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2014年6月アーカイブ

Kan Sano & 関口シンゴ "2.0.1.1." Release Tour @Motion Blue YOKOHAMA:ライブ情報 / LIVE INFO

JJazz.Netでも人気のKan SanoとOvallのギタリスト、関口シンゴによるコラボレーション・ライヴが決定!
各方面で話題、そしてミュージシャンからの信頼も厚い彼らのパフォーマンス。
この機会に是非体感して下さい。


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【Kan Sano & 関口シンゴ "2.0.1.1." Release Tour】

キーボーディスト/トラック・メイカーのKan Sanoと、"Ovall"のギタリスト関口シンゴとの2マン決定!!ちょうど1年前に「O2 for newcomer」として開催され好評を得た二組が再び相見える!今回はKan Sano『2.0.1.1.』のリリースツアーと題し、前回のソロではなく現在全国各地を飛び回っている神谷洵平とのデュオ編成でのライブとなります!また、関口シンゴはvusikでのライブ同様、トリオ編成でのライブとなります!個々の活動に専念するために2013年に活動休止を宣言し、このMotion Blue yokohamaがツアー最終日となったOvall以来のライブ!1年前よりさらにスケールアップしたライブを披露します!この機会をお見逃し無く!


<日時>
2014年7月11日(金)
open_5:30pm / showtimes_7:00pm & 9:00pm
7:00pm〜 : 関口シンゴ(g)、片野吾朗(b)、中島道博(ds)
9:00pm〜 : Kan Sano(p,key)、神谷洵平(ds)

<出演>
関口シンゴ(g)、片野吾朗 (b)、中島道博(ds)
Kan Sano(p,key)、神谷洵平(ds)

<場所>
Motion Blue YOKOHAMA
(〒231-0001 横浜市中区新港一丁目1番2号 横浜赤レンガ倉庫2号館3F)

<料金>
自由席 ¥2,800(税込)
BOX席 ¥11,200+シート・チャージ ¥6,000 (4名様までご利用可能)

<予約・お問い合わせ>
Motion Blue YOKOHAMA
045-226-1919(11:00am~10:00pm)
http://www.motionblue.co.jp/artists/kan_sano/

<詳細>
http://www.motionblue.co.jp/artists/kan_sano/(Motion Blue YOKOHAMA)


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『2.0.1.1. / Kan Sano』

2.0.1.1.


2.0.1.1. / Kan Sano

リリース:2014年2月5日
origami PRODUCTIONS
製品番号:OPCA1026















【Kan Sano / Here and Now feat. Monday Michiru】



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【Kan Sanoプロフィール】
金沢出身/東京在住のピアニスト/プロデューサー。 1983年8月6日生まれ。11歳より独学でピアノと作曲を学び、16歳の時ピアニストとして演奏活動を開始。金沢で毎月ソロピアノの即興ライブを行う。高校卒業後18歳で渡米し、ボストンのバークリー音楽大学に入学。ピアノ専攻ジャズ作曲科卒業。在学中には自らのバンドでMonterey Jazz Festivalなどに出演。ピアニストとしてChara、Twigy、Ovall、mabanua、Hanah Springなどのライブやレコーディングに参加。また新世代のビートメイカー/プロデューサーとして国内外のコンピレーションに多数参加。ジャイルスピーターソンのラジオ番組で度々紹介され話題になる。2010年、金沢在住のソロギタリスト石川征樹と完全即興演奏によるアルバム「共鳴」をリリース。2011年、デビューアルバム「Fantastic Farewell」をCIRCULATIONSからリリース。2012年、Bennetrhodes名義のアルバム「Sun Ya」をWax Poeticsからリリース。2013年、自主制作のソロピアノアルバム「ピアノ作品集」をライブ会場限定リリース。松浦俊夫presents HEXの中心メンバーとしてBLUE NOTEからデビュー。1stアルバム「HEX」をリリース。
2014年、ゲストシンガーにマンデー満ちる、Benny Singsらを迎えたニューアルバム「2.0.1.1.」をリリース。

Kan Sano オフィシャル・サイト


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『silent rain, silent sea / vusik』

silent rain, silent sea


silent rain, silent sea / Kan Sano

リリース:2012年1月25日
Nature Bliss
製品番号: NBCD012















【『silent rain, silent sea』/ vusik】



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【関口シンゴ プロフィール】
ギタリスト/コンポーザー。「風景の見える音楽」というコンセプトのもと、楽曲制作からレコーディング、ミックスまでを自らこなす。トラックメーカー/ベーシストShingo Suzukiによるバンドプロジェクト<Ovall>のギタリストとしても活動。バンド名義でのアルバムリリース前にも関わらず朝霧JAM 2009に出演、緊張感とピースフルな空気が共存するパフォーマンスで場の空気を一変させオーディエンスから「今年のベストアクト!」という声が多数挙がった。また2010年にはFUJI ROCK、GREEN ROOM、SunSet Live、RINSING SUNなどに出演し、3月にリリースした1stアルバム『DON'T CAREWHO KNOWS THAT』はiTunes HIP-HOPチャートで1位、タワーレコードbounce年間チャートで総合(洋邦含む) 8位を記録し話題に。さらに2011年にリリースした1stミニアルバム『Heart Fever』をリリース、その人気は不動のものに。2012年、origami主宰のWebメディアoshite(オシテ)にて2ndミニアルバム『In TRANSIT』を3,000人限定で無料リリース。リスナーのみならずミュージシャンやクリエイターの間でも反響を呼び、grooveman Spot、Budamunk、Kan Sano他豪華リミキサー陣によるリミッ クスアルバム『Re: Ovall』が急遽リリースされた。2013年、SUMMER SONIC出演。2ndアルバムリリース前にアルバムの曲順通りに全国ツアーを行い、その模様をオーディエンスが自由に撮影・公開OKという異例のツアーを敢行し大きな話題を呼ぶ。2ndアルバム『DAWN』リリース後、Ovallとの活動を休止中。また、ヒップホップユニットGAGLEとの<GAGLE×Ovall>としても活動開始、アルバム『GAGLE×Ovall』のリリースに加え、全国各地でのライブで定評を得ている。<vusik (ヴュージック)>名義では、2009年1stアルバム『Cinematic scenery is here』、2012年2ndアルバム『silent rain, silent sea』(NatureBliss)をリリース。また、こだまかおる(vo.)とのポップスユニット<EART (アート)>としてもアルバムをリリースし、全国各地でライブを行っている。2014 年秋、<関口シンゴ>名義のニューアルバムをリリース予定。

vusik オフィシャル・サイト(関口シンゴ)


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大林武司(New Century Jazz Quintet) インタビュー[インタビュアー黒沢綾]:インタビュー / INTERVIEW

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天才ドラマーとして注目を集めるユリシス・オーウェンズ・ジュニアと、
NYを拠点に活躍する日本人ピアニスト、大林武司を中心に結成されたNew Century Quartet。
先人への尊意を払いながらも、若さと勢いのある精鋭達が揃ったスーパーバンド。
「Time is Now」と冠したアルバムタイトルがまさしく新時代を感じさせる瑞々しいサウンドです。
7月にはそんな豪華メンバーによる日本ツアーも決定しています。N.Y.の「今」を強烈に感じられるはず。必見ですね!


7月放送の番組「PICK UP」(2014年7月2日~2014年8月6日)では、
大林武司さんとのインタビューをご紹介しています。


//www.jjazz.net/programs/pick-up/index.php
「PICK UP」」7月度 (配信期間:2014年7月2日~2014年8月6日)


紹介しきれなかったインタビューをこちらにまとめました。
番組と共にお楽しみ下さい!
  [Interview:黒沢綾]


大林武司 インタビュー


■バンドメンバーの紹介を大林さん風に、お願いします。


[大林武司]
まずはこのバンドを組むきっかけとなったドラマー、ユリシス・オーウェンズ・ジュニア。
彼と相談して、最初に大事なリズムセクション、ベースを誰に頼もうか?となり。真っ先に二人とも「恭士くんしかいないでしょ!!」って。
中村恭士さんは、ジュリアードを卒業された、今やN.Y.のファーストコール・ベーシスト。僕の友人は「ヤスシの仕事はベースを弾くことじゃなくて、電話を取ることだ!」と言うくらい(笑)


■おお~!(笑)


[大林武司]
それくらい超売れっ子なんですよ。まさに日本人離れしたミュージシャンとは彼のことですね!
そしてアルト・サックスはティム・グリーン。ユリシスと同級生で親交が深いんですが、アメリカのジャズシーンでもとても知られてます。クリスチャン・マクブライド(B)、マルグリュー・ミラー(P)、マイケル・ブーブレ(Vo)などと共演してます。彼はまるで教会で有り難い言葉を聞いているようなサックスを吹くんですよね。超ソウルフルでブルージーで...。そして心があたたかい人なんです。
トランペットは、バンド最年少で若干23歳のベニー・ベナック。彼は、ルイ・アームストロングとフレディ・ハバードをこよなく愛する、底抜けに明るいキャラ!


■笑顔が眩しいですよね!


[大林武司]
そうなんですよ!しかも彼は歌も上手。今後少しづつ彼のヴォーカルもフィーチャーしてバンドの色を徐々に増やせればとも思っています。
こんな風に30代前半の経験が多いミュージシャンもいれば、ベニーみたいにこれから台頭してくるであろうミュージシャンもいる。沢山の可能性があります。


■本当に可能性が秘められていますよね。ベニーのヴォーカルはまだバンドではお披露目していないんですね?


[大林武司]
まだなんですよね。最初はメンバーのメイン楽器にフォーカスしてる感じなんですが、幅広いジャズの魅力を楽しんでもらいたい気持ちはあるので、そういう意味ではヴォーカルという要素はその一つかなと思っています。


■彼の歌も楽しみです。今回、曲を持ち寄ってアルバムが作られていますが、その辺りにこだわりは?


[大林武司]
レコーディングのために書き下ろされた曲もありますし、メンバーの持っている曲から相応しいものを、僕とユリシスでピックアップしました。バンドのひとつの特徴として、全員が素晴らしい作編曲家なので、その辺も対等に考えて。おかげでバラエティ豊かになっていますね。ただバンド結成時に目指したい方向性を伝えてあるからか、こうやって一つに並べても自然になった。不思議ですね。


■大林さん作の「Festi-vibe」という曲、新しさと伝統の同居というテーマが最もハマる曲だなあと思いました。かっこいいですよね。


[大林武司]
おお、ありがとうございます!


■そんな中でスタンダードの選曲もありますよね。


[大林武司]
「Pure Imagination」はベニーが持ってきてくれたんです。これ、とっても綺麗な曲ですよね。「チャーリーとチョコレート工場」で使われた曲。今後はスタンダードのリバイバルにも力を入れて、そういった方向からジャズの良さも伝えられたらいいですね!


■話は変わって・・・今、N.Y.でオススメのジャズクラブってありますか?


[大林武司]
「Village Vanguard」ここはもうジャズのメッカですよね。会場の音の良さ、雰囲気、ミュージシャン、、、全て含めてイチオシですね。
それから「SMALLS」。夕方から深夜まで、若手のセッションからベテランまで、ゴリゴリのストレートアヘッドからコンテポラリーなものまで・・・色んなスタイルが聴けるクラブです。
もう一つ。僕が個人的に好きなのは「Dizzy's」 という、ウイントン・マルサリス監修の、Jazz at Lincoln Centerの中にあるジャズクラブです。幅広く一流のミュージシャンが出演していますね。


■大林さんがよく出演されているのは?


[大林武司]
「SMALLS」「Dizzy's」あとは「Smoke Jazz Club」という所ですね。ここはハードバップ中心のクラブです。


■では最後に、New Century Jazz Quintet、そして大林さん個人の未来とは?


[大林武司]
バンドのコンセプトの一つでも有り、個人的に大事にしている事の一つなのですが、音楽を聴いてなにか感じ取ってもらえる事を最優先にして、その中で芸術的な部分・ミステリアスな部分を大切にしながら、メンバー全員で冒険していけたらなと。それぞれの作曲スタイルが今後変わっていくかもしれませんし、どういう風に転ぶかわかりませんが。とにかくメンバー全員とってもいいキャラクターなので、その人柄の良さ・あたたかさは、ライブに来ていただけたら伝わるかと。末永く僕らの冒険を(笑)見守っていただけたらと思います。


■今日のテーマは冒険ですもんね(笑)


[大林武司]
そうですね(笑)


■どうもありがとうございました!!


[Interview:黒沢綾]


【New Century Jazz Quintet "Time Is Now" Debut Tour 2014】
7月10日 東京  Body and Soul
7月11日 東京  武蔵境スイングホール
7月12日 長野  Back Drop (中村、大林によるDuo Live!!)
7月13日 静岡  Life Time
7月14日 名古屋 Blue Note
7月15日 岡山  SOHO
7月16日 福山  リーデンローズ
7月17日 山口  JAZZ屋
7月18日 広島  広島市南区民文化センター
7月19日 大阪  寝屋川アルカスホール


『デビューアルバム『Time Is Now』2014年6月25日発売』

■タイトル:『Time Is Now』
■アーティスト:New Century Jazz Quintet
■発売日:2014年6月25日
■レーベル:Spice of Life
■製品番号:SOLNS-2

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amazon link

[収録曲]

01. New Century
02. Tongue Twister
03. London Town
04. Decisions
05. Festi-vibe
06. Pure Imagination
07. Language of Flowers
08. El Gran Arado
09. Infinite Heart
10. Yasugaloo


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New Century Jazz Quintet
Benny Benack/ベニー・ベナック(Tp)
Tim Green/ティム・グリーン(As)
Yasushi Nakamura/中村恭士(B)
Takeshi Ohbayashi/大林武司(P)
Ulysses Owens Jr./ユリシス・オーウェンズ・ジュニア(D)

天才ドラマーとして注目を集めるユリシス・オーウェンズ・ジュニアと俊英ピアニストとして期待されている大林武司が中心となって、ニューヨークで活躍する有能な若手ミュージシャンが、「ジャズの歴史に深く根付きつつ若い感性でジャズの今を表現していく」をコンセプトに掲げ結成された日米ハイブリッド・バンドが生まれた。それがNew Century Jazz Quintetだ。6月25日にアルバム"Time Is Now"で待望のデビュー!そして7月10日から約2週間に亘る日本でのコンサートツアーが予定されている

大林武司 オフィシャルサイト

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『黒沢綾NEW ALBUM』

■タイトル:『Twill』
■アーティスト:黒沢綾
■発売日:2013年11月1日
■レーベル: HARU Records
■製品番号:HARU017

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[収録曲]

1.Aurora アウロラ
2.Circle ONE
3.月が赤く染まるとき
4.紫陽花の転たね
5.うさぎ
6.沙羅
7.月とワルツ
8.DRAMA
9.傘ひとつから

(黒沢綾コメント)
胸をはって、私のこれからを照らしてくれる作品に仕上がりました。一発録りの緊張感も、ひらめきも、ファインプレイも、"生きた音楽"としてこの一枚に収める事ができたように思います。純粋に楽しみ、自分でさえも知らない自分を見つけてもらえたら、嬉しいです。

この商品はSound Bright Online Shopにて購入できます


【黒沢綾 2nd Album『Twill』リリース記念ライブ決定!】
<日時>
2014年8月11日(月)
open_5:30pm / showtimes_7:00pm & 9:00pm

<出演>
黒沢 綾TRIO : 黒沢 綾(vo, p)、佐野俊介(b)、小山田和正(ds)
北床宗太郎(vln)、梶原圭恵(vln)、角谷奈緒子(vla)、佐野まゆみ(vlc)

<場所>
Motion Blue YOKOHAMA
(〒231-0001 横浜市中区新港一丁目1番2号 横浜赤レンガ倉庫2号館3F)

<料金>
自由席 ¥3,800(税込)
BOX席 ¥15,200+シート・チャージ ¥6,000 (4名様までご利用可能)

<予約・お問い合わせ>
Motion Blue YOKOHAMA
045-226-1919(11:00am~10:00pm)
https://reserve.motionblue.co.jp/reserve/schedule/move/201408/

<詳細>
http://www.motionblue.co.jp/artists/kurosawa_aya/(Motion Blue YOKOHAMA)


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黒沢綾 (Singer,Piano) プロフィール

音楽教室を営む母をもち、4歳よりピアノ、エレクトーン、中学では吹奏楽、高校では声楽、と、幼少期より音楽三昧の日々を送る。尚美学園大学JAZZ&POPSコースの一期生として自然な流れでジャズに傾倒しながら、在学中にジャズシンガーとしてキャリアをスタート。2004年、同コースを首席で卒業。友人の結婚をきっかけに日本語曲の創作を始め、以降はピアノ弾き語りにシフト。
2009年、ピアニスト Hakuei Kimとの共同プロデュースによる、1st Album「うららか」をリリース。繊細な心模様を詰めこんだ良作となった。制作中に最愛の母を亡くし大きなターニングポイントを迎えるも、母譲りの澄んだ声質と幅広い音楽体験を活かした楽曲制作に力を注ぐ。現在は自身のトリオ、タップダンサーkurikoとのユニット「うたっぷす」、弦楽四重奏とのコラボ、ライブの原点であるジャズシンガーとしての活動のほか、CM歌唱やコーラスなど、声を活かし幅広く活動中。
2013年11月、2nd Album「Twill」をリリース。より有機的で奔放な表現世界と、圧倒的な完成度で注目を集める。
現在、インターネットラジオ・ステーションJJazz.Netの番組ナビゲーターをつとめる。

HARU Recordsアーティストページ


「狂 宴@新宿PIT INN」ライブレポート届きました!:ライブレポート / LIVE REPORTS

JJazz.Netのライブ招待で当選されたリスナーの方より、ライブレポートが届きました。
初めてのPIT INN楽しんで頂けた様です!


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【公演名:【狂 宴】 日時:2014年6月5日(木)】
【MEMBERS】
・ヤセイ・コレクティブ:松下マサナオ(Ds)中西道彦(B,Syn)斎藤拓郎(G,Vo,Syn)別所和洋(Key)
・RUIKE SHINPEI 5 piece band:類家心平(Tp)中嶋錠二(P,Key)田中拓也(G)鉄井孝司(B)吉岡大輔(Ds)
・大塚広子(DJ)
・中山晃子(VJ)

会場:新宿PIT INN


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JJazz.net様

新宿ピットインでのライブ鑑賞券どうもありがとうございました。とても楽しかったです。
ピットインは、初心者でも入り易く、隣の席の人と気軽に喋れたりと穏やかな雰囲気でいいお店でした。


①<ヤセイコレクティブ>
隣の方が、ヤセイのライブにできる限り参加しているという程ヤセイファンで、「気持ち悪いかもしれない。余りジャズっぽくない。王道じゃないから好きかどうか解らない。」と最初言ってたのですが、結論。
好きか嫌いか好みは分かれると思うけど私は中毒性があって面白いと思いました!!

宇宙的であったり、後ろの投影とあわさって人体の血液や体内に流れている物質のような不思議な感じがしたり、暗くて怒りや毒々しい感情が入ったような曲があったり。

クラブで流れてそうな感じの曲や、デトロイトメタルシティーのクラウザーさんが存在しているかのようなメヘビーメタルやロックの要素が強い曲、ゲームのRPGのような曲もあり、ふり幅が広いバンドでした。

ドラムの人が、とても激しく、物凄く上手くて、ぶっ続けで演奏してたのでスタミナが半端ないな~と思ったり、ギターの早弾きも上手いな~と思いました。

ヤセイのドラマーは、自分たちでもジャンルは解らないけど恐らくジャズロックに近いだろうと言っていました。
最後に、「ボコーダー(拡張器のような変声器のような、ワレワレハ ウチュウジンダの音)を使ってたギターの人、咳してましたよね?!」と聞いたら、「いつもしてる。辛いんじゃない?!」と笑いながら言ってました。

咳よりも、音楽性をとるのでしょうか??ボコーダーやめないのでしょうか??
いつの日か、サマーソニックやフジロックでヤセイが演奏する日を見たいと思いました。


②<類家心平's 5 piece band>
類家さんのパンチの合図でドラムがスタートし、こちらもロックのように激しいバンドでした。
不協和音や混沌とした世界、宇宙的な神秘の世界。少しだけ綺麗な曲もありましたが、激しい曲が多かったです。
一瞬一呼吸があり、気づいたらテンポが変わり次の曲にいってました。トランペットってこんな音が出るんだと思うほど、色んな音色があり、ピアノもきらきらと響いていました。

その後ヤセイコレクティブのドラムの松下さんが加わり、Wドラムス!!力強く男らしくより激しさが増しました。
ヤセイの松下さん、スティックの握り方が独特だなと思ったのと、音が突き刺さるような響きがありました。

そして最後はヤセイ×5 piece band全員で演奏。ヤセイのキーボードと類家さんバンドのピアノの掛合いが面白かったです。

競演・協演・共演・狂宴の大祭りでした。中山さんのVJも、画面に写る模様のイメージで曲の印象が変わりました。
ライブは視覚も聴覚も、両方とも刺激を受けるのだな~と改めて思いました。
大塚さんの選曲もかっこよく、なんのCDなのか伺いたかったです。


トランペッターの黒田さんの演奏も以前JJazzで聴きました。NYのお客さんの反応がラジオから解り、面白かったです。
これからもJJazz応援しています。
(20代・女性)
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WHISKY MODE Vol.58ゲスト - Jazztronik:WHISKY MODE

今回の「WHISKY MODE」、ゲストはJazztronikこと野崎良太さん。

この番組には2010年の9月以来となる2回目の登場。
前回出演時はラフロイグのハイボールをご紹介したのですが、それがきっかけとなりハイボールにはまったそうです。
今回は「響&ペリエ」で乾杯です。

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Photo by daisuke ishizaka


■今回PICK UPしたウイスキー:響12年■
酒齢12年以上のモルト原酒に、じっくりと時を重ねた原酒の数々をブレンド。
最初にパイナップルやプラム、ラズベリーといった果実香が広がり、
続いて蜂蜜やカスタードクリームのような甘い香りが広がります。

響12年プレゼント:応募はこちらからどうぞ


■野崎良太 × 響12年■
「美味しい。ペリエのきめ細やかさが良いですね。確かにすごく美味しいです。」 by 野崎良太

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Photo by daisuke ishizaka

昨年末に、90年代のハウスミュージック黄金時代の曲をミックスした作品、
『Love Tribe Presents Back To 90's』をリリースされた野崎さん。
90年代は最もダンスミュージックにのめり込んでいたということで、
KAWASAKIさんと共に当時を振り返っています。

そして、4/9には架空の映画のサウンドトラックをイメージしたコンセプトアルバム『Cinematic』をリリース。
作編曲家でもある野崎さんの真骨頂ともいえるオーケストレーション・サウンド。
生の弦もたっぷり入った大編成による演奏、とても心地よいです。

【Jazztronik 『Cinematic』 Trailer】




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Photo by daisuke ishizaka


今回のテーマは梅雨のシーズンに相応しく「In My Room」。
野崎さんの家での過ごし方を教えて頂きました。

夏になると昼から飲みたくなるという野崎さん。家でもハイボールを飲まれているそうです。
これからは「響&ペリエ」も仲間入りしそうですね。


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【響12年の世界観に通じる楽曲】
→「Caravan / Jazztronik」
「この新しいアルバム全体、家でゆっくりお酒を飲みながら楽しんでもらえると思うのですが、その中でも特に「響12年」に合うと思う曲をセレクトしてみました。」by 野崎良太


【今回のテーマ「In My Room」に合う楽曲】
→「A Night In Venezia / Jazztronik」
「これは昨年僕がヴェネツィアに行った時すごく刺激を受け、その事を思い返しながら作った曲です。だから僕自身部屋で聴いているとヴェネツィアの事を思い出してすごく良い気分になれる曲なんです(笑)。皆さんもヴェネツィアのサンマルコ広場をイメージして聴いてみて下さい。」by 野崎良太


ちなみに今回6/26に新作をリリースするMark de Clive-Loweがコメントを届けてくれています。
お母さんが日本人ということで日本語上手!
コメントにもありますが、野崎さんと同じくラフロイグがお好きなんですね~。

Mark de Clive-Lowe: CHURCH Album Sessions Behind the Scenes




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Photo by daisuke ishizaka

今回の収録は野崎さんの事務所のレコーディングスタジオにて行いました。
広いし綺麗だしDJブースも!羨ましい環境です~。

番組では皆さんから頂いたメッセージやリクエストもご紹介しています。
抽選でゲストとのサイン入り写真+ウイスキーをプレゼント!

この9月をもって「WHISKY MODE」が終了します。
残りあと僅かです、印象的な思い出、KAWASAKIさんへのメッセージ是非お送り下さい。

応募はこちらからどうぞ

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Photo by daisuke ishizaka

収録風景等、番組のfacebookページにもたくさん掲載しています。
そちらも是非チェックしてみて下さいね~。

「WHISKY MODE」facebookページ

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【Jazztronik SCHEDULE】
6/22(Sun)Jazztronica!!-Sunday Afternoon Special-@渋谷The Room
6/29(Sun)Jazztronik New Album「Cinematic」Release Special Concert @福岡スカラエスパシオ
6/30(Mon) Jazztronik「Cinematic」Release Live@ビルボードライブ大阪
7/1(Tue) Jazztronik「Cinematic」Release Live@名古屋Blue Note
7/2(Wed) Jazztronik「Cinematic」Release Live@ビルボードライブ東京

詳しくはこちら(Jazztronik オフィシャル・サイト)


『Cinematic / Jazztronik』

Cinematic


Cinematic / Jazztronik

リリース:2014年4月9日
七五三Records
製品番号:JTK-0003

大編成楽団を率いたJazztronikによる極上のサウンドスケープ。架空の映画のサウンドトラックをイメージしたコンセプトアルバム。これまで映画、ドラマの音楽も多数担当してきた野崎良太が、卓越した作曲、編曲センスで作り上げた極上のインストゥルメンタルアルバム。映画のワンシーンが紡ぎ取られたような世界観がアルバムの中にうまく散りばめられJazztronikの今迄の作品の中でも最も美しく、成熟した音楽と言っても過言ではない内容!








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【野崎良太(Jazztronik)プロフィール】
Jazztronikとは野崎良太が率いる特定のメンバーを持たない自由なミュージック・プロジェクト。Jazztronikとしてアーティスト活動をする傍ら、ピアニスト、作編曲家として映画「宮城野」、ドラマ「Real Clothes」、「ファーストクラス」等の劇伴音楽や葉加瀬太郎、NAOTO、沖仁、ゴスペラーズ、椎名林檎等のアーティストとコラボレーション、プロデュースも行い、クラシック、Jazz、クラブミュージックだけにはとどまらない独自の音楽性は多方面から評価されている。海外でリリースした12″シングル「Dance with me 12″ver/SAMURAI」が世界の多くのトップDJ、ダンサーに支持を受け、世界的に大ヒット。日本のみならずヨーロッパ、アメリカ、アジア各地でDJ、Liveパフォーマンスを行う世界で活躍する数少ない日本人アーティストの1人である。2014年4月9日、架空の映画のサウンドトラックをイメージした最新作「Cinematic」が自身のレーベル七五三Recordsよりリリースされ、全国各地でリリースコンサートを行っている。

Jazztronik オフィシャル・サイト


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■With Female Vocalists■

このコーナーでは素敵な3名の女性ボーカリスト、
orange pekoeのナガシマトモコさん、青木カレンさん、
そしてJiLL-Decoy associationのchihiRoさんが交替で登場。
ウイスキーの似合うシーンをイメージして選曲してくれます。

今回はJiLL-Decoy associationのchihiRoさん。
梅雨の季節ということもあり、テーマは「In My Room」。
chihiRoさんはインドア派ということで、家でも楽しまれているようです。

chihiRoさんが選んでくれたのは「家の中でも楽しい気分になれる3曲」。
ウイスキーと共に梅雨のじめっとした気分を盛り上げてくれます~。

chihiRoさんの登場は今回でラストです。長い間ありがとうございました。




M1: 「I've Got Just About Everything / JiLL-Decoy association」

Lining


Lining / JiLL-Decoy association

リリース:2012年7月11日
U'S MUSIC
製品番号:USM057

ジルデコ史上初の全曲英詞カヴァーによるアルバムであるが、選曲やアレンジ、そして演奏と歌唱に込められた想いと表現は、オリジナル楽曲のアルバムと同等に<ジルデコらしさ>をしっかりと感じさせる作品となっており、改めてジルデコが最高にスタイリッシュでクールなアーティストだと認識させられる。これは、結成10周年を迎えたジルデコが今だからこそ贈る、愛するルーツを思いきり奏でた至福のジャズ・アルバムである!









M2: 「Here and Now feat Monday Michiru / Kan Sano」

2.0.1.1.


2.0.1.1. / Kan Sano

リリース:2014年2月5日
origami PRODUCTIONS
製品番号:OPCA1026

クラブシーンからクラシックやポップスシーンまでをシームレスに渡り歩くKan Sanoの才能が凝縮。オランダのポップ・マエストロBenny Sings、DJ Krush, Mondo Grosso, UA , LisaOno, bird 等への楽曲提供やプロデュースを手がけるシンガーソングライターMonday 満ちる、以前から共鳴しライブ等でコラボしているJazzy Sport 所属のトラックメイカー、シンガーMarter、あのロン・カーターとの共演で話題の日本人ジャズシンガー Maya Hatch、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION) がディレクションしたカヴァーアルバムが話題の長谷川健一を迎えた一枚!。


M3: 「光の子どもたち / JiLL-Decoy association」

光の子どもたち


光の子どもたち / JiLL-Decoy association

リリース:2014年6月18日
VICTOR ENTERTAINMENT

ビクター・エンタテインメント移籍第一弾となる配信限定シングルは、ジルデコ初となる極上のSKA!しかも、そのSKAアレンジとリズム・ギター演奏でこの曲を強力にサポートをしてくれたのは、何とあのEGO-WRAPPIN'ギター森雅樹氏! そしてホーン・アレンジと演奏では、こちらもEGO-WRAPPIN'でお馴染みのサックス武嶋聡氏率いるホーン隊という鉄壁の布陣!この小粋で優雅なSKAとchihiRoの優しく前向きな歌声に、大人達も心と体を踊らせてしまうこと間違いなし! 今年の夏一番素敵なアンセム・ソングが誕生しました!!








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【JiLL-Decoy association - 光の子どもたち】




『ビクター・エンタテインメント移籍第一弾 配信限定シングル』

光の子どもたち


光の子どもたち / JiLL-Decoy association

リリース:2014年6月18日
VICTOR ENTERTAINMENT

「光の子どもたち / JiLL-Decoy association」
<配信限定シングル(iTunes等)>
収録曲 :
1. 光の子どもたち
2. 光の子どもたち(Instrumental)発売日 : 2014年6月18日(水)
価格 : 単曲¥250
発売元 : VICTOR ENTERTAINMENT
DLはこちら(iTunes)




【JiLL-Decoy association プロフィール】

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2002年結成。chihiRo(Vo) kubota(G) towada(Ds)の三人が生み出す、ジャズ/ポップス/ロックをベースにしたオリジナリティあふれる楽曲は高い演奏力によりライブ毎に進化していき、さらに、等身大の愛に満ちあふれた歌が多くのファンを増やしている。四枚のオリジナルアルバムの間にiTunes Storeで配信した作品はジャズチャートで何度も1位を獲得。また、ジルデコ結成10周年であった2012年は記念アルバムをなんと三作リリースし、その内の一枚『Lovely』は全国CDショップ大賞にノミネートされた。さらにはライブバンドとして活動の場を全国に広げる中、ビルボードライブ東京での結成10周年記念スペシャルライブは二回まわし全席完売、そして、国内最大ジャズフェス「東京ジャズ2012」へ出演しチケットも完売という勢い。そして、2013年9月にワーナーミュージックから発売した5枚目のオリジナル・フルアルバム『ジルデコ5』は、「第55回日本レコード大賞」の<優秀アルバム賞>を受賞し、ますます大きな注目が集まっている。

【LIVE情報】
JiLL-Decoy association in concert 2014 ~ジルデコ スペシャル・ホール・ワンマンライブ~
2014.07.19 [Sat] 東京・六本木ブルーシアター
ジルデコ2014年内最大級のホール・ワンマンライブ!!!

ライブ情報

JiLL-Decoy association オフィシャル・サイト


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【新曲を含むコンピレーションCD『YOU AND THE MUSIC compiled by DJ KAWASAKI』7/16リリース】

YOU AND THE MUSIC compiled by DJ KAWASAKI


YOU AND THE MUSIC compiled by DJ KAWASAKI

リリース:2014年7月16日
SELECTIVE RECORDS
製品番号:SELEC-10007

ジャパニーズ・ハウスの立役者として一躍シーンのトップに躍り出たDJ KAWASAKIが、敢えて4つ打ちを封印し、アルバム『BLACK & GOLD』の流れから、日本代表として今、世界の先端に合流する。JAZZANOVAのボーカリストとして来日し、FUJI ROCK FESTIVALやブルーノート東京のオーディエンスを熱狂させたデトロイトのNo.1ボーカリスト、PAUL RANDOLPHを起用し、Drum&Bassのみならず、Deep House、Jazz Brakesまでを手掛けるMAKOTOと楽曲を共作した新曲 "WHERE WOULD WE BE" も収録!





【沖野修也、DJ KAWASAKIがシングルモルトの世界をテーマにセレクトしたコンピレーションCD】

Magic


WHISKY MODE~A COLLECTION OF CLUB JAZZ / CROSSOVER / SOULFUL HOUSE CLASSICS~

リリース:Now On Sale
ewe records
製品番号:EWSP-0001

シングルモルトウイスキー"の世界観をテーマに、沖野修也、そしてDJ KAWASAKIが("クラブ・ジャズ/クロスオーバー・ミュージック"を)セレクトしたコンピレーションCD。JAZZTRONIK、吉澤はじめの楽曲から、沖野修也自身の楽曲もセレクトした、音楽×ウイスキーの至極のコンピレーションアルバム。共通するのはその多様性と、良質な世界観・・・。個性的な表情を見せるシングルモルトとクラブジャズ/クロスオーバーミュージックが共鳴し合うひととき、(家でも外でも楽しめる)新しいライフスタイルを提案します。

コンピレーションCD「WHISKY MODE」特別ページ

DJ KAWASAKI Official Site
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【WHISKY MODE SHORT STORY Vol.58】
雨が続いたせいもあってか、
プライベートな時間がとれなかった今週は
少しずつ自分が擦り減っているような気がしていた。

金曜日の仕事終わり、会社を出る時間になって
「今夜踊りに行かない?」というショートメッセージが届く。
久しぶりに連絡のあった彼女のお誘いに、私はすぐ返信した。

雨の中、洒落たグラディエイター・サンダル姿で現れた彼女は
前よりも少し、大人な感じがした。

彼女の提案で私たちは「響&ペリエ」で乾杯。
初めて飲んだ「響&ペリエ」はウイスキーとは思えない程フルーティー。
シャンパンのような華やかさもあり、すぐ好きになった。

70年代のディスコ・ミュージックを今の時代にアップデートしたような
ソウルフルなクラブミュージックが流れ始めると、
私たちは手を取り合って体を揺らす。

"自分の好きなものは知っているの"そう言う彼女に、私は大きな笑顔を返した。

「響&ペリエ」を飲みながら、
予測のつかないこのドラマティックな夜を思いきり楽しもうと思った。


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Photo by daisuke ishizaka

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【TEAM WHISKY MODE】
PHOTOGRAPHER : DAISUKE ISHIZAKA
NARRATOR : MAKI SUGIMOTO
ARTIST MANAGEMENT : ERI MORI
PROMOTER : TOSHIHIRO ASAI
DIRECTOR : SATOSHI HIROSHIMA

produced by JJazz.Neti

"TOUCH OF JAZZ"アルバム - 桑原あい セレクト:TOUCH OF JAZZ

青木カレンがナビゲートする番組「TOUCH OF JAZZ」では、毎回ゲストの方に
自身の「TOUCH OF JAZZした作品=ジャズに触れた作品」をご紹介いただいています。


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今回のゲストは注目の若手ピアニスト、桑原あいさん。

独創的でアグレッシブな彼女の演奏スタイルは確かに影響を受けたというこの方を連想させます。


『MUSIC / MICHEL PETRUCCIANI』

「Michel Petrucciani氏の"Music"は、私の今までの音楽人生で最も影響を受けた作品のひとつです。高校1年生の夏、当時Petrucciani氏を知らなかった私に、師匠であるユキ・アリマサ先生は『君は絶対彼を気に入るよ』と言い、まずは"Music"を聴くよう薦めてくれました。

小さな頃から、本当に素晴らしい様々なアーティストさん、ピアニストさんを聴いてきて『すごいなぁ...』と思ったことは数え切れない程ありました。ですが、彼の音楽に触れた瞬間まず思ったことは、『こんな音楽を奏でる人は、どんな人だろう』でした。音を聴いて『会いたい』と思うその感覚が、生まれて初めてだったのです。そして、私の中でその感覚は、当時からものすごく大切なものでした。

それからは、彼の音楽を漁る日々でした。少しでも触れたくて近づきたくて、聴きすぎて、彼の奏でたアドリブも今ではかなり弾けるようになりました。Petruccini氏には、音のすみずみまで、彼特有の意思のようなものがあると思います。テクニックや知識はもちろんですが、伝えたい気持ち、今しかだせない想いが「もうわかったよ」ってくらい、ビシビシ伝わってきます。最高にJAZZだと思う。

今でも彼の音楽から学び、自分がどんなピアニスト、アーティスト、人間になりたいか、いつも道しるべをしてくれます。もう大好き。ありがとう。やっぱりライヴを経験できなかったことが、死ぬほど悔しいなぁ。」桑原あい


■タイトル:『ミュージック』
■アーティスト:ミシェル・ペトルチアーニ

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amazon link

[収録曲]
■DISC1
1. Looking Up
2. Memories Of Paris
3. My BeBop Tune
4. Brazillian Suite #2
5. Bite
6. Lullaby
7. O Nana Oye
8. Play Me
9. Happy Birthday Mr. K
10. Thinking Of Wayne


【Michel Petrucciani - Looking Up】




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ai kuwabara trio project 最新作 『the Window』


■タイトル:『the Window』
■アーティスト:ai kuwabara trio project
■発売日:2014年4月23日
■レーベル:east works entertainment
■製品番号:ewcd 0195

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[収録曲]

1. Prelude
2. "Into the Future or the Past?"
3. Time window
4. A little weird
5. Innocent reality
6. Empty-window
7. Whether or not
8. Of mist, to envelope something
9. Loveletters
10. Cradle

東京JAZZ、SapporoCityJazzなど大型フェスへの出演、初の海外公演となったアメリカ西海岸ツアーなど激動の1年間を経て大きく成長したトリオプロジェクトのおよそ1年振りとなる3rdアルバム!!! 前作からの今村慎太郎(dr)に加え、あの注目の若手ドラマー石若駿参加!!! 桑原あいの作曲/編曲の才能と、トリオ・プロジェクトのアンサンブルが美しく結実―2012年のデビュー以降、東京ジャズやUSツアーなどさまざまなステージを経験、自らのポテンシャルを磨き続け、ますますスケールの大きな音楽家へと成長してゆく桑原あいが開いた「9つの窓」、そしてそこから見える色とりどりの音のランドスケープはこれからの活躍を期待させるに充分な輝きを放つ。ピアノエフェクトやフェンダーローズ、ハンドクラップやパーカッションも取り入れるなど聴きどころ満載、華のある完成度の高いアルバムに仕上げた。

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(c)Tadashi Yamashita

【桑原あい】(ピアノ)
1991年生まれ。2010年、洗足学園高等学校音楽科ジャズピアノ専攻を卒業。これまでにピアノを蟻正行義、山下葉子、財満和音の各氏に師事。幼少よりヤマハ音楽教室にてエレクトーンと作曲を学ぶ。小学生時代は、ヤマハエレクトーンコンクール全日本大会金賞を含む入賞多数。2004年、雑誌「AERA」に天才エレクトーン少女として掲載される。小椋佳氏主催ミュージカル「アルゴ」エレクトーン奏者を務める。中学生後半よりピアノに転向。高校卒業後、2010年4月にファーストライヴを行い、企画・演出・作曲のすべてを自身で手がけ好評を得る。2011年5月〜8月にかけ、ヤングアメリカンズ・ドイツ公演のピアニストとしてドイツに滞在し演奏活動を行う。2011年10月〜11月は『大泉ワンマンショー』のピアニストとして、全国ツアーに参加。金沢にある21世紀美術館にて行われたクリスマスイベント『ベーゼンドルファーを弾く vol.14』出演。ファッションブランド「mastermind JAPAN」初のオフィシャルCD参加や、Def Techベストアルバム参加など、レコーディングワークも多数行う。2012年5月にすべて自主制作された1stアルバム『from here to there』にボーナストラックを加え、同年11月にeweから改めてリリースし、全国デビューを果たした。翌2013年4月にリリースした2ndアルバム『THE SIXTH SENSE』は、タワーレコードジャズチャート1位を獲得。Japan Times誌2013年上半期ベストアルバム(ジャズ部門)に選出される。2013年、サッポロシティジャズ札幌公演・東京公演共に出演。第12回東京JAZZフェスティバル(東京国際フォーラム・ホールA)出演。自身のトリオプロジェクトを中心に、様々なジャンルの活動を行っている。

ai kuwabara trio project オフィシャルサイト

ブランド創業130周年記念 BVLGARI ITALIAN JAZZ LOUNGE:ニュース / NEWS

イタリアのトップ・ジャズ・ミュージシャンを招き、
ブルガリ銀座タワー最上階"ラ・テラッツァ ドン ペリニヨン ラウンジ"にて開催されているイベント、
『BVLGARI ITALIAN JAZZ LOUNGE』。

6月はMAX IONATA / DADO MORONI Duo、
7月FRANCESCO LOMAGISTRO & BERARDI JAZZ CONNECTION Quintet、
9月FABRIZIO BOSSO Quartet、そして10月はSIMONA MOLINARI Quintetという豪華なラインナップ!

このシチュエーションを喜ばない女性はいないはず!
東京の夜を彩るイタリアン・ジャズ、是非堪能して下さい。


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【BVLGARI ITALIAN JAZZ LOUNGE】

ブランド創業130周年を記念してブルガリでは、セレブレーションの第一弾として「ブルガリ イタリアンジャズ ラウンジ」を行ないます。5月から1 0月にかけて、エレガントでスタイリッシュなブルガリ銀座タワー最上階La Terrazza Dom Pérignon Loungeにて、一流の才能を持つイタリアのトップミュージシャンによる一夜限りのエクスクルーシブなコンサートを開催。ドン ペリニヨンとミシュランの星を誇るエグゼクティブシェフ ルカ・ファンティンのアペリティーボを、最高の音楽と共にご堪能下さい。感動と魅力に満ちた音楽の喜びを深く味わう、ブルガリならではのイタリア的でエクスクルーシブな演出をお楽しみ下さい。

【日程・出演】
19:00~(Door Open)

6/5(木)MAX IONATA/DADO MORONI Duo

7/3(木)FRANCESCO LOMAGISTRO & BERARDI JAZZ CONNECTION Quintet

9/3(水)FABRIZIO BOSSO Quartet

10/7(火)SIMONA MOLINARI Quintet

【場所】
ラ・テラッツァ ドン ペリニヨン ラウンジ(ブルガリ銀座タワー最上階)
http://www.bulgarihotels.com/ja-jp/tokyo-osaka-restaurants/tokyo/la-terrazza-lounge
東京都中央区銀座2-7-12

【料金】
Standing
¥10,000/お1人様  (ドン ペリニヨン グラス1杯、6品のアペリティーボ)
Table
¥48,000/4名様まで(ドン ペリニヨン ボトル1本、6品のアペリティーボ)
※上記には消費税、サービス料が含まれています。

【お問い合わせ】
ブルガリ ホテルズ&リゾーツ・東京レストラン
03-6362-0555
http://www.bulgarihotels.com/ja-JP/


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MAX IONATA/DADO MORONI

Dado MoroniとMax Ionataの音楽の道は、Duke Ellingtonに敬意を表して作りあげたサウンド「Two for Duke」という作品から交差したのだった。世界音楽史を変えたEllingtonへの情熱と愛情そして尊敬が、洗練されたサックスとピアノの共演の中に現れている。Dado Moroniは、ベーシストJimmy WoodeやドラマーSam WoodyardというDuke Ellingtonの有名なバンドメンバーと共に、ジャズ史における最大の作曲家の一人であるEllingtonのサウンドに没頭することが出来た。サックス実力者のMax Ionataの並外れた才能が、「Two for Duke」のサウンドの中で鮮明に現れている。

MAX IONATA オフィシャルサイト

DADO MORONI オフィシャルサイト

6/5(木)出演予定アーティスト:
Massimiliano Ionata, sax
Edgardo Moroni, piano / vocals




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FRANCESCO LOMAGISTRO & BERARDI JAZZ CONNECTION Quintet

BERARDI JAZZ CONNECTIONは、リズムとメロディーのシナジーやグルーヴを大切にするアフリカ系アメリカ人の音楽を愛するドラマーFrancesco Lomagistroのアイデアから生まれた。イタリア南部の町タラント(Taranto)からスタートした彼のキャリアは2005年、才能あるイタリア人音楽家と国際的に活躍するミュージシャン達とのプロジェクトから始まった。彼の友人でもあるピアニストEttore Carucciの協力による「The Way I like」、「Do it」、「Anyway」というアルバムを世界各国で発売(「Anyway」から抜粋した「Walking in the Village」という曲は、2010年度には日本の「Top Jazz Tunes」(Tokyo Jazz Notes)にも選出されている。)その後、新しいバンドとして4枚目のアルバム「The New Journey」の収録に臨み、日本では昨年リリースされた。

FRANCESCO LOMAGISTRO オフィシャルサイト

FRANCESCO LOMAGISTRO & BERARDI JAZZ CONNECTION オフィシャルサイト

7/3(木)出演予定アーティスト:
Francesco Lomagistro, drums
Michele Campobasso, piano / keyboard
Camillo Pace, double bass
Francesco Lento, trumpet
Vincenzo Presta, sax




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FABRIZIO BOSSO Quartet

イタリアのポストボップ派トランペット奏者Fabrizio Bossoは1973年トリノ生まれ。父親のもとで5歳の時から音楽を始めた。George Russell、Dave Liebman、そして偉大なSteve Colemanのもとでアメリカツアーに参加。完璧なテクニックと極めて独創的なスタイルが高く評価された。バンドリーダーとしてリリースした初アルバム「Fast Flight」は世界中の評論家を魅了。2002年にはDaniele Scannapiecoを迎えたクインテット"High Five"が日本国内で大きな成功を収めた。バンドリーダーとしての2作目「You' ve Changed」は、2007年ブルーノートレコードから発売され、世界で最も技術的に優れた若きジャズトランペッターとしての評判がさらに高まっている。2012年には自身のクアルテットを率いてレコーディングした" Enchantment"では、ロンドン交響楽団と共にNino Rotaを演奏している。

FABRIZIO BOSSO オフィシャルサイト

9/3(水)出演予定アーティスト:
Fabrizio Bosso, trumpet
Julian Oliver Mazzariello, piano
Luca Alemanno, double bass
Nicola Angelucci, drums




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SIMONA MOLINARI Quintet

Simona Molinariは幼い頃からアメリカの古いミュージカルに興味を持っていた。16歳になると、ナポリとローマでポップスとジャズを、ラクイラの音楽大学ではクラシック音楽を学んだ。2009年、初アルバム「Egocentrica」をリリース。2010年には「Croce e Delizia」を発表。ジャズとポップスをオリジナルでミックスし、今や彼女のトレードマークとも言える"Electro-Swing"を確立。Peter Cincottiと競演した"Tua"(2011年)やGilberto Gilと競演した"Dr. Jeklyll &Mr. Hyde" (2013年)、またAndrea Bocelliとも競演している。ハートフルなスタンダードジャズや、オリジナル曲は、世界中の注目を集めている。

SIMONA MOLINARI オフィシャルサイト

10/7(火)出演予定アーティスト:
Simona Molinari, vocals
Sade Mangiaracina, piano
Nicola Tariello, trumpet
Fabio Colella, drums
Fabrizio Pierleoni, double bass

bar bossa vol.34:bar bossa

bar bossa


vol.34 - お客様:小嶋佐和子さん
「リピートして聴かずにはいられない10曲」



いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。

今回は先日4月16日にソロアルバムを発表したばかりの小嶋佐和子さんをゲストに迎えました。

林(以下H)「こんばんは。お飲み物はどういたしましょうか?」

小嶋(以下K)「赤ワインをお願いします。何がありますか?軽めのがいいです。」

H「軽めですか。でしたらムーラン・ナヴァンというガメイのチャーミングな赤がありますから、それにしますね。」

K「はい。いただきます。」

H「さて、早速ですが小さい頃の音楽のお話などを聞かせてください。」

K「父がギターの弾き語りをする人で、ピーター・ポール&マリーとか、かぐや姫とか、フォークソングをクラシックギターでジャカジャカやってました。私もいっしょに歌っていたみたいです。3歳の頃には小椋佳の『シクラメンのかほり』が歌えたので、幼稚園の先生に面白がられ、『おかえりのかい』でみんなの前で歌わされていたと、私は覚えてないんですが両親から聞きました。」

H「3歳でデビューですか。早いですね(笑)」

K「毎週日曜日の朝は教会に通う家庭で、最初のピアノの先生はシスターです。6歳でした。中学生になると教会のオルガニストもやりました。結婚式で弾くと、千円札が何枚か入った封筒をもらえたりして、喜んだり。」

H「最初のギャラが中学生(笑)。最初のレコードは?」

K「記憶の中の最初のレコードは、フィンガー5の『恋のダイヤル6700』です。2歳か3歳ですね。自分で何回も何回もかけていた記憶があります。自分で買った最初のは、田原俊彦『ハッとして!Good』だったと思います。たのきんトリオはトシちゃん派でした。どっぷりベストテン世代です。『月刊歌謡曲』の愛読者で、松田聖子とか薬師丸ひろ子とか、ピアノで歌っていました。」

H「突然、普通の女の子で、ホッとしてます。」

K「クラシックのピアノは高校2年まで続けました。バッハとドビュッシーが好きでした。中学生になるともっぱら、ラジオっ子です。年の離れたお姉さんがいる友達の影響で、小学校6年生のときに佐野元春ファンになり、『ブルーマンデーをぶっとばせ』のNHKFMの番組を毎週楽しみにしていました。坂本龍一さんのサウンドストリートのデモテープ特集は、録音したのを繰り返し聴きましたし、サエキけんぞうさん、PSY・Sの松浦雅也さんの番組も熱心に聴いていました。PSY・Sはファンクラブに入っていて、広島までライブを観に行きました。(私の生まれ育ったのは山口県の萩市というところで、広島へは新幹線です。)あとそれから、なんといってもピーター・バラカンさんには本当にたくさんの音楽を教わりました。」

H「完全に同世代です...ということはバンドブームですが。」

K「バンドは、憧れはあったけど、やろうという発想に至りませんでした。趣味が合う音楽仲間がいなかったんですね。幼稚園から高校までカトリックの小さな学校に通ったのですが、中学から女子高で、高校の文化祭ではプリンセスプリンセスのコピーが人気でした。音楽の話ができる友達はいたのですが、学校の帰りにひとりのうちに集まってFairground AttractionのMPVを見ながら踊ったりとか。なんとまあ、慎ましい思春期時代ですね。あと、その友人二人を相手に、音楽室で矢野顕子のものまねを披露したりとか。もうほんとうに、地味ですね。矢野顕子さんはしばらくの間、特にJapanese Girlを、寝食を共にするほどたくさん聴きました。」

H「矢野顕子! 正しいですね。そして大学で東京に来たんですよね。」

K「大学時代は、吉祥寺のジャズクラブSOMETIMEでのアルバイト中心の生活でした。現高橋ピエールさん、そして現夫のトガゼンと出会ったのもここです。堀江真美さんのピアノ弾き語りのステージを見て感動して弟子入りし、発声と理論の基礎をしばらく習いました。結局私は、ジャズのスタイルのピアノを弾けるようになりませんでしたが、今でもジャズには強い憧れがあります。そして、この頃から作詞作曲のオリジナル曲を作るようになり、やがて、ボッサ51へと続きます。」

H「なるほど、ジャズクラブで最初にジャズの洗礼を受けているんです。小嶋さんの中でジャズは大きそうですね」

K「大学4年になって、企業に電話をかけるのがどうしてもできなくて、就職活動はほとんどせず、もちろん就職できませんでした。私の半生のもっともアンニュイな時代です(笑)。国立駅北口のピアノパブ『アポスポット51』の入口にピアニスト募集の張り紙を見つけて応募し、大学卒業と同時に働き始めました。自分の演奏以外にお客さんの伴奏と、カウンターの仕事もありました。お客さんにいびられて泣きながら大学通りを自転車で帰ったこともありましたが、良い出会いもありました。営業時間外、お店のピアノをいつでも使っていいことになっていて、勝手に鍵を開けて入り、バンドの練習をさせてもらっていました。マスターには本当にお世話になりました。
就職はできなかったのですが、後に自力で勉強して翻訳者の道が開け、命拾いしました。もう10年以上、バランスを取りながら、幸か不幸か、音楽はずっと続いています。」

H「簡単にさらっとお話いただきましたが、大変なこともあったんでしょうね。これからの音楽業界はどうなるとお考えですか?」

K「電車にはあまり乗らないのですが、たまに乗ると、ほぼ全員がスマートフォンをいじっていたりします。少し前は、音楽を聴いている人がもっと多かったような気がするのですが。SNSもいいけど音楽もね、って思います。音楽の需要がなくなるとはとても思えず、今は過渡期なのだろうと思っています。CDって、メディアとしてちょっと切ないですよね。データをやり取りした後は使い捨てられやすい運命を負っているというか。魂を削って作った作品なので、やはり捨てないで手元に置いておいてほしいなあと思います。ジャケットなどのパッケージで思いを伝えるのが、今のところできるベストだと思っています。セレクトショップや雑貨屋さんは、作り手の思いと連動してくれる場所として、可能性を感じています。Youtubeの恩恵は私も大いに受けて楽しく使っていますし、昔はレコード屋さんの視聴機でしか視聴できなかったけど、今は誰でもどこでもYoutubeで視聴ができます。私のように小さめの規模で音楽を販売する者にとっては、心強い宣伝ツールでもあります。」

H「なるほど。すごく積極的で小嶋さんらしいご意見ですね。さて、小嶋さんの音楽活動のお話をお願いします。」

K「4/16(水)に新作を発売しました。ボッサ51の3枚目以来12年ぶりの、そして初めてのソロアルバムです。元Motel Bleu、現Rondadeの佐久間さんがディレクションを全面的に手伝ってくださいました。気がつけばいつの間にかけっこうたまっていた頂き物の曲たちが背中を押してくれたような感じで(3/8が他の方の曲です)、優れた才能たちに助けてもらって、作ることができました。このCDが売れない時代に、自費で、しかもソロのアルバム制作。林さんにも『すごいですね』と呆れられましたけど(笑)、『私だけの美しいもの』にあきらめないで向き合えばちゃんと形になることがわかって、うれしく、すっきりした気持ちです。『美を追い求める者は、必ず美を見出す』。去年映画館で見てすごくおもしろかった映画『ビル・カニンガム&ニューヨーク』の中で、ビルさんが受賞のときのスピーチの締めくくりに言うセリフですけれど(言った後感極まって泣く)、アルバム制作中、よくこの言葉が頭に浮かんで、そして勝手に励まされました(笑)。歌を作って歌うこと、よりも自分がおもしろがれることは、やっぱりなかなかないみたい、だからもうしょうがないなー、みたいなことも思いました。」

H「アルバム、小嶋さんの日本語へのこだわりと、覚えやすくて一緒に歌いたくなるメロディ。そしてシンプルなアレンジの中に小嶋さんの豊かな音楽知識が凝縮されていてとても素敵ですね。『シャボン』は本当にCM曲にそのまま使われても良いんじゃないかってくらいの耳心地のよさです。さて、10曲の選曲に移りたいと思うのですが、テーマは何でしょうか?」

K「はい。テーマは、『リピートして聴かずにはいられない曲』です。気に入った音楽に出会うとリピートが止まらなくなるタイプの音楽愛好家です。アルバム1枚のリピートもですけど、1曲だけ何時間も繰り返して聴くこともあります。子供のころから今に至るまで、もうこの曲はほんとうによく繰り返したよなー、という曲を集めてみました。」

H「それでは、聞いてみましょうか。一曲目は?」


1.フィンガー5 / 恋のダイヤル6700

K「さっき話に出たので懐かしくなって。子供の頃のリピートは、数にするときっとすごいことになりますよね。小さいお子さんのいる友達の家に遊びにいったりすると、リピートっぷりに圧倒され、感心します。」

H「僕も今久しぶりに聞いてみたら、イントロのベースとかすごくカッコいいですね。うーん...」


2.ラムのラブソング(from うる☆やつら)

K「私のラテン風味嗜好の原点であることは間違いないと思います(笑)。もう、とにかく、ひとりで一日中歌ってました。学校の行きも帰りも、好きよ好きよ好きよ、って(笑)。」

H「え、この曲ってこんなアレンジだったんですね。これまたカッコ良過ぎですね。歌詞もすごく良いし。うーん...」


3.Debussy / arabesque no.1 (Walter Wilhelm Gieseking)

K「ラジオから流れてきて、わー、きれいだなあって、夢中でピアノでなぞろうとしました。ぜんぜん無理なんですけど。小学校4年か5年。クラシックって、モーツァルトとかベートーベンとかのことだと思っていたから、これもクラシックなんだって後でわかってへーと思いました。ピアノの先生がサンソン・フランソワのレコードを貸してくれて、ヘヴィリピ。サンソン・フランソワの演奏をYoutubeで探したんですがなかったので、他の方のを。」

H「ドビュッシーお好きなんですね。小嶋さんのロマンティックな部分が伝わります。」


4. Bonnie Raitt / Since I Fell You

K「高校の頃、ラジカセで流しながら歌詞カード見ながら歌うのが、ほんとうに止まらなかった。風呂入ってるときもやってました。リッキー・リー・ジョーンズ、フェアグランド・アトラクションのいくつかの曲も、そんな感じでした。」

H「小嶋さんは海外の女性SSWをかなり聞いてるんだろうなとは思ってたのですが、ボニー・レイットですか。リッキー・リー・ジョーンズといい、意外と力強い感じなんですね。」


5.Robert Wyatt / Sea Song

K「ボニー・レイトと同じく、高校の頃ピーター・バラカンさんに教えてもらった音楽家。はい、ラジオで。『Rock Bottom』は一曲目のこの『Sea Song』が好き過ぎて、なかなか2曲目にたどりつけません(笑)。」

H「ロバート・ワイアット! 小嶋さんの音がシンプルなんだけどハーモニーを大切にしている感じとかはこの辺りがルーツですか。」


6.Lambert, Hendricks & Ross / Twisted

K「Lambert, Hendricks & Rossの曲は、さっきお話しした、私がしばらく教わっていた堀江真美さんのバンドのレパートリーで、当時、ミュージシャンの衣装としてはケミカルウォッシュジーンズが主流のSOMETIMEにあって、50年代60年代風の仕立ての良いスーツをきりっと着こなしておられ、すごくかっこよかったんです。憧れました。」

H「おおお、カッコイイですね。小嶋さんのジャズ経歴がわかった今ではなるほどな1曲です。」


7.Elis Regina / Águas de Março

K「これ、林さんに教えてもらったヴィデオです!集中したエリス・レジーナがとてもかっこいいですが、何といってもピアノの方が素晴らしすぎます。エンディングに向かう掛け合いの緊張感、何回見てもドキドキします。そして最後にエリスが笑うところでは、ついつられていっしょに笑い、またポチッとしてしまいます。」

H「あ、ちなみに僕はこれは雨と休日の寺田さんに教えてもらいました。ピアノはセザル・カマルゴ・マリアーノだと思います。」


8.Figure Eight / Schoolhouse Rock

K「私の永遠のアイドル、ブロッサム・ディアリー。レーベルDaffodil Recordsのメーリングリストにも入っていたのですが、ブロッサムが亡くなりましたの知らせといっしょに届いたのがこの動画へのリンク。なんと豊かな世界。70年代のアメリカの子供になれなかったことを残念に思いました。」

H「これは、教育ビデオのアニメをブロッサム・ディアリーが歌ってるのでしょうか。すごく贅沢で、切ない良い曲ですねえ。」

K「Bob Doroughが音楽をやっていたテレビ番組のようです。この曲は1973年。私たちにとっての、でっきるっかな、はてはてふふん~みたいな感じなんでしょうかねえ。」


9.Juana Molina / Quien

K「新作『貝のふた』をケペル木村さんにも聴いていただきたくて送ったところ、素敵なコメントとともに『途中でフアナ・モリーナみたいなメロディ展開もあって興味深かったです。佐和子さんの音楽にはアルゼンチンの最近のアーチストたちの音楽に共通する音楽性がありますね。』とのお言葉。フアナ・モリーナってよく知らないんですとお返事したところ、送ってくださったのがこの動画。ぎゃふん、て感じでした。繰り返しの音楽。ひとりであんなに自由になれて、かっこいい。私もやってみたい。機材運ぶのに車がいりますね。免許、取ろうかなあ。」

H「今回、一番意外だったのはこういう感覚の音楽がお好きなんだなあってことです。僕はもっともっとオリーブ女子的な人だと思ってました。」


10.みしなる / Sawako Kojima

K「ひろたえみさん作詞、久米 貴さん作曲のカヴァー曲です。去年、この曲を歌うのがどうにも止まらなかったので、録音させてもらいました。アルバム『貝のふた』にはフルート(&おもちゃ)吉田一夫氏が参加した別ヴァージョンが収録されています。」

H「ひろたえみさんの詩の世界、すごいですね。音楽って色んなことが可能なんですね。小嶋さんのアレンジも斬新です。」

小嶋佐和子さん、お忙しいところ、どうもありがとうございました。是非、これからも素敵な音楽をみんなに届けてください。

あらためて、小嶋佐和子さんのアルバムを紹介します。
小嶋佐和子ファーストソロアルバム「貝のふた」4月16日(水)発売

【「シャボン」 - 新作『貝のふた』より】

●小嶋佐和子 Official Site→ http://www.sawakokojima.com



さて、もう6月ですね。日本は雨の季節になりますが、憂鬱な時も素敵な音楽を聞いて、元気に乗り越えましょう。

それでは、また来月、こちらのお店でお待ちしております。

bar bossa 林伸次



【バーのマスターはなぜネクタイをしているのか? 僕が渋谷でワインバーを続けられた理由】
バーのマスターはなぜネクタイをしているのか? 僕が渋谷でワインバーを続けられた理由

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林 伸次
1969年徳島生まれ。
レコファン(中古レコード店)、バッカーナ&サバス東京(ブラジリアン・レストラン)、
フェアグランド(ショット・バー)を経た後、1997年渋谷にBAR BOSSAをオープンする。
2001年ネット上でBOSSA RECRDSをオープン。
著書に『ボサノヴァ(アノニマスタジオ)』。
選曲CD、CDライナー執筆多数。
連載『カフェ&レストラン(旭屋出版)』。

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●TEL/03-5458-4185
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12:00~15:00 lunch time
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