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2013年12月アーカイブ

bar bossa vol.28:bar bossa

bar bossa


vol.28 - お客様:東野龍一郎さん(ノース・マリン・ドライブ)
「トミー・リピューマのプロデュース作品10曲」



いらっしゃいませ。bar bossaへようこそ。

月の後半はお客様をお迎えして「俺がコンピCDを作るんだったらこうするね」という趣旨で選曲していただいています。
今回のゲストは渋谷のバー、ノース・マリン・ドライブのオーナー・バーテンダー、東野龍一郎さんです。


林(以下HY)「いらっしゃいませ。早速ですが、お飲み物はどうしましょうか?」

東野(以下HG)「はい。それではジントニックをお願いします。」

HY「あれ、東野さん、バーに行ったらジントニなんですね。はい。どうぞ。では小さい頃の音楽の話なんかを教えてもらえますか。小学6年生くらいまででお願いします。」

HG「小学校6年生までですか。となるとほとんど音楽的な生活は送っていなかったですね。家にレコードプレイヤーも無かったし、ほぼ音楽とは無縁の家庭でした。強いて言えば母親がエルヴィス・プレスリーが好きで、カーステレオ(当時は8トラテープ)でエルヴィスのテープが流れていたという程度です。なので小学校の時にレコードを買った思い出が無いのです。その後中学1年くらいで簡単なプレイヤーを買ってもらって最初に買ったシングルがアバの『ダンシング・クイーン』だったような気がします。」

HY「そうですか。意外ですね。僕の東野さんの印象だと、ラジオをおもいっきり聴いてて、近所に音楽好きのお兄さんがいてって感じですが。中学以降はどうですか?」

HG「小学生までは音楽とは無縁な生活を送っていたのですが、中学2年生の時に回りの影響などもありギターを始めました。最初は当時流行っていた、かぐや姫とかイルカとか風とかのフォークの曲を弾いていたのですが、1978年にビートルズ日本公演のテレビ放映があり、それを見て本格的音楽に目覚めました。高校に入るとバンドでエレキギターを弾きました。僕が通っていた高校にはいわゆるロックバンドができる軽音楽部が無かったので、学校ではフォーク部に入ってフォークギターでリードギターを弾いていました(笑)。ギターが弾けるということで、ヤンキーの仲間に誘われて学校外でキャロルや横浜銀蝿のコピーをするバンドに無理矢理入れられたこともあります。それなりに楽しかったですが(笑)。当時は本当にロックが好きでロッキングオンを毎月読んでいましたね。」

HY「東野さんは僕の兄の世代なので、必ず入り口はフォークですよね。そしてやっぱりロッキングオン。その後はどっぷり音楽生活ですよね。」

HG「高校卒業後は一度就職したのですが音楽活動がしたくてすぐに辞めてしまい、色々フリーターをやりながらバンドなどやってました。出身地の大阪で活動していましたが、アルケミーという大阪のノイズ系レーベルに所属してるバンドに誘われてベースを弾いていた時は名古屋、東京ツアーとかやったりして楽しかったですね。仕事的には本当にいろいろやったのでここで全てを語り尽くせないです。京都でパンクTシャツなどのロックグッズを売る店でバイトしたことなども印象に残っています。」

HY「その頃の日本のインディーズシーンを象徴しているような話ですね。」

HG「一番長く働いていたのはTSUTAYAの店舗スタッフです。1999年に東京に来たのもTSUTAYAの転勤でなのですが、転勤後一年で辞めてしまい恵比寿の中南米音楽というブラジルのCDを扱うショップに転職しました。東京に来る何年か前からブラジル音楽を好きになり自分でもボサノヴァの弾語り演奏をしていたのは林さんも当然よくご存知だと思いますし、bar bossaでもたくさん演奏させていただきましたね。」

HY「東野さん、2回目に来店してくれた時、お店に置いてあったギターで突然弾き語りをしてくれましたよね。あれをしてくれたのは小野リサさん以来でした。」

HG「中南米音楽も5年ほどで退職し、一時TSUTAYAに戻ってワールドミュージックのマーチャンダイザーをやっていましたが、2008年に会社務めを辞めて渋谷でbarを始めました。最初はbarquinhoという名でブラジル音楽をかける店でしたが2013年からNorth Marine Driveという名に変更し、幅広い音楽ジャンルをかける店にしました。barを始めてから自分の音楽活動は中断していたのですが、今年からそんなに多くはないですがライヴ活動も再開しました。」

HY「これからの音楽業界はどうなるとお考えですか?」

HG「昔ほど音楽ソフトが売れなくなっている現状ですが、音楽を聴く人や、演奏する人は今後も減る事は無いと考えています。ではどうやってミュージシャンは生き残っていくのかと考えると、やはりこれまで以上にライヴ演奏が重要になっていくと思っています。前から考えていることがあるのですが、音楽家はライヴ音源をもっと頻繁にリリースすればいいと思うのです。いちいちパッケージにするのは大変でしょうからオフィシャルホームページ等で、それこそ全公演をダウンロード販売できるようにすればどうでしょうか。ライヴは毎回少しずつ違った演奏になっているでしょうし、ファンからしたら自分の行ったライヴも、行けなかったライヴも全部聴いてみたいと思うはずです。スタジオアルバムだと新曲を作らないといけないけど、ライヴなら毎回同じ曲でも大丈夫。ミスやMCも聴き所になったりするし、アーティストも毎回録音されると思うと手抜き出来ないので演奏の質も上がっていくのではないでしょうか。ライヴ終演後すぐに『本日のライヴ音源の販売です』とCDRで販売するとかもありなのでは。なんか権利的に問題あるのかな。でも今そんなこと気にしてる場合じゃ無いですよね。」

HY「なるほど。ライブ音源を頻繁にリリースって面白いですね。東野さんご自身はどうされるのでしょうか?」

HG「今年から自分のライヴ活動を復活させたのですが、CDもまた作ってみたいですね。アルバムを作るとしたら全部オリジナルにしたいので、今またぼちぼち曲作りをしています。以前出したオリジナル曲のミニアルバムの時は曲を作って、あまりライヴで演奏せずに収録したので、次はライヴでバリバリ演奏してこなれてから収録したいと考えています。いつになるかわかりませんが(笑)。」

HY「そうですか。期待しております。では、選曲の方に移りましょうか。」

HG「はい。まずテーマは『トミー・リピューマのプロデュース作品10曲』です。」

HY「え? トミー・リピューマしばりですか? ええ? では1曲目は?」


1.Roger Nichols Trio-Love Song, Love Song

HG「まずは聴いているだけで幸せになれるRoger Nichols Trioのシングル曲から。2分ちょっとしか無いのが信じられないくらいドラマチックな構成です。アレンジはTommy LiPumaと切っても切れない Nick DeCaro。」

HY「確かに2分ちょっとなのにすごい展開ですね。こういう聴き方って東野さんならです。では2曲目は?」


2.Claudine Longet - It's Hard to Say Goodbye

HG「Roger Nichols, Paul Williamsの作品。僕はウィスパーヴォイスの女性歌手ではこのClaudine Longetが一番好きなのですが、この曲の切ない感じが最高です。もうポップスはこの時代で終わっていても良かったのではと思えるほど完璧。これもアレンジはNick DeCaro。」

HY「もうポップスはこの時代で終わっていても良かったのではって名言かもです! 確かにそうですね。3曲目は?」


3. Gabor Szabo - Love Theme from Spartacus

HG「Yusef Lateefのカヴァーが有名な映画『スパルタカス』からのナンバー。僕はこのGabor Szaboというギタリストのことは全く知らなかったのですが、Tommy LiPumaのプロデュースということでLPを買いました。またもストリングスはNick DeCaro。」

HY「なるほど。これも来ましたか。東野さん、この辺りの時代のサウンドが好きなんですね。次はどうでしょうか?」


4. Nick DeCaro - Happier Than The Morning Sun

HG「というわけでNick DeCaroのアルバムも入れておかざるをえないですね。Stevie WonderのカヴァーですがStevieとは似ても似つかぬウィスパーヴォイス。エンジニアはこの人もTommy LiPumaと切っても切れないAl Schmitt。」

HY「僕もこのアルバムに昔出会ったときは衝撃的でした。もう何回買ったかわかんないくらい好きなアルバムです。次はどうでしょうか?」


5. George Benson - Breezin'

HG「超有名曲なので当然昔から知っていましたが、なんせ若い時はロックな人間だったので『ケッ!こじゃれたフュージョンが!』って感じでバカにして真剣に聴いた事がありませんでした。Tommy LiPumaに興味を持ってあらためて聴いてみたのですが素晴らしいですね(笑)。先入観で音楽を聴いてはいけないと思いました。あと、最近になってこれがBobby Womackのカヴァーというのを知って驚きました。Tommy LiPumaのプロデュース作はカヴァーの選曲も絶妙です。」

HY「東野さんの世代はフュージョンが敵なんですよね。僕はちょい下なので初めて聞いたときに『!!!!』ってなっちゃいました。世代の違いってありますね。次はどうでしょうか?」


6. Al Jarreau - Rainbow In Your Eyes

HG「Al Jarreauにも何の思い入れも無いのですがTommy LiPumaのプロデュースだからこの曲が入った『Glow』というLPを買いました。とにかくドラムのサウンドが気持いいです。僕は1970年代中頃に録音された作品のサウンドが無条件に好きなのですが、なぜ今この音が出せないのでしょうか。」

HY「確かにこの時代の音ってミラクルなんですよね。僕は東野さんが以前真夜中によくツイッターでやっていた選曲が好きでした。さて次は?」


7. Michael Franks - I Really Hope It's You

HG「自分でボサノヴァを中心に演奏している頃『アントニオの歌』のリクエストがたまにあっったのですが、当時はブラジルに思い入れが強かったので『ボサノヴァもどきの軟弱な曲め!』って感じで大嫌いでいつも断っていました。しかしその『アントニオの歌』が入った『Sleeping Gypsy』を聴いたら本当に素晴らしくて、以来『アントニオの歌』も好きになりました。『I Really Hope It's You』はアルバムの中でも好きな曲です。『Sleeping Gypsy』はJoao DonatoやHelio Delmiroも参加しているのでブラジル音楽ファンにもお勧めです。」

HY「このアルバムも僕は何回買ったかわかんないくらい好きです(何回も買うのは人にあげちゃうからです)。そしてこれを選びますか。次はどうでしょうか?」


8. João Gilberto - Triste

HG「『Sleeping Gypsy』と同年の1977年にTommy LiPumaはこの作品もプロデュースしています。ジョアンの弾き語りが好きな人はこのアルバムとかあまり評価していないのかもしれませんが僕は大好きです。ストリングスアレンジは、ジョビンとも縁が深いClaus Ogermanです。」

HY「世界音楽史に残る名盤ですよね。そして『トリスチ』を選んでしまうんですね。次はどうでしょうか?」


9. Neil Larsen - High Gear

HG「これは当時リアルタイムで聴いていました。知ったきっかけは、高校時代の先輩がYMOのコピーバンドをやっていて、そのバンドを観たときNeil Larsenの曲もなぜかやっていたんですね。当時のYMOのイメージってそんなちょっとフュージョンにも近いものもあったと思います。もちろん当時はTommy LiPumaのプロデュースだなんて意識せずに聴いていました。」

HY「これリアルタイムなんですね。やっぱり東野さん、お兄さんですね。確かにYMOって当初はフュージョン周辺のバンドって感じだったそうですね。さて最後の曲ですが。」

10. Paul McCartney - Only Our Hearts

HG「最後はいきなり時代を飛ばして2012年のPaul McCartneyのアルバムから。僕はビートルズから音楽人生が始まったと言っても過言ではないのですが、ビートルズメンバーの生演奏は今年初めて観ました。ポールって僕がリアルタイムにロックを追いかけていたポストパンク時代はダサいイメージがあって、正直まじめに聴いていませんでした。しかし今回ライヴを観て本当に衝撃を受けました。今さらながらポール超イイ!。長年冷たくあしらっていたことをポールに謝りたいです(笑)。この曲もポールの新曲で、天才的ソングライターとしての実力を発揮しています。ハーモニカはStevie Wonder。これもTommy LiPumaのプロデュースなんですね。今回の選曲には入れませんでしたがTommy LiPumaは1980年代にはAztec CameraやEverything But The Girlという僕の世代の重要アーティストもプロデュースしていて、あらためて自分の音楽人生の大きな部分を占めているプロデューサーなんだと思います。」

HY「東野さんはもちろんレノン派だと思っていたのですが、謝っちゃいますか(笑)。」




東野さん、今回はお忙しいところどうもありがとうございました。
トミー・リピューマしばり、続けて聴くとなんだか東野さんの今の気持ちが伝わって来ました。

ノース・マリン・ドライブのお店のHPはこちらです。
http://north-marine-drive.com/

東野龍一郎さんのTwitterはこちらです。
https://twitter.com/N_Marine_Dr



さて、今年ももう終わりですね。みなさん、お付き合いいただきましてどうもありがとうございました。良いお年をお迎え下さい。

では、来年もこちらのお店でお待ちしております。


bar bossa 林 伸次




「bar bossa」アーカイブ

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bar bossa information
林 伸次
1969年徳島生まれ。
レコファン(中古レコード店)、バッカーナ&サバス東京(ブラジリアン・レストラン)、
フェアグランド(ショット・バー)を経た後、1997年渋谷にBAR BOSSAをオープンする。
2001年ネット上でBOSSA RECRDSをオープン。
著書に『ボサノヴァ(アノニマスタジオ)』。
選曲CD、CDライナー執筆多数。
連載『カフェ&レストラン(旭屋出版)』。

bar bossa
bar bossa
●東京都渋谷区宇田川町 41-23 第2大久保ビル1F
●TEL/03-5458-4185
●営業時間/月~土
12:00~15:00 lunch time
18:00~24:00 bar time
●定休日/日、祝
お店の情報はこちら

JAZZ WEEK TOKYO 2014開催決定:ニュース / NEWS

2013年3月、渋谷Hikarieのシアター・オーブで開催し話題となったジャズウィーク。
2014年は東京 会場をBunkamuraオーチャードホールに移し、2回目の開催決定!


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【JAZZ WEEK TOKYO 2014@渋谷・Bunkamura オーチャードホール】
コンサートホールでジャズを~渋谷発 大人の一週間!

<日程>
2014年4月3日(木)~6日(日)、14日(月)、15日(火)

<会場>
渋谷・Bunkamura オーチャードホール


12/23(月)までオフィシャルHPにて特別先行予約を行っています!
公式HPよりTicketへ
http://jazzweektokyo.com

問い合わせ先:サンライズプロモーション東京
0570-00-3337(10:00~19:00全日)




<<公演プログラム>>

■2014年4月3日(木)【cure jazz reunion】
<出演>UA×菊地成孔

<開演時間>19:00

<料金>6,500円

極上のコラボレーション、再び。
2006年にリリースしたアルバム『cure jazz』がビッグヒットを記録し、翌2007年渋谷Bunkamuraオーチャードホール公演で満員御礼の大成功を収めるなど、当時大きな話題となったコラボレーションが、実に7年の歳月を経てリユニオンする。ジャズスタンダードと菊地のオリジナルを中心とした楽曲を、どんな形で生まれ変わらせてくれるのか。"たった一度きりの儀式/治癒の場としてのステージ再び。"


■2014年4月4日(金)【エレクトリックギターの夕べ】
<出演>Char

<開演時間>19:00

<料金>6,000円

ロックギターのカリスマ、ジャズフェスに降臨す。
言わずと知れた日本最高峰のロックミュージシャンCharが、この度JAZZ WEEK TOKYO2014に登場。「私が聴いてきた60、70年代前半のリズムの基本にはSwingがあります。RockからSwingを感じて欲しい」と本人が言うように、この日はエレクトリックギターが最高にスウィングするスペシャルな夕べになりそうだ!


■2014年4月5日(土)【A.C.ジョビンに捧ぐ】
<出演>リー・リトナー&デイブ・グルーシン "ブラジル・プロジェクト"
エイブラハム・ラボリエル(b)、ダニエル・ジョビン(pf,key,vo)、ルイーザ・ジョビン(vo)他
ゲスト:小野リサ

<開演時間>15:00

<料金>8,500円

一流ジャズメンたちがA.C.ジョビンに捧げるブラジル・プロジェクト。
コンテンポラリージャズ界最高の、ギタリスト=リー・リトナーとキーボーディスト=デイブ・グルーシンによるアントニオ・カルロス・ジョビン没後20年を記念したスペシャルプロジェクト。バンドメンバーにジョビンの子供たちダニエル&ルイーザ・ジョビンを、そしてゲストに日本が誇るボサノバの歌姫=小野リサを迎え、いまなお続くジャズとボサノバの蜜月を思う存分に楽しめる贅沢なひととき。


■2014年4月6日(日)【My Way】
<出演>綾戸智恵 with 前田憲男スペシャル・ビッグバンド
ゲスト:原信夫

<開演時間>14:00

<料金>7,000円

ビッグバンド史に新たな歴史が刻まれる一夜。
日本が誇る名アレンジャー前田憲男のスペシャルビッグバンドに乗せて、アヤド節が炸裂!さらにシャープス&フラッツを率い、「真っ赤な太陽」などの作曲でも知られる、戦後の日本音楽史を築いてきた、あの原信夫もゲストとしてステージに登場するなど、ビッグバンドファンならずとも見逃せない豪華な共演がJAZZ WEEK TOKYOで実現する。


■2014年4月14日(月)、15日(火)【80th Anniversary Concert】
<出演>ウェイン・ショーター・カルテット
feat.ジョン・パティトゥッチ, ダニーロ・ペレス, ブライアン・ブレイド

<開演時間>19:00

<料金>9,000円(各日)

80歳にして革新的、最後のジャズレジェンドが伝説を更新する二夜。
誰もが度肝を抜かれた、前回JAZZ WEEK TOKYO2013での歴史的名演も記憶新しいウェイン・ショーターカルテットが2年連続で登場。今回は現No.1ドラマーの呼び声も高いブライアン・ブレイドを迎え、前回以上のステージが期待できるのでは。すべての音楽ファンに体験して欲しい、インプロヴィゼーションミュージックが到達した一つの頂点。


主催:テレビ朝日 / J-WAVE
後援:TBSラジオ
協力:JAZZ JAPAN / JAZZ LIFE / Blue Note JAPAN / HMV / タワーレコード / 株式会社リットーミュージック / ディスクユニオン / TSUTAYA / 株式会社山野楽器
企画制作:サンライズプロモーション東京 / イーストワークスエンタティンメント


JAZZ WEEK TOKYO 2014 Official Sitehttp://jazzweektokyo.com


【チケット一般発売】
2014年1月25日[午前10時発売開始]

◆チケットぴあ
発売日特電:0570-02-9980(1/25(土)10:00~23:30)
http://pia.jp/t
0570-02-9999(Pコード:219-092 )
チケットぴあ店頭・セブンイレブン店頭・サークルK・サンクス店頭(Pコード:219-092)

◆ローソンチケット
発売日特電:0570-084-330(1/25(土)10:00~18:00)
http://l-tike.com/
0570-084-003(Lコード:74802)
(1/25(土)18:00~)
ローソン店頭・ミニストップ店頭(Lコード:74802)

◆CNプレイガイド
0570-08-9999
http://www.cnplayguide.com

◆e+(イープラス)
http://eplus.jp
ファミリーマート店頭

◆サンライズプロモーション東京
0570-00-3337(10:00~19:00 全日)
サンライズオンライン
http://sunrisetokyo.com


◆Bunkamura
Bunkamuraチケットカウンター
Bunkamuraチケットセンター 03-3477-9999(10:00-19:00)
Bunkamuraチケットオンライン http://www.bunkamura.co.jp/online/




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【UA】

歌手。UAとはスワヒリ語で「花」という意味を持つ言葉。1972年3月11日生まれ。母方の故郷は奄美大島。1995年6月ビクタースピードスターからデビュー。当時から、その個性的なルックスと存在感のある歌声で注目を集める。『情熱』『悲しみのジュニー』『ミルクティー』などのヒット曲を持ち、AJICO(ex.BLANKY JET CITYの浅井健一と組んだバンド)やUA×菊地成孔といったコラボ作品もリリース。またNHK教育『ドレミノテレビ』(2003)の歌うお姉さん〝ううあ〝としてレギュラー出演。翌年リリースの、童謡・愛唱歌集『うたううあ』(2004)はロングセールスを記録。さらに『水の女』(2002/テサロニキ国際映画祭グランプリ)で初主演を皮切りに、『大日本人』(2007)、『eatrip』(2009/モントリオール世界映画祭正式出品)等映画出演も多数。その活動は多岐に渡る。2010年4月、キャリア初の公開レコーディングライブアルバム『ハルトライブ』をリリース。6月にはデビュー15周年企画カバーアルバム『KABA』を発表。2013年6月、香港のアーティストGay Birdと香港で3日間のパフォーマンスを行う。また2005年より都会を離れ、田舎で農的暮らしを実践しつつ、環境問題や平和を願う活動にも力を注いでいる。2011年沖縄県へ移住。第三子を出産。子供達の安全な食と未来を考える「ティダノワ」設立、精力的に活動している。

UA Official Site http://www.uauaua.jp/


【菊地成孔】

音楽家、文筆家、音楽講師
ジャズメンとして活動/思想の軸足をジャズミュージシャンに置きながらも、ジャンル横断的な音楽/著述活動を旺盛に展開し、ラジオ/テレビ番組でのナヴィゲーター、選曲家、批評家、ファッションブランドとのコラボレーター、映画/テレビの音楽監督、プロデューサー、パーティーオーガナイザー等々としても評価が高い。「一個人にその全仕事をフォローするのは不可能」と言われる程の驚異的な多彩家でありながら、総ての仕事に一貫する高い実験性と大衆性、独特のエロティシズムと異形のインテリジェンスによって性別、年齢、国籍を越えた高い支持を集めてつづけている、現代の東京を代表するディレッタント。2010年、世界で初めて10年間分の全仕事をUSBメモリに収録した、音楽家としての全集「闘争のエチカ」を発表し、2011年には邦人としては初のインパルスレーベルとの契約を結び、DCPRG名義で「Alter War In Tokyo」をリリース。主著はエッセイ集「スペインの宇宙食」(小学館)マイルス・デイヴィスの研究書「M/D~マイスル・デューイ・デイヴィス3世研究(河出新書/大谷能生と共著)」等。最新刊は「時事ネタ嫌い」(イーストプレス)最新アルバムはJAZZDOMMUNISTERS「BIRTH OF DOMMUNIST~ドミュニストの誕生」(ビュロー菊地)

菊地成孔 Official Site http://www.kikuchinaruyoshi.net/


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【Char】

1955年、東京生まれ。8歳からギターを手に取り、中学生の頃から、プロのセッションプレイヤーやバックギタリストとしてキャリアを始める一方、17歳にして日本で伝説のバンドと称されるスモーキーメディスンを結成。1976年6月『NAVY BLUE』でソロデビュー、 同年9月にアルバム『Char』を発表。(代表曲『Smoky』収録)「気絶するほど悩ましい「Smoky」「闘牛士」などのヒット曲を生み出す。JLCやBAHOなどでも活動。09年にはZICCA.NETレーベルを立ち上げ、自身が影響を受けたギタリストの名曲をChar独自の視点でアレンジした一発録りDVD+CDアルバム『TRADROCK by Char』全7作を発表する。(エリッククラプトン、ジェフベック、ジミヘンドリックスなど) 2010年以降、『TRADROCK by Char』ツアーで全国津々浦々廻りつつ、現在イベントのみで活動するユニットで奥田民生、山崎まさよしとの『3人の侍』(2011年のRSRでは斉藤和義も加わり『4人の侍』として登場) をはじめ、各所で行われるフェスにも精力的に出演。名実共に日本最高峰のギタリスト・ロックミュージシャンである。バンドメンバーには、16才でプロデビューし、名だたる日本のROCKアーティストのバックをつとめてきたDrums古田たかし。オルケスタ・デ・ラ・ルスにてキャリアをスタートし、アップライトベースの達人でもあるBass澤田浩史を迎え、トリオでのライブを予定。「私が聴いてきた60,70年代前半のリズムの基本にはSwingがあります。RockからSwingを感じていただければ幸いです。」Char

Char Official Site http://www.zicca.net/pc/?act=top-Top


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【Lee Ritenour】

1952年1月11日、米・カリフォルニアに生まれる。6歳よりギターを始める。高校時代からその驚異的なテクニックでLAのスタジオ・シーンの売れっ子ミュージシャンとして活躍、クインシー・ジョーンズの秘蔵っ子とも言われ、彼がプロデュースする作品の多くに参加した。1976年に初のリーダー・アルバム「ファースト・コース」をEPICレーベルより発表、更には、自らのグループ「ジェントル・ソウツ」を結成、70年代に巻き起こったフュージョン・ブームの立役者としてそのシーンを牽引し続けた。1977年に初期の代表作「Captain Fingers」を発表、それ以降、「キャプテン・フィンガーズ」の愛称で親しまれるようになった。1978年にはデイヴ・グルーシンの弟、ドン・グルーシンと「フレンドシップ」を結成、1980年代には、エリック・タッグをヴォーカルに迎え、「RIT1」、「RIT2」、「バンデット・トゥゲザー」といった一連のよりポップ寄りのアルバムを発表した。1985年、盟友、デイヴ・グルーシンと共に、イヴァン・リンスをヴォーカルに迎え録音した「ハーレクイン」でグラミー賞を受賞、1990年には、ボブ・ジェームス、ネイザン・イースト、ハーヴィー・メイソンと共にスーパー・グループ「フォープレイ」を結成、そのデビュー作「フォープレイ」はミリオン・セラーの大ヒットとなった。その後、自己のレーベルを設立、「ウェス・バウンド」をはじめ、「トゥイスト・オブ・ジョビン」、「トゥイスト・オブ・マーレー」、更には、デイヴ・グルーシンとのクラシック・ジャズ・クロスオーヴァー作品「トゥー・ワールド」など意欲的な作品を制作し続け、日本でも高い人気を誇るギタリストである。

Lee Ritenour Official Site http://leeritenour.com/


【Dave Grusin】

1934年6月24日、米・コロラドの生まれ。1956年、コロラド大学音楽科を卒業。1960年代に人気TV番組「アンディ・ウィリアムス・ショウ」の音楽監督を務める。1967年、グルーシンが音楽を担当した「卒業」が大ヒット(テーマ音楽は、ポール・サイモンによる「卒業」)、ポール・サイモンと共に自身初となるグラミー賞を受賞した。1970年代にはいると、ジャズ・フュージョン・ブームの波に乗り、クインシー・ジョーンズ、リー・リトナーなどとの共演を重ね、日本でも、渡辺貞夫の大ヒット作品「カリフォルニア・シャワー」の編曲者として大きな貢献を果たした。1972年、バンド仲間でもあったドラマー、ラリー・ローゼンとグルーシン・ローゼン・プロダクションズ(GRP)を設立、のちに、GRPレコードに発展、米国でも最大のコンテンポラリー・ジャズ・レーベルとしての地位を確立した。アール・クルー、デイヴ・ヴァレンティン、リー・リトナー、パティ・オースティン、ダイアン・シューアなど多くの著名アーティストを送り出して。一方、映画音楽の作曲家としても活躍、前述の「卒業」をはじめ、「黄昏」、「天国からのチャンピオン」、「恋におちて」など数え切れないほどの作品に音楽を提供、「ミラグロ/奇跡の地」ではアカデミー作曲賞を受賞している。


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【小野リサ】

ブラジル・サンパウロ生まれ。10歳までの幼少時代をブラジルで過ごし、15歳からギターを弾きながら歌い始める。ナチュラルな歌声、リズミカルなギター、チャーミングな笑顔で瞬く間にボサノヴァを日本中に広める。1989年 1stシングル「YOU'RE  SO UNIQUE/ユア・ソー・ユニーク」がマックスファクターのCMソングに起用される。同年サッポロワインポレールのCMソング「星の散歩」を収録した1stアルバム「CATUPIRY/カトピリ」(リオデジャネイロ録音)を発表。1990年リリースの2ndアルバム「Nanã/ナナン」(リオ・デ・ジャネイロ録音)が日本ゴールドディスク•ジャズ部門受賞。bay-fmラジオレギュラー番組及び、J-WAVE「SAUDE! SAUDADE」のパーソナリティをつとめる。1991年リリースの3rdアルバム「Menina/ミニーナ」(リオ・デ・ジャネイロ録音)が日本ゴールドディスク受賞。1992年、資生堂CMソングに「FLOR DO CAMPO/フロール・ド・カンポ」が起用される。同年初めての日本語曲「太陽の子どもたち」がNHKみんなの歌でオンエアされる。1998年にはアントニオ・カルロス・ジョビンの息子と孫にあたるパウロ&ダニエル・ジョビンを迎え、ボサノヴァ誕生40周年に相応しい内容となった10thアルバム「BOSSA CARIOCA/ボッサ・カリオカ」(リオ・デ・ジャネイロ録音)発表。1999年より、アルバム「DREAM」を皮切りに「音楽世界の旅」を始める。06年の台湾公演を皮切りに、その後シンガポール、韓国、香港、マカオ、タイ、インドネシアのアジア諸国、イタリア、フランス等世界各国にてソロコンサートを行う。後に台湾の「KK BOX Digital Music Awards」にて最優秀洋楽アルバム賞を受賞。日本では日本ゴールドディスク大賞「ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー」部門を2年連続で受賞。2011年、中国など20数か所に渡る「小野リサ・アジア・ツアー2011」で大成功をおさめる。2011年11月、初の全曲日本語アルバム「Japão」を発表。その第二弾となる「Japão2」(ジャポンドイス)を2013年6月19日リリース。2013年8月20日、ブラジル連邦共和国政府より、日本とアジアにブラジル音楽を広めた功績を認められて「リオ・ブランコ国家勲章オフィシアル」を受賞した。

小野リサ Official Site http://onolisa.com/


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【綾戸 智恵】

1957年に大阪で生まれた綾戸智恵は両親の影響でジャズとハリウッド映画に囲まれて育つ。3才でクラシック・ピアノを始め、教会ではゴスぺルを歌い、中学に入るとナイト・クラブでピアノを弾くようになる。17才で単身渡米。1991年帰国後は、数々の職業を経験しながら、大阪のジャズ・クラブで歌い始めた。1998年に発売されたCD『For All We Know』がジャズ・ファンに与えた衝撃は計り知れなかった。それが、身長147センチ、体重40キロにも満たない当時40才の大阪出身の主婦綾戸智恵の鮮烈なデビューだった。そして、綾戸智恵の真価が100%発揮された弾き語りで制作された3枚目のCD『Life』は1999年春発売と同時に大ヒット。現在の綾戸智恵のスタイルがこの時確立した。2001年、第51回芸術選奨文部科学大臣新人賞(大衆芸能部門)受賞。2003年、紅白歌合戦で熱唱した「テネシー・ワルツ」が大きな話題となる。お笑い芸人顔負けの爆笑トークを交えながら、ジャズ、ポップス、j-popなど幅広いレパートリーを巧みにとり入れた綾戸智恵の個性的なステージは、ジャズという狭い枠組みを飛び越えて、多くのファンを魅了している。2010年には自身のコンサートツアーの他に、原信夫とシャープス&フラッツ、ジュニア・マンスと日米のジャズの巨匠との共演を果たし、改めてジャズシンガーとしての幅を広げ、『MY WAY(CD&DVD)』『ONLY YOU』、そして『CHIE AYADO meets JUNIOR MANCE TRIO LIVE』と立て続けに共演作をリリースした。2011年9月、10月には宮城県と岩手県で東日本大震災復興支援チャリティコンサートを行うなど被災地にも元気を届けている。2013年6月21日にデビュー満15年を迎える綾戸は、息子イサと二人で選曲したベスト・アルバム『Chain Of Life~絆~』を3月にリリース。4月には15周年記念オリジナル・アルバム『Forever Young』をリリースし、5月からはバンドメンバーとアノインティッド・マス・クワイヤー(ゴスペルクワイヤー)が参加する「綾戸智恵 デビュー15周年記念スペシャル・コンサート "Forever Young"」を全国で開催し好評を得る。その最終公演、東京・渋谷オーチャードホールでの模様がアルバム『綾戸智恵 LIVE! デビュー15周年記念コンサート』として2014年1月にリリース。

綾戸 智恵 Official Site http://chie-ayado.jimdo.com/


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【前田憲男】

1934年大阪生まれ。独学でピアノを習得し、高校卒業と共にプロ入りし、1955年上京。1957年から、名門「ウエストライナーズ」に在籍。そのピアニストとしての実力を高く評価されると共に、アレンジャーとしても頭角を現しステージ、テレビなど幅広い分野で活動を始める。1975年からの「11PM」へのレギュラー出演で好評を博し、その後「ミュージック・フェア」などの人気番組の音楽監督を担当。1980年に日本最高のジャズプレイヤーを集めた「ウィンドブレイカーズ」を結成、今年で33年目を迎える。あわせて、羽田健太郎・佐藤允彦とのトリプルピアノ(2007年、終了。)や自己のトリオやスペシャルビッグバンド、及び、全国主要オーケストラのポップスコンサートの客演指揮など、多彩な演奏活動を展開。1983年レコード大賞「最優秀編曲賞」を受賞、ジャズ界の最高位に価する「南里文雄賞」を受賞。プレイはもとより作・編曲家としても日本を代表する一人であり、その音楽性は高く評価されている。

前田 憲男 Official Site http://www5d.biglobe.ne.jp/~norioarr/


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【原信夫】

1926年富山県出身。海軍軍楽団に入隊、音楽の基礎及びサキソフォンを習得。終戦後まもなくプロに転向、1951年、24歳にしてオーナー・リーダーのジャズ・オーケストラ「原信夫とシャープス&フラッツ」を結成。以後今日まで、国内外問わず多彩な演奏活動を続け( '59年には日比谷公会堂にて NHK交響楽団と共演、ジャズのビッグバンドとシンフォニーとの初ジョイントコンサートを実現。また日本人バンドとしては初、 '67年ニューポート・ジャズ・フェスティバル出演等)、ビッグバンドジャズ界を牽引、その活動の幅は日本の歌謡にも及ぶなど、我が国の音楽文化の発展に寄与した。リーダー、奏者としてだけでなく、作曲家としても優れ、美空ひばりへ提供した大ヒット曲「真赤な太陽」「むらさきの夜明け」をはじめ、多くの佳作を世に送り出した。 若いアマチュア音楽家に対する支援団体「青少年ジャズ・ミュージック・セクセション(JMS)」を設立しクリニックを開催、又浜松市との連携のもと『原信夫バンドクリニック』を開催し小・中・高等学校で指導を行うなど、次世代を担う若者たちの育成にも尽力している。1988年『紫綬褒章』受賞 1998年『勲四等旭日小綬章』叙勲


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【Wayne Shorter】

1933年8月生まれ。メイナード・ファーガソンのバンドを経て1959年 アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズに入団。1961年初来日。1964年、マイルス・デイヴィスのクインテットにサム・リヴァースの後任として入団し、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスとともに「黄金のクインテット」としてアコースティックジャズの頂点に。またその頃に並行してブルーノートでのレコーディングも開始。1964年から1970年にかけて数々の名盤を残した(『JuJu』(1964)、『Speak No Evil』(1965)等) マイルスのバンドを脱退後の1970年、ジョー・ザヴィヌルらとウェザー・リポートを結成。9度のグラミー賞受賞経験もあり、絶え間なく音楽的冒険を続けている。

Wayne Shorter Site(UNIVERSAL MUSIC) http://www.universal-music.co.jp/wayne-shorter

夜ジャズミーティング2013:スタッフの声 / FROM STAFF

今回の「夜ジャズ.Net」は年末の恒例企画、「夜ジャズミーティング」。

//www.jjazz.net/programs/yorujazz/index.php
(配信期間:2013年12月18日~2014年1月22日)


お集まり頂いたのはいつものこの方々です。
須永さんと共にジャズDJ界の黄金の3人といわれる沖野修也(KYOTO JAZZ MASSIVE)さん、松浦俊夫さん、
そして、α-STATIONでもお馴染み、夜ジャズクルーのDJ Nicheさん。

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2013年のトピックを振り返りつつ、皆さんの年間ベスト3作品を教えて頂くという企画です。

幡ヶ谷の「SCUBA」で飲みながら小さく始まった(笑)この企画も今年で5回目!
今回は21周年を迎えた渋谷のTAMARIBA「The ROOM」での収録です。
【取材協力:THE ROOM(渋谷)】

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クラブの現場で活躍する皆さんによる年間BEST3。
クラブ用、そしてリスニング用に参考にされてみてはいかがでしょうか?

[Text:岡村誠樹]


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【2013年 年間BEST3アルバム】


selected by 須永辰緒


No.1
BLACK RADIO 2


BLACK RADIO 2 / ROBERT GLASPER EXPERIMENT

リリース:2013年10月23日
ユニバーサルミュージック
製品番号:TYCJ60005

誤解を恐れずに言えば、ウイントン・マルサリスが一手に引き受けてきた黒人音楽の"新伝承派"を現在進行形で受け継いだのがロバート・グラスパーといえる。アプローチは違えども根っこには黒人運動啓発の同志のようなセンスがこのアルバムで確立されているようにも思う。












No.2
WOMAN


WOMAN / RHYE

リリース:2013年7月10日
ユニバーサルミュージック
製品番号:UICP1156

このアナログは渋谷のマンハッタン・レコードで本当に偶然ジャケ買いしたもの。結果、今年一番ヘヴィープレイをしたアルバムとなり、こんな幸運なジャケ買いは後にも先にも...といった感じで思い出深い。内容に関しては他の選者にお任せするとして。小さなCDでは分からない魅力がアナログ盤ジャケットにはあるというお話でした。








No.3
夢の夜 ~ライヴ イン ニューヨーク


夢の夜 ~ライヴ イン ニューヨーク / 八代亜紀

リリース:2013年8月21日
ユニバーサルミュージック
製品番号:UCCJ2116

こういった企画ものはキワモノも多いけど、こちらも前作の『夜のアルバム』同様エバーグリーンな名盤の予感がした。名盤というのは本来十年以上経った後に「名盤」と認識されるケースが多いけれど、数ある名作ライブ盤同様、既に名盤臭を放っている。何よりも前作以上に歌唱力と音楽愛を感じた。上手い歌手は巧い。












【Robert Glasper Experiment - Calls ft. Jill Scott】



【Rhye - Open】



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【須永辰緒 プロフィール】
Sunaga t experience =須永辰緒によるソロ・ユニット含むDJ/プロデューサー。 DJとして東京、大阪でレギュラー・パーティーを主宰 。欧州からアジアまで海外公演も多い。音楽ガイドブック含む著書『最新刊/「須永辰緒"そのレコード、オレが買う"(リットー・ミュージック刊)』も数冊上梓。音楽専門誌はじめ連載執筆 も手がける。MIX CDシリーズ『World Standard』は8作を数え、ライフ・ワークとも言うべきジャズ・コンピレーションアルバム 『須永辰緒の夜ジャズ』は8枚。『夜ジャズ:復刻アナログ 1&2』にも着手した。"SCHEMA"などのレーベルのコンパイルCDや北欧アーティストの日本におけるリリース/招聘なども頻繁に行う。自身のソロ・ユニット"Sunaga t experience"としてはアルバム4作を発表。最新作は「Jazz et Jazz」(ジェネオン・ユニバーサル)。「モーダル・ジャズ・ラヴズ・ディズニー」(avex)「WORLD STANDARD WADA AKIKO」(UNION) 『World Standard 08』(flower)『Moderno~Keep Going Verours,Tokyo 01』 等、多種コンピレーションの 監修やプロデュース・ワークス、海外リミックス作品は延べ150作を超えた。日本で最も忙しいDJ "レコード番長"の動向を各業界が注目している。

須永辰緒 Official Site  




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selected by 松浦俊夫


No.1
HEX


HEX / 松浦俊夫 presents HEX

リリース:2013年11月20日
ユニバーサルミュージック
製品番号:TYCJ60019

手前味噌ですが、BESTに挙げさせて頂いたのは私がプロデュースしました"HEX"というプロジェクトの作品。製作期間は6月から10月にかけての約4ヶ月間で、メンバー全員が揃ったのは僅か3日でしたが、皆流石にプロのジャズミュージシャンなので、その短い時間の中で本領を発揮してくれたと思っています。楽器もできないし、楽譜の読み書きもできない自分としては、口と音で伝えていくしか方法はなかったのですが、なんとなく思い描いていたものが実際に形になったことは素晴らしい事だなと感じています。この作品が色んな人の耳に届いて、次の新しい音に繋がっていければ幸せです。








No.2
Blackbird


Blackbird / FAT FREDDY'S DROP

リリース:2013年6月19日
P-Vine
製品番号:PCD18747

ニュージーランドの首都を拠点に活動するドラムがドラムマシン(笑)というJAM BANDです。実は90年代の終わりからやっているので中堅グループといえますが、メンバーは変わらずとも、どんどん音のクオリティが上がっていく。実は今回の作品が日本デビューなんですが、DUBやAFRO的な要素がありながらも、やはりTECHNOやHOUSEのようなダンスミュージックがミックスされていて、そこにメイン・ボーカリストのJoe Dukieの歌声が乗ってくる事で凄く良いハーモニーが生まれているんです。このアルバムに収録されている「Mother Mother」は、プレイする度にどこでも必ず「これ何ですか?」と聴かれた1曲だったりと、アルバムを通して聴き応えがある1枚でした。






No.3
WOMAN


WOMAN / RHYE

リリース:2013年7月10日
ユニバーサルミュージック
製品番号:UICP1156

デンマークのプロデューサー、Robin Hannibalとトロントのヴォーカリスト、Mike Miloshによるユニット。彼(Mike Milosh)の歌声はSADEのようなハイトーン・ヴォイスで話題になったのですが、元々、このロビン・ハンニバルと相棒のフィリップ・オウスの2人(Owusu & Hannibal)がネオソウルを模索した2006年のアルバムから好きで、その後のQuadron の作品や、ロビン・ハンニバルのソロ作品も含めて追っかけてきました。とにかくRHYEはハイトーンヴォイスと、揺れるようなグルーヴを持つミニマルなトラック、そして綺麗なストリングス、というコンビネーションが独特な雰囲気を醸し出していて、早い段階からジャンルを超えて音楽関係者が話題にしていたクオリティの高い作品です。






【松浦俊夫 presents HEX Trailer】



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【松浦俊夫 プロフィール】
1990年にUnited Future Organization (U.F.O.)を結成。日本に於けるクラブカルチャー創世記の礎を築く。12年間で5枚のフルアルバムを全世界32ケ国で発売、高い評価を得た。2002年の独立後も精力的に世界中のクラブやフェスティバルでDJを続ける。またJames Brown,Earth Wind&FireからAstor Piazzolla,Gotan Projectまで幅広いジャンルのアーティストのリミックスを手掛ける傍ら、ファッションブランド等のコンピレイションやブティックの音楽の監修も行っている。その世界を舞台に培われた感性とネットワークを駆使し、イベントのプロデュース、コンサルティングや Gilles Peterson,Tomatoなどアーティストのエージェント業務等、その活動は各方面から注目を集めている。インターFM"Tokyo Moon"(日曜24時)、好評オンエア中。2013年11月に2014年に創立75周年を迎えるジャズ・レーベルBLUE NOTEが送り出すプロジェクト、松浦俊夫 presents HEXとしてアルバム『HEX』をリリース。ミュージシャンには、次世代ソングライター/キーボーディスト佐野観、SOIL&"PIMP"SESSIOMSのドラマーみどりん、ジャズ、ラテン、そして映画音楽までを手がけるピアニスト伊藤志宏と、ミュージシャンから絶大な信頼を誇るベーシスト小泉P克人が参加。更に、レコーディング・エンジニアにzAkを迎え、六角形(Hexagon)を意味する"HEX"の名のもとに、現在進行形の"ジャズ"を東京から世界に向けて発信するクリエイティヴ・フォースが始動する。


松浦俊夫 Official Site  




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selected by 沖野修也(KYOTO JAZZ MASSIVE)


No.1
NO LUCKY DAYS


NO LUCKY DAYS / Webster Wraight Ensemble

リリース:2013年11月6日
Capote
製品番号:XQKF1056

UKディープハウス界のベテラン、Charles WebsterとMatthew Herbert Big Bandを手掛けるPeter Wraightによるビッグ・バンド・プロジェクト。ビッグバンドといっても明るくて陽気なタイプではなく、イギリスの昔のJAZZやFOLK、ROCKといったジャンルの影響も感じさせる、どっちかというと暗くてしっとりしたありそうでなかったビッグバンド・ジャズです。非常に面白い作品でした。










No.1
BLACK RADIO 2


BLACK RADIO 2 / ROBERT GLASPER EXPERIMENT

リリース:2013年10月23日
ユニバーサルミュージック
製品番号:TYCJ60005

Webster Wraight Ensembleと同点首位にさせて下さい(笑)。2枚目のジンクスなど感じさせず、内容的にも凄く充実していましたね。前作『Black Radio』はR&B/HIP HOP寄りの作品だったし、グラミーも受賞したので僕はてっきり2作目となる今作はオーソドックスなJAZZに回帰するのかなと思っていたのですが、あえて前作を発展させることで、R&B/HIP HOPからPOPSまでも含めたスタイルを今の時代のJAZZとして提案したかったのかなと感じました。それこそMiles DavisやHerbie Hancockが70年代のスタイルを変えていったように、彼には"21世紀のJAZZはこれだ"と提案ではなく断言して欲しいですね。今現在のJAZZという意味で強く後押ししたく、同点首位とさせて下さい。




No.3
Curiosities


Curiosities / LORD ECHO

リリース:2013年11月20日
Wonderful Noise Prod
製品番号:WNCD008

Sister Sledgeのレゲエカヴァーで注目を集めたLORD ECHOの2nd ALBUMです。今作はPharoah Sandersのカヴァーが入っていたり、REGGAE、HOUSE、SOUL、AFROまで飲み込んだCROSSOVER MUSICを聴かせてくれます。特に収録曲の「Molten Lava」は今頻繁にDJがプレイしてますね。個人的には今後の更なる活躍も込め、敢てプッシュします。










【Webster Wraight Ensemble - The Ruins of Britain】



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【沖野修也(KYOTO JAZZ MASSIVE) プロフィール】
DJ/クリエイティヴ・ディレクター/執筆家/世界唯一の選曲評論家。Tokyo Crossover/Jazz Festivalの発起人。そして開店以来、20年で70万人の動員を誇る渋谷The Roomのプロデューサーでもある。Kyoto Jazz Massive名義でリリースした「ECLIPSE」は、英国国営放送BBCラジオZUBBチャートで3週連続No.1の座を獲得。アルバム「Spirit Of The Sun」(COMPOST RECORDS)で全世界デビュー。音楽プロデューサーとして、MONDO GROSSO、MONDAY満ちる、DJ KAWASAKI、SLEEP WALKER、吉澤はじめ、JOYRIDE、ROOT SOULの海外デビューを次々と手掛けて来たが、関わったアルバムの総セールスは400万枚を超えている。この10年間でDJ/アーティストとして世界35ヶ国130都市に招聘されただけでなく、CNNやBILLBOARD等でも取り上げられる、本当の意味で世界標準をクリアできる数少ない日本人DJの一人。2005年には世界初の選曲ガイドブック『DJ 選曲術』を発表し執筆家としても注目を集める。最近では、音楽で空間の価値を変える"サウンド・ブランディング"の第一人者として、映画館、ホテル、銀行、空港の音楽設計を手掛ける。2011年、2枚目のソロ・アルバム「Destiny」をリリース。iTunesダンス・チャートで1位、総合チャートで3位を獲得した。現在、有線放送内D-47チャンネルにて"沖野修也 presents Music in The Room"を監修。Web Magazine"OPENES"にてマンスリー・コンピレーションを連載中。ホームグラウンドのThe Roomでは月例パーティー"SOUND SANCTUARY"のレジデントDJを務めている。2013年4月よりInterFMにてナビゲーターを務める番組『JAZZ ain't Jazz』(毎週水曜20時~22時放送)がスタート。

沖野修也 Official Site



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selected by DJ Niche


No.1
AIRGROW FIRES


AIRGROW FIRES / LONE

リリース:2013年7月15日
R&S RECORDS
製品番号:RS1310

LONE・・・前から好きなんですよね♪変則ブレークビーツMeets宇宙みたいな曲が多かったのですが、最近は4つ打ちのトラックが増えて来てまた新たな魅力が出て来ています。その中でもこのAirgrow FiresはLONE特有の浮遊感とスペーシーな感じがバツグンに生きていて、今年のベストを飾るにふさわしい1曲となりました。










No.2
STRANDBAR


STRANDBAR / TODD TERJE

リリース:2013年8月6日
Olsen Records
製品番号:OLSEN03

初夏でしたでしょうか、この曲がリリースされるやいなや各所パーティーで聞かなかった日はない!?というくらい愛されまくっていた(いや今だにかかりまくってます)Todd Terjeの強烈な一発!SambaバージョンとDiskoバージョンがあり、Jazzyな流れからはSamba、Housu/Discoの流れからはDiskoバージョンとE.P.の2曲とも大活躍っす♪










No.3
J.A.W.S


J.A.W.S / LXURY

リリース:2013年12月13日
Method Records
製品番号:METH004

LONDONから彗星のごとく現れ話題沸騰中、DISCLOSURE(のGuy)プロデュースによるLXURY。多分みんな1990年代生まれですね。新世代が新しい音楽を作る・・・この新陳代謝がUKは本当に前からキチッと起こっていますよねー。DISCLOSUREなんて今度の第56回グラミー賞「DANCE/ELECTORONIC」部門にノミネートもされて、もう全国区や!ならぬワールドクラスや!










【Lone - Airglow Fires】



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【DJ Niche プロフィール】
1999年-2003年までJAZZパーティー「on a clear day」をオーガナイズ。2004年「モダンジャズ入門」@オルガンバーを須永辰緒氏、敷島氏と共に立ち上げ、夜ジャズムーブメントの基礎を築く。現在は、「夜ジャズ」「SPUNKY」「moderno」松浦俊夫氏プロデュースの「impro」にも参加。またプロデュースワークでは、青木カレン「KAREN」「SHINING」のサウンドプロデュースに参加。REMIX作Smooth Operator(DJ Niche&DJ Shinsuke REMIX)を発表し、「JAZZ&FLOWERS」「Karen-EP」といったCDに収録された。その他青木カレン「THE BEAUTIFUL DAY」にてEnglishman in New York(Niche&Shinsuke Remix)を発表。最近では2010年9月発売のRambling Records/iTunes配信作品「大人の休日-Classic Covers」のプロデュースを担当。Ray Tekuramoriと共に制作ユニット「FACTORY」を結成し、7曲を発表。iTunesジャズアルバムチャートで最高1位、総合チャートで最高5位を記録した。また、「JAZZY GAGA」を2011年5月に発売。iTunesジャズアルバムチャートで最高3位を記録。2012年8月、コンピレーション作品「JAZZ UP」を発売。その他、α-STATION(FM京都)のクラブミュージック番組「CLUB α」(火曜24時-25時)にてDJを担当。

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WHISKY MODE Vol.52ゲスト - Namy:WHISKY MODE

今回の「WHISKY MODE」
ゲストはDJ/プロデューサーのNamyこと、高波由多加さんです。

NamyさんといえばMonday満ちるさんをフィーチャーするなど、クラブシーンで活躍。
KAWASAKIさんとはこれまで接点がありそうであまりなかったそう。

ウイスキーがとりもつ縁。
今後もよろしくお願いしますということで、
まずはこの季節オススメの飲み方「ホット響」で乾杯です。

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Photo by daisuke ishizaka


■今回PICK UPしたウイスキー:響12年■
酒齢12年以上のモルト原酒に、じっくりと時を重ねた原酒の数々をブレンド。
最初にパイナップルやプラム、ラズベリーといった果実香が広がり、
続いて蜂蜜やカスタードクリームのような甘い香りが広がります。

今回はこの季節にぴったりの飲み方「ホット響」をご紹介。
香りがより引き立ち美味しいんです。


響12年プレゼント:応募はこちらからどうぞ


■Namy × 響12年■
「ホットにすると苦いかなと思っていたんですけど、すごいまろやかで温まる。コレ結構いっちゃいますね。
ウイスキーはあまり縁がなかったのですが、今日はウイスキー革命が起きてます(笑)。」 by Namy


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Photo by daisuke ishizaka


西麻布にあったYellowや青山のfai、そして渋谷のTHE ROOM等、
お気に入りのクラブに足しげく通い、クラブの楽しさに魅せられたというNamyさん。

そんなクラブ体験を原点に、現在もライフワークとして音楽と人をつなぐ活動をされています。
Namyとしてのプロジェクトやイベントは勿論ですが、
最近はThe Cheese(チーズ)という地方と音楽をつなぐwebサイトをオープン!
情熱を持ってアイデアを具現化していくその姿勢、素晴らしいですね。

【The Cheese オフィシャルサイト】
http://the-cheese.com/

【The Cheese facebookページ】
https://www.facebook.com/cheese.music?fref=ts


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Photo by daisuke ishizaka

そんなNamyさん。この度King Street Soundsからワールドリリース!
Josh Milan(Blaze)やMarc Evans等、海外のビッグネームをフィーチャーしたシングルを連続リリース中。
ビルボードのダンスチャートでTOP20入り、そして配信サイトでは1位を記録するなど既に話題になっております。

【I'm Not Ashamed(I Need You) (Original Mix) - Namy feat.Stephanie Cooke】






「ホット響」にはまったお2人。
レシピや美味しい飲み方はこちらです。
皆さんもこの冬試されてはいかがでしょう。温まりますよ~。

1.ウイスキーをグラスの1/3から1/4ほど注ぎます。
2.ウイスキーの倍量、または3倍くらいのお湯を加え軽く混ぜます。

レモンなどの柑橘類など相性のいいトッピングが豊富です。
シナモンスティックやクローブ、バジルなどのハーブ類、 ジャムやドライアップルなど、
オリジナルのトッピングでひと工夫してみてはいかがでしょう。

ホットウイスキーの楽しみ方(サントリーサイト)


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Photo by daisuke ishizaka


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Photo by daisuke ishizaka


【響12年の世界観に通じる楽曲】
→「I'm Not Ashamed(I Need You) feat.Stephanie Cooke - Namy」
「「響12年」の持つこの甘い香りをイメージして、甘々でMellowなソウルフル・ハウスを選びました。」by Namy


【今回のテーマ「Connect to People」に合う楽曲】
→「Reset feat Marc Evans / Namy」
「何をするにしてもリセットした形で向き合うとまた凄く良い関係を作ることができると考えていて、
 地方に何度も行きながら毎回リセットしながらまた人とつながっていく、という事を意識しているんです。
 「日々リセット」をテーマにしたこの曲の歌詞がぴったりだと思いセレクトしました。」by Namy


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■With Female Vocalists■

このコーナーでは素敵な3名の女性ボーカリスト、
orange pekoeのナガシマトモコさん、青木カレンさん、
そしてJiLL-Decoy associationのchihiRoさんが交替で登場。
ウイスキーの似合うシーンをイメージして選曲してくれます。

今回はJiLL-Decoy associationのchihiRoさん。
2013年はレコード会社をワーナーミュージックに移籍しニューアルバムをリリース。
そしてなんと年末恒例の「日本レコード大賞」でその作品『ジルデコ5』が優秀アルバム賞を受賞!
ということでそんな2013年を振り返って頂きました。

これまでも人との出会いを大切にしてきたジルデコ。
駆け抜けた2013年は特に強く感じたということで、
今回は「人と人とのつながり」をテーマにしたセレクションです。




M1: 「GARDEN / JiLL-Decoy association」

DECADE


DECADE / JiLL-Decoy association

リリース:2012年10月10日
U'S MUSIC
製品番号:USM058

ジルデコことJiLL-Decoy association 結成10周年記念アルバム3作連続リリースの第3弾!テーマは"Dnace Music"。クラブジャズというジャンルで語られることも多いジルデコが、今までになく完全にフロアに向けたサウンドに挑戦。Liveでもお馴染みの代表曲を、Watusi(COLDFEET) / Jazzin'Park / 縄田寿志 / M.S.K.(Roc Trax) / Hamacide / Hiro-a-key / Arvin Homa Aya等気鋭のクリエイター達の協力のもとHOUSEやDRUM'N'BASSなどその他様々なダンス・ミュージックに生まれ変わらせた!さらに新曲「Red&Blue, Green&White」も収録!




M2: 「パパのベイビー / JiLL-Decoy association」

M3: 「メッセージ / JiLL-Decoy association」

ジルデコ5


ジルデコ5 / JiLL-Decoy association

リリース:2013年9月4日
ワーナーミュージック・ジャパン
製品番号:WPCL11445

30代女子のリアル。ジルデコ、同世代の応援ソング!ワーナーミュージック移籍第一弾アルバム!ボーカルchihiRo(30代女子)が本音で届ける笑いと勇気と愛!極上ビート甘いメロディ、ジャジーなアンサンブルに乗せて。新作「ジルデコ5」は30代女子であるボーカルchihiRoが、自身の経験や同世代の仲間のリアルなストーリーを元に、30代女子のリアルを"セキララ"に、"同世代への応援ソング"や、 "30代女子の葛藤やリアルな本音" をつづった作品。ジルデコ新章突入のファンファーレを高らかに鳴らす曲たちが凝縮です。


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番組では皆さんから頂いたメッセージやリクエストもご紹介しています。
抽選でゲストとのサイン入り写真+ウイスキーをプレゼント!

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Photo by daisuke ishizaka

応募はこちらからどうぞ

収録風景等、番組のfacebookページにもたくさん掲載しています。
そちらも是非チェックしてみて下さいね~。

「WHISKY MODE」facebookページ

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【DJ KAWASAKI初のコンプリート・ベストアルバム、
『NAKED ~ DJ KAWASAKI Complete BEST』5月29日(水)リリース!】

タイトル : 『NAKED ~ DJ KAWASAKI Complete BEST』
発売日 : 2013.05.29(Wed) Release
製品番号 : TOCT-29148
価格 : ¥2,300 (tax.in)

iTunes ダンス・シングルチャートで、前人未到の8曲連続No.1を獲得!
birdをフィーチャーした書き下ろし新曲「Shining」収録!
ジャパニーズ・ハウス・ムーブメントを作ったDJ KAWASAKI 初のコンプリート・ベストアルバム!!

NAKED ~ DJ KAWASAKI COMPLETE BEST


NAKED ~ DJ KAWASAKI COMPLETE BEST

リリース:2013年5月29日
ユニバーサル ミュージック (e)
製品番号:TOCT29148

デビューアルバム『Beautiful』(2006年)から『BLACK & GOLD』(2012年)までの全楽曲より、iTunes ダンス・シングルチャートNo.1を獲得した楽曲などを選りすぐり、さらに書き下ろしの新曲、未発表Ver.までも加え収録した、DJ KAWASAKI初のオールタイム・ベスト!!新曲のフィーチャリング・ヴォーカルにはbirdが参加!DJ KAWASAKIの名曲が新たに誕生!ジャケットは、デビュー盤でモデルの藤井リナを起用し、"モデル・ジャケ"の先駆けとなった米原康正氏による最新フォトセッション!デビューから現在までの全てがわかる究極のベスト盤!




アルバム詳細(EXTRA FREEDOM)

ツアー詳細(EXTRA FREEDOM)


【沖野修也、DJ KAWASAKIがシングルモルトの世界をテーマにセレクトしたコンピレーションCD】

Magic


WHISKY MODE~A COLLECTION OF CLUB JAZZ / CROSSOVER / SOULFUL HOUSE CLASSICS~

リリース:Now On Sale
ewe records
製品番号:EWSP-0001

シングルモルトウイスキー"の世界観をテーマに、沖野修也、そしてDJ KAWASAKIが("クラブ・ジャズ/クロスオーバー・ミュージック"を)セレクトしたコンピレーションCD。JAZZTRONIK、吉澤はじめの楽曲から、沖野修也自身の楽曲もセレクトした、音楽×ウイスキーの至極のコンピレーションアルバム。共通するのはその多様性と、良質な世界観・・・。個性的な表情を見せるシングルモルトとクラブジャズ/クロスオーバーミュージックが共鳴し合うひととき、(家でも外でも楽しめる)新しいライフスタイルを提案します。

コンピレーションCD「WHISKY MODE」特別ページ


DJ KAWASAKI Official Site




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「Reset feat. Marc Evans / Namy」

RESET"


Reset feat Marc Evans / Namy

リリース:2013年11月25日
King Street
製品番号:

Written by Marc Avon Evans&Atsushi Asada
Produced by Namy
Arranged & Mixed by Atsushi Asada
Atsushi Asada : Guitar
Yuki Kanesaka : Synth bass, organ, and alto sax

Under Licensed from Bosca
C 2013 King Street Sounds






【Namy(高波由多加) プロフィール】

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世界最高級ホテルブランドや数多くのレセプションパーティーから幕張メッセ・野外フェスティバル等に参加する等 ワールドワイドなDJ活動を展開。 日本発のデザイン航空機、「スターフライヤー」の機内音楽、サロン・レストラン等あらゆる空間の選曲を手がけた実績を持つ。 自身のミュージック・プロジェクト「Namy」のプロデューサーとして活動し、レーベル「BOSCA」を主宰 。又、【童心旅行】をテーマとする自然派プロジェクト「BOSCA」、日本国内において数々のイベントプロデューサーとしての活動等、マルチな活動を展開。 自然と食と音楽をこよなく愛する自由人である。

Namy Official Site


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【JiLL-Decoy association プロフィール】

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2002年結成。chihiRo(Vo) kubota(G) towada(Ds)の三人が生み出す、ジャズ/ポップス/ロックをベースにしたオリジナリティあふれる楽曲は高い演奏力によりライブ毎に進化していき、さらに、等身大の愛に満ちあふれた歌が多くのファンを増やしている。四枚のオリジナルアルバムの間にiTunes Storeで配信した作品はジャズチャートで何度も1位を獲得。また、ジルデコ結成10周年であった2012年は記念アルバムをなんと三作リリースし、その内の一枚『Lovely』は全国CDショップ大賞にノミネートされた。さらにはライブバンドとして活動の場を全国に広げる中、ビルボードライブ東京での結成10周年記念スペシャルライブは二回まわし全席完売、そして、国内最大ジャズフェス「東京ジャズ2012」へ出演しチケットも完売という勢い。そして、2013年9月にワーナーミュージックから発売した5枚目のオリジナル・フルアルバム『ジルデコ5』は、「第55回日本レコード大賞」の<優秀アルバム賞>を受賞し、ますます大きな注目が集まっている。

ライブ情報

JiLL-Decoy association オフィシャル・サイト


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【WHISKY MODE SHORT STORY Vol.52】

都会の空にもハッとする瞬間がある。

何気なく視線を移したオフィスの窓の向こうは、澄み渡る一面のブルーモーメント。
混じり気のない冷たい空気が演出する、最高の"青"を堪能した数分後、静かに夜の帳が下りた。

「今日は少し飲もうかな」。

オフィスの外はきらびやかなイルミネーションに溢れ、
昼とは違う穏やかな表情を見せる。

生音のクラブ・ミュージックに誘われるように向かったのはオープンエアのお店。
冷え切った身体を温めたくて、私は「ホット響」を注文した。

湯気がほのかにたつ「響」を一口。
お湯で割ることで、香りや風味をより感じることができたし、何より体が温まった。

「美味しいな♪」
体中でその幸せを噛みしめながらふと外を見ると、
ライトアップされた東京タワーが目の前に現れた。

お店で流れる管楽器の演奏が、よりドラマティックに響く。
私は都会の冬の空に、少しづつ溶け込んでいくような気分になった。


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Photo by daisuke ishizaka

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【TEAM WHISKY MODE】
PHOTOGRAPHER : DAISUKE ISHIZAKA
NARRATOR : MAKI SUGIMOTO
ARTIST MANAGEMENT : ERI MORI
PROMOTER : TOSHIHIRO ASAI
DIRECTOR : SATOSHI HIROSHIMA

produced by JJazz.Net

bar bossa vol.27:bar bossa

bar bossa


vol.27 - ゲスト:ジノンさん~ルシッド・フォール『花は何も言わない』


いらっしゃいませ。

bar bossaへようこそ。

今日は11月30日に発売になったルシッド・フォールの6枚目のオリジナルアルバム『花は何も言わない』をご紹介します。

日本盤CDの歌詞翻訳も担当したジノンさんにお越しいただきました。


林(以下H)「ジノンさん、こんばんは。」

ジノン(以下J)「こんばんは。」

H「今回のアルバムはピアノトリオとギターをバックに歌っているのが特徴的だと思うのですが、メンバーはそれぞれどういった人たちなのでしょうか?」

J「そうですね。ちょっと下にまとめてみました。」


ゾ・ユーンソン CHO Yoon-seung [Piano]
韓国で生まれ、アルゼンチン国立音楽大学でクラシックピアノを専攻し、アメリカのバークリー音楽大学、NEC(New England Conservatory)でジャズを勉強した。アジア人としては初めてハービー・ハンコックに抜擢されて、2001年『Thelonious Monk Institude of Jazz』奨学財団の支援プログラムで選定された。修学のあと、MIで8年間を教授として活動した。ユー・ヒヨル(TOY)の紹介でルシッド・フォールの5THアルバム『美しき日々』に参加し、南米のスタイルを導入した。2012年、ルシッド・フォールとのライブも開かれた。

ゾ・ユーンソン with ルシッド・フォール / Tudo Bem



ファン・ホギュー HWANG Ho-gyu [Contrabass]
バークリー音楽大学、『Thelonious Monk Institude of Jazz』で修学。ジョン・パティトゥッチ、ジョン・スコフィールドなどと共演、ゾ・ユーンソンとのプロジェクト『K-Jazz Trio』のメンバー。


キム・ジンス KIM Jin-soo [Guitars]
Guitar Performanceの専攻で2010年にバークリー音楽大学を卒業。2008年、パーカッションとのデュオ作『Awareness』、2012年、NEC(New England Conservatory)出身のメンバーたちのカルテット『Three Quartet 』のアルバムを発売。ルシッド・フォール、Malo(マロ)、ゾ・ユーンソンなどのレコーディングやライブ、放送セッションとして参加。


シン・ドンジン SHIN Dong-jin [Drums]
韓国の慶熙大学校でポストモダン音楽を専攻。 Drum Professional Musicの専攻で2011年にバークリー音楽大学を卒業。2008年、韓国のジャズマガジン『Jazz People』社からRising Starとして選定。ルシッド・フォールの5THアルバムなどのアルバムのレコーディングやセッションに参加。


H「なるほど。みなさん、やっぱりジャズ・ミュージシャンなんですね。全員がバークリー出身というのも特徴的ですね。」

J「そうですね。現代の韓国音楽は、アメリカ留学経験者が支えているという面が多くありますね。」

H「なるほど。バークリーは今は日本人よりも韓国人が多いという話も聞いたことがあります。このアルバムで韓国で何か話題になっていることってありますか?」

J「発売前に行われたNAVER主催の音楽感想会の模様から下記のようなことがわかったので、まとめてみました。」


(1) まずは、様々なギターにチャレンジしたこと。普通のギターとベースを弦楽器で例えてみるとギターはバイオリン、ベースはコントラバスに対して今回使っているのはヴィオラのような音域【黒い犬】、チェロのような音域【蝶】が奏でられるギターを使っている。

(2) 元々はリュートで演奏する曲も作りたかったが、今回のアルバムでは保留。その代わりに多弦ギターを制作して演奏することにした。【風のような歌を】

(3) 加工していない音をそのまま収録しているので、曲の最初の部分にあるカウントやノイズもそのまま収録した。【河】

(4) 収録曲はほぼ夜に書いた曲で、1曲だけ昼に書いた曲がある。【河】

(5) 今回のアルバムで一番速いテンポの曲。アルバム発売前にあった音楽感想会でルシッドフォールは『ダンスに近い感じですが、でも普通の方々はバラードと言うんでしょう』と紹介した。【陽射しは暖かく】

(6) アルバム発売前にあった音楽感想会のときにライブで何曲か歌ったのですが、当時、会場ではGOLDMUNDというハイエンド・オーディオでHD音源を聞いていたこともあって、あえて、一切音を増幅しないで、マイクとスピーカーを使わないまま演奏した。


H「なるほど。興味深いお話ですね。特にヴィオラやチェロ、リュートの話は、ルシッド・フォールにとってのクラシック音楽の概念を使って音楽を作っているというのがよく理解できて面白いです。あと、ルシッド・フォールはシコ・ブアルキの小説『ブタペスト』も韓国語に翻訳して出版したんですよね。」

J「はい。ポルトガル語は独学なのだそうですが、『ブタペスト』の日本語訳やフランス語訳、英語訳の本も参考にしたそうです。」

H「フランス語もわかるって日本企画ベスト盤CDにも書いてあったので、色んな言葉がわかるんだろうとは思っていたのですがすごいですね。」

J「そうですね。」




ジノンさん、いつもお忙しいところ、どうもありがとうございます。

ルシッド・フォールはこのアルバムのツアーを韓国でしたようなのですが、その公演に行ってきたbar bossaの常連の加藤さんからライブ会場で売っていたこんなポストカードをいただきました。
ちなみに、そのライブ会場ではこのポストカードとCDしか販売していなかったそうです。「ライブではTシャツを売って稼ぐ」という音楽ビジネス・スタイルとは関係のないところで勝負しているルシッド・フォールらしい話ですね。

ルシッド・フォール ポストカード

では、2曲聴いていただきますね。

ルシッド・フォール/ 陽射しは暖かく

ブラジル音楽のマルシャをルシッドが独自に解釈をしたような楽しい曲ですね。PVも素敵です。


ルシッド・フォール/家族

今のアルゼンチン音楽なんかの流れと同じ方向性の内省的な曲です。今の東アジアでこんな曲を作れるのはルシッド・フォールだけだと思います。


寒い日が続きますね。今年のクリスマスは雪が降るでしょうか。みなさん、素敵なクリスマスをお過ごしください。

では、またこちらのお店でお待ちしております。


bar bossa 林 伸次




「bar bossa」アーカイブ

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bar bossa information
林 伸次
1969年徳島生まれ。
レコファン(中古レコード店)、バッカーナ&サバス東京(ブラジリアン・レストラン)、
フェアグランド(ショット・バー)を経た後、1997年渋谷にBAR BOSSAをオープンする。
2001年ネット上でBOSSA RECRDSをオープン。
著書に『ボサノヴァ(アノニマスタジオ)』。
選曲CD、CDライナー執筆多数。
連載『カフェ&レストラン(旭屋出版)』。

bar bossa
bar bossa
●東京都渋谷区宇田川町 41-23 第2大久保ビル1F
●TEL/03-5458-4185
●営業時間/月~土
12:00~15:00 lunch time
18:00~24:00 bar time
●定休日/日、祝
お店の情報はこちら

国立パワージャズ2013:ライブ情報 / LIVE INFO

ミュージシャンがたくさん集まる街として、音楽好きには有名な「国立」。その地でジャズを軸に据えたフェスが開催されます。熱狂、破壊、再創造を意味する「パワー」をその名前に取り入れたその名も「パワージャズ2013」。
過去という時代性を意識しながら、現在のジャズを問い、さらには未来につづくジャズとは何かということをステージ・ラインナップを通じて表現する、という骨太のコンセプトが掲げられています。
気になるのはそのラインナップ。ものんくる、板橋文夫FIT!+川嶋哲郎、渋さ知らズオーケストラというコンセプトにしっかり沿った顔ぶれです。
その音楽を堪能するだけでも楽しい時間が過ごせること間違い無しの「パワージャズ2013」は来週末です。お見逃しなく。


国立パワー・ジャズ


国立パワージャズ2013

『国立パワージャズ』は、2007~2011年の過去5回にわたって行われてきたジャズフェスティバルである。兼松講堂の公演を中心とし、市内各所での音楽ライブ、芸術家によるワークショップ、専門家による講演会など、様々なイベントを同時多発的に展開し、市民との連携を通して、国立の"パワー"を発信し続けてきた。本イベントの"パワー"とは「ジャズ、ロック、学生」等のキーワードを象徴している。一見クラシカルな国立のまちには、対照的ともいえる反骨精神が確かに根付いており、国立に縁があるジャズ・ロックアーティストは数多く存在する。まるで反発するような勢力同士が、渦巻き、共存している国立。内在する爆発的なパワーを主張する『国立パワージャズ』の原点である。
今回は『国立ミュージックフェア』の一イベントとして開催され、多くの方々の協力のもと、立場の垣根を超えたイベントとして2年ぶりに復活を遂げる。兼松に棲む怪物達も新たなゲスト(?)として迎え、ますますの盛り上がりを見せる。
怪物的サウンドを兼松講堂の怪物とともにお楽しみあれ・・・!


<日時>
2013年12月21日(土)14:30開演(14:00開場) - 19:00頃終了(多少時間が前後する場合がございます)

<会場>
一橋大学 兼松講堂

<出演>
ものんくる(第1部)、
板橋文夫FIT!+川嶋哲郎(第2部)、
渋さ知らズオーケストラ(第3部)

<料金>
(前売)一般 3,800円/学生 2,000円
(当日)一般 4,300円/学生 2,500円

<チケット購入>
NO TRUNKS/国立楽器 国立店/白十字/とれたの
ローソン店内 Loppi(Lコード 33010)

<詳細>
国立パワージャズ2013公式HP http://power-jazz.com/2013/
国立パワージャズFacebookアカウント https://www.facebook.com/KunitachiPOWERJAZZ

日本を代表するジャズ・シンガー、伊藤君子。
12/27(金)に2013年度を締めくくるコンサートをHAKUJYUホールにて行います。

HAKUJYUホールの素晴らしい音響空間で、名うての若手ミュージシャンと共演。
2013年最後のライブに相応しいステージが期待できます。

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【伊藤君子コンサート @ HAKUJU HALL】

美空ひばりが歌った反戦歌「一本の鉛筆」や初披露となるピアソラの「オブリヴィオン」やカタロニア民謡の「鳥の歌」などの曲を、最小限のPAしか介さず極めてアコースティックに拘ったジャズ・コンサートを行なう。HAKUJYUホールという音響を得て歌い手伊藤君子が贈る、スペシャルな一夜となる。2013年を締めくくるファイナルコンサートで、歌で語らい続ける伊藤君子の挑戦、それが"伊藤君子コンサート 2013 / 2014"では存分に堪能できる。ぜひ足を運んで耳を傾けてほしい。

<日時>
2013年12月27日(金)
開場:18時15分
開演:19時〜20時30分(充実の90分ワンステージ入替無し)

<出演>
伊藤君子(ヴォーカル)
林正樹(音響監督・ピアノ)
北村聡(バンドネオン)
一本茂樹(ベース)
岡部洋一(パーカッション)

<会場>
HAKUJU HALL
〒151-0063 東京都渋谷区富ヶ谷1-37-5白寿生科学研究所本社ビル7F

<チケット>
全席自由5000円(前売)/5500円(当日)

<チケット購入/問合せ>
■ビデオアーツ・ミュージック株式会社
電話:03-3456-0023(平日 10:00~18:00)
フォームメール(ビデオアーツ・ミュージック株式会社)
http://videoartsmusic.jp/itokimiko/1227.html

■ヴォートルチケットセンター
電話:0 3 - 5 3 5 5 - 1 2 8 0(平日 10:00~18:00)
http://ticket.votre.co.jp/


伊藤君子コンサート詳細


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■伊藤君子■(vo)

香川県小豆島生まれ。4歳の時、ラジオから流れる美空ひばりの歌声に魅せられ歌手を目指す。1982年、アルバム「バードランド(THE BIRDLAND)」でレコード・デビュー。その後、ニューヨークのジャズクラブへの出演、また、日野皓正グループをはじめとする日本の本格派ジャズグループとの共演で、その歌唱力は国内外で高く評価された。1989年、ソニー・ミュージックより日米同時発売されたアルバム「フォロー・ミー(FOLLOW ME)」は米ラジオ&レコード誌のコンテンポラリー・ジャズ部門の16位にチャート・インするという日本人女性ヴォーカリストとして初の快挙を成し遂げた。ジャズ・ヴォーカリストとして確固たる地位を築いた伊藤君子は以降、アルバム、コンサート、海外のジャズフェスティバル、テレビ・ラジオ番組、ライブハウスと幅広い演奏活動を続け、スイングジャーナル誌の人気投票では1988~96年の女性ヴォーカリスト部門第1位を獲得した。1997年、世界で最大のジャズ・フェスティバルである、スイス・モントルー・ジャズ・フェスティバルに小曽根真と共に出演。2000年に発売されたニューヨークでのスタジオ・レコーディング・アルバム「KIMIKO」はプロデューサーに小曽根真を迎え、ヴォーカリストとしての伊藤君子の魅力を存分に引き出したものと評価されスイングジャーナル誌2000年度ジャズディスク大賞日本ヴォーカル賞を受賞した。2004年には、再度、小曽根真をプロデューサーに迎え、ビッグ・バンド(ノー・ネーム・ホーセズ)との共演アルバム「一度恋をしたら」を発表、同年、更に、押井守監督の映画『イノセンス』の主題歌を歌い話題となる。2007年には津軽弁でジャズを歌ったミニ・アルバム「津軽弁ジャズ~ジャズだが?ジャズだじゃ!」を発表するなど、新しい挑戦を続けている。2010年10月には6年振りのアルバムとなる「まっかなおひるね」が発売となった。これは同年2月にベルリンで録音されたもので、ベルリン在住のピアニスト、高瀬アキとのコラボレーション・アルバムで、全篇日本語の歌詞によるもの。芥川賞作家:多和田葉子、伝説的なビート詩人:白石かずこの詩に高瀬アキが曲を書き下ろした意欲作となっている。録音後、高瀬アキ、井野信義と共にパリ、ローマ、セネガルとコンサート・ツアーを行った。なお「まっかなおひるね」のジャケットには世界的なポップアート作家、奈良美智氏の絵が使われている。

伊藤君子 Official Site

伊藤君子 facebook page

CTI SUPREME COLLECTION:ニュース / NEWS

クロスオーバー/フュージョン好きの方に朗報です。
CTIの名作40タイトルが、Blu-spec CD/最新デジタル・リマスタリング仕様で蘇る!
しかも各タイトルがなんと1,000円!

Patti Austinや Nina Simoneといった歌ものの名盤もあります。
是非良い音で聴いて下さい。

CTIカタログ600.bmp


CTI SUPREME COLLECTION
1970年代に新たな潮流<クロスオーバー/フュージョン>路線を切り開き、
ジャズのポピュラー化に多大な貢献を果たしたレーベルCTI。

創設者クリード・テイラーの名前を冠したCTIと、
その姉妹レーベルのKUDUに残された数々の名作から、
約40年を経た今の時代まで聴きつがれるべき40タイトルを厳選。

最新リマスタリングを施したブルースペックCDで贈るCTI究極のセレクションは、
時間を超えた、まさに歴史的マスターピースとなる。


CTI SUPREME COLLECTION(KING RECORDS)

CTI SUPREME COLLECTION ECサイト(KING RECORDS)

"TOUCH OF JAZZ"アルバム - 木住野佳子 セレクト:TOUCH OF JAZZ

番組「TOUCH OF JAZZ」では、毎回ゲストの方に
自身の「TOUCH OF JAZZした作品=ジャズに触れた作品」をご紹介いただいています。


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今回のゲストはジャズピアニストの木住野佳子さん。
定番のこの1枚を挙げて頂きました。
マイルスというよりは、ビル・エヴァンスの存在感にひきつけられたという感じですね。


『Kind of Blue / Miles Davis』

「この作品を聴いたのは大学生の頃ですね。マイルスは色々な作品を聴いていたのですが、
このアルバムは聴いた瞬間、今までのマイルスとは全然違う世界が広がって、空気が"ハッと"変わった。
それが、ビル・エヴァンスの力なのかな、と感動した憶えがあります。

中でも好きなのは「Blue in Green」。タイトルにもあるように音にも色を感じる深い世界観。
私もレコーディングしましたし、やはり名曲だと思います。」木住野佳子


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■タイトル:『Kind of Blue』
■アーティスト:Miles Davis

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[収録曲]
1. ソー・ホワット
2. フレディ・フリーローダー
3. ブルー・イン・グリーン
4. オール・ブルース
5. フラメンコ・スケッチ
6. フラメンコ・スケッチ (別テイク) <ボーナス・トラック>


【Blue in Green by. Miles Davis 】




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約3年振りとなる新作を2作連続リリース

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■タイトル:『ふるさと -Tribute To Japan-』
■アーティスト:木住野佳子
■発売日:2013年11月6日
■レーベル: YYM/ヨシヨシ・ミュージック
■製品番号:POCS-1103

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[収録曲]
1. 故郷
2. 上を向いて歩こう
3. 朧月夜
4. 浜辺の歌
5. リンゴ追分
6. 早春賦
7. さくらさくら
8. 赤とんぼ
9. 冬の夜
10. ちいさい秋みつけた
11. 海
12. 見上げてごらん夜の星を
13. かえり道


ジャズ・ピアニスト、木住野佳子が3年振り(2013年時)となるアルバムを2枚同時発売。本作『ふるさと』は、美しい日本を賛美するトリビュート・アルバム。オリジナルを含め、日本古謡~昭和の名曲を美しく端正にカヴァー。ソロ、デュオ、トリオで見事に木住野ワールドにマッチさせた、エヴァー・グリーンな一枚。




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■タイトル:『HOPE』
■アーティスト:木住野佳子
■発売日:2013年11月6日
■レーベル: YYM/ヨシヨシ・ミュージック
■製品番号:POCS-1104

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[収録曲]
1. HOPE
2. 飛翔
3. 虹のしずく
4. Meridienne
5. Tiny Flower
6. 牛とカタツムリ
7. 蝶の夢
8. If I Fell
9. hikari
10. リベルタンゴ
11. Inori


東日本大震災以後、日本を見直し明日への希望を音楽に託して来た木住野佳子が満を持してのNewアルバム 「HOPE」 は力強く端正な木住野ワールドに仕上がりました。オリジナル中心の選曲とピアノ・トリオの演奏としては珍しいタンゴの名曲、ピアソラの 「リベルタンゴ」、ビートルズの美しい バラード「If I Fell」(恋に落ちて)を収録,、ヴァラエティにも富んでいます。


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【木住野佳子】

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東京生まれの日本の女性ピアニスト/作曲家。桐朋学園大学音楽学部卒業後、クラシックはもとよりジャズや民謡など音楽の幅を広げて活躍。1995年にGRPレーベルよりアルバム『フェアリー・テイル』で世界デビューを飾る。映画やCMへの音楽提供、海外でのライヴなども含め、精力的な活動を展開。2012年3月、東日本大震災からの復興に向けて作られたおもてなし武将隊JAPANのシングル「空/羽よ、魂となれ。」に参加。2013年11月、3年ぶりのオリジナル・アルバム『HOPE』と日本歌集『ふるさと-TRIBUTE TO JAPAN-』の2作品を同時リリース。

木住野佳子 オフィシャルサイト

小田朋美『シャーマン狩り - Go Gunning For Shaman』 インタビュー:インタビュー / INTERVIEW

12月4日にリリースされたファースト・フル・アルバム『シャーマン狩り -Go gunning for Shaman-』を少しでも聴けば、小田朋美という新人女性アーティストが特筆すべき才能の持ち主であることは、すぐに分かるだろう。現代的なストリングスの響きやポリリズム(菊地成孔DCPRGにサポートキーボーディストとして参加)など、東京藝術大学作曲科卒業というアカデミックなバック・グラウンドが存分に発揮されている。一方で、日本語による濃厚な歌と、PerfumeやYMOというカバー曲のセレクションなどによって、ポップな歌ものにも仕上がっている。このアンビバレンスは、インタビュー中に感じた彼女の印象と一致した。聡明で力強い回答が、チャーミングでシャイな語り口から発せられるのだ。(ボーイッシュなルックスも)
ここのところ、新人女性ミュージシャンのプロデュースを立て続けに担当している菊地成孔が、このアルバムでは共同プロデューサーとして参加している。楽曲には一切タッチせず、アートワークや選曲、アルバムタイトルなどで彩りをつけたようだ。

小田朋美さんにお話を伺いました。


小田朋美『シャーマン狩り -Go gunning for Shaman-』
シャーマン狩り -Go gunning for Shaman-

■タイトル:『シャーマン狩り -Go gunning for Shaman-』
■アーティスト:小田朋美
■発売日:2013年12月4日(水)
■レーベル:Airplane label
■カタログ番号:AP1055
■価格:2,625円(税込)
■アルバム詳細:http://airplanelabel.shop-pro.jp/?pid=66565858


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小田朋美 『シャーマン狩り - Go Gunning For Shaman』 インタビュー

■音楽との出会いについて教えて下さい。

[小田朋美] 母親がピアノの先生だったので、物心つく頃からピアノを習っていて、家のグランドピアノで遊んでいるような感じでした。彼女がショパンが好きでよく弾いていたので、ショパンを聞くと懐かしい気持ちになったりします。自分自身が音楽家になりたいなと思ったのは、3~4歳ぐらいですね。職業意識というよりは、憧れです。覚えているのは、その頃にテレビを見ていたら突然死ぬのが怖くなって。。。


■3~4歳で死ぬのが怖くなったんですか?すごい(笑)。生まれたばかりじゃないですか。

[小田朋美] 5歳ぐらいの時が精神的熟成のピークなんだと思います(笑)。死ぬのが怖くなって泣いていたんですよ。それで、その頃、母親がベートーヴェンをよく弾いていたんです。子供ごころでよくわからないながらも、ベートーヴェンという人は何百年も前の人なのに、その音楽が残っていて、作曲家ってすごいなと思って、その職業に憧れが生まれました。

■ベートヴェンが好きなんですか?

[小田朋美] この人みたいな曲が作りたいなと、一番最初に思ったのがベートヴェンなんです。そんな風に思って作った曲があるんですけど、聴き返してみると、ベートヴェンみたいでは全然なくて、ポップスのような曲で(笑)。今でも好きな曲です。


■クラシックの方向からピアノを通して音楽に入っていくという感じなのですね。

[小田朋美] そうですね。もちろんポップスも聴きましたし、童謡を歌ったりもしました。でもクラシックが好きで、中でもバッハの平均律を弾くのがすごく好きです。対位法的な、右手と左手が平等というような世界が魅力的ですね。


■ポップスはどのような曲を聴いていたんですか?

[小田朋美] MISIAに中学生の頃すごくハマりました。


■やはりMISIAですか!同じくらいの年齢のミュージシャンにインタビューするとよく出てくる名前です。ものんくるの角田さんも言っていました。

[小田朋美] 一枚目のアルバム『Mother Father Brother Sister』がストリングスで始まるんです。それがとてもかっこいいんですよ。ライブとかにも行ったりしていましたね。クラシックはもちろん好きなんですけど、やらなければいけないことでもあって。それと平行して、歌うこともその頃からすごく好きだったので、ポップスも大切な存在でした。カラオケは週一回は必ず行っていました(笑)。


■作曲と歌ですね。作曲はいつぐらいから始めたんですか?

[小田朋美] 作曲技法とまではいかないんですけど、簡単な形式とかを教えてもらったので、それに従ってメロディーとハーモニーを作るのは小さい頃から好きでした。


■自分の曲を自分で歌いはじめるのはいつ頃のことですか?

[小田朋美] それが色々とありまして(笑)。カラオケで歌うのはすごく好きだったんですけど、人前で歌うよりも裏方のほうが向いていると思っていたんです。生徒会に立候補したのに選ばれなかったということに始まっているコンプレックスなんです(笑)。そういうわけで、「シンガー・ソングライターです」というようなことを表沙汰にできず、「楽器だけの曲を作ります」という感じで中学と高校を過ごしました。でも、歌うことが好きだったので高校では合唱部に所属していました。「音楽は気持ちだ」という熱い部活で、部長をやったりしながら3年間入れ込んでいました。なので、歌うことは続けていましたね。


■なるほど。小田さんにとって作曲のツボはなんですか?

[小田朋美] 今は何を聴いても良い素晴らしいと思うんですけど、ちょっと前までは何を聴いても違うと思っていました。生意気なんですけど惜しいというか、違うツボが絶対にあるぞという(笑)。


■惜しい!という感じは分かります。結局は自分のツボに対して、ということなんでしょうけど。

[小田朋美] そうなんですよね。自分のツボを探したいというのが、作曲をやりたいという気持ちなんだと思います。歌に関しては、ツボがどうこうというのは無くはないのですが、純粋に、歌いたいという気持ちですね。


■ジャズとの接点はありますか?

[小田朋美] 母親がジャズ・ピアニストになりたかったらしいんですね。大学でクラシックの教育科を出ていたりするんですけど、ジャズに憧れていて。なので家には、ジャズのレコードやスタンダードの楽譜があって、曲名とかはわからなくても聴いていたので馴染みはあります。勉強をしたことはないんですけれど、こういう風に弾いたらかっこいいかなとか、ジャズっぽいかなというような遊び感覚みたいなものが曲の中に混じっているというのはありますね。自分でジャズを聴くようになったのは最近です。


■何を聴いたりしますか?

[小田朋美] 友だちから教えてもらうのが多いんですけど、ビル・エヴァンスとかキース・ジャレットは好きですね。キースの『The Melody At Night,With You』というアルバムがとても好きで、ことあるごとに聴いています。最近の人では、グレッチェン・パーラトとかエスペランサ・スポルディングもよく聴きます。ロバート・グラスパーとかアントニオ・ロウレイロとか。


■作曲と歌については伺いましたが、作詞はいかがですか?アルバムではあまり担当されず、宮沢賢治や谷川俊太郎の詩を用いていますね。

[小田朋美] そうなんですよ。(小声で)ちょっと苦手なんですよね(笑)。というよりも、「VOICE SPACE」という詩と音楽のコラボレーションをするグループに所属していて、そこで詩人の作品に曲をつけることを既にやっていたんです。このグループで色々なアプローチを試せたことは、自分の歌にとても影響しています。メロディーがあって詩を書くという順序よりも、詩があって曲を書くという順序のほうが、(音楽が)変型したものになる確率が高いので面白いんです。歌うためにリズムがまとまっていない自由詩のようなものには結構可能性があるなと思います。


■なるほど。アルバムに収録されている曲もそういうことですか?

[小田朋美] 2曲目の「[風が吹き風が吹き]」は、宮沢賢治の詩なんですけど、実は抜粋しているんです。ある人には「宮沢賢治に失礼や。」と言われていますが(笑)。本当は詩全体がとっても好きで入れたいと思ったんですけど、結果的に朗読になっちゃうというところがあったんです。今回は、詩全体の雰囲気をインストで表現しつつ、サビでは印象的なフレーズを歌うという形にしたかったので、抜粋しています。


■いわゆる音楽の上で、節を付けて詩を朗読しているという形では全然なく、楽曲として耳に入ってきます。苦労されているポイントですか?

[小田朋美] ポップに聴かせたりするなど、音楽と朗読のコラボレーションの可能性も色々あると思うし、朗読自体も歌と同じくらい難しいものです。だけど、歌と朗読では、身体に入って来る感じはやっぱりちょっと違うと思うんです。自分で声を出す時には、今のところは歌にこだわってやっていきたいと思っています。歌の中で、詩をもっと遊べるかということをやりたいですね。


■アルバムでは、小田さんのピアノと歌に弦楽四重奏がついている編成と、ドラムとのデュオという2パターンで構成されていますが、このメンバーと編成がご自身にとってどのようなツボにはまったのか教えて下さい。

[小田朋美] 例えば、ベースがいたほうが安定はすると思うのですが、それは考えたことはないんです。どうしても、ちょっと偏った編成というのが好きなんです(笑)。弦楽四重奏はもともとすごく好きなんですね。とにかく「萌え」ですよね(笑)。さっきも話しましたけど、対位法「萌え」なんで、みんなの扱いをわりと平等に出来る弦楽四重奏の編成が好きです。ドラムに関しては、あるライブで演奏している時、ドラムと一緒に自分の曲をやると色々な遊びが出来て面白くなるということに気づいたんです。


■特にデュオだと個性的で、リズムの面白さにも耳が行きます。菊地成孔さんのDCPRGにサポートメンバーとして参加もしましたが、リズムにこだわりはありますか?

[小田朋美] ポリリズムは前から好きなんですが、効果的に実践できる場がなかなかなかったんです。デュオというのは機動力の高い編成な上に、ポリリズムに対してのリテラシーが私よりも高いドラマー、田中教順さんとやっているとアイデアがもっと膨らみますね。1曲目の「Love the world」では、どこかでリズムを伸縮させたりといったポリリズムの効果を取り入れたいというプランはありました。全体的な構成の中でそれをどのようにすると面白くなるかというようなことは、二人でやりながら作っていきましたね。他にも5曲目「鏡の中の十月」では、ちょっと脱臼したような感じにやりたいというイメージが最初にあって、それを教順さんの力を借りながら形にしたという感じです。


■アルバムの共同プロデューサーが菊地成孔さんですが、レコーディング自体には参加せずに、アートワークのディレクションやカバー曲の選曲を担当しているということらしいですね。

[小田朋美] そうですね。カバー曲に関してはいくつかピックアップしていただいて、そこから選びました。6曲目「Angelic(菊地成孔SPANK HAPPYの曲)」は曲がかっこ良いなと思ったのはもちろんですが、単純に、男の人っぽい声で「Angel, I'm only lunatic♪」と歌いたいなと思いました(笑)。あとは、曲順を決めていただいたんですけど、それがとても良かったですね。曲に対して思い入れがあったりするので、自分で決めた曲順では偏ったものになってしまうんですね。何か違うな、しっくりこないなと感じていた時に、菊地さんがこのアルバムの曲順を出してくださったんです。それがとても聴きやすくって、曲順の大切さを知りました。他のことについても、(菊地さんがプロデュースした)「ものんくる」や「けもの」を見ていて、客観的に魅力を引き出してくださる方だとわかっていたので、信用してお任せしていました。


■菊地さんのアイデアという、アルバム名がインパクト大ですね。

[小田朋美] そうですね。でももっと強烈な候補もあったので(笑)。私がボーイッシュで、男根的なものに憧れているよねという印象だそうで。。。


■(笑)。憧れているんですか?

[小田朋美] 憧れてなくはないと思いますね。というか、女の人が苦手なんですよね。自分を含めて女性的な面倒くささに向き合うのが苦手というか。男の人のほうがよっぽどサッパリしているなと。


■でも男はバカですよ。

[小田朋美] そうですね(笑)。私のプロフィールに「幼少期にピエロと大学教授を志すも、、、」と書いてあるんですけど、そういう感じなんですよ。女の人は滑稽になりえないというか、どんなにおかしなことをやっても滑稽になりきれないところがどこかにあると思うんですね。滑稽になれる男の人はいいなと、滑稽になりきって死にてぇと思って。なんかそこら辺が男根願望みたいなことに繋がるんではないかと思います(笑)。


■(笑)。それでアルバム・タイトルなんですけど。。。

[小田朋美] そうそう、それで候補にそういう感じのものもあったんですが、親戚に配れないと思ったんで、『シャーマン狩り』に決まりました(笑)。

[ベーアー(レーベル担当者)] 販売物なんで、売る側としてはそれはちょっと勘弁していただきたい(笑)。初耳ですけどね、このやりとりは(笑)。

[一同] 爆笑


■カッコ良いタイトルに決まったと思います。では最後に、夢や目標などあれば教えて下さい。

[小田朋美] 今は、自分の体を血肉湧き踊らせるものを改めて探している時期なんです。熱中して面白いと思ってフォーカスできるものが少しずつ見えて来ているんですけど、それを明確にして形にしたいですね。そうすることでしかその先を想像できないというか。あとは、死ぬまで音楽を続けていたいです。さっきもお話しした自分のツボとか、何か違うと思う違和感とかも含めて、自分と何かの交差点を探し続けて行きたいと思います。



[Interview:樋口亨]




小田朋美
小田朋美

オフィシャルサイト:http://odade.gozaru.jp/

1986年9月9日神奈川県生まれ。
幼少期にピエロと大学教授を志すも音楽の道へ。
国立音楽大学付属高等学校作曲家から東京芸術大学音楽部作曲科へと進み2012年3月に卒業。
詩と音楽のコラボレーション集団「VOICE SPACE」コンポーザー。
日本各地で谷川俊太郎、谷川賢作、小室等、佐々木幹郎各氏と共演。
2011年東京芸術大学芸術祭にて矢野顕子と自作曲&即興で共演。 2012年4月より、
日本各地で行われる津軽三味線の名手・二代目高橋竹山の演奏会にピアノで出演中。
2013年秋、菊地成孔率いるDCPRGツアーにサポートキーボーディストとして参加予定。
様々なイベントへの楽曲提供や、ラジオ番組等へのアレンジ提供、アーティストのサポート演奏、自主ライブ活動を積極的に行いつつ、日本語と音楽のコラボレーションの可能性を追究している。


ライブ情報
1月12日(日) 15:00@タワーレコード渋谷店 7Fクラシックフロア
小田朋美、田中教順デュオ

1月16日(木)@座・高円寺
VOICE SPACE(小田朋美参加)
http://roppei.jp/

1月29日(水)@大泉学園 in F
小田朋美、田中教順デュオ

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