feed markRSS
JJazz.Net Blog Title

2023年1月アーカイブ

My First Jazz Vol.58-佐瀬悠輔:My First Jazz

Title : 『Return Of The Brecker Brothers』
Artist : The Brecker Brothers

Return500.jpg


「僕の初めてのジャズアルバムはBrecker Brothers の『Return Of The Brecker Brothers』です。

このアルバムにたどり着いた経緯は、僕が小学生の頃、学校にスクールバンドがあり、そこの顧問の先生がジャズ・トランペットを吹いている方でした。スクールバンドで取り上げられる楽曲もジャズっぽい楽曲が多く、そこからジャズに興味を持つようになっていきました。

僕の父親は音楽好きな人で、クラシックやロックジャズ、プログレなど幅広く家にLP や CD があり、そこをあさっている時にこの『Return Of The Brecker Brothers』をみつけ、そこからジャズを聞くようになっていきました。

それまではあまり音楽をちゃんと聞くということはなく、家でかかっている曲を何となく聞き流していたんですが、このアルバムを聴いた時、こんなかっこいい音楽があるのかと衝撃を受けたのを今でもよく覚えています。
特にこのアルバムの7曲目「On The Backside」という曲をひたすら聴いていた記憶があります。その他「Song For Barry」や「King Of The Lobby」もよく聴いていました。

このBrecker Brothersはもちろん、スクールバンドではヘッドハンターズの「カメレオン」もやっていてハービー・ハンコックを聴くようになり、そこからマイルス・デイビス、クリフォード・ブラウンなど、ジャズトランペットを掘っていくようになりました。

でも自分の根幹には、やはりBrecker Brothersのフュージョンのサウンドがずっとあります。今の自分の作曲、演奏共にいきている気がします。」

佐瀬悠輔






My First Jazz

Return200.jpg

Title : 『Return Of The Brecker Brothers』
Artist : The Brecker Brothers
LABEL : GRP
発売年 : 1992年



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01.Song For Barry
02.King Of The Lobby
03.Big Idea
04.Above & Below
05.That's All There Is To It
06.Wakaria (What's Up?)
07.On The Backside
08.Sozinho (Alone)
09.Spherical
10.Good Gracious
11.Roppongi










【佐瀬悠輔ブルーノート東京公演決定】

2022年3月に行われたコットンクラブ公演はソールドアウト!気鋭トランペッター、佐瀬悠輔が初リーダー・アルバム『#1』の世界を豪華メンバーと繰り広げる。小学生の時にトランペットを始め、ブレッカー・ブラザーズやハービー・ハンコックを聴いてジャズの道へ。洗足学園音楽大学を主席で卒業後、ジャズを軸としてライヴ、CMレコーディング、アーティストのサポートなど多岐にわたり活動を続け、現在はGentle Forest Jazz Bandや石若駿率いるAnswer to Rememberの一員としても活動している。これまで数々のプロジェクトでブルーノート東京のステージに立った佐瀬がいよいよ自己名義で登場する本公演、ミュージック・シーン最前線に立つ同世代のプレイヤーを迎え、ジャズの現在を体現する。


公演名:佐瀬悠輔『#1』

日程:2023 2.13 mon.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open7:45pm Start8:30pm

メンバー:佐瀬悠輔、小金丸慧、海堀弘太、新井和輝、秋元修
Guests:松丸契、中島朱葉、MELRAW

料金:¥6,000(税込)

公演詳細(ブルーノート東京)



sase600.jpg


佐瀬悠輔
北海道生まれ。
大学在学中よりプロ活動を始め、44th YBBJC最優秀ソリスト賞など数々のコンテストで賞を獲得。卒業後はジャズを中心にライブ、CMレコーディング等で活躍する。2021年に自身のリーダーアルバムとなる「#1」をリリース。
最近ではGENTLE FOREST JAZZ BANDや石若駿率いるAnswer To Remember、SuchmosのTAIHEIが結成したバンド'賽(SAI)'への参加、他にもJUJU、KID FRESINO、藤原さくら、MISIA、STUTS等のアーティストのサポートなど多岐にわたり活動している。







Latest Album

sase200.jpg

Title : 『#1』
Artist : 佐瀬悠輔
LABEL : P-VINE
NO : PCD-25332
RELEASE : 2021.9.2



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01. ENCOUNTER
02. ESAS
03. #4
04. 1959
05. LANDMARK
06. INTERSTELLAR
07. MANIFEST DREAM
08. roots


Gentle Forest Jazz Bandや石若駿率いるAnswer To Rememberにも参加する新進気鋭のトランペッター"佐瀬悠輔"初のリーダー作が遂に全国流通!ボーダレスに活躍する同世代のミュージシャンとコラボレートした20年代純国産JAZZ重要作品!






MFJ400.jpg


【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
JJazz.Netとの連動によるオリジナルコンテンツ。
ジャズ・ミュージシャン本人の音声コメントをお届けしています。
KKBOX Podcast


KKBOX
500以上のメジャー・ローカル音楽レーベル様や権利者様と提携し、9,000万曲の楽曲を配信。
なかでも世界最大数を誇るC-POPを取り揃えているアジア大手の音楽聴き放題サービス。
2022年より日本でも音声コンテンツ/ポッドキャストの提供がスタート!


守屋純子オーケストラ2023定期公演/Gershwin's World:ニュース / NEWS

ジャズの分野で最も権威のあるセロニアス・モンク・コンペティション作曲部門で優勝。
輝かしい実績を持つピアニスト/作・編曲家の守屋純子。

これまでに発表した9枚のリーダー作品の内、6枚はビッグバンド作品。
自身がリーダーを務める「守屋純子オーケストラ」は毎年定期公演を行うなど、
日本を代表するビッグバンドとして知られています。

また全国の小中高生のためのビッグバンドの指導、講演なども行い、
2013年以降は、米国・モンタレー、オーストラリア・パースなど、海外でも学生を指導しています。

そんな「守屋純子オーケストラ」が今年も渋谷さくらホールにて定期公演を開催。

今回のテーマは「Gershwin's World」。
2023年は、20世紀のアメリカを代表する作曲家・George Gershwinの生誕125周年にあたり、
彼の残した名曲をビッグバンド・アレンジ。オリジナル曲の初演もあります。

日本を代表する素晴らしいミュージシャンが揃うこのオーケストラの演奏を是非体感してください。


sakurahall_600.jpg


■守屋純子オーケストラ2023定期公演/Gershwin's World■

【コンサートに向けてのメッセージ】
「2023年は、20世紀のアメリカを代表する作曲家・George Gershwinの生誕125周年にあたります。彼は、38年の短い生涯の中で、ジャズとクラシックを融合した多くの傑作を残しました。今回は、ジャズ・スタンダードとして、現在も日々演奏され続ける数々の名曲に対して、新たな視点からのビッグバンド・アレンジに挑戦します。オリジナル曲の初演もあります。絶対にここでしか聴けない音にどうぞご期待ください。」 
守屋純子


【日時】
2023年2月17日(金曜日)18:15開場、19:00開演


【出演】
守屋純子(P,ARR)、安カ川大樹(B)、加納樹麻(DRS), 岡部洋一(PERC)、
近藤和彦(AS,SS,FL)、緑川英徳(AS)、岡崎正典(TS,CL)、吉本章紘(TS.FL)、Andy Wulf(BS)、
佐野聡、東條あづさ、駒野逸美(TB)、山城純子(B-TB)、佐久間勲、木幡光邦、奥村晶、岡崎好朗(TP)


【場所】
渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
(東京都渋谷区桜丘町23-21 渋谷駅より徒歩5分)


【チケット】
一般:4500円(税込)学生:2500円(税込)
(守屋純子HP販売の方が、良いお席を指定できます)


→e+(イープラス)
https://eplus.jp/sf/detail/0178580001-P0030019P021001?P1=1221
→チケットぴあ
https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2237501&rlsCd=001&lotRlsCd=
→ローソンチケット
Lコード : 74345
https://l-tike.com/order/?gLcode=74345&gPfKey=20221019000001259239&gEntryMthd=01&gScheduleNo=1&gCarrierCd=08&gPfName=守屋純子オーケストラ&gBaseVenueCd=36655


【HP販売について】
チケットはチケットぴあ等でもお求めになれますが、最も良いお席は、守屋純子HPにて座席指定で御求めいただけます。
守屋純子HP販売


【問合せ】
サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12-15時)



Junko Moriya600.jpg


【守屋純子】(ピアニスト/作・編曲家)
早稲田大学"ハイソサエティーオーケストラ"でジャズを始め、ニューヨークのマンハッタン音楽院修士課程修了。アメリカ・ヨーロッパ各地で演奏活動を行う。
2000年より、"守屋純子オーケストラ"が芸術文化振興基金の助成対象事業となり、毎年定期公演を行っている。2004年、自己のカルテットでインド公演。

2005年に CD"Points Of Departure"が、第18回ミュージック・ペンクラブ賞を受賞する。同年9月、ジャズでは最も権威のあるセロニアス・モンク・コンペティション作曲部門で、東洋人としてまた女性として初優勝の栄誉に輝き、ワシントンのケネディーセンターでの授賞式に招聘されて受賞曲を演奏し、日米で話題を呼ぶ。
2008年 9月、米"モンタレージャズフェスティバル"に自己のカルテットで出演、その後、サンフランシスコ・ロサンゼルスでも公演を行う。2008・09年フランス・ツアー。2014-16年、毎年オーストラリア・パースにてビッグバンド指導。2014年より2019年まで、7回にわたり、ロシア・サンクトペテルブルク、ウラジオストクで公演。

これまでに9枚のリーダーCD(内6枚はビッグバンド作品)を発表。2018年7月、安土桃山時代の画伯<長谷川等伯>を題材としたジャズ組曲を収録した最新ビッグバンド作<Art In Motion>を発表する。

教育活動にも熱心で、 "山野ビッグバンドコンテスト""浅草ジャズコンテスト""ヤマハエレクトーンコンクール"等の審査員や、全国の小中高生のためのビッグバンドの指導、講演なども行なっている。2013年以降は、米国・モンタレー、オーストラリア・パースなど、海外でも学生を指導している。昭和音楽大学・尚美学園大学非常勤講師。早稲田大学エクステンションセンター講師。


守屋純子オフィシャル・サイト

曽根麻央 Monthly Disc Review2023.1_Don Cherry : Complete Communion:Monthly Disc Review

mdr1.jpg


こんにちはトランペットとピアノの曽根麻央です。2023年もよろしくお願いいたします。
今年最初のDisc ReviewはトランペッターDon Cherryによる1966年のアルバムです。
高い作曲能力と演奏技術、そしてコレクティヴなフリー・インプロヴィゼーションが絶妙なバランスで収録された名盤です。


Complete Communion500.jpg


Title : 『Complete Communion』
Artist : Don Cherry

【高い作曲能力と演奏技術、そしてコレクティヴなフリー・インプロヴィゼーション】

僕とこのアルバムの出会いはまだバークリーの学生の頃でした。デイヴィッド・リーブマンとケニー・ワーナーを宿泊先のボストンのホテルまで送って行った時、ホテルのバーで二人の音楽談義を聞く機会がありました。僕はひたすら黙って二人の会話を聞いていたのですが、その中で最も印象に残ったのがリーブマンの「Complete CommunionのLeandro "Gato" Barbieriはサックスの未来だ!」といった言葉でした。

その会話で初めて僕はこのアルバムの存在を知ったのですが、気になってその場でメモを取り、CDを図書館へ借りに行ったのをよく覚えています。みなさんも是非その言葉の真意を考えながら聴いてみてください!




Don Cherry - cornet
Leandro "Gato" Barbieri - tenor saxophone
Henry Grimes - bass
Edward Blackwell - drums




01. Complete Communion

この楽曲は複数の、7つのテーマ(曲)の組曲だと思います。あくまで私が聴いて「ここからここまでが1主題だろう」と行った具合に予想して区切ったものですので、もしかすると作曲者からは間違いだと指摘されてしまうかもしれませんが、下記にまとめてみました。
見ながら聴いていただくと曲がわかりやすいかもしれません。それぞれの主題はとてもユニークで雰囲気が違います。Complete Comunionという曲は初めて聞くと長いですし、常に流れていて取り止めがない感じがしますので難しく聞こえてしまうかもしれませんが、是非短い曲の集合だと考えて聴いてみてください。





0:00 Theme 1
こちらはルバートの主題になっていて、イントロとして考えても良いパートになっています。このトラック全体の雰囲気をよく表している曲で、Don CherryのトランペットとLeandro "Gato" Barbieriのサックスが完璧なチームワークを果たしていてお互いがリードしフォローし合い、音楽を推進させていきます。


0:52 Theme 2
序盤のメインの曲です。Gマイナーとメジャーを交互に行き来するリズミックな曲です。テーマを2ホーンで吹き2ホーンでソロを回し、ドラムソロも挟みつつ、再びテーマに戻ります。


4:32~ Theme 3
短いテーマが演奏され徐々に曲がTheme 4へと移行していきます。間奏としての役割を果たすパートです。


5:20~ Theme 4
こちらもテーマが演奏されトランペットとサックスのソロがフィーチャーされます。


6:57~ Theme 5A
Theme 5Aのラインがルバートで提示されると、すぐに軽快なスウィングのテンポに移行してメロディーを演奏します。


7:43~ Theme 5B
その後すぐに5Bに移行します。5Aと5Bの雰囲気は全く違う別のテーマなのですが交互に演奏されるので番号は揃えました。5Aはブルース的な、アフリカ音楽的な旋律に対して、5Bはどこか日本的な旋律、中東の旋律を思い浮かばせます。
5B移行後もこの旋律でDon Cherryがソロを取っているあいだ、ベーシストは5Aのテーマをベースラインとして使用していたりするので、この2曲は密接な関係にあると言えます。
中盤のメインの曲です。


12:55~ Interlude
どこまでが即興か、書いてあるのか、一概に判断できないのがこのアルバムの特徴でもあるのですが、おそらくinterlude前半は即興、徐々に作曲してある旋律に移行し次の曲に入ります。


13:38~ Theme 6
Ed Blackwellが名称不明の音程のあるパーカッションを使って演奏している、16小節のミディアムスウィングの曲です。後半のメインの楽曲になっています。


17:46~ Interlude


17:55 Theme 7 (Medium Swing ~ Fast Swing)
少し今までとは雰囲気の違うコミカルな旋律の楽曲です。


19:06 Theme 2 (再現)
楽曲が最後に近づき再現部に移行します。

20:09 Theme 1(再現)
エンディングとしてイントロでもあったTheme1を再び演奏して曲を締めています。


02. Elephantasy

こちらの曲はComplete Communionより前後のテーマ同士が複雑に絡み合いなかなかセクションを分けて考えるのは難しいですが大まかに下記に分けて見ました。後半以降は何度も以前使われたテーマが再現されているのがわかるでしょう。Theme1は特にDon Cherryの作曲能力の高さ、旋律の対する美意識がよく現れた曲だと思うのでぜひ注目して聴いてみてください。
またTheme2のDon Cherryのソロは絶品です。





0:00 Theme 1
3:36 Interlude
4:21 Interlude 2 (転調が始まります)
5:31 Theme 2 (fast swing)
10:55 Theme 3
11:58 Theme 4
12:11 Theme 5
12:30 Theme 6
13:04 Theme 5
15:28 Theme 6 (bass)
16:44 Theme 5
16:48 Theme 4
17:21 Theme 6
17:58 Theme 1 (再現)


それではまた次回。


文:曽根麻央 Mao Soné



Recommend Disc

Complete Communion200.jpg

Title : 『Complete Communion』
Artist : Don Cherry
LABEL : Blue Note
発売年 : 1966年

アマゾン詳細ページへ

【SONG LIST】

01.Complete Communion
02.Elephantasy




【曽根麻央LIVE INFO】

1/20 (金) @ Body & Soul (渋谷)
w/ 伊藤勇司、木村紘

2/17 (金) Nardis (柏)
w/ 伊藤勇司、木村紘

2/18 (土) -19 (日) TBA

2/28 (火) @ Mr. Kenny's (名古屋・金山)
Mao Sone Plays Standards (solo)

3/3 (金) @ Body and Soul (渋谷)
w/ シンサカイノ、苗代尚寛、小田桐和寛

3/10 (金) @ The Moment (成城学園前)
w/ 高橋佳輝、山崎隼

曽根麻央のその他情報はウェブサイトへ

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

「Monthly Disc Review」アーカイブ曽根麻央
2020.04『Motherland / Danilo Perez』2020.05『Color Of Soil /タイガー大越』2020.06『Passages / Tom Harrell 』2020.07『Inventions And Dimensions / Herbie Hancock』2020.08『Birth Of The Cool / Miles Davis』2020.09『Chet Baker Sings / Chet Baker』2020.10『SFJAZZ Collective2 / SFJAZZ Collective』2020.11『Money Jungle: Provocative In Blue / Terri Lyne Carrington』2020.12『Three Suites / Duke Ellington』2021.01『Into The Blue / Nicholas Payton』2021.02『Ben And "Sweets" / Ben Webster & "Sweets" Edison』2021.03『Relaxin' With The MilesDavis Quintet / The Miles Davis Quintet 』2021.04『Something More / Buster Williams』2021.05『Booker Little / Booker Little』2021.06『Charms Of The Night Sky / Dave Douglas』2021.07『Play The Blues / Ray Bryant Trio』2021.08『The Sidewinder / Lee Morgan』2021.09『Esta Plena / Miguel Zenón』2021.10『Hub-Tones / Freddie Hubbard』2021.11『Concert By The Sea / Erroll Garner』2021.12『D・N・A Live In Tokyo / 日野皓正』2022.1『The Tony Bennett Bill Evans Album / Tony Bennett / Bill Evans』2022.2『Quiet Kenny / Kenny Dorham』2022.3『Take Five / Dave Brubeck』・2022.4『Old And New Dreams / Old And New Dreams』2022.5『Ella Fitzgerald And Louis Armstrong / Ella And Louis』2022.6『Live from Miami / Nu Deco Ensemble & Aaron Parks』2022.7『Oscar Peterson Trio + One / Oscar Peterson Trio Clark Terry』2022.8『Ugetsu/ Art Blakey & The Jazz Messengers』2022.9『Sun Goddess / Ramsey Lewis』2022.10『Emergence / Roy Hargrove Big Band』2022.11『Speak No Evil / Wayne Shorter』2022.12『The Revival / Cory Henry』

Reviewer information

maosona_A.png
曽根麻央 Mao Soné

曽根麻央は2018年にジャズの二刀流として、 2枚組CD『Infinite Creature』でメジャー・デビュー果たしたトランペッター、ピアニスト、作曲家。

 幼少期よりピアノを、8歳でトランペットを始める。9歳で流山市周辺での音楽活動をスタートさせる。18歳で猪俣猛グループに参加し、同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士課程の第1期生として首席(summa cum laude)で卒業。在学中にはタイガー大越、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルック等に師事。グラミー賞受賞ピアニスト、ダニーロ・ペレスの設立した教育機関、グローバル・ジャズ・インスティチュートにも在籍し、ダニーロ・ペレス、ジョー・ロバーノ、ジョン・パティトゥッチ、テリ・リン・キャリントン等に師事、また共演。
 これまでにニューポート、モントレー、モントリオール、トロント、ドミニカ等の国際的なジャズ・フェスティバルに出演。
2017年には自己のバンドでニューヨークのブルーノートやワシントンDCのブルース・アレイ等に出演。2018年メジャー・デビュー。2019年には故・児山紀芳の代役でNHK-FM「ジャズ・トゥナイト」の司会を担当。また2020年公開のKevin Hæfelin監督のショート・フィルム「トランペット」の主演・音楽を務めるなど、演奏を超えて様々な活動の場を得ている。

 曽根は国際的に権威ある機関より名誉ある賞を数々受賞している。
2014年度フィラデルフィア『国際トランペット協会(ITG)ジャズ・コンペティション』で優勝。
同年『国際セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション』にて13人のファイナリストに世界中の応募者の中から選出。
2015年に地元・流山市より『ふるさとづくり功労賞』受賞。
2016年アムステルダム『"Keep An Eye" 国際ジャズアワード』にて優勝。

曽根麻央Official Site

アーカイブ