由の一つです。
そして、2014年の全体としての音楽の構図は複雑に細分化されていると感じています。

その中にあって私自身は細胞に響いて生きるためのエネルギーを活性化する音楽を聞きたい。
そしてそれをつくっていきたいと思っています。
そのためにはやはり実際に生で見て、空気の振動を感じていもらいたいです。
そして、近距離での生演奏をあまり聞いた事がない、という方にも、
もっともっとライブハウスに足を運んで頂いて、臨場感のある音楽を楽しんで頂きたいと願っています。

ジャズミュージシャンとしてのスタートでしたが、
心と身体をリラックスして楽しんで頂けるよう、より良い環境を求めて
古民家やアートフェスなど、普段音楽家が関わっていない場所での演奏場所の開拓も、
積極的に行い、音楽の現場だけでは味わう事が出来なかった体験もしました。
それを踏まえて、節目の今年、初心にもどってジャズのライブハウスでの演奏に、
力を入れるべく実現したのが今回のピットインのライブです。

Miya10周年企画として、ジャズと即興、それぞれ全力を注ぐステージを一つずつ用意します。
まず最初は「即興」にフォーカスしたライブを、私にとっての聖地・新宿ピットインで行います。

即興という手法との出会いは、2010年ロンドンへ作曲の研修へ行った時でした。
即興の要素はジャズや民謡など、細かい所まで見ればおそらく、ほとんどの音楽に存在するものだと思いますが、
ロンドンの即興シーンはJohn Stevens やTrevor Wattsらが立ち上げた、
Spontanious Music Ensemble に代表されるように、
様々な音楽の中に含まれる即興的要素のみを抽出し、
お互いに反応しながら有機的に音楽を構築する手法で、1960年代に誕生したと言われています。

ただ自由に演奏する、という事ではなく、一緒に演奏している、
一番音量の小さい楽器が聞こえるようなバランスや、
グループで演奏する意味を持たせるために、一緒に音を創造している奏者に、
有機的に反応する事を信条としていて、これをベースに新たな音楽の解釈「Improvised Music」が確立されました。

世界的にも有名は即興ギターの巨匠Derek Bailyは日本でも良く知られていますが、
シーン創世記から活躍している第一世代には、London Diary に出演してくださったSteve Beresfordや、
7月に来日するTerry Day などが名を連ねています。
お二人によれば世界ではじめて、こういった音楽シーンがロンドンで誕生したそうで、
お二人をはじめ同年代のロンドンを代表する第一世代の即興演奏家は、
日本をはじめ世界各地に熱心なファンを持っています。

(第二世代の中間層をはさんで、
私や同世代のBenedict Taylor 氏(※London Diaryに出演)は第三世代になるそうです)

即興のスタイルには音や音響にフォーカスするものや、フリージャズの流れを組み、
エネルギーの強いもの、コンセプトを重視する哲学的でアート寄りのもの、
現代音楽に近いものなどいくつかの流派があります。

素晴らしい即興のコンサートにいくと細胞一個一個に音が染み渡り、
身体の中から音のシャワーを浴びているような快感があります。

ロンドンでもアンダーグラウンドの世界ではありますが、
毎晩のようにどこかでおもしろい即興のコンサートが行われていて、
私も滞在中は毎晩かかさずコンサートを聞きに行きました。
そのほとんどのコンサートが素晴らしいもので、
私のジャズミュージシャンとしての活動に、新たな方向性を見つけられた貴重な体験でした。

この期間に出会った神様のような即興演奏家とのインタビューは、
Miya's Lodon Diary という形でJJazz.netのブログにアーカイブが残っています。
ご興味のある方は是非御覧ください。

<参考リンク>
Miya's London Diary(JJazz.Net Blog)
Miya presents 「Connecting People」(JJazz.Net Blog)


2010年にロンドンで即興オーケストラを体感出来たのは大きな収穫でした。

ロンドンに行った当初は誰も音楽家の知り合いがいなかったのですが、
毎晩コンサートに出かけているうちに、顔なじみになって声をかけてくれたのが、
ロンドンインプロシーンの大物・Terry Dayさんでした。
Terryはとても人懐っこいお人柄で、毎晩のように一人でフルートケースを抱えて、
前列に陣取っているアヤシイ日本人に、ありがたくも声をかけてくださったのでした。
こんなふうにロンドンで最初の友人になってくれたのがTerryでした。
Miya's London Diary にもトップバッターで出演してくれました。

その後彼は、私が音楽家だと分かるや、次々に素晴らしいインプロバイザーを紹介してくださったのですが、
その中でも一番広がりをもったのがThe London Improvisers Orchestra(LIO)に紹介してもらった事でした。

Miya's London Diaryの中でLIOの中心人物の一人、Steve Bersfordさんもおっしゃっていますが、
Improvisers Orchestra はアメリカのジャズトランぺッターで、指揮者のButch Morrisが提唱した、
集団即興のためのコンダクションをベースに、14年の歳月を経てロンドン独自のカラーが加わった形になっています。

Improvisers Orchestraといっても、即興のオーケストラではなく、
即興演奏する事が出来る、様々なバックグラウンドを持つミュージシャンが、
(一応)共通の指揮法を使いながら音楽を構築するオーケストラです。
メンバー一人一人が個性を発揮できる指揮法によってまるで生き物のように、
有機的に音がつながっていく音楽にとても刺激をうけました。
一応と書いたのは、即興ですから、当然予期せぬハプニングもあり、それをどのように昇華するか、個人の能力の魅せ場を楽しむ醍醐味もあります。

日本に帰ったら、私もTokyo Improvisers Orchestraをつくりたい!と
インタビューの中で語っていたのですが、予想よりずっとはやく実現しました。

ロンドンへいく前はジャズメインで活動していたので、
日本で活動する即興演奏家はほとんど知らなかったのですが、
日本だけでなくヨーロッパで活躍されているmaresukeさんに相談した所、
日本でも1980年代から続いている即興シーンがある事を知りました。

2011年イギリスやベルリンの即興交響楽団で活躍している、Ricardo Tejero さんの来日に合わせ、
maresukeさんや森順治さんをはじめとした東京近郊で活躍されている日本の先輩方、
そしてロシアのSaint Pertersberg Improvisers Orchestraを通してコンタクトのあった、
若手インプロヴァイザーのホープ山田光さんや、名古屋からも臼井康浩さんにお越し頂くなど、
東京だけでなくたくさんの方の協力を得て2011年には第一回目のコンサートが実現しました。

2012年第二回目のコンサートでは恩師・Terry Dayが来日し、
協力な助っ人としてTIOのサウンドをつくるのを手伝ってくださいました。
またこのコンサートには金沢から島田英明さんも参加してくださり、
即興交響楽団の土地を超えるパワーをあらためて感じました。

その後、東京で2度自主公演を行ったのち渡欧し
再びロンドンやベルリンの即興交響楽団の風に触れて、
東京らしさや、自分なりのサウンドをどうやったらつくれるか考えていました。

そんな中、Terry Dayの2度目の来日が決まりました。
これを逃す手はない!と私は今回のTokyo Improvisers Festivalを企画しました。

舞台となるピットインでは、今までジャズを中心に演奏してきたのですが、
この数年の間で出会った素晴らしい即興演奏家とともに、
新鮮な気持ちでステージのを創り上げます。

メンバーには、TIOの重要メンバーのmaresukeさんや森順治さんを始めとした即興演奏の名手や、
蜂谷真紀さん、吉田隆一さんなどジャズのフィールドなど幅広く活躍されているメンバー、
バイオリンだけでなくコンピューターミュージックでも知られる横川理彦さんなど、
尊敬する先輩方だけでなく、山田光さん、荒井康太さんなどフレッシュな感覚を持つ若手メンバーや、
佐渡島明浩さんとmargajyoさんといった即興を得意とするダンサーが入るのも見所の一つです。
バックグラウンドも年齢層も幅広い素晴らしい表現者が総勢22名参加します。

今まで行って来たTIOのコンサートと違う点は、
メンバー一人一人の音が伝わるような小編成のアンサンブルも行う事。

そして、何よりもスペシャルなのはロンドンでの私の最初の友人でもあり
イギリスの即興シーンを体現するTerry Dayの出演です。
今回のTerry Dayの来日ツアーではコーディネイトでお手伝いしていますが、
東京でのTerryとの共演はこの一本に懸けています。

ロンドンと東京をつなぐように、そして即興演奏に慣れているかたにも、
初めて即興演奏を聞くという方にも楽しんで頂けるステージにします!

是非、ご来場をお待ちしています。
Miya


【Miya Presents 「Tokyo Improvisers Festival 2014」】
2014年はMiyaの10周年企画として、ジャズと即興それぞれをフィーチャーしたイベントを企画しています。第一回目の本ライブでは、ロンドンから即興界の重鎮テリー・デイ(ds)を迎え、The Tokyo Improvisers Orchestraと共に、興奮の即興演奏体感ライブをお送りします。様々なバックグラウンドを持つ表現者が一同に介し、一緒に演奏したり、あるいは音を出さなくても空間を共有する事で生まれるエネルギーを感じとり、ステージに反映させます。第一部は、テリーとMiyaの即興Duoや、アーティスト一人一人の表現、全体のアンサンブルが楽しめるステージをお送りします。第二部の即興オーケストラは、ヨーロッパで旋風を巻き起こしている即興交響楽団のシステムを用い、世界共通言語としての指揮法に加えて、メンバーによる独創的な指揮で東京のユニークさをアピールします。Miyaがナビゲートする世界最先端の即興を、はじめて即興を聴くお客様にも気軽に楽しんで頂けるライブです。

【日程】
2014年7月22日(火) Open 19:30 Start 20:00

【出演】
The Tokyo Improvisers Orchestra
小塚泰 横川理彦(violin)
Miya (flute)
山田光 森順治 吉田隆一 (reeds)
金子雄生(trumpet)
荻野都 照内央晴 (piano, objects)
臼井康浩 ※from 名古屋 吉本裕美子(guitar)
岡本希輔 カイドーユタカ 谷口圭祐(bass)
荒井康太 白石美徳 Terry Day ※ from London 山岸直人(drums)
松本ちはや(percussion)
蜂谷真紀 (voice)
佐渡島明浩 Margatica (dance)

→メンバープロフィールはこちら

【場所】
新宿PIT INN
http://www.pit-inn.com/index_j.php
新宿区新宿2-12-4アコード新宿B1

【料金】
¥3,000+Tax 8% (1 Drink 付き)

【ご予約・お問い合わせ】
03-3354-2024 (新宿PIT INN)

【イベント詳細】
http://miya-music.com/Tokyo-Improvisers-Festival


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Miya(フルート奏者) プロフィール

ジャズと即興を両輪に活動する音楽家。これまでに山下洋輔プロデュース「Miya's Book」など3枚のアルバムを発表。2010年文化庁からの派遣生としてロンドンにて現代音楽の作曲家Jonathan Coleに師事。ヨーロッパでの即興演奏ツアーではLondon やBerlinのImprovisers Orchestraと共演している。インドベンガルのバウルの祭典など海外での出演多数。BankARTでのパフォーマンスなどアートとの連携も強めている。

Miya オフィシャルサイト

WHISKY MODE Vol.57ゲスト - DAISHI DANCE:WHISKY MODE

今回の「WHISKY MODE」
ゲストは世界中のフロアを賑わせているDJ/プロデューサーのDAISHI DANCEさん。

札幌在住ということで番組出演のタイミングがなかなか合いませんでしたが、今回やっと実現。
まずはザ・マッカラン ファインオーク12年のハイボールで乾杯です。

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Photo by daisuke ishizaka


■今回PICK UPしたウイスキー:ザ・マッカラン ファインオーク12年■

スコットランドの名門「ザ・マッカラン蒸溜所」がおくるマッカランの新シリーズ!
マッカランの特徴である"シェリー樽原酒"をはじめ、3種類の異なる樽で熟成させた原酒を絶妙なバランスでバッティング。シェリー樽"由来の華やかさを残しつつ、ライトでスムーズな飲み口です。また、ハイボールにすると一層華やかさが引き立ちます。

ザ・マッカラン ファインオーク12年プレゼント:応募はこちらからどうぞ


■DAISHI DANCE × ザ・マッカラン ファインオーク12年■
「すごい飲みやすいですね。普段は女性が好きそうなカクテルみたいなのをよく飲むんですが、これからはハイボールに切り替えようかなと思うほど美味しいです。」 by DAISHI DANCE

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Photo by daisuke ishizaka

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Photo by daisuke ishizaka

超多忙で年間のDJ数は150回を超えるというDAISHIさん。
2,3日に1度はどこかのイベントに出演しているということに。移動の事も考えると本当にすごいですね。

番組の中でもおっしゃっていましたが、
近年、世界規模でEDM(=Electronic Dance Music)のシーンが盛り上がっており、
ようやく日本でも注目されるようになってきたそうです。

5/14リリースのMIX CDではそんな「EDM」をキーワードにした、最新のダンスミュージックがパッケージ。
この映像からもその盛り上がりが分かりますね。


【DAISHI DANCE - EDM LAND (teaser)】




デビューした年が同じで、仲の良いお二人。
ジャンルは違うものの念願の合同イベント「川崎大師-KAWASAKI DAISHI-」是非実現させて下さいね。

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Photo by daisuke ishizaka

今回番組のラストで重大発表があります。
最後まで是非お聴きください。

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Photo by daisuke ishizaka


【ザ・マッカラン ファインオーク12年の世界観に通じる楽曲】
→「WIND LINER nexus (UNRELEASE remix)/ Limited Express」
「白とブルーのボトルのイメージにも合いますし、飲んだ時の華やかなインパクトや印象を受けて選びました。リリースしたばかりのMIX CDに収録しているMITOMI TOKOTOさんとのプロジェクトによる新曲です。」by DAISHI DANCE


【今回のテーマ「Let's Go Out」に合う楽曲】
→「TRIBAL ZUNDOKO / DAISHI DANCE」
「トライバル・ハウスを軸にDJプレイしてきたのですが、この曲は最近のEDMとミックスしても負けない音圧がある、パーカッシヴでトライバルな新曲です。フェス等、野外の芝生の上で聴いても気持ち良いと思いセレクトしました。」by DAISHI DANCE


番組では皆さんから頂いたメッセージやリクエストもご紹介しています。
抽選でゲストとのサイン入り写真+ウイスキーをプレゼント!

応募はこちらからどうぞ

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Photo by daisuke ishizaka

収録風景等、番組のfacebookページにもたくさん掲載しています。
そちらも是非チェックしてみて下さいね~。

「WHISKY MODE」facebookページ

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【DAISHI DANCE EVENT SCHEDULE】
6月7日(土)新木場ageHa(ARENA)
「DAISHI DANCE -the E.D.M. set-」
GUEST DJ:Laidback Luke

詳しくはこちら(DAISHI DANCE FAN SITE)


『EDM LAND / DAISHI DANCE』

EDM LAND


EDM LAND / DAISHI DANCE

リリース:2014年5月14日
ユニバーサル ミュージック
製品番号:POCS1139

世界の最新ダンス ミュージックがこの1枚に!今作では、年間150本を超えるDJ活動の中で彼が"いま"プレイしている最新のダンスミュージック、近年最大のパーティムーブメントになっているEDMをフィーチャー。昨年からのパーティアンセムやリリースされたばかりの最新EDMとDD新曲や自身のエクスクルーシブなRemixもたっぷり収録するなど、DAISHI DANCEの普段のDJプレイをそのままパッケージ。今回のCDジャケットには、今年1月に行われた大型EDMフェスティバル「electrox」に出演したDAISHI DANCE本人がDJブースから撮影したもので、それ以外にもブックレットには全国各地のDJブースから撮影した約70枚の写真が使われ、さながら全国DJ BOOTHガイド!音と共に現場の臨場感を伝える仕様となっている。


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【DAISHI DANCEプロフィール】
札幌を拠点に活動するHOUSE DJ/PRODUCER。メロディアスなHOUSEからマッシブなHOUSEまでハイブリッドでカッティングエッジなDJスタイルでダンスフロアに強烈なピークタイムと一体感を創り出す。札幌の老舗CLUB"PRECIOUS HALL"でのレギュラーパーティは16年目に突入し毎月5時間~8時間ものロングセットDJを披露している。2008年からは、札幌以外にもアジア最大のクラブイベントageHa【ARENA】東京をはじめ、大阪GRAND Cafe・京都WORLD・福岡O/D・韓国などの国内外の大型メジャークラブでレギュラーパーティをスタート!各地のCLUBにてDJとして出演していて年間150回以上のギグをこなしている。ピアノやストリングスを軸としたメロディアスな楽曲プロデュースが特徴的で2006年から"the P.I.A.N.O. set"、"MELODIES MELODIES"、"theジブリset"、"DAISHI DANCE Remix."、"Spectacle."と毎年自身のアルバムをリリースし、いずれもロングセールスを記録している。多数のリミックスやプロデュース作品、コンピレーションや家電製品への楽曲提供など活動は多岐にわたる。デビュー当初から韓国での活動も本格的に行っていてSEOUL最大のCLUB ELLUIでのレギュラーDJを務める他、BIGBANG、AFTERSCHOOL、RAINBOWをはじめ韓国の人気アーティストへの楽曲提供も多数手掛けている。

DAISHI DANCE オフィシャル・サイト


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■With Female Vocalists■

このコーナーでは素敵な3名の女性ボーカリスト、
orange pekoeのナガシマトモコさん、青木カレンさん、
そしてJiLL-Decoy associationのchihiRoさんが交替で登場。
ウイスキーの似合うシーンをイメージして選曲してくれます。

今回はジャズシンガーの青木カレンさん。
梅雨が来るまでのこの時期は1年のうちでも最高の季節ということで、
「野外で聴くと心地良い楽曲」をテーマにセレクトしてくれました。

いずれもカレンさんのボーカルによるクラブライクなサウンド。
ハイボールと一緒にお楽しみください。

青木カレンさんの登場は今回でラストです。
カレンさんありがとうございました。




M1: 「Hundred Birds feat KAREM AOKI / DJ KOMORI」

Hundred Birds


Hundred Birds feat KAREM AOKI / DJ KOMORI


"Azul by moussy" ランウェイ用のエクスクルーシブとしてDJ KOMORIがJAZZボーカリストの青木カレンをfeatしたDJ KOMORIの新曲。

















M2: 「English Man In NY - REVISITED ft.FEFE / 青木カレン」

voyage


voyage / 青木カレン

リリース:2011年4月15日
Rambling RECORDS
製品番号:RBCP2526

安室奈美恵、BENNIE K、HOME MADE 家族などを手掛けるヒット・メーカー、今井了介がプロデューサーに名を連ねる、カレンの新しい魅力が開花した2011年アルバム!阿川泰子の歌唱で人気のViva Brasil「SKINDO LE LE」、チャップリンの名曲「Smile」、スタンダード「I've Got You Under My Skin」といったジャズでお馴染みの楽曲から、クイーン「We Will Rock You」、デズリー「You Gotta Be」、スティング「Englishman In New York」(カレンの代表的カヴァーを今井了介が傑作リミックス!)、といったロック/ポップ・ヒット曲をカヴァー。極めつけは、レディ・ガガの大ヒット曲「Poker Face」のサルサ・アレンジ!その他、今井了介の書き下ろしオリジナル楽曲も5曲収録!参加メンバーも、Shima&Shikou DUOの2人、Sleep Walkerの藤井伸昭、What's Up?などで活躍する堀秀彰、thirdiqの渥美幸裕と大充実。


M3: 「Feel Like Makin' Love / 青木カレン」

By My Side


By My Side / 青木カレン

リリース:2010年2月17日
PONY CANYON
製品番号:PCCY50068

イタリアン・ジャズ・レーベル"Norma Blu"第9弾作品にして初の日本人アーティスト、青木カレンのアルバムを発表。プロデューサーのパウロ・スコッティが日本を代表するシンガー青木カレンをポジティヴで軽やかで、華やかなサウンドとアレンジで包んだオシャレな1枚。全編イタリア録音で、サウンド・プロデューサーにジャズ・ライフ・セクステットのステファノ・セラフィニを迎え、ポップなジャズを聴かせます。








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『Tranquility / 青木カレン』

Tranquility


Tranquility / 青木カレン

リリース:2012年12月12日
Rambling RECORDS
製品番号:RBCP2664

"Tranquility" ーそれは、穏やかで心地よい時間ー。ストレスの多い現代を生きるすべての人へ贈る、青木カレンと気心の知れたミュージシャンが創りあげた心温まるサウンド。きっと誰もがハッとする選曲はまさに「ニュー・スタンダード」。どうぞお気に入りの場所でくつろぎながら聴いて下さい。映画音楽に包まれた至福のひとときを、あなたに。










【青木カレン プロフィール】

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幼少を海外で過ごし、慶応大学在学中本格的にアーティスト活動を開始。ライブ・ツアー活動をメインに、BS Asahi TVのジャズ音楽番組のメインキャスト、ラジオのcross fm、Love FM、インターFM、神戸Kiss FM、ラジオ高崎、FM熊本などでナビゲーターを務める。アルバム2作品がジャズ専門誌ADLIBの「アドリブアワード(クラブ/ダンス部門)」受賞。2010年ベストドレッサー賞の新人部門であるベストデビュタント賞を授賞。2011年6月公開の織田裕二主演の大人気映画「アンダルシア 女神の報復」の挿入歌を担当。NHK Eテレ「3か月トピック英会話」~魅惑のスタンダード・ジャズ編~に出演し話題に。2012年夏、初のニューヨーク公演を成功させる。同年秋、フジテレビ系ドラマ「結婚しない」の挿入歌を担当。2012年9月には舘ひろしのアルバムにデュエット曲「銀座の恋の物語」が収録され、NHKの音楽番組SONGSに出演。2012年12月、映画音楽の名曲をジャズ・アレンジしたラブ・ソング集、アルバム「トランキュリティ」をリリース。
現代女性の先導となり、心の癒しとなるメッセージを唱い続ける、今最も美しいディーバ。

ライブ詳細

青木カレン Official Site


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【DJ KAWASAKI 待望の新曲「Where Would We Be feat. Paul Randolph & MAKOTO (club mix)」
 3/12(水) iTunesにてリリース!】

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タイトル : 『Where Would We Be feat. Paul Randolph & MAKOTO (club mix)』
発売日 : 2014.03.12(Wed) Release
製品番号 : YZDID-10034
レーベル : SELECTIVE RECORDS

iTunes store→https://itunes.apple.com/jp/album/where-would-we-be-feat.-paul/id835457185

DJ KAWASAKIの待望のニュー・シングルは、JAZZANOVAにも参加するデトロイト在住のボーカリスト、PAUL RANDOLPHが参加!また、楽曲はD&Bのみならず、DEEP HOUSE、JAZZ BREAKSまでを手掛けるMAKOTOと共作!音楽的な師匠でもある沖野修也が"4つ打ち"を禁じ、DJ KAWASAKI作品最高のブラックネスを獲得したフューチャリスティッック・ブギーが完成!!

【収録曲】
Tr.1 Where Would We Be feat. Paul Randolph & MAKOTO (club mix)
Tr.2 Where Would We Be feat. Paul Randolph & MAKOTO (club mix) [Instrumental]


アルバム詳細(EXTRA FREEDOM)


【沖野修也、DJ KAWASAKIがシングルモルトの世界をテーマにセレクトしたコンピレーションCD】

Magic


WHISKY MODE~A COLLECTION OF CLUB JAZZ / CROSSOVER / SOULFUL HOUSE CLASSICS~

リリース:Now On Sale
ewe records
製品番号:EWSP-0001

シングルモルトウイスキー"の世界観をテーマに、沖野修也、そしてDJ KAWASAKIが("クラブ・ジャズ/クロスオーバー・ミュージック"を)セレクトしたコンピレーションCD。JAZZTRONIK、吉澤はじめの楽曲から、沖野修也自身の楽曲もセレクトした、音楽×ウイスキーの至極のコンピレーションアルバム。共通するのはその多様性と、良質な世界観・・・。個性的な表情を見せるシングルモルトとクラブジャズ/クロスオーバーミュージックが共鳴し合うひととき、(家でも外でも楽しめる)新しいライフスタイルを提案します。

コンピレーションCD「WHISKY MODE」特別ページ

DJ KAWASAKI Official Site
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【WHISKY MODE SHORT STORY Vol.57】
何の予定もない久しぶりの休日に、
シーツを洗い、たっぷりと時間をかけて衣替えを済ませた。

そろそろ街に灯がともりはじめる頃には、
部屋全体が心地よく呼吸するように、白いカーテンがいったりきたり。

私は間接照明をつけると、
アフターアワーズでプレイされるような、
メロウなクラブ・クラシックスを流した。

冷蔵庫から冷えたソーダをとりだし、
お気に入りのシングルモルト・ウイスキー、
「ザ・マッカラン ファインオーク12年」でハイボールを作る。

マドラーで、縦に軽く一回だけステア。
シェリー樽由来による、あまやかな香りとともに、
細かい気泡がなめらかに喉を通り過ぎる。

心地よいものだけに包まれた、私だけの時間。
ベランダから見えるいくつもの光をぼんやりと眺めながら
オフタイムの余韻を、ゆっくりと受け止めた。


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Photo by daisuke ishizaka

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【TEAM WHISKY MODE】
PHOTOGRAPHER : DAISUKE ISHIZAKA
NARRATOR : MAKI SUGIMOTO
ARTIST MANAGEMENT : ERI MORI
PROMOTER : TOSHIHIRO ASAI
DIRECTOR : SATOSHI HIROSHIMA

produced by JJazz.Net2

8/23(土)「江戸川ジャズ・ナイト」開催:ライブ情報 / LIVE INFO

東京のイーストサイドでは初めてといえる本格的なジャズ・フェスティバルがこの夏開催されます。
バラエティに富んだラインナップを一度に楽しめるのがフェスの醍醐味。
真夏の夜のジャズフェスティバル、いかがですか?


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【江戸川ジャズ・ナイト】

今年8/23(土)、江戸川区総合文化センターにて、豪華アーティストが集うジャズ・フェスティバル「江戸川ジャズ・ナイト」が開催される。出演者は、日本のジャズ界を牽引し続ける世界的スーパー・ジャズ・トランぺッター日野皓正を筆頭に、ニューヨーク在住の日本を代表するジャズ・ピアニスト山中千尋、"声のスペシャリスト"土岐麻子とポスト・ジャズ・プロジェクト Schroeder-Headzによるコラボレーション、そしてジプシー音楽をベースとするジャズ・ヴァイオリニスト高橋誠という、ヴァラエティに富んだ充実のラインナップ。東京の東側=イーストサイドでは初めてといえる、本格的なジャズ・フェスティバル!!

【日程】
2014年8月23日(土) 16:30開場 17:00開演

【出演】
日野皓正 クインテット
山中千尋 トリオ
土岐麻子 meets Schroeder-Headz
高橋誠 カルテット

【場所】
江戸川区総合文化センター 大ホール
http://edogawa-bunkacenter.jp/facilities/hall.html
〒132-0021東京都江戸川区中央4-14-1

【料金】
全席指定 5,500円(税込)

【ご予約・お問い合わせ】
江戸川区総合文化センター 03-3652-1106(9:00~21:30)
http://edogawa-bunkacenter.jp/

プランクトン 03-3498-2881(11:00~19:00)

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日野皓正(トランぺッター) プロフィール

日本を代表する世界的ジャズトランペッター 1942年10月25日東京生まれ。 9歳よりトランペットをはじめ、13歳の頃には米軍キャンプのダンスバンドで活動を始める。1967年の初リーダ ーアルバムをリリース以降、マスコミに"ヒノテル・ブーム"と騒がれるほどの注目を集め、国内外のツアーやフェ スティバルへの出演をはじめ、雑誌の表紙を飾るなどファッショナブルなミュージシャンとして多方面で活躍。19 75年、NYへ渡り居をかまえ、数多くのミュージシャンと活動を共にする。その後もヒットアルバムを連発、CM出 演など多数。1989年にはジャズの名門レーベル"ブルーノート"と日本人初の契約アーティストとなる。90年以 降、「アジアを一つに」という自身の夢のもと、アジア各国での活動を増やしていく。2001年芸術選奨 「文部科 学大臣賞」受賞。2004年紫綬褒章、文化庁芸術祭「レコード部門 優秀賞」、毎日映画コンクール「音楽賞」受 賞。現在、dj honda、次男 日野 JINO 賢二を迎えたユニット「日野皓正 h factor」にてライブを行う他、同ユニット にてニューアルバム『Unity - h factor -』を2013年6月に発売。 また近年はチャリティー活動や後進の指導にも情熱を注ぎ、個展や画集の出版など絵画の分野でも活躍が著し い。唯一無二のオリジナリティと芸術性の高さを誇る日本を代表する国際的アーティストである。

日野皓正 オフィシャルサイト


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山中千尋(ピアニスト) プロフィール

群馬県桐生市出身、ニューヨーク在住。アメリカ/ヨーロッパを中心に世界中でツアーを行なっている、日本を代表するジャズ・ピアニスト。クラシックの名門・桐朋学園大学音楽学部を経て、米バークリー音楽大学に留学しジャズに転向、主席で卒業。2001年に澤野工房より日本CDデビュー。さらに2003年TVドキュメンタリー「情熱大陸」(MBS系)に出演、その国際的活動が日本でも広く知られるところとなった。2005年にユニバーサルミュージックよりメジャー・デビュー。これまでリリースしたアルバムはすべて国内のあらゆるJAZZチャートで1位を獲得し、第23回日本ゴールドディスク大賞、スイングジャーナル誌ジャズディスク大賞、NISSAN presents JAZZ JAPAN AWARDなど権威ある賞を多数受賞。2012年には異なるコンセプトを持つ3作品を発表し、初の全国ホールツアーを敢行。続く2013年8月には誰もが知るクラシックの名曲を超絶アレンジした最新作『モルト・カンタービレ』をリリースし、二度目の全国ホールツアーも大成功に収めた。『モルト・カンタービレ』では再びNISSAN presents JAZZ JAPAN AWARDのアルバム・オブ・ザ・イヤーも獲得し、今まさに活動の絶頂期を迎えている。

山中千尋サイト(ユニバーサル・ミュージック・ジャパン)


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土岐麻子 meets Schroeder-Headz
土岐麻子(ヴォーカル) プロフィール

Cymbalsのリードシンガーとしてデビュー。2004年の解散後、実父 土岐英史氏を共同プロデュースに迎えたジャズ・カヴァー・アルバム『STANDARDS ~土岐麻子ジャズを歌う~』をリリースし、ソロ始動。本人出演/歌唱が話題となったユニクロTV-CMソング『How Beautiful』を始め、NISSAN「新型TEANA」TV-CM ソング『Waltz for Debby』、資生堂「エリクシール シュペリエル」CMソング、『Gift ~あなたはマドンナ~』など、自身のリーダー作品のみならずCM音楽の歌唱や、数多くのアーティスト作品へのゲスト参加、ナレーション、TV、ラジオ番組のナビゲーターを務めるなど、"声のスペシャリスト"。最新アルバムは、土岐麻子初となるオール邦楽カバー・アルバム『CASSETTEFUL DAYS ~Japanese Pops Covers~』。

土岐麻子 オフィシャルサイト


Schroeder-Headz(ピアノ) プロフィール

数多くの著名ミュージシャンのサポートとして活躍するキーボーディスト、渡辺シュンスケによるソロ・プロジェクトにして、ピアノとベース、ドラムスによる インストゥルメンタル・トリオ。その名前はアメリカのアニメ "PEANUTS"( 日本名:スヌーピー ) に登場するトイピアノを弾く男の子、シュロー ダー君に由っている。クラシック、ジャズ、ダンスミュージック、エレクトロニカなどを通過した現代の耳を持つ、リリカルな男子の脳内イメー ジ、そして同アニメの音楽を担当したビンス・ガラルディ・トリオへの敬愛の意も込めて。

Schroeder-Headz オフィシャルサイト


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高橋誠(ヴァイオリン) プロフィール

愛知県立芸術大学音楽学部器楽科卒。変幻自在、独自なバンドスタイルと高い音楽性で注目され、各地のフェスティバルなどを中心に活躍している。ジャズ、ジプシー音楽を中心に、タンゴ、フラメンコ、シャンソン、ポピュラー音楽など様々な音楽を幅広く取り入れ、ジャンルにとらわれないスタイルを持ち味としている。フランスのジャズ・フェスティバル(ジプシー・スウィング・ジャズやミュゼット等)やパリでのライブも成功させ、数多くのイベント、CD録音のサポートしても活躍中。さらに、河村隆一、L'Arc-en-Cielなどのストリングス・チームをまとめ、2013年には五木ひろしのアルバムでもソロフィーチャー参加。テレビ、ラジオの出演も数多く、今後の活躍がますます期待される新進気鋭のアーティスト。

高橋誠 オフィシャルサイト

"TOUCH OF JAZZ"アルバム - 大隅寿男 セレクト:TOUCH OF JAZZ

青木カレンがナビゲートする番組「TOUCH OF JAZZ」では、毎回ゲストの方に
自身の「TOUCH OF JAZZした作品=ジャズに触れた作品」をご紹介いただいています。


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今回のゲストは今年活動45周年、70歳を迎えたベテラン・ドラマー、大隅寿男さん。
影響を受けたのはやはり同じくドラマーのあの方だったようです。
同世代の山本剛さんもTOUCH OF JAZZした作品としてこのバンドを挙げていましたし、
きっと当時の影響力は絶大だったのでしょうね。


『At Club Saint-Germain / ART BLAKEY & THE JAZZ-MESSENGERS』

「うちに下宿していた大学生のお兄さんが沢山ジャズのレコードを持っていて、そこで教えてもらった作品です。その時の衝撃が本当に凄くて、一発でジャズにのめり込みました。本当に毎日のように聴かせてもらいましたね。特に印象的だったのがやはり「モーニン」。その時はまだドラマーになることなんて考えてもいませんでしたが、兎に角そのサウンドは今まで日本で聴いた事の無い程異国情緒があってひかれたんですよね。クインテットで二管編成でね。テーマのハーモニーが本当に素晴らしかったんですよね。彼らが初めて来日した時、私は高校生だったのですが、親にせがんで行かせてもらいましたよ。メンバーも憶えてます。アート・ブレイキーはもちろん、ウェイン・ショーター、リー・モーガン、ジミー・メリット、そしてピアノがボビー・ティモンズ。もうしびれましたね。その時体験したジャズが僕の基礎になっています。」大隅寿男


■タイトル:『サンジェルマンのジャズ・メッセンジャーズ Vol.1-3』
■アーティスト:アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ

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[収録曲]
■DISC1
1. ポライトリー
2. ウィスパー・ノット
3. ナウズ・ザ・タイム
4. ファースト・テーマ


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■DISC2
1. モーニン
2. エヴィデンス
3. ブルース・マーチ
4. ライク・サムワン・イン・ラヴ


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■DISC3
1. アロング・ケイム・マノン
2. アウト・オブ・ザ・パースト
3. チュニジアの夜
4. テーマ


【Art Blakey & The Jazz Messengers - Moanin'】


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大隅寿男 新作 『Carry On』
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■タイトル:『Carry On』
■アーティスト:大隅寿男
■発売日:2014年4月16日
■レーベル:ポニーキャニオン(M&I)
■製品番号:MYCJ-30642

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[収録曲]

01.Exactly Like You/イグザクトリー・ライク・ユー
02.Left Alone/レフト・アローン
03.The Girl From Ipanema/イパネマの娘
04.When I Fall In Love/ホエン・アイ・フォール・イン・ラブ
05.A Hard Day's Night/ハード・デイズ・ナイト
06.The Wedding/ウエディング
07.Someday My Prince Will Come/いつか王子様が
08.Stella By Starlight/星影のステラ
09.The Surrey With The Fringe On Top/飾りのついた四輪馬車(
10.I Fall In Love Too Easily/アイ・フォール・イン・ラブ・トゥー・イージリー
11.Speak Low/スピーク・ロウ
12.The Look Of Love/ルック・オブ・ラブ

波瀾万丈の人生を送ってきたベテラン・ドラマーが、これまで共演してきた7人のピアニスト、3人のベーシストを迎え、自身の半生を振り返る。2014年=活動45周年+70才+ガン克服!これからもキャリー・オン(続けていく)あるのみ!

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【大隅寿男】(ドラムス)
福井県芦原温泉出身。明治大学政治経済学部卒。アートブレーキー&ジャズメッセンジャーズの来日公演(1961年)を観て感銘を受け、大学でジャズドラムを始める。1969年、大学卒業後、プロドラマーとして活動を開始。多くのミュージシャンとの共演で好評を得る。1978年、大隅寿男トリオを結成。リーダーとして活動を開始。国内外のアーティストと共演、アルバムレコーディングに数多く参加する。また作曲家、宇崎竜童のレコーディングにも参加、共演も多い。2005年1月、スイングジャーナル誌が主催する、日本ジャズ界に最も貢献した人物に贈られる「第30回 南里文雄賞」を受賞する。また、同誌の「日本ジャズメン読者人気投票」では、2006年より4年連続で「ドラム部門」で2位に選出されている。これまでにポニーキャニオン/M&I MUSICからアルバム「ジュビレーション」(2002年)、 「グレートフル」(2003年)、「リジョイス」(2004年)、「オンザロード」(2005年)、 「ニューディール」(2007年)を意欲的に発表している。2009年には、音楽生活40周年を迎えた記念盤として「Walk, Don't Run」を発表。
2014年4月16日には、45周年アニバーサリーとして「Carry On」を発売、これまでに共演してきた、7人のピアニスト、3人のベーシストを迎え、自身の半生を振り返る。スイングの明快さ・ビートの切れ味はもちろん、本人の温かい人柄は聴く人に感動を与え、多くの熱い支持を得ている。

大隅寿男 オフィシャルサイト

ステファン・ツァピス日本公演 Tour Japon 2014 Stephane Tsapis + Ky :ライブ情報 / LIVE INFO

2012年にデューク・エリントン作曲コンテストで1位を獲得。
クラシック等、幅広いジャンルを行き来するパリ在住の新世代ジャズピアニスト、ステファン・ツァピス。

今年2月にリリースした初のリーダーアルバム、『Charlie and Edna』は
チャップリン映画「移民」のためにツァピスが作曲したテーマ「チャーリー」に始まり、
プロコフィエフ、モンク、ビートルズ、オリジナルとを織り交ぜながら、
最後にチャップリン映画の女優「エドナ」のテーマで締めくくられているオリジナリティ溢れる作品です。

そして、その新作を引っさげての来日ツアーが決定しました。
各公演には同じくフランスで活動する仲野麻紀 (sax)とヤン・ピタール (oud)によるユニットKy[キィ]も出演。

民族音楽的なエレメントを持つ新世代ジャズピアニストによる演奏、興味ある方は是非どうぞ。


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【ステファン・ツァピス日本公演 Tour Japon 2014 Stephane Tsapis + Ky】

ステファン・ツァピスの新作『チャーリー・アンド・エドナ』の世界をパリ在住の楽士Ky(キイ)と共に紐解いていくツアーです。東京と横浜ではドラムス池長一美さんと若い気鋭のベース奏者、落合康介さんが加わりベクトルはジャズへと加速、上越高田では日本最古の映画館にピアノを運び込みチャップリン無声映画『移民』に合わせて演奏。ジャズ、映画、民族音楽、そして旅の好きなあなたへ贈るステファン・ツァピスの迷宮的音楽世界。どうぞたっぷりとお楽しみください。

【メンバー】
ステファン・ツァピス(p)仲野麻紀 (sax)ヤン・ピタール (oud)

【日程】
5/22(木) Tokyo SOMETIME   
武蔵野市吉祥寺本町1-11-31 B1F
open19:00 2stage ¥3000
ご予約・お問い合わせ サムタイム tel: 0422-21-6336
出演:ステファン・ツァピス(p)仲野麻紀 (sax)ヤン・ピタール(oud) 池長一美(ds)落合康介(b)
http://www.sometime.co.jp/sometime/index.html


5/23(金)Chiba Jazz Spot CANDY
千葉市稲毛区稲毛東3-10-12 tel:043-246-7726
open19:30 start 20:00
前売り¥2700・当日¥3000(1drink付き)
ご予約・お問い合わせ 
Jazz Spot Candy tel: 043-246-7726
出演:ステファン・ツァピス(p)仲野麻紀 (sax)ヤン・ピタール (oud)
http://blog.livedoor.jp/jazzspotcandy/


5/24(土)Odawara 邪宗門 Jashumon 
小田原市小八幡2-12-26 三寶寺 内
open 14:00 start 15:00 ¥2500(1drink付き)
ご予約・お問い合わせ 小田原邪宗門 tel: 0465-47-0202 
出演:ステファン・ツァピス(p)仲野麻紀 (sax)ヤン・ピタール (oud)


5/25(日)Yokohama JazzSpot DOLPHY 
横浜市宮川町2-17-4第一西村ビル2F
open18:00 start 19:00
前売り ¥3500 ・当日¥3800
ご予約・お問い合わせ JAZZ SPOT ドルフィー tel: 045-261-4542
出演:ステファン・ツァピス(p)仲野麻紀 (sax)ヤン・ピタール (oud) 池長一美(ds)落合康介(b)
http://www.dolphy-jazzspot.com 


5/26(月)Nagoya DOXY
名古屋市中区栄4丁目5-22 B1F
open18:00 start 19:30
前売り¥2500・当日¥3000
ご予約・お問い合わせ Doxy tel: 052-242-1227
出演:ステファン・ツァピス(p)仲野麻紀 (sax)ヤン・ピタール (oud)
http://www.doxy.biz 


5/27(火) Yokkaichi FULL HOUSE  
四日市市諏訪町13-3 
open18:00 start19:00
前売り¥2000・当日¥2500
ご予約・お問い合わせ FULL HOUSE tel: 059-352-4977
出演:ステファン・ツァピス(p)仲野麻紀 (sax)ヤン・ピタール (oud)
http://sound.jp/yokkaichi-fullhouse/ 


5/28(水) Kyoto アンスティチュ・フランセ関西・京都 稲畑ホール (旧関西日仏学館)
京都市左京区吉田泉殿町8 tel: 075-761-2105
open18:30 start19:00
前売り,会員¥2000・当日¥2500
ご予約・お問い合わせ contact@openmusic.jp.net tel: 080-5067-6877
出演:ステファン・ツァピス(p)仲野麻紀 (sax)ヤン・ピタール (oud)
http://www.institutfrancais.jp/kansai/ 


5/29(木)Takada 高田 世界館 (日本で最も古い映画館)
上越市本町6-4-21
open 18:30 start 19:00
前売り ¥3500 当日 ¥4000
ご予約・お問い合わせ tel: 090-2562-4475  
*チャーリー・チャップリンの無声映画「The Immigrant」上映+演奏
出演:ステファン・ツァピス(p)仲野麻紀 (sax)ヤン・ピタール (oud)

【主催】
openmusic Cloud

【後援】
日仏文化協力90周年  アンスティチュ・フランセ日本JAPON


【STEPHANE TSAPIS TRIO+ // RELEASE "CHARLIE AND EDNA" CONCERT】



ステファン・ツァピス初のリーダーアルバム

■タイトル:『Charlie and Edna』
■アーティスト:Stéphane Tsapis
■発売日:2014年2月19日
■レーベル: cloud
■製品番号:DDCJ-4012

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[収録曲]

1. チャーリー
2. モントーバンの火
3. 富士山
4. ピーターと狼
5. イゴー
6. ポポカテペトル山
7. リフレクション
8. ノルウェーの森
9. アトス山
10. オフ・マイナー
11. マルズ・ワルツ
12. エドナ


フランスのジャズシーンで活躍するギリシアにルーツを持つピアニスト、ステファン・ツァピス。2012年デュークエリントン作曲コンテストで一位を獲得。チャップリン映画音楽などの作曲家としてまたピアニストとして感性豊かな表現力でクラッシックからモンクまであらゆるジャンルを行き来する、ツァピス初のリーダーアルバム。


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<Stéphane Tsapis(©Benjamin Travade)>

Stéphane Tsapis<ステファン・ツァピス>(Piano) プロフィール

1982年スイス、バーゼル生まれ。ギリシャ人父とフランス人母の間に生まれる。5歳からピアノを始めドビュッシーを専門とするピアニストの叔父を持ち、パリ第8大学で音楽学を専攻。2011年から国立パリ市音楽院にてマスタークラスオーガナイザーとして教鞭をとる。他に劇場(テアトル)音楽家としての仕事の他、「Kaimaki(カイマキ)」のリーダーとしてまた多くのジャズグループのサイドメンとして活動。また、チャップリンの映画音楽「移民」「キッド」の作曲と演奏、ギリシャのレジスタンスや知識人亡命者を乗せた船の物語を題材にした作品「mataroa(マタロア)」(ツァピス全作曲)は国際的にも高く評価された。2012年デューク・エリントン作曲コンテストで一位を獲得。日本人サックス奏者仲野麻紀とのデュオ作品「四つの手とひとつの口のための音楽」(2012)を発表、日本各地でのツアーを行う。.

オフィシャルサイト

bar bossa vol.33:bar bossa

bar bossa


vol.33 - お客様:稲葉昌太さん(インパートメント)
「節目の10曲」



いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
今回は今の東京を代表するレコード会社インパートメントの有名ディレクター稲葉昌太さんをゲストに迎えました。

林(以下H)「こんばんは。お飲物はどういたしましょうか」

稲葉(以下I)「では最初は軽めの赤で、オススメがあればそれをください。」


H「稲葉さんは確かピノ・ノワールがお好きですよね。では、ブルゴーニュ・ルージュにしますね。」

I「いただきます。」

H「さてさて、早速ですが、小さい頃のお話を教えていただけますか?」

I「はい。僕は東京の西端、青梅というところで育ちました。両親はどちらも教師でしたが、何かを押しつけられたり、教育熱が高いわけではなかったので、塾や習い事に通うということもなかったですね。となると下校後は時間がたくさんあるので、自然と本や音楽に興味が向いていったような気がします。初めて買ったレコードは、当時ヒットしていたアルフィーの『星空のディスタンス』のシングル盤だったと思います。」

H「え?! アルフィー?!」

I「ええ。それをきっかけにアルフィーのファンになり、小5から中1くらいまでの間に彼らのアルバムを全て買い揃えたり、夏の野外コンサートに行ったりしてました。ステレオセットが居間に置いてありましたので、買ってきたレコードをステレオの前に座って聴くのは楽しかったですね。」

H「アルフィーですか。意外ですね...」

I「小5の時に、父親が同僚の引っ越しを手伝うというのでついて行った時に、捨てようとしていたアコギを貰いました。そこから一気にギターにはまりまして、アルフィーのソングブックや『明星』という雑誌についていた『ヤンソン』を教科書に、見よう見まねで演奏を覚えていきました。アルフィーの高見沢が僕の最初のギター・ヒーローです(笑)。」

H「明星とかヤンソンって僕より上の世代が中高生の時にはまるものですが、そういう意味ではマセてますね。」

I「気づいたら、中学入学時で立派な文系男子になっていました(笑)。音楽系の部活はブラスバンドしかなく、仕方なく入部しましたが部室代わりの音楽室ではギターばかり弾いてました。念願のエレキギターを買ってもらって、初めてバンドらしきものを結成したのは中3だったかな。その頃には完全に洋楽志向になっていて、英米のハードロックを中心にコピーしてましたね。練習すればするほどギターが上達するのが楽しくて、時間のある限り、それこそトイレでもギターを弾いてました。」

H「うわー、典型的なギター・キッズですね。高校生になってからはどうなんでしょうか」

I「明治学院東村山高校という私大付属の男子校に進学し、軽音楽部に入りました。エレキギターを学校に持って行って、昼休みに自分の席で弾いていると、他のクラスの『ギターの巧いヤツ』が順番に教室にやってきて僕のテクニックをチェックして、『うわ、やるな...』みたいな表情をして帰って行くわけですよ。それで調子に乗りまして(笑)、大学受験の心配がないのをいいことに、ギター道を邁進することになりました。『こういうプレイがしたい』『こういう音が出したい』と思ったら自分の部屋で練習したり機材を試したりするような、完全なオタクでした。」

H「その頃から今の性格がかいま見えますね(笑)。」

I「同じ軽音楽部の連中はボウイのコピーバンドをやったりして、ライブで女の子にキャーキャー言われていましたが、僕にとっては女の子と会話をすることすらまるで別世界の話で。バンドを組んでも、同級生の演奏がヘタに感じて、ちょっとでもミスをするとすぐに演奏を止めてやり直しさせたりする、本当に暗くて嫌なヤツでしたね(笑)。」

H「音楽雑誌はチェックしましたか?」

I「好きな雑誌は、『ミュージック・ライフ』に始まり、その後『BURRN!』になり、内向的な文系男子度が頂点に達した高3の頃には『ロッキン・オン』に。ギター・ヒーローはジミー・ペイジ(レッド・ツェッペリン)やスラッシュ(ガンス・アンド・ローゼズ)からジョニー・マー(ザ・スミス)やジョン・スクワイア(ストーン・ローゼス)になりました。」

H「これを読んでる人で『俺と同じだ!』って手を挙げている人、たくさんいそうですね(笑)」

I「大学に入ると、初めて彼女ができ、同じ音楽が好きな友達ができ、色んな遊びを覚えて...と、だんだんと明るい性格になっていきました。完全に"大学デビュー"です(笑)。『ロッキン・オン』経由でマンチェスター・ムーヴメントに心酔しクラブ・ミュージックを意識し始めて、93年、青山の骨董通りにオープンしたクラブ『マニアック・ラブ』に衝撃を受け、テクノ~ハウスの12インチを買い漁るようになり、愛読紙は『ロッキン・オン』から『リミックス』になりました。」

H「なるほど。」

I「その後、同じ骨董通りにあった『ブルー』にも通いましたね。特に月曜日だったかな、当時U.F.O.の松浦俊夫さんがラテン~ブラジルものを回す日があったのですが、よく行ってました。僕のブラジル音楽との出会いは松浦さんやジャイルス・ピーターソンなどDJ経由で、当時の王道パターンでした。」

H「確かにあの頃の東京のど真ん中にいますね。」

I「自分でもDJの真似事を始めまして、友達のパーティーで回したり、シンセやサンプラーでトラックを作ったりしているうちに大学卒業となり、当時バイトしていた楽器屋でそのまま契約社員として働き始めました。たぶん、この頃がもっとも親に心配をかけた時期だったと思います...。」

H「音楽活動は続けられたんですか?」

I「音楽活動としては、楽器屋時代からインパートメントに入って2~3年目あたりまでにいつくかの作品/バンドに関わりました。360°レコーズという日本のレーベルがあったのですが、そこからリリースされたアルゼンチンのギタリスト、フェルナンド・カブサッキへのトリビュート・アルバムに、現在も活躍するミュージシャンである杉本佳一君とのコンビで1曲参加しました。」

H「おお!」

I「あと、当時人気のあったトータス/ジョン・マッケンタイアなどシカゴ音響派に影響を受けたとあるバンドのギタリストでして、あるレコード会社からアルバムのリリースが決まり、その制作費としてけっこうな金額を貰いました。結局、お金は使い果たしたけどアルバムは完成せず、あげくバンドも解散という、担当さんには本当に申し訳ないことをしました。同じことを今の自分がやられたらと思うと寒気がします。」

H「(笑)音楽業界で働きたい人も読んでいるので、インパートメントに入ったきっかけも教えていただけますか?」

I「音楽業界で働くためのハウツーとしては役立たないと思うのですが...、大卒後、バイトのまま居残ったように働き始めた楽器屋では、高校生に説教しながら高価なギターを買わせたり、新しい機材が出るとすぐに仕入れてチェックしたりと、まあまあ楽しく働いていまして、特に不満もなかったんです。27歳の時に、大学時代からの音楽仲間が働いていたインディーズのレコード会社が募集をかけるので応募してみないかと誘われたのが、インパートメントとの出会いでした。応募条件が、『ブラジル音楽に詳しい』と『英語ができる』というもので、『お前に合ってるじゃないか』ということでやけに強く入社試験を受けるように説得されまして。」

H「そんな理由で...」

I「レコード会社で働きたいという強い思いもありませんでしたが、その頃、『将来性がない』という理由で付き合っていた彼女に2人連続で振られていて、何かを変えたいという思いで採用試験を受けたような(笑)。結果、その友人の根回しもあったのかもしれませんが(笑)、インパートメントで働くことになり今年で15年目を迎えます。」

H「あ、女性問題、意外と大きいですよね。」

I「僕は運転免許をとった動機も女性ですし(笑)、大きいですよね。で、インパートメント入社当初はレーベルのディレクター業務のアシスタントと営業をしていたのですが、いつのまにかCD制作そのものを振られるようになり、レーベルを1つ任されていました。ウチは、アーティスト/作品を見つけ、契約交渉をし、契約がまとまればジャケットデザインなどパッケージ全てをディレクションし、プロモーション資料を作成し、店舗からオーダーを取り、発売日にはCDを梱包して全店に出荷する...と全てを自分達の手で行います。なので数字が悪いと誰のせいにもできません(笑)。ただ、リリース作品のセレクトやレーベルのコンセプトなどは担当に任されているので、自由度は高いです。」

H「やりがいがありそうですね。」

I「毎回胃が痛いです(笑)。僕が今の仕事を続けられているのは、とにかく出会いに恵まれたということに尽きます。僕のレーベルからCDを出したいと言ってくれるアーティストや、『こういうことを一緒にやろう』とか『こういうことをやりたいので手伝ってくれませんか?』と誘って下さった方々がいなかったら、僕はどうなっていたか...。そもそもインパートメント入社のきっかけからして能動的なものではありませんしね(笑)。」

H「出会いを中心に仕事を進めるって稲葉さんならではのスタイルですよね。」

I「いわゆる業界人の仕事のやり方には馴染めず、僕はこのスタイルしかないんですよね。例えば、ここ数年の僕の仕事の出発点であるカルロス・アギーレとの出会いも、サバービア/カフェ・アプレミディの橋本徹さんが僕に『アプレミディ・レコーズ』というレーベルをやりませんか、と声をかけて下さったことがきっかけなんです。アプレミディ・レコーズから、橋本さんが選曲した『素晴らしきメランコリーのアルゼンチン』というコンピをリリースし、橋本さんの盟友・吉本宏さんと知り合い、吉本さんが中心となってbar buenos airesという選曲会が始まり、遂にはアギーレさんの来日の実現に至る中で『クワイエット』『静かなる音楽』というムーヴメントが生まれました。あの一連の出来事の当事者になれたことが、今の自分にとって本当に大きな財産ですね。アギーレさんの『音楽は人と人とをつなげるものだ』という言葉は僕の座右の銘です。そういえば、アギーレさんの初来日ツアーの打ち上げはボッサさんでやらせて頂きましたね。あの夜は夢のように楽しかったです。」

H「こちらこそ、歴史的瞬間に立ち会えて光栄でした。さて、これからの音楽業界はどうなるとお考えでしょうか。」

I「これから音楽業界がどうなるか、正直言ってよくわかりません。ただ、いわゆる音楽業界というのは、レコードやCDなど『音楽を録音した媒体』を売り、購入した人がそれを再生して楽しむという技術が広まり、音楽が大きなお金を産むようになって以降の存在です。それは、音楽を娯楽として人々が楽しんできた長い歴史の中の、ほんの一時期に大きく発展したものの、あっけなく消えてゆく存在のような気がします。...などと遠い目をして話してますが、僕はこれで家族を養っているわけで(笑)、えーと、それなりに収入があるうちは自分のやり方で続けて行きたい、と願っています。すみません...、参考になるようなことが言えなくて...。」

H「いえいえ。今日のインタビューを聞く限り、その瞬間の出会いで全て人生を決めてきた、ある意味、稲葉さんらしいご意見です。これからの目標なんかを教えて下さい。」

I「僕にはプロデューサー的な才能はないと思っています。お互いに通じ合うものを感じたりして一緒に仕事をやらせて貰うことになったら、それが形になるように、よりよい物になるように、丁寧に実務を進めることが僕の仕事だと思っています。その結果、我々が紹介する音楽に共感して下さる人が少しづつ増えて、また新たな仕事や出会いへと続いていけば嬉しいです。個人的には、またギターをちゃんと弾き直して、ギターの美しい音色を幾重にもレイヤーした物凄く内省的な多重録音アルバムを1枚作ってみたいなあ、とぼんやり思ってますが、子育てが一段落ついてからになりそうです。」

H「演奏も考えてるんですね。期待しています! それでは選曲に移りましょうか。テーマは何でしょうか?」

I「はい。『節目の10曲』です。音楽を聴き始めて30年余、音楽が仕事になって15年、今回このインタビューで初めて自分の聴いてきた音楽を年代順に振り返りました。」

H「稲葉さんの節目の10曲、楽しみですね。では1曲目は?」


1.Judas Priest / The Sentinel

I「冒頭でいきなり関係各位を困惑させていないか不安です。ギター少年期はハードロックやメタルをたくさん聴いてました。UKメタルはリアルタイムではありませんが、このアルバムにはハマりました。この曲はイントロ、リフ、メロ、アレンジの細部まで練られ、とにかく全てがカッコいい。15歳の僕は、このツイン・ギターによるソロの応酬に鳥肌を立てていました。」

H「稲葉さん、『とにかく全てがカッコいい』ですか。もちろん、このギター・ソロも完コピしてそうですね。もう次が気になってしょうがないです」


2.The Smiths / There Is A Light That Never Goes Out

I「高2あたりで自分を嫌いになる時期が来まして、それまで聴いていた音楽とは違うものを求めていたところに『ロッキン・オン』とザ・スミスが待っていました(笑)。ある時期の僕はモリッシーの歌詞のおかげで自己を肯定できていました。もちろんジョニー・マーのギターは演奏からサウンドまで熱心にコピーしていましたね。」

H「僕ももちろんロッキン・オンには人生を変えられました。そして僕の周りにもジョニー・マーもどきがたくさんいます。次はどうでしょうか?」


3.My Bloddy Valentine / Glider (Andrew Weatherall Mix)

I「内向的なギター少年が、マンチェスター・ムーヴメントをきっかけにダンスの快楽を知った、というところでしょうか。プライマル・スクリームの『スクリーマデリカ』など、アンディ・ウェザオールのこの時期の仕事はどれも本当に刺激的でした。」

H「マイブラは僕も聞きました。稲葉さん、僕よりもすごくお若いのに、やっぱりませてますね。こうなってくると次は?」


4. Frankie Knuckles / The Whistle Song

I「大学に入って間もない頃、下北沢のクラブ『ZOO』で初めてこの曲を聴いた時の幸福感を覚えています。初めて彼女に作ってあげた選曲テープの1曲目は、確かこの曲でした。僕の『大学デビュー』の幕開けを飾る曲ですね。」

H「この曲はホント、流行りましたよね。僕ももちろん大好きでした。次はどうでしょうか?」
※このインタビューはフランキー・ナックルズが亡くなる以前に行われました。ご冥福をお祈りいたします。


5.maurizio / Domina (Carl Craig's Mind Mix)

I「大学3年からキャンパスが品川になり、講義が終わると週2ペースくらいで渋谷に行き、シスコなどでハウス/テクノの12インチを買い込んでいました。このトラックは本当に大好きで、個人的にはカール・クレイグのベスト・ワークだと思っています。」

H「やっとイメージ通りの稲葉さんに近づいてきた感じがします(笑)。稲葉さん、基本的に『抑制された美』を音楽に求めるんですね。さて、次は?」


6.Cinema Novo / Caetano Veloso & Gilberto Gil

I「ジャイルス・ピーターソンとジョー・デイヴィスが選曲しトーキン・ラウドから発売された『BRAZILICA!』というコンピをきっかけに、青山のクラブ『ブルー』に通いだしたのが僕の南米、特にブラジル音楽愛の始まりです。最初はリズムの心地よさから入りましたが、カエターノ・ヴェローゾを聴いてポルトガル語の響きの美しさにも魅了されました。(YouTubeではフル・アルバムのリンクしかありませんでした。この2曲目です)」

H「稲葉さんの年齢ですとあのコンピからなんですね。もう本当に東京音楽街道ど真ん中を歩いていますね。さてこうなると次は?」


7.Tortoise / Djed

I「インパートメントに入社する前後の時期は、サンプラーやシーケンサーでトラックを作ってMo Waxにデモを送ったりしてました。返事は来ませんでしたが(笑)。当時渋谷ロフトの最上階がWAVE渋谷店で、塩尻さんというバイヤーさんが担当の音響系コーナーがあり、ミル・プラトーやメゴといった先鋭的なレーベルや、トータスを始めとしたシカゴ音響派に出会いました。これをきっかけに再びギターを弾くようになったのですが、前述したようにあまりうまく行かず、レコード会社のディレクターの仕事が忙しくなったせいもあり、自分の音楽活動は止めました。」

H「あ、そうか。順番としてはクラブでブラジルの後に音響系ですよね。確かにそうでした。稲葉さん、何度も言いますが東京音楽シーンの生き証人ですね。さて次は?」


8.Beto Caletti / Chegaste

I「僕が本当に今の仕事を続けていきたいと思うようになったのは、ベト・カレッティと仕事をするようになってからです。彼の作品の日本盤をリリースし、初めて自分で来日ツアーを企画し一緒に日本全国を回りました。彼との付き合いの中から、ミュージシャンとのパートナーシップの築き方を学んだと思います。紹介するのは彼の代表曲「シェガスチ(君は来た)」のライブ・バージョンで、これは初来日ツアーで鎌倉のカフェ・ヴィヴモン・ディモンシュさんで収録したもの。素晴らしいハーモニカを吹いているのはマツモニカさんです。」

H「うわ。ちょっと今、僕、目が潤んでます。なるほど。稲葉さんの人生、音楽と共にありますね。では次は?」


9.Carlos Aguirre / Los Tres Deseos De Siemple

I「カルロス・アギーレを音楽家として、人間として本当に尊敬しています。彼との友情がある限り、僕はこの仕事をやめないと思います。子供達が大きくなったら、いつか家族で彼の住むエントレ・リオス州のパラナーを訪れるのが夢です。その前に一人で行ってしまうかもしれませんが...。このライブは昨年、エントレ・リオス州が主催したイベントで収録されたようですが、キケ・シネシやアカ・セカ・トリオのフアン・キンテーロも参加してますね。」

H「是非、お子さま達と家族で行って下さい。南米の人たちって家族で行くとすごく歓迎してくれますよ。お子さま達にも、お金で買えないすごく良い経験になると思います。ちょっと関係ない話ですが、カルロス・アギーレの観客ってそうとう上流なんですね。では最後の曲ですが」


10.Tiganá Santana / Elizabeth Noon

I「最後は少し宣伝っぽくなってしまいますが...、ご勘弁下さい。チガナ・サンタナというブラジルのバイーア出身のシンガー・ソングライターで、現在は北欧でも活動しています。『アフロ・ブラジルの血が流れたニック・ドレイク』とでも表現したくなる、まるで祈りのような内省的な響きに、アフロ・ブラジル的な滋味深さが宿った希有な音楽で、ご覧の通り、普通のガット・ギターから一番高音のE弦を外した5弦で演奏しています。彼のアルバム『ジ・インヴェンション・オブ・カラー』を4月27日にアプレミディ・レコーズからリリースします。こういった地味な音楽は売れない世の中ですが、ひとりでも多くの方に届けたい作品です。」

H「もちろん宣伝、大歓迎です。ああ、でもこういう音楽はとりあえず聞いてもらって存在を知ってもらってという地道な宣伝が必要なんですよね。素敵な音楽ですね。」

稲葉さん、今回はお忙しいところ、どうもありがとうございました。稲葉さんの音楽人生が知れて素敵な時間でした。

みなさんも稲葉さんが携わっている音楽、是非、チェックしてみてください。

●インパートメント HP→ http://www.inpartmaint.com/

●稲葉昌太さんtwitter→ https://twitter.com/ShotaInaba



GWですね。この記事をご実家や旅行先で見ている方も多いのではないでしょうか。
また久しぶりにCDを買ってみて下さい。稲葉さんのような人たちが情熱をこめて、みなさんに届けようと日々、努力しています。

それではまた、こちらのお店でお待ちしております。

bar bossa 林伸次


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林 伸次
1969年徳島生まれ。
レコファン(中古レコード店)、バッカーナ&サバス東京(ブラジリアン・レストラン)、
フェアグランド(ショット・バー)を経た後、1997年渋谷にBAR BOSSAをオープンする。
2001年ネット上でBOSSA RECRDSをオープン。
著書に『ボサノヴァ(アノニマスタジオ)』。
選曲CD、CDライナー執筆多数。
連載『カフェ&レストラン(旭屋出版)』。

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