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2014年8月アーカイブ

Miya presents "Connecting People" #9:Miya presents Connecting People

フルート奏者、Miyaさんが国内外問わず行く先々での出会いをつなぎ、音楽の輪を広げていく
「Miya presents "Connecting People"」。

とその前に、先日新宿PIT INNにて行われた「Tokyo Improvisers Festival 2014」、凄く良かったです。
途中飛び入りで、ピアニストの谷川賢作さんと山下洋輔さんが参加するという場面も。

感覚的で抽象的だけれども確実に伝わってくる。
そんな"音楽"が本来持つプリミティブなものを即興演奏で味わえた気がします。
指揮者によって音が伸び縮みするのも非常にユニークでした。

さて、今回の "Connecting People"のゲストは
「Tokyo Improvisers Festival 2014」にも出演されていた蜂谷真紀さん。

視覚と聴覚を融合させ、演劇的な感じで自由にストーリーを導きたいという
即興演奏での指揮の話など非常に興味深いです。

本田珠也さんや服部マサツグさんと共演するジャズイベントも面白そう。


【Maki and Miya JP】(日本語バージョン)

Maki and Miya JP from Miya on Vimeo.




【Maki and Miya ENG】(English ver)

Maki and Miya ENG from Miya on Vimeo.




Miya(フルート奏者)
http://cargocollective.com/miya


蜂谷真紀(vocal, voice, piano,compose)
http://hookchew.com/index.html

「声」で空飛び「歌」で絵を描く双子座B型。自作曲、即興、JAZZ、アコースティク、エレクトリック...。 人、時、空間を声でつむいでは明日に投げ去る快感を原動力に国内外の個性とライヴを重ねている。共演してきた奏者は多く共に築いた宝は数知れない。近年は海外にも積極的に進出している。妄想と現実、カオスと静寂、宇宙と蟻んこ愛す両極端人間。歌の師匠はオカメインコ。

リーダーCD:【ミクロマクロ】(with加藤崇之)【木の声】(with是安則克)【たからもの】(with田中信正, 喜多直毅)自作曲の起用:「大原美術館70周年 絵画のための音楽会」映画「テトラポッド・レポート(富永昌敬監督)」など。映画やドラマの歌録も多く、三池崇史監督の8作「牛頭(GOZU)」などに参加。映画「八日目の蝉」(成島出監督/2011)では、怪しい唄うたいレピ役で出演。


蜂谷真紀スケジュール

★9/18(木)20:00
【次ナルJAZZ問答;本田珠也 編 !】

蜂谷真紀(vo,voice)
松島啓之(tp)
類家心平(tp)
東保 光(b)
本田珠也(d)

@阿佐ヶ谷「yellow vision」
03-6794-8814 ¥2000+order 
map→JR「阿佐ヶ谷」北口歩1分
強力な5個性と挑む予想不可能なJAZZ。見逃す手はない!珠也さん編!

★9/25(木)20:00
【次ナルJAZZ問答;服部マサツグ 編 !】

蜂谷真紀(vo,voice)
松島啓之(tp)
類家心平(tp)
東保 光(b)
服部マサツグ(drums)

@新宿 「PIT INN 」03-3354-2024 ¥3000(1d付)
map→「新宿」東口、南口より歩6分、地下鉄「新宿三丁目」歩1分 
強力な5個性と挑む予想不可能なJAZZ。見逃す手はない!マサツグさん編!

《強力な5個性。メンバーそれぞれに求めてきた音がある。その音がスリリングにせめぎあい昇天するのが「次なるJAZZ問答」蜂谷流三管アレンジもひっさげトコトン参ります!》

★10/30 (木)20:00
[PORTA CHIUSA] & [メビウスの鳥]
Hugues & Maki「メビウスの鳥」CD発売記念ライヴ
PORTA CHUSA+蜂谷真紀, ヨーロッパツアー船出ライヴ

PORTA CHIUSA
Hans Koch(cl), Paed Conca(cl), Michel Thieke(cl)
+蜂谷真紀/Maki Hachiya(voice)
メビウスの鳥
Hugues Vincent(cello.electric-cello) 蜂谷真紀 (voice,electric-voice)

@新宿 「PIT INN 」03-3354-2024 ¥3000(1d付)
map→ 「新宿」東口、南口より歩6分、地下鉄「新宿三丁目」歩1分 
ヨーロッパの2ファミリーといえる2ユニットが偶然同じ時期に来日。2ユニットの初共演を企画!こんな機会はめったにないでしょう。お聴き逃しなきよう!

国内外で活躍するスティールパン奏者/美術家の町田良夫さんがまたまた興味深いライブを行います。

これはドイツから来日する友人、ボリス・ヘーゲンバルトとのDUOで、
新旧の電子音響機器による即興演奏を、4chスピーカーシステムできかせるという実験的な内容。

このライブについて、町田さんご本人にコメントを頂きました。
ミニマルな即興音楽!これかなり面白そうです。


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「僕のSYNTHIは70年代イギリスのモジュラーシンセで、
ピンクフロイドやイーノなどがアルバム等で使ってきたシンセです。
かなり自由度が高いため、今までカオス的、ノイズ的な使用がほとんどでした。

僕は、このシンセが機能上、(ライヒの反復/位相のような)
リズムボックス的な使い方ができると昔から思っていて、
今年『Music from the SYNTHI』というアルバムをリリースしました。

このアルバムではリズム&ベース的な使い方をしていて、全て即興、無編集のアルバムなのですが、
このシンセの特徴と、ボリスのプロセッシングの共演といったところです。
70年代のシンセなのに、グリッチ的なリズムを作れるんです。

4chにしたのは、音の方向性を明確にして、原音(シンセ)とプロセッシング音をそれぞれわかりやすくする為。

いわゆる実験音楽の即興というと、一定のリズムがなく、変化の幅がとても大きいのが特徴かと思いますが、
今回は、ある程度「一定のリズム」の中で、リズムの即興性を生かした音楽にしようと思っています。

アフリカのミニマルでポリリズムの音楽を、新旧の電子音響機器を使って、
生演奏の電子音響でやるというような感じでしょうか。」

町田良夫

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【surround / synergy】

ドイツから来日のボリス・ヘーゲンバルトを迎え、4chスピーカーシステムを使用し、70年代のアナログ・モジュラーシンセSYNTHIとMax/MSPのサウンドプロセッショングによる相互作用的なエレクトロニック・ビート・インプロヴィゼーションを演奏します。


<日時>
2014年9月28日 (日) 19:30開場/20:00開演

<出演>
ボリス・ヘーゲンバルト (electronics)、町田良夫 (EMS SYNTHI AKS)

<場所>
Ftarri水道橋
(〒113-0033 文京区本郷1-4-11 岡野ビル地下一階)

<料金>
2,000円

<予約・お問い合わせ>
【Ftarri】
03-6240-0884
info@ftarri.com
http://www.ftarri.com

<詳細>
https://www.facebook.com/events/627549554030209/(Facebook イベントHP)




ボリス・ヘーゲンバルト BORIS HEGENBART [Max/MSP, プロセッシング]
http://www.soundblocks.de

ウィーンELAK在学中Max/MSPによる作曲、即興音楽を学ぶ。フレッド・フリス、デヴィッド・グラブスらと自身のコラボ作[3/TAU]をStaubgold, Monotypeよりリリース。transmedialeなど国内外音楽祭に参加。ライブプロセッシングで様々な楽器の演奏家と競演、作品を発表。Werner Dafeldecker (Polwechsel)、Martin Brandlmayr (Radian)、F.S.Blummとのデュオプロジェクトでも活動。


町田良夫 YOSHIO MACHIDA [EMS SYNTHI AKS]
http://www.yoshiomachida.com

音楽家、スティールパン奏者/美術家。多摩美術大学在学中、秋山邦晴に師事、アート/音楽/映像を総合的に学ぶ。山本達久とのduoオハナミを含め、Jazz~電子音響まで幅広く活動。ISEA、Sonar Tokyo、Maerz-musik等国内外の音楽祭に参加。2014年春、フランスBaskaruより70年代のアナログシンセSYNTHI AKSのみを使ったアルバムをリリース。

美しきブラジルインスト音楽の世界を知ることができるディスクガイドが発売となりました。

ボサノヴァやサンバだけでない多面性がブラジル音楽の魅力。
そんなブラジル音楽の基幹となる器楽奏者にスポットを当て、
更にインストルメンタルだけに絞ったという前代未聞の「ブラジル・インスト大全集」。

インストルメンタル・グループの変遷等、ブラジル音楽の歴史を学ぶことができる濃い一冊です。


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『ブラジル・インストルメンタル・ミュージック・ディスクガイド』

日本でも根強い人気を持つブラジル音楽。「歌の国、ブラジル」といわれている一方で、ブラジルの楽器奏者のレベルは欧米とも引けを取らないばかりか、それ以上のレベルのアーティスト達が存在する。本書ではあえてインストルメンタルだけに絞り、20世紀初頭に流行した即興楽器楽音楽であるショーロからボサノヴァ、ブラジル音楽、ワールド・ミュージック、サンバ・ジャズなど1950年代から現代までの重要盤約700枚を紹介いたします。また、ブラジル音楽の貴重なエピソードやコラム、写真なども掲載!

<目次>

<特別寄稿1>伯国インストルメンタル・グループの変遷
・ブラジル楽器説明
<特別寄稿2>ブラジル人アーティストが選んだブラジル音楽インスト名作
・第1章 重要アーティスト
・第2章 1950年 代
・第3章 1960年 代
・第4章 1970年 代
・第5章 1980年 代
・第6章 1990年 代
・第7章 2000年 代
・第8章 2010年 代
・第9章 海外録音

コラム1 SP時代のインスト・プレイヤー
コラム2 歌うインストルメンチスタの作品
コラム3 ブラジル音楽に憧れた北半球のジャズマン達
コラム4 O Grande Encontro ~ 共演作品
コラム5 ミュージシャンの為のブラジル音楽演奏の心得
コラム6 ブラジルのインスト系インディーズ・レーベル
コラム7 サンパウロのインスト系ライヴ・ハウス案内
コラム8 ブラジルの音楽学校事情~サンパウロ編
コラム9 ブラジルで活動する日本人アーティストの作品


<執筆陣>
坂尾英矩 / 長谷川久 / 堀内隆志 / 副島泰嗣 / 森朗 / 山根幸洋 / Q.K.
貝塚フォンフォン/ 島田愛加 / スギモトヒロユキ
江利川侑介 / ウィリー・ヲゥーパー


■タイトル:『ブラジル・インストルメンタル・ミュージック・ディスクガイド』
■監修:Willie Whopper(ウィリー・ヲゥーパー)
■発売日:2014年8月8日
■出版社: DU BOOKS


amazon link


◆詳細
→DU BOOKS : http://diskunion.net/dubooks/ct/detail/DUBK074

CHRISTIAN McBRIDE BIG BAND LIVE@ Motion Blue yokohama:ライブ情報 / LIVE INFO

2012年、ベスト・ラージ・ジャズ・アンサンブル部門において、
グラミー賞に輝いたクリスチャン・マクブライド率いるビッグバンドが間もなく来日。

今年の「東京ジャズ」にも出演しますがこちらのチケットは既にソールドアウト!
9/6(土)の2ndステージには小曽根真さんが登場します。

豪華なステージを間近で味わうことができるなんて幸せです。


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【JCB presents CHRISTIAN McBRIDE BIG BAND】

10代から"神童"として注目を集めたベーシストのクリスチャン・マクブライドは、ジュリアード音楽院を経てスティング(vo)、ポール・ マッカートニー(vo)、セリーヌ・ディオン(vo)をはじめとする多くのスターたちと共演を重ね、キャリアの初期から異例の注目を浴びてきた。95年にはヴァーヴ・レコードよりソロ・デビュー。その後もエレクトリックとアコースティックをシームレスに行き来しながらシーンを牽引し続け、2011年にはリーダー・ビッグバンドによるレコーディングを敢行。アルバム『グッド・フィーリング』に結実させると、世界中から賞賛の声が高まり、見事グラミーの"ベスト・ラージ・ジャズ・アンサンブル・パフォーマンス"を獲得した。そのサウンドに世界中から熱い視線が注がれる中、今夏には待望の初来日公演が決定。日本最大規模のジャズ・フェスティバル"東京JAZZ 2014"では小曽根真率いる"No Name Horses"との競演も話題を集めるが、それに先駆けてワンマン公演が横浜で実現。JCBとブルーノート東京のコラボレーションによるエクストラ・ステージは、日本中の音楽ファンを興奮の坩堝へと誘ってくれるにちがいない。


<日時>
2014.9.5.fri. - 9.6.sat.

■9.5.fri
1st open_5:00pm / showtime_6:30pm
2nd open_8:15pm / showtime_9:30pm

■9.6.sat
1st open_3:45pm / showtime_5:00pm
2nd open_6:45pm / showtime_8:00pm

※入替制の公演となります。
※公演当日、店頭にて入場整理券の配布を行います。
(5日16:00~ / 6日14:30~ 各ステージの開場時間まで)

<出演>
Christian McBride(leader,b)、Xavier Davis(p)、Ulysses Owens, Jr.(ds)、Melissa Walker(vo)、Nabate Isles(tp)、Brandon Lee(tp)、Freddie Hendrix(tp)、Greg Gisbert(tp)、James Burton(tb)、Joseph McDonough(tb)、Micheal Dease(tb)、Douglas Purviance(btb)、Ron Blake(ts)、Daniel Pratt(ts)、Steve Wilson(as)、Todd Bashore(as)、Carl Maraghi(bs)

Special Guest : 小曽根真(p) ※9.6.sat. 2ndステージのみ出演

<場所>
Motion Blue YOKOHAMA
(〒231-0001 横浜市中区新港一丁目1番2号 横浜赤レンガ倉庫2号館3F)

<料金>
自由席 ¥8,500(税込)
BOX席 ¥34,000+シート・チャージ ¥6,000 (4名様までご利用可能)

<予約・お問い合わせ>
Motion Blue YOKOHAMA
045-226-1919(11:00am~10:00pm)
https://reserve.motionblue.co.jp/reserve/schedule/move/201409/

<詳細>
http://www.motionblue.co.jp/artists/christian_mcbride_big_band/index.html
(Motion Blue YOKOHAMA)

【JCB presents CHRISTIAN McBRIDE BIG BAND : Motion Blue YOKOHAMA 2014 trailer】

WHISKY MODE Vol.60ゲスト - 土岐麻子&Azumi:WHISKY MODE

今回の「WHISKY MODE」は60回目!番組が開始してからちょうど5年というメモリアルな回です。

そして、9月放送をもって番組が終了するということで、今回と次回はスペシャルな内容!
皆さんへの感謝も込めて「THANK YOU for WHISKY MODE」と題してお送りします!
過去にゲスト出演していただいた方からのコメントをご紹介したり、
DJ KAWASAKIの生MIXありと、とにかく豪華な拡大バージョン!

ゲストは過去に出演してもらった土岐麻子さんとAzumiさんのお二人!
まずは久しぶりの再会を祝して好きなウイスキーで乾杯です。

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Photo by daisuke ishizaka


今回は「山崎10年」「白州10年」「響12年」「ザ・マッカラン ファインオーク12年」の4種類用意、
ゲストの方に好きなものを選んで頂きました。


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Photo by daisuke ishizaka


■白州10年■
南アルプス山ろくの雄大な自然の中にある森の蒸溜所で作られた「白州10年」。
この白州は世界でも他にない、広大な森の中にある蒸溜所で、
森の空気やきれいな水で作られているシングルモルト。
爽やかな新緑の香りと果実香が絶妙に調和。ほのかな甘みとスモーキーさを感じるクリーンな味わい。


■山崎10年■
京都郊外・山崎蒸溜所で作られた日本を代表するシングルモルト。
甘いバニラ香や熟した果実香、そして心地良い長い余韻が特長です。
繊細で上品なテイスト。まさに日本人好みのシングルモルトです。


■響12年■
酒齢12年以上のモルト原酒に、じっくりと時を重ねた原酒の数々をブレンド。
最初にパイナップルやプラム、ラズベリーといった果実香が広がり、
続いて蜂蜜やカスタードクリームのような甘い香りが広がります。


■ザ・マッカラン ファインオーク12年■
スコットランドの名門「ザ・マッカラン蒸溜所」がおくるマッカランの新シリーズ。
マッカランの特徴である"シェリー樽原酒"をはじめ、
3種類の異なる樽で熟成させた原酒を絶妙なバランスでバッティング。
シェリー樽"由来の華やかさを残しつつ、ライトでスムーズな飲み口です。
また、ハイボールにすると一層華やかさが引き立ちます。


土岐さんは「山崎10年」、Azumiさんは「響12年」、そしてKAWASAKIさんは「白州10年」をセレクト。


■土岐麻子 × 山崎10年■
「わ、美味し。本当に香りが良いですね。普段お酒を飲むときは必ず食べ物がないとだめなのですが、ウイスキーはそれだけで完結していて、他のものを逆に入れたくないという時があります。」 by 土岐麻子

■Azumi × 響12年■
「美味しい!奥の方に甘さの香りが漂ってきます。深い所でハチミツを感じますね。」 by Azumi

■DJ KAWASAKI × 白州10年■
「ミントをパチンと叩いて、森香るハイボールにしたのですが、やっぱり香りがすごく良いですね。一杯目に良いかも。暑い夏を爽やかに過ごせそうです。」 by DJ KAWASAKI


今年4月、Azumiさんのデビュー15周年記念イベントのゲストとして土岐さんが出演。
そこから一気に仲が良くなったというお2人。
プライベートでもよく会っているそうです。
2人でパンケーキを食べているイメージがありますが、実際は全然そうではない(笑)。
どんな話をしているかは是非番組で。


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Photo by daisuke ishizaka

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Photo by daisuke ishizaka


ゲストのお二人にはウイスキーに合う楽曲を選んで頂きました。

【Azumiセレクト】
→「時をかける少女 / Azumi」
「昨年リリースしたソロアルバム『NEW STANDARD』より選びました。この曲のアレンジが、ふわっとしているというか何か香ってくるような感じがあるんです。ウイスキーとこの曲のタイム感が似ていて、ゆったり聴いて欲しいなと思います。」by Azumi

【土岐麻子セレクト】
→「The Good Life / 土岐麻子」
「かつてリリースしたスタンダードアルバムに収録したジャズナンバーをセレクトしました。少し前の作品なので、ちょっと初々しい声なのですがとても気に入っているテイクです。私はアン・バートンが歌っているバージョンをよく聴いていたのですが、なんて大人な、なんてお酒な曲なんだろうと思っていました。私が歌うと少しアルコール度数が軽い感じにはなってしまったのですが(笑)。この曲はお別れの曲なんです。でもそれがとても美しく描かれていて、とても好きな歌詞、そしてメロディーです。」by 土岐麻子


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Photo by daisuke ishizaka

今回のプレゼントはスペシャル!
ゲストのお二人とDJ KAWASAKIさんが選んだウイスキーに合うアルバムをプレゼント。
3人が選んだウイスキーもセットです。
セレクトした理由など詳しくは番組の中でお伺いしています。

土岐麻子セレクトアルバム
『SOMETHING COOL / JUNE CHRISTY』
『FLAPPER / 吉田美奈子』
『HEARTBREAKIN' / 土岐麻子』

Azumiセレクトアルバム
『TAKE LOVE EASY / Ella Fitzgerald & Joe Pass』
『Gling-Glo / Bjork』
『ぴあのとあずみ / Azumi』

DJ KAWASAKIセレクトアルバム
『DESTINY replayed by ROOT SOUL / SHUYA OKINO (KYOTO JAZZ MASSIVE)』
『COLLAGE / JAZZ COLLECTIVE』
『YOU AND THE MUSIC compiled by DJ KAWASAKI / DJ KAWASAKI』

サイン入りウイスキー&ウイスキーに合うCDを3枚セットにしてプレゼント:応募はこちらからどうぞ

次回は遂に最終回、印象的な思い出、KAWASAKIさんへのメッセージ是非お送り下さい。

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Photo by daisuke ishizaka


今回はスタジオにDJセットを持ち込みリアル生DJ MIX。
「THANK YOU for WHISKY MODE」をテーマに、
過去にゲスト出演頂いた方の音源をピックアップしています。

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Photo by daisuke ishizaka

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Photo by daisuke ishizaka


収録風景等、番組のfacebookページにもたくさん掲載しています。
そちらも是非チェックしてみて下さいね~。

「WHISKY MODE」facebookページ

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『HEARTBREAKIN' / 土岐麻子』

HEARTBREAKIN'


HEARTBREAKIN' / 土岐麻子

リリース:2013年6月12日
Rhythm Zone
製品番号:RZCD-59362

2010年『乱反射ガール』以来3年ぶりとなる土岐麻子 待望のオリジナル・フルアルバム『HEARTBREAKIN'』リリース!敬愛してやまないEPO、大江千里とともに共作した80'sフレイバー溢れる珠玉のシティポップ、そして伊澤一葉、田中潤(ゲントウキ)、Tomi Yo、佐伯ユウスケといった現在音楽界で大きな注目を集めている新しい才能との多彩なコラボレーションなど、豪華作家陣を迎えた珠玉の10トラックを収録。J-POP界屈指のヒットメーカーである盟友・川口大輔プロデュースによるこの作品は、ソロ10年目を迎えた土岐麻子の音楽観がすべてつまった、名曲満載のキャリア史上最高傑作です!




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【土岐麻子プロフィール】
Cymbalsのリードシンガーとしてデビュー。2004年の解散後、実父土岐英史氏を共同プロデュースに迎えたジャズ・カヴァー・アルバム『STANDARDS~土岐麻子ジャズを歌う~』をリリースし、ソロ活動をスタート。『STANDARDS』シリーズ全3タイトル、オリジナル・アルバム『Debut』、ポップス・カヴァー・アルバム『WEEKEND SHUFFLE』をリリース後、2007年11月rhythm zone移籍第1弾アルバム『TALKIN'』でメジャーデビュー。2008年6月には、真心ブラザーズや松田聖子、マドンナなどの名曲をカヴァーした企画ミニ・アルバム『Summerin'』をリリース。同年10月、本人出演/歌唱が話題となったユニクロTV-CMソング「How Beautiful」がシングル・ヒット。この楽曲およびNISSAN"新型TEANA"TV-CMソング「Waltz for Debby」などを収録した2009年1月リリースのアルバム『TOUCH』がスマッシュヒットを記録。2011年1 月、"あなたって不思議だわ あなたっていくつなの?"というサビのフレーズが印象的な資生堂"エリクシール シュペリエル"CMソング、「Gift ~あなたはマドンナ~」をリリース。さらに同年2月、同曲を収録した"CM&カヴァー・ソング"ベスト・アルバム『TOKI ASAKO"LIGHT!"~ CM & COVER SONGS ~』をリリースし、いずれもオリコンの自己最高位を記録。2011年11月にはコンセプチュアルなミニ・アルバム『sings the stories of the 6 girls』で新境地を開き、同年12月には新曲2曲を含む初のオールタイム・ベスト・アルバム『BEST! 2004-2011』をリリースした。2012年10月、初めて全曲日本のPOPSをカバーしたニュー・アルバム「CASSETTEFUL DAYS ~Japanese Pops Covers~」をリリース。自身のリーダー作品のみならず、数多くのアーティストの作品へのゲスト参加、また50社以上にわたるCM音楽の歌唱やナレーション、TV、ラジオ番組(JFN 系18局ネット放送中「TOKI CHIC RADIO」) のナビゲーターも務めるなど、"声のスペシャリスト"。

土岐麻子 オフィシャル・サイト
土岐麻子 ライヴ・スケジュール


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『NEW STANDARD / Azumi』

NEW STANDARD'


NEW STANDARD / 土岐麻子

リリース:2013年4月17日
Village Again Association
製品番号:ZLCP-0113

ジャズ、ポップス、アコースティックのスムースなエッセンス溢れる新たなAzumi の"声"の魅力を満載したJAZZ カバーアルバム。日本最高峰の若手ジャズミュージシャンが繰り広げる緊迫感ある演奏とAzumi の吐息までもが聴こえてくる限りなくライヴなセッションを余さず収録。メンバーには、Azumi (Vo: ワイヨリカ)、松本圭司(Arr./piano: 元TSQUARE)、笹井BJ 克彦 (Bass: indigo jam unit )、天倉正敬 (Drums)、またゲスト参加には、元晴& タブゾンビ( H o r n s : SOIL&"PIMP"SESSIONS)、小沼ようすけ(Guitar)、といった若手最強のジャズミュージシャンたちが絡んだ結果産まれるサウンドは完全無欠の「どジャズ」!!


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【Azumiプロフィール】
Wyolicaのボーカル&リリック担当として1999年デビュー。優しく透明感のあるヴォーカルと、穏やかで切ない歌詞・メロディーを核に、振れ幅のある、かつオリジナリティー溢れるアイデンティティーを披露。2005年にソロデビュー。DragonAsh、Steady & Co.、スネオヘアー、FLOW、SOFFetを始め様々なアーティストへの客演や、モデルとしても活動。2011年にソロ活動再開と同時にDJ活動も開始。親交の深いピアニストを招き、JAZZYでPOPなAzumiワールドを凝縮した1stソロアルバム「ぴあのとあずみ」は、iTunesでも総合アルバムチャート4位を記録し好評を博した。また今春より、本人がデザインするヘアアクセサリーブランド「Tuno by Azumi」が伊勢丹新宿店Re-Style Tokyoにオープンし、アパレル業界でも今大注目されている。

Azumi オフィシャル・サイト
Azumi ライヴ・スケジュール(AzumiBLOG)


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【新曲を含むコンピレーションCD『YOU AND THE MUSIC compiled by DJ KAWASAKI』7/16リリース】

YOU AND THE MUSIC compiled by DJ KAWASAKI


YOU AND THE MUSIC compiled by DJ KAWASAKI

リリース:2014年7月16日
SELECTIVE RECORDS
製品番号:SELEC-10007

ジャパニーズ・ハウスの立役者として一躍シーンのトップに躍り出たDJ KAWASAKIが、敢えて4つ打ちを封印し、アルバム『BLACK & GOLD』の流れから、日本代表として今、世界の先端に合流する。JAZZANOVAのボーカリストとして来日し、FUJI ROCK FESTIVALやブルーノート東京のオーディエンスを熱狂させたデトロイトのNo.1ボーカリスト、PAUL RANDOLPHを起用し、Drum&Bassのみならず、Deep House、Jazz Brakesまでを手掛けるMAKOTOと楽曲を共作した新曲 "WHERE WOULD WE BE" も収録!





【沖野修也、DJ KAWASAKIがシングルモルトの世界をテーマにセレクトしたコンピレーションCD】

Magic


WHISKY MODE~A COLLECTION OF CLUB JAZZ / CROSSOVER / SOULFUL HOUSE CLASSICS~

リリース:Now On Sale
ewe records
製品番号:EWSP-0001

シングルモルトウイスキー"の世界観をテーマに、沖野修也、そしてDJ KAWASAKIが("クラブ・ジャズ/クロスオーバー・ミュージック"を)セレクトしたコンピレーションCD。JAZZTRONIK、吉澤はじめの楽曲から、沖野修也自身の楽曲もセレクトした、音楽×ウイスキーの至極のコンピレーションアルバム。共通するのはその多様性と、良質な世界観・・・。個性的な表情を見せるシングルモルトとクラブジャズ/クロスオーバーミュージックが共鳴し合うひととき、(家でも外でも楽しめる)新しいライフスタイルを提案します。

コンピレーションCD「WHISKY MODE」特別ページ

DJ KAWASAKI Official Site
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【WHISKY MODE SHORT STORY Vol.60】
週末の私は"ウイスキー・モード"。
ハイボールの美味しさを知ってからは、ずっとそう。

初めてハイボールを飲んだのは、今日みたいなひどく蒸し暑い夏の夜。
オープンエアーのカフェでDJがプレイする
ソウルやファンク、ディスコを織り交ぜたハウス・ミュージックがとても心地よくて、彼が美味しそうに飲んでいるものを試してみたくなった。

「美味しい」。
喉を通り過ぎるその心地良い刺激、
そしてウイスキーが本来持つ甘やかな香りは、まるでシャンパンのようで、正直驚いた。

ハイボールとクラブ・ミュージックの鮮やかなマリアージュ。
それは、私の中で完璧にウイスキーのイメージが変わった瞬間。
そう、予測のつかない出会いはいつもドラマティックなんだ。

それからは、週末になるとその素敵な瞬間をまちわびていたかのように、
ハイボールが飲みたくなる。

数年後、最高の出会いをくれたDJにそのことを伝えると彼はとても喜んでくれた。
そう、週末の私はこれからもずっと"ウイスキー・モード"。


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【TEAM WHISKY MODE】
PHOTOGRAPHER : DAISUKE ISHIZAKA
NARRATOR : MAKI SUGIMOTO
ARTIST MANAGEMENT : ERI MORI
PROMOTER : TOSHIHIRO ASAI
DIRECTOR : SATOSHI HIROSHIMA

produced by JJazz.Net

JJazz.Netのライブ招待で当選されたリスナーの方より、ライブレポートが届きました。
横浜にジャズに浴衣にスーパームーン、素敵なコラボレーションをお楽しみ頂けたようです。
ライブレポートありがとうございました!


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【公演名:【黒沢 綾 TRIO+STRINGS】 日時:2014年8月11日(月)】
【出演】
黒沢 綾TRIO : 黒沢 綾(vo, p)、佐野俊介(b)、小山田和正(ds)
北床宗太郎(vln)、梶原圭恵(vln)、角谷奈緒子(vla)、佐野まゆみ(vlc)

【会場】
モーション・ブルー・ヨコハマ


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JJazz.Net 御中

当選ありがとうございました。ライブ楽しんで来ました。
ファーストステージとセカンドステージの構成が違い、
両ステージを楽しむことができ黒沢 綾 TRIOの魅力の巾が広がりました。

特にセカンドステージは演奏者全員が浴衣で登場し会場を盛り上げてくれました。
STRINGSとのコラボがマッチしていてとても楽しめ、今度はSTRINGSのライブに行きたいと思いました。

会場を出た後、一日違いでしたが、赤レンガ倉庫とスーパームーンのコラボの景色も観れ、
ライブと横浜を同時に楽しむことができました。
素敵な夏休みをありがとうございました。

(50代・男性)
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DOS ORIENTALES Japan Tour 2014:ライブ情報 / LIVE INFO

今年もDOS ORIENTALESがやってきます!!

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<写真提供: 国際交流基金>

ウルグアイ出身の世界的ピアニスト、ウーゴ・ファトルーソと
日本を代表するパーカッショニストのヤヒロ トモヒロによるデュオ、DOS ORIENTALES。

日本公演は毎年恒例となっており、今年も9月よりツアーが始まります。

ウルグアイの伝統音楽である、カンドンベやミロンガを取り入れた南米的なリズム感覚と、
ジャズの自由で繊細なタッチ、そして哀愁漂うフォーキーなサウンドも内包した彼らの音楽は、
カテゴライズすることのできない、唯一無二の存在。
この2人でしか生まれない、イマジネーション溢れるリズムとメロディを是非お楽しみ下さい。

ちなみに8月度のライブ番組「Jazz Today」ではDOS ORIENTALESのライブをご紹介しています。
気になった方は是非生で味わってみて下さい。

【Jazz Today - DOS ORIENTALES LIVE】
<放送期間:2014年8月13日~2014年9月10日(17:00まで)>
//www.jjazz.net/programs/toshiba-jazztoday/dos-orientales-live.php

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DOS ORIENTALES Japan Tour 2014

二人の出会いは1986年南米を代表する女性シンガー、ジョイスがきっかけとなる。1995年、日本にて初共演、2007年11月ドス・オリエンタレスを結成、以来毎年日本ツアーを展開する。'08年「DOS ORIENTALES」、'11年「Orienta」の2作を発表。'12年3月国際交流基金助成事業で南米ツアーを実施し次元の異なるエネルギーが聴衆を魅了する。10月韓国の音楽祭でも大きな話題となる。'12年1作目「DOS ORIENTALES」は、ラテン版グラミー賞ラテンジャズ部門6位に続き、南米のグラフィティ賞ジャズ部門最優秀賞を獲得する。同年8月、小澤征爾氏総監督、サイトウ・キネン・フェスティバル松本にドス・オリエンタレス公演と打楽器ワークショップで出演、好評を博す。'13年春、南米13公演実施。ウルグアイ独自の黒人系音楽カンドンベ、ラテン音楽からジャズに至るあらゆる音楽要素を繰り出しつつ、独創的な音楽世界を展開、最小の編成でありながら緊張感あふれる演奏が世界的に評価されている。


■DOS ORIENTALES Japan Tour 2014 SCHEDULE■(後援:駐日ウルグアイ大使館)

9月8日(月)
岐阜・美濃 打楽器ワークショップ
岐阜県立森林文化アカデミー ≪森の情報センター≫
http://www.forest.ac.jp/
美濃市曽代88 岐阜県立森林文化アカデミー内 TEL 0575-35-2525
開場 18:00 開始 18:30 無料
主催 NPO法人 四つ葉のコウゾ
問合/ 美濃市文化会館 0575-35-0522

9月9日(火)
岐阜・美濃 Cafe & Live Bar DiAngelo
岐阜県美濃市松森595 マツモリビル3F
開場 18:30 開演 19:30
3,500円(1ドリンク・オードブル付) 大学生以下 2,000円
Tel; 0575-35-3386, E-mail: pupupupumpkin@gmail.com
http://www.geocities.jp/matsumori_f3cafe/

9月11日(木)
福岡 アクロス福岡 円形ホール
http://www.acros.or.jp/
福岡市中央区天神1丁目1番1号 TEL 092-725-9111(代表)
開場19:00 開演19:30 前売 3,500円 当日4,000円 全席自由
問合/空間文化研究所 マネット 092-611-0248

9月12日(金)
鹿児島 Sitiera Hall(シティエラ)
http://www.sitiera.com/
鹿児島市住吉町7-18 TEL 099-248-9144
開場19:30 開演20:00 TICKET 4,500円

9月13日(土)
福岡・八女 手仕事ビワニジ
八女市本町192-1 TEL 0943-22-4882
開場18:30 開演19:00 前売 3,800円 当日 4,300円
高校生以下 前売・当日 500円 未就学児 無料

9月15日(月・祝)
愛媛 松山市総合福祉センター
http://hecoman.matsuyama-wel.jp/page0110.html 
松山市若草町8番地2 TEL.089-921-2111
ドス・オリエンタレス、スペシャルゲスト:大工哲弘(唄、三線)
開場17:40 開演18:00 前売3,000円 当日3,500円
問い合わせ:OFFICE;TSUTSUMI 090-1170-3960 (堤)
主催:OFFICE;TSUTSUMI/チャリティコンサート実行委員会
共催:松山市共同募金会 後援:松山市社会福祉協議会/FM愛媛

9月19日(金)
東京 新宿ピットイン 
http://www.pit-inn.com/ 
新宿区新宿2-12-4 アコード新宿B1 TEL:03-3354-2024
開場 19:30 開演 20:00 予約 3,800円+税 当日4,300円+税(1drink付)
◎新宿ピットインにて、チケット(予 約可・開場時優先入場整理番号付)

9月20日(土)
神奈川・横浜 フォーラム横浜(男女共同参画センター横浜)
【ドス・オリエンタレス ジャパンツアー2014 横浜特別公演
チャリティーコンサート for 国連WFP~飢餓のない世界をめざして~】
横浜市戸塚区上倉田町435-1 TEL 045-862-5050(代表)
http://www.women.city.yokohama.jp/
開場 13:30 開演 14:00 全席自由 2,000円
主催/WFP応援団 後援/国連WFP協会 *この公演の収益
(収入から経費を除いた金額)は国連WFPに寄付されます。
予約・問合/WFP応援団 090-4011-5219 西尾 
http://wfp-oendan.lomo.jp/

9月21日(日)
宮城・柴田 創生の森 ギャラリーホール
宮城県柴田郡川崎町大字前川字沼の平山1-26
開場13:00 開演14:00 4,000円
問合/TetoTe TEL 0224-51-9281

9月24日(水)
秋田 エリアなかいち なかいちプラザ
秋田県秋田市中通1丁目4-3 
http://akita-nakaichi.com/ 
開場18:30 開演19:00(予定) 3500円、当日4000円(1drink付)
問合/佐藤(トップスポーツコンソーシアム秋田内) TEL 018-874-9591
主催:秋田ウルグアイ音楽の架け橋
後援:秋田まちづくり株式会社、NPO法人トップスポーツコンソ-シアム秋田、他

9月27日(土)
新潟・柏崎 「音市場」
http://www.oto-ichiba.com/ 
柏崎市文化会館 アルフォーレ マルチホール 
http://www.artforet.jp/ 
開場17:00 ドス・オリエンタレス20:00~(予定)
新潟県柏崎市日石町4番32号 TEL:0257-21-0010
主催:かしわざき音楽商店街 後援:柏崎市、柏崎商工会議所、
柏崎観光協会 プレイガイド:開催各会場、わたじん楽器ララフィ、
石川薬局各店、ポスター掲示店
お問い合わせ:音市場事務局 090-4964-4998(石川)

*ヤヒロトモヒロHp、Blogにてご確認ください。
*総合問合/ kaiya-record@taupe.plala.or.jp




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■タイトル:『Orienta』
■アーティスト:DOS ORIENTALES
■発売日:2011年7月3日
■レーベル:Beans(BNSCD-778)

amazon link

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■DOS ORIENTALES■

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写真 : 石田昌隆/Masataka Ishida


【ウーゴ・ファトルーソ Hugo Fattoruso】(ピアノ、ヴォーカル、アコーディオン)

1943年モンテビデオ生まれ、5歳の時からアコーディオンを始め、9歳からピアノを学ぶ。1956年から父、弟と共にトリオで演奏、その後トラディショナル・ジャズのベーシストとして活躍した後、1964年、ビートルズの影響を受けたロス・シェイカーズを結成、アルゼンチンで多数のレコードを発売、南米地域で大きな人気を獲得する。1970年、弟とともに渡米、盟友リンゴ・シールマンと共にフュージョン・バンド「OPA」を結成、アイルト・モレイラらとの共演や、2枚の単独アルバムも残した。1982年ブラジルへ移住、ミルトン・ナシメント、ジェラルド・アゼヴェード、ジョイス、トニーニョ・オルタ、ジャヴァンらと共演。さらにその後再度のアメリカ移住を経て、2000年に新生トリオ・ファットルーソを結成、現在に至る。並行してウルグアイの黒人音楽カンドンベを演奏する太鼓の名手3人とウーゴによる「レイ・タンボール」(これまでに3枚のアルバムを発表)やピアノ・ソロなどでも活動、ウルグアイの国民的人気歌手ハイメ・ロスのツアーにも随時参加している。ここ数年は毎年のように日本を訪れており、2007年秋にヤヒロトモヒロとのドゥオ・ツアーを実施、以降毎年日本ツアーに招かれる。2008年CD「ドス・オリエンタレス」リリーウ(後年アルゼンチンとウルグアイにて発売)。同年夏にはグラストン・ガリッツアとの共演でトリオ・ファトルーソとして来日。2009年、金子飛鳥率いる飛鳥ストリングスとのアルバム「Encuentro」リリース。2010年は、松田美緒とのアルバム「フロール・クリオージャ」リリース。同メンバーはヤヒロトモヒロとともに8月の国際交流基金主催・南米ツアーに抜擢され、秋のドス・オリエンタレスでのツアー後に白寿ホールで開催された南米公演の帰国公演に招かれた。2010年アルバム"Café y Bar Ciencia Fictiona"はアルゼンチンで権威ある音楽大賞「ガルデル賞」ジャズ部門で最優秀賞を受賞。2013年、ソロ作品「Canciones sin fin」、2014年8月、音楽とリズムの歴史を物語る壮大な作品、レイ・タンボールとの「Rey Tambor no Brasil」をリリースする。


【ヤヒロ トモヒロ】(パーカッション) 

少年時代の10年間をカナリア諸島、グラン・カナリアのラスパルマスで育ち、そこでドラムパ-カッションを始めた異色の打楽器奏者。帰国後1980年プロ・デビュー。以来、山下洋輔、向井滋春、渡辺香津美、板橋文夫、梅津和時ら、多くのジャズ界を代表するミュ-ジシャンとの共演の他、伝説のアフロファンクバンド「じゃがたら」や「エスケン&ホットボンボンズ」のレギュラ-サポ-トを務める。また、久石譲、小野リサ、吉田美奈子、大貫妙子、さだまさし、加藤登紀子、cobaなどのコンサートやツアーに参加。2007年、「武満徹トリビュートコンサート」で、oba、渡辺香津美、鈴木大介とともにワシントンDCのジョン・F・ケネディ・センターに招かれ、2010年、同メンバーでサイトウキネンフェスティバル松本(2012年ドス・オリエンタレスで出演し3年連続となる)や米・ニューヨーク カーネギー・ホールに出演。インターナショナルな感性と確かでしなやかな音楽性は多くのアーティストに愛され、ジャズ、ロック,ポップス、南米音楽等、ジャンルの枠を超えた幅広いフィ-ルドで活動。同時に、ジョアン・ドナート、トニ-ニョ・オルタ、ジョイスなどの海外ア-ティストとの交流も深く、ウーゴ・ファトルーソを初め、毎年海外のアーティストを招き日本ツアーを展開している。現在のレギュラー活動は、GAIA CUATRO、Unforsaken Uncles、室内楽団「八向山」、ビスコイット・グローボ、Okamoto Island等、多々あり、国内外で活躍している。

ヤヒロ トモヒロweb site

ヤヒロ トモヒロ Blog

"TOUCH OF JAZZ"アルバム - 大坂昌彦 セレクト:TOUCH OF JAZZ

青木カレンがナビゲートする番組「TOUCH OF JAZZ」では、毎回ゲストの方に
自身の「TOUCH OF JAZZした作品=ジャズに触れた作品」をご紹介いただいています。


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今回のゲストはジャズ・ドラマーの大坂昌彦さん。

大坂さんがTOUCH OF JAZZした作品は名盤と言われるこのアルバム。
コメントにもあるように、メンバーやアレンジ等、名盤に相応しい1枚なんだなと改めて感じました。


『SOMETHIN' ELSE / CANNONBALL ADDERLEY』

「マイルスデイビス楽団なんだけど名義はキャノンボール・アダレイになっているこのアルバム。当時FMを聴いていたら1曲目の「枯葉」が流れて、そのあまりのかっこよさに衝撃を受けました。ジャズを知ったかぶって聴いていた頃にこの演奏を聴いてやっぱりジャズはこれじゃん!と思った1枚。マイルスのあまりのどす黒さというか(笑)ブラックぶりにやっぱり"何か"がまるっきり違うなと思わされましたね。

あと音階的な話をすると、この曲のアレンジはモードなんですよね。ドリアンモードっていうんだけど普通のマイナースケールとはちょっと違う。そのドリアンの6の音を強調したベースのオスティナート・ラインっていうのが凄く僕に影響を与えましたね。

ちなみにドラマーはアート・ブレイキー。彼のイメージはジャズ・メッセンジャーズの派手なドラミングだと思うんですが、この作品ではものすごく落ち着いていて、最初聴いた時はアート・ブレイキーだと全然思わなかった。ちゃんとこういう仕事ができる人なんだなと驚きました。まさにものすごくスイングするサイドメンっていう感じで。そういうことも影響を受けましたね、やっぱりスイングしないとだめなんだなと。」大坂昌彦


■タイトル:『サムシン・エルス』
■アーティスト:キャノンボール・アダレイ

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[収録曲]
1. 枯葉
2. ラヴ・フォー・セール
3. サムシン・エルス
4. ワン・フォー・ダディー・オー
5. ダンシング・イン・ザ・ダーク
6. バングーン (ボーナス・トラック)
7. 枯葉 (別テイク) (世界初登場トラック) (ボーナス・トラック)


【Cannonball Adderley - Autumn Leaves】




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ジャズ・ドラマー大坂昌彦率いる、片倉真由子(p)、井上陽介(b)によるトリオの1stアルバム

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■タイトル:『Jazz Cinema Paradise』
■アーティスト:東京キネマジャズ・トリオ
■発売日:2014年7月2日
■レーベル:キングレコード
■製品番号:KICJ673

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[収録曲]

01. 危険な関係のブルース (『危険な関係』(Les Liaisons Dangereuses) 1959年)
02. シャレード (『シャレード』(Charade) 1963年)
03. いつの頃からか (『パリの恋人』(Funny Face) 1957年)
04. ニュー・シネマ・パラダイス 愛のテーマ (『ニュー・シネマ・パラダイス』1988年)
05. キラー・ジョー (『ターミナル』(Terminal) 2004年)
06. セプテンバー・ソング (『旅愁』(September Affair) 1950年)
07. ロミオとジュリエット (『ロミオとジュリエット』(Romeo and Juliet) 1968年)
08. ラブ・レターズ (『ラブ・レター』(Love Letters) 1945年)
09. おもいでの夏 (『おもいでの夏』(Summer of`42) 1970年)
10. オルフェのサンバ (『黒いオルフェ』(Orfeu Negro) 1960年)

日本を代表するジャズ・ミュージシャン、大坂昌彦(Dr)が新たに結成した国内最強ピアノ・トリオ"東京キネマジャズ・トリオ"が、一切の編集なし・2ch同時録音(ネイティブDSD5.6MHz)を敢行! ミッシェル・ルグランを始め、名作映画の世界でおなじみのジャズのスタンダード・ナンバーを至高の音質で収録。

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【大坂昌彦】(ドラム)
1966年9月28日秋田県生まれ。1986年奨学金を獲得し、バークリー音楽大学に留学。在学中にデルフィーヨ・マルサリスのバンドに在籍し全米各地のジャズフェスに出演。NYでの活動後、1990年に帰国。大坂昌彦・原朋直クインテットを結成。アルバム6枚をリリース。うち2枚がスイングジャーナル誌でゴールドディスクに選定される。一方、日米混合バンド、ジャズネットワークスでもアルバム4枚をリリース。自己のアルバムも7枚リリースしており3枚目の「Walkin' Down Lexington」はスイングジャーナル誌で制作企画賞を受賞する。4枚目のアルバム「Cross Fade」収録時にはMBS放送でドキュメンタリー番組を制作、放送される。2002年EQを結成。 2004年、同グループでEQで「 東京ジャズ」に出演。同年、上海ジャズにも出演。2008年に7年ぶりとなるリーダーアルバム「Hommage」を発表。本作でコラボレートした自動車メーカーAUDIのイベント「music meets art」に2008、2009年と出演。2010年に「Funky 7」をリリース。2011年にはScene of Jazzで台中ジャズに出演。2012年に単独リーダーアルバム8枚目となる「assemblage」を発表。100枚をこえるジャズのアルバムに参加している。現在はEQを始め、the Most 、Scene of Jazz、サムライ・ビバップ・トリオ、F.E.J.E.、trio vintage、守屋純子オーケストラ等のレギュラーグループで精力的に活動しており、スイングジャーナル誌読者投票ドラム部門では1995年より16年間一位に選出され続けた。1997年より洗足学園音楽大学の非常勤講師を務め、2012年客員教授に就任。


大坂昌彦 オフィシャルサイト→http://www.masahiko-osaka.com/index.htm
大坂昌彦 twitter→https://twitter.com/masahiko_osaka

bar bossa vol.36:bar bossa

bar bossa


vol.36 - お客様:原田雅之さん(カフェ・バルネ)
「表バルネ 裏バルネ」(お店の5曲と僕の5曲)



いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
今日は代々木八幡のカフェ・バルネの原田雅之さんをゲストに迎えました。

林「いらっしゃいませ。」

原田「こんばんは。」

林「お飲物はどういたしましょうか。」

原田「何か一日の終わりに相応しい一杯をお願いします。」

林「以前、うちでグラッパを飲まれてましたよね。最近、ガイヤのダルマージのグラッパが入ったのでいかがですか?」

原田「お願いします。」

林「原田さんのお生まれのことなんかを教えていただけますか」

原田「はい。1979年、千葉県船橋市で生まれました。男3兄弟、所謂団地っ子で400棟位ある中で育ちました。」

林「典型的な東京郊外の団塊ジュニアですね。音楽環境は?」

原田「音楽環境としては、親戚の叔父とお兄さん(後に音楽レーベルを運営します)と友人の兄からの影響が強かったです。」

林「年上男性がたくさん出てきますね。」

原田「叔父は趣味でアコーディオンをレストランで演奏していたり、自宅をヨーロッパ風に改築していたりとにかくオシャレでした。家に遊びに行ってはBEATLESの「All You Need Is Love」の入ったビデオを見せてもらったり、KISSとかHEARTのポスターやジャケットがあって、『なんかすごいなー』と漠然と感心していました。自分の家とはとにかく世界が違っていて。」

林「良いですねえ。」

原田「友人の兄は、良くその友人の家に遊びに行っていて、兄の部屋にも入れてもらうのですがそこには大量のビデオテープとカセットテープがあって。窓を塞ぐ位あるものだから昼でも薄暗くて、少しだけある隙間から光が射していて埃が空気中をゆらゆら漂っているのがよく見えるんです。そこでカセットテープのYMOを何本か聴かせてもらって。『BGM』とか『TECHNODELIC』とか。暗いですよね。しかし幼心に『なんかいいぞー』て思っていました。」

林「え、その時期にYMOですか。早いですね。最初のレコードは?」

原田「初めて買ったレコードはディズニーランドの音楽集です。ジ ャケットにただ惹かれて父親におねだりしました。「カリブの海賊」とか「エレクリカルパレード」とか入っているようなアルバムです。自分で初めて買ったのは、何でしょう?長渕剛の『昭和』かな(笑)お年玉で買いました。」

林「え? 長渕...」

原田「多分兄に買わされたと思います。」

林「なるほど。思春期はどうでしょうか?」

原田「中学時代(嗚呼、一生で一番ダサイ季節)はQ.B.Bよろしく思い出すのも恥ずかしく、情けない生活でした。クラスメートが聴いているヒットソングを僕も一応一通りって感じで。だけど好きになる曲が米米クラブの『春雷』だったり、サザンも『Please!』だったり。塾帰りに本屋で『VOW』を買って読みながら相変わらずYMOのテープを家で独りで聴いていました。」

林「意外ですねえ。上の世代に教えてもらっているので、学校では優位に立つはずですが。」

原田「高校では文化的内向化が進みます。坂本龍一流れでTEI TOWAのファーストアルバムを発売日に街のローカルなCDショップで購入したのは興奮しました。まさかこんな演歌のテープとか売っているCDショップに!って。」

林「バンドとかは?」

原田「独りで聴くのが好きだったみたいです、基本的に。バンド活動にも興味があまりありませんでした。外に向けた表現よりも自分に向けた表現に興味があったのでしょうね。テレビで『ミュートマ・ジャパン』を見ていたり、ガールフレンドにフリッパーズギターのCDを借りたり。物静かな学生でした。音楽そのものはもちろんですが、その環境、例えば暗い部屋とか夕暮れの雲とか一緒にいる人とかそういう希望とか不安とか憧れを楽しんでいたと思います。」

林「内に向かってますねえ。」

原田「高校2年の時に友人の家に遊びに行った時に、隣のお兄さんの部屋からHIPHOPが爆音でかかっていて、部屋を覗かせてもらうとターンテーブルとレコードがどっさりとあって。幼心の興奮再び(笑)NASやらEPMDやらイカツイ格好した黒人がラップをしていて、レコードなんて2枚がけならぬ2枚重ねがけとかやってて、『スゲー、雑』って思って(笑)。竹村延和の1stとかもかかっていて『カッケー』って。で家に帰っては藤原ヒロシのピアノダブとかjamiroquaiの1st、2ndのCDで夜空をボケーと眺めて。レコードの興味の着火はそこでされました。」

林「おお、始まりましたね。そして高校を卒業して。」

原田「専門学校に通っていたのですが、それはただの就職したくない、東京に通いたいという親泣かせな理由でした。本当は何もしたくなかったんです。どこにもいきたくなかった。ずっと17才でいたかった。だけどしょうがない、時は止まってくれない、海は満ち引き、月は欠け、洗濯機は回る。ということでアルバイトばかりしてターンテーブルを購入しました。時の流れに対する僕なりの反抗です。」

林「来ましたねえ。」

原田「そこで自分の中での表現が外に向ての表現にシフトチェンジしていく音が聞こえた気がしました。後はもうDiskunionのレコード大海原に飛び込み溺れる日々でした。高校時代の友人にHIPHOPやネタ盤を教わったり、サザンの『kamakura』を買ったり。LPサイズって良いですよね。ジャケットも迫力があって ひとつの作品になっている。」

林「もう何にでも手を出す感じですね。」

原田「JAZZはオスカーピーターソンのMPSから出ているサイケなジャケットのLPを購入してハマりました。『ピアノ速い!』その当時は兎に角レコード屋が沢山あって、渋谷、新宿、高円寺、千葉と毎日のように通ってはスコスコと抜くことに快感を覚えてました。まだ店は試聴にも優しくなく、今みたいにヘッドフォンで聴けず店内試聴で緊張感があったり。ダサイ曲聴けないな、って。」

林「確かにそうでした。雑誌とかは?」

原田「情報はオシャレに転換した頃のマーキーやbounceでした。橋本さんが編集していた頃のbounceは本当に面白かったし勉強になりましたし、フリーソウルやサバービア物を買う事がステータスになっていました。その後本能の赴くままにDiskunionでバイトをしたり、アプレミデ ィで働くことになります。」

林「当時のレコード好きの王道コースですね。」

原田「何もしたくない、と思っている人ほど実は何かしたがっているんですよね。渋谷のカフェでラウンジDJもやっていました。表現の外出です。お店の空気を読みながらの自己表現に快感を覚えました。楽しそうに酒を飲み、語らっている人々。悪くないと思いました。うん、悪くない。」

林「お店を始めるきっかけとかは?」

原田「パートナ ーと出逢った時、彼女は飲食店で働いていて僕はそのお店でラウンジDJをしていました。彼女と交際することになって、僕はサラリーマンとして一生を終える気はサラサラ無い。そこで、彼女の長所→飲食スキル(高レヴェルだと)、僕の長所→特になし、敢えて言えば音楽好き。プラス、生活的センスの相互。で計算すると、『自営のカフェを開く』というツルリとした赤ん坊のようなシンプルな答えが産まれました。」

林「なるほど。」

原田「産まれれば後は育てるだけ。人生とは至極シンプルにできている。ゴールに向かう過程ほど解りやすいコトはない。といってもシンプルな道ほど険しいものはなし。漠然と産まれた子を育てようと決断するには幾らかの時間がかかりました。その漠然さを具体化に変えたのは『結婚』でした。その時僕は30才を目前としていて、このパートナーを活かすのはもう僕しかいないぞ、ト。このタイミングで店をやらないと一生後悔するぞ、と思い本気になりました。」

林「男の決意ですね。」

原田「そこから彼女は実技経験から知識吸収のためワインの道へ。僕は馬車馬の如く朝から深夜までの労働で資金を貯める生活になりました。仕事はできるだけやり甲斐の無い仕事を選びました。自分を追い込む程、目標が輝くのです。」

林「どうして代々木八幡だったのでしょうか。」

原田「代々木八幡はかつてアプレミディに通っていた時に自転車で毎日のように通過していました。夕方に小田急線の踏切辺りを走っていると夕日が街をオレンジに染めていて、 不思議と懐かしく穏やかな気持ちになっていました。心の逃避場、休息地だったのです。」

林「じゃあもう最初から代々木八幡で。」

原田「具体的に物件を探し始めた場所は当時住んでいた下北沢や三軒茶屋でした。何件か内見してイメージして、リサーチして。リサーチはとにかく物件周りを徘徊し、朝昼そして夜の人の動き、天気によっての雰囲気をチェックしました。後はひたすらイメージ。自分達に1mmでも違和感を感じたら何故なのかを問いてました。商売的なイメージも大事ですがまずは自分達が気持ち良い場所でなくてはいけない、それを優先しました。」

林「お店やりたい人には参考になる話ですね。」

原田「しばらくして知人から代々木八幡の不動産屋さんを教えて頂き、僕はピンときました。あ、懐かしい場所だ。早速伺ってみると丁度物件がある、ト。内見させてもらうと駅のすぐ裏、申し分ない広さ。出逢った、と思いました。イメージが滝のように溢れてくるのを感じました。探し始めて2ヶ月位でしょうか。翌日からリサーチです。ひたすらに人の動き、周りの雰囲気と更なるイメージ、イメージ。その時僕は33才で、この場所を活かすのは僕しかいないぞ、ト。このタイミングで店をやらないと一生後悔するぞ、と思い決断しました。」

林「具体的なお店の構想とかは。」

原田「バルネのスタイルは彼女の長所→飲食スキル、ワインの知識。僕の長所→僅かな飲食スキル、ただの音楽好き
。プラス、生活的センスの相互。で計算すると、『気の利いたワインとレコード、美味い食事』という輪郭のある答えが産まれました。内装はパリの路地にある喫茶店をイメージしました。かつて僕がラウンジDJをしていたお店が模範で。DJブースは自我みたいなもので、無言の自己紹介です。敬愛する様々な方にターンテーブルを触って頂けることは最大のスキンシップです。

後、彼女はとにかく料理が美味いのですよ。最初は製菓のセンスだと思っていたのですが、全て美味い。惚気ではなく、本気です。この味を伝えられる環境に本当に感謝しています。」

林「今、おもいっきり原田さんの株が上がりましたね。さて、これはみんなに聞いているのですが、これからの音楽はどうなると思いますか?」

原田「音楽配信って何だか味気ないですよね。。。便利でしょうし、その環境で思春期を過ごすとそれが当たり前になってしまっているのでしょうけど。パッケージの魅力、『動画』でなく『画』そして外に出て触るという行為。CDとかレコードって買った時の環境、景色、匂いが音に染み込むのです。このレコード買った時、雨が降っていたな、とか。このジャケット彼女に汚されたんだっけ、とか。聴覚と触覚が想い出を呼び戻す。PCを捨てよ、町にでよう。なんて。」

林「どんどん名言が出てきますね。今後の予定や目標とかは?」

原田「バルネは9月1日で2周年になります。『振り返ればそこは一面の花海だった』とはかつて僕が書いた散文の一節。そんな気分です。
8月31日(日)にはイヴェント『Swingin' Village』も開催します。小西康陽さんをはじめ、素晴らしいDJが集まります。後、不定期で小柳帝さんによる『音楽夜話』も開催してます。詳しくはhttp://le-barney.com/にて。これからもお客様と刺激と発見の共有をしていき、お客様にもパートナーにも飽きられないように精進します。」

林「イベント、楽しそうですねえ。では選曲に移りましょうか。テーマは?」

原田「はい。テーマは『表バルネ 裏バルネ』お店の5曲と僕の5曲です。要するに『僕』の10曲、ということで。」


【表】
1.Les Baxter / Boca Chica

原田「お店をオープンして一番かけたのは何だろう?と、考えていた時に思いついた曲。かけるタイミングを問わない『バルネな時間』老若男女問わずご好評を頂いております。」

林「レス・バクスターのこの曲が一番かけられたんですね。バルネさんに行ったことない人にはすごくわかりやすいですね。」


2.Keely Smith / Do You Want To Know A Secret?

原田「賑わい始めた夜に相応しいアルバム『Sings The John Lennon-Paul McCartney Songbook』より。とにかく最高です。空間を温め、空間を創る。こんなアルバム聴きながら飲める、って最高!羨ましいなぁ。」

林「うわ、良いですねえ。ゆるくはずしているようなのに、品がある演奏です。」


3.Monique et Louis Alderbelt / Un Homme et Un Femme

原田「一応『フランスらしさ』を売りにしている当店。フレンチ聴きたい時。ならば。このスキャットと、人びとの話し声が混ざり合うグルーヴ。お店の空間は皆で作り上げる、ということ。」

林「バルネでいると、自分も映画の登場人物になったような気がしますね。」


4. Chet Baker / Deep Arabesques

原田「夜半の落ち着いた時間にはチェットベイカーを。大好きなんです、チェット。晩年の演奏からは『優しさ』とほのかな『怒り』を感じます。」

林「おお、チェットはこれですか。原田さんのセンスが伝わりますね。確かに晩年は優しいながらも少し苛立っているものも感じますね。


5.浜田金吾 / Jazz Singer

原田「閉店前の常連さまのみの店内では割と自由な選曲に。口下手の僕からのサーヴィスです。夜が更け、夜に耽る。」

林「わあ、こういうのもかけるんですね。これはみんな原田さんの選曲が楽しみですね。」


【裏】
6.Hans Joachim Roedelius / Life Is A Treusure Of...



7.Ry Cooder / The End Of Violence(end title)

原田「2曲セットで。ココロの鎮静剤です。心に余白を作るというか、嫌なことも良い思い出に浄化してくれる、というか。日が暮れてもまた朝が来るんだ、という安心感。夜はやさし。」

林「原田さん、音楽の趣味が本当に独特ですね。全く誰風でもないといいますか。鎮静剤良いですねえ。」


8.ORIGINAL LOVE / Sleepin' Beauty

原田「いつだって17才に戻れるし、もう17才にはなれないんだね。」

林「僕もすごく好きでした! 17才...」


9.Hugo Montenegro & His Orch / Palm Canyon Drive

原田「花ひらき、はな香る、花こぼれ、なほ薫る 妖艶な夜の匂い。僕は今日もカウンターに立させてもらっている。」

林「裏ということは個人的な趣味。家とかお店終わった後で、こんなの聞いてるんですね。カッコイイ...」


10.林光 / 心

原田「日本人であることのしあわせ、とは。温かいご飯とお味噌汁。慈悲深さ、とか。」

林「うわ、林光ですか。でも、10曲を全部まとめて聞くと不思議な統一感がありますね。原田色と言いますか。」

原田さん、今回はお忙しいところどうもありがとうございました。

みなさんも是非、このいままで聞いたことない印象の選曲と、奥様の美味しいお料理を食べに代々木八幡に行ってみてください。


●CAFE BARNEY(カフェ・バルネ)HP→ http://le-barney.com/


さて、もう8月ですね。この夏は新しい恋に出会えそうですか?
1回だけの2014年の夏をお楽しみ下さい。

それではまたこちらのお店でお待ちしております。

bar bossa 林伸次


【バーのマスターはなぜネクタイをしているのか? 僕が渋谷でワインバーを続けられた理由】
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bar bossa information
林 伸次
1969年徳島生まれ。
レコファン(中古レコード店)、バッカーナ&サバス東京(ブラジリアン・レストラン)、
フェアグランド(ショット・バー)を経た後、1997年渋谷にBAR BOSSAをオープンする。
2001年ネット上でBOSSA RECRDSをオープン。
著書に『ボサノヴァ(アノニマスタジオ)』。
選曲CD、CDライナー執筆多数。
連載『カフェ&レストラン(旭屋出版)』。

bar bossa
bar bossa
●東京都渋谷区宇田川町 41-23 第2大久保ビル1F
●TEL/03-5458-4185
●営業時間/月~土
12:00~15:00 lunch time
18:00~24:00 bar time
●定休日/日、祝
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