Title : 『We Get Requests』
Artist : The Oscar Peterson Trio
LABEL : Verve Records
発売年 : 1964年
【SONG LIST】
01.Quiet Nights Of Quiet Stars (Corcovado)
02.The Days Of Wine & Roses
03.My One And Only Love
04.People
05.Have You Met Miss Jones?
06.You Look Good To Me
07.The Girl From Ipanema
08.D. & E.
09.Time And Again
10.Goodbye J.D.
Title : 『LITTLE GIRL BLUE』
Artist : 松本茜
LABEL : コンセプトレコーズ
NO : CR14
RELEASE : 2022.3.23
【SONG LIST】
01.Little Girl Blue
02.Sophisticated Lady
03.Laurentide Waltz
04.Spring Is Here
05.For Heaven's Sake
06.Too Late Now
07.My Romance
08.Sugar Ray
09.Hymn To Freedom
Title : 『Old And New Dreams』
Artist : Old And New Dreams
みなさんこんにちは、曽根麻央です。今日はオーネット・コールマンのサイドメン達が集まり結成したバンド「Old and New Dreams」の2枚目のアルバムを紹介したいと思います。
【オーネット・コールマンの音楽を受け継ぐバンド】
「Old and New Dreams」は1976-87年まで活動したバンドで、Dewey Redman、Don Cherry、Charlie Haden、Ed Blackwellといった名手達の演奏を聴くことができます。またメンバー全員が偉大なOrnette Colemanの音楽を受け継いでいて、60年代のfree jazzから、70年代のNYロフトシーンへの繋がりも感じ取れます。
Charlie Haden (bass)
Ed Blackwell (drums)
Dewey Redman (Tenor Saxophone, Musette)
Don Cherry (Trumpet, Piano)
01. Lonely Woman
ヘイデンのベースソロが重音を奏で不思議な和音を奏でます。そこからブラックウェルの最高に綺麗なシンバルワークが聞こえてきたと思えば、チェリーとレッドマンのユニゾンで有名な「Lonely Woman」のメロディーが聴こえてきます。「Lonely Woman」はコールマンの59年の代表曲で、『Shape of Jazz to Come』の中に収録されています。ヘイデンとチェリーがオリジナルのレコーディングにも参加しているので聞き比べると面白いでしょう。
Lead and Followというコンセプトがロフトジャズ以降のフリージャズでは大事になっています。もちろんそれ以前のジャズでも大事なのですが。誰かが音楽をリードする時もあれば、サポートに回ることもあるということです。Lead and Followの役回りをうまく立ち回れるかがアンサンブル能力に直結します。
04. Open Or Close
オーネット・コールマンの曲。やはり彼の曲はスタイルがあり聴くだけでわかりますね!早いスウィングの上に2管編成で演奏される独特のメロディーライン。まるで興味深いおしゃべりや雑談を聞かされているかのような雰囲気があります。このオーネットスタイルを作り上げた人たちが、このスタイルをオーネット抜きで再構築している様はとても興味深いですね。
05. Orbit of La-Ba
レッドマンの曲。いわゆる中国の楽器、チャルメラをレッドマンが吹いています。チャルメラというと我々日本人にはラーメンフレーズしか出てきませんが、こんなにも沢山のクリエイティブなフレーズが出てくるものなのかと楽器の価値を再認識させてくれるトラックになっています。曲の途中、トランペットとチャルメラのみのパートもあり、かなり意外なサウンドになっていると思います。またベースも特殊なチューニングでノイズの乗るようなサウンドにしていて、それが楽曲全体の大きなカラーとなっています。
06. Song For The Whales
ヘイデンの曲。かなりアンビエント色の強いトラックです。ヘイデンは終始アルコ(弓)でイルカの鳴き声のようにベースを演奏しています。そこに呼応するようにチェリーも参加してきます。5分ぐらい経過してようやくテーマが演奏されます。早いスウィングのフレーズをブラックウェルが奏で、その後ろでヘイデンは強烈な弓のサウンドを終始連打しています。メロディーは「Lonely Woman」のようにリズムとは関係なくルバートで展開されています。