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2023年7月アーカイブ

東京JAZZ 2023 NEO-SYMPHONIC JAZZ at 芸劇 - Mirage Future -」2023年8月25日(金):ライブ情報 / LIVE INFO

国境を越え、世代を超えて、現在進行形のジャズを届け続けている「東京JAZZ」
3年ぶりにリアル開催となった昨年に引き続き
今年も「東京JAZZ 2023 NEO-SYMPHONIC JAZZ at 芸劇」として
東京芸術劇場とともにスペシャルプログラムを実施!

世界を舞台に活躍するジャズ作曲家・指揮者の挾間美帆をプロデューサーに迎え
東京芸術劇場とのコラボレーションによるシンフォニック・ジャズ公演、第5弾を開催。
ゲストに迎えるのは、現代音楽シーンの最先端を走るBIGYUKI、
日本が誇るヒップホップの女王・Awich、
そしてポップカルチャーとジャズとの融合を希求するPatrick Bartley 。
東京フィルハーモニー交響楽団とともにエモーショナルなパフォーマンスを繰り広げます。
坂本龍一、スティーヴ・ライヒ、カマシ・ワシントン、そしてBIGYUKIなどの楽曲をフィーチャーし
ジャンルや時空を超えた音楽の可能性と未来をお届け。
「-Mirage Future-(幻想未来)」をテーマとし常に変化し続けるジャズの未来図を、ぜひ体感してください!




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■東京JAZZ 2023 NEO-SYMPHONIC JAZZat 芸劇 - Mirage Future -■


【日時】
2023年8月25日(金)18:00開場 19:00開演


【出演】
プロデュース・指揮:挾間美帆
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
ゲスト:BIGYUKI(Keys) Awich(Rap&Vocal) Patrick Bartley(Saxophone)


【場所】
東京芸術劇場 コンサートホール
(東京都豊島区西池袋1丁目8-1)


【チケット】
全席指定・税込
S席 8,500円
A席 7,000円
B席 5,500円
高校生以下 1,000円


→東京芸術劇場ボックスオフィス
https://www.geigeki.jp/ti/
→チケットぴあ
https://t.pia.jp/pia/search_all.do?kw=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E8%8A%B8%E8%A1%93%E5%8A%87%E5%A0%B4&page=1&searchMode=1&mode=3
→イープラス
https://eplus.jp/sf/cl/stage/geigeki/list
→ローソンチケット
https://l-tike.com/


【問合せ】
東京芸術劇場ボックスオフィス 0570-010-296 (休館日を除く10:00-19:00)



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【挾間美帆】(プロデュース・指揮)
2012年ジャズ作曲家としてデビュー後、数々のアーティストやTV番組等に作品を提供。自身のジャズ室内楽団m_unitの「ダンサー・イン・ノーホエア」は米グラミー賞にノミネート。2019年ニューズウィーク日本版「世界が尊敬する日本人100」に選ばれる。デンマークラジオ・ビッグバンド首席指揮者、メトロポール・オーケストラ(オランダ)の常任客演指揮者としても活躍中。



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【東京フィルハーモニー交響楽団】
1911年創立。日本のオーケストラとして最古の歴史をもち、メンバー約130名、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。名誉音楽監督チョン・ミョンフン、首席指揮者アンドレア・バッティストーニ、特別客演指揮者ミハイル・プレトニョフ。自主公演の他、新国立劇場他でのオペラ・バレエ演奏、NHK他における放送演奏など、高水準の演奏活動を展開。また、海外公演も積極的に行い、国内外から高い注目を集めている。
1989年からBunkamuraオーチャードホールとフランチャイズ契約を結んでいる。東京都文京区、千葉県千葉市、長野県軽井沢町、新潟県長岡市と事業提携を結び、各地域との教育的、創造的な文化交流を行っている。


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【BIGYUKI】
6歳からピアノをはじめ、バークリー音大在学中からセッション・プレイヤーとして活躍。ア・トライブ・コールド・クエストとJ.コールの全米チャート1位獲得アルバムに参加し、JAZZシーンの最重要人物であるロバート・グラスパーやカマシ・ワシントンらと共演。ソロ・アーティストとしても拠点であるNYで結成したバンドで日本や海外の多くのフェスに参加。2019年フジロックのレッドマーキー出演。2021年ユニバーサルからアルバム「Neon Chapter」リリース。2023年は日本全国ツアーを敢行し、5会場8公演を大成功に収めた。


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【Awich】
Awichは本名の漢字の直訳であるAsia Wish Childを略した造語。沖縄県生まれ。ヒップホップクルー、YENTOWN所属。2006年にEP「Inner Research」でデビュー。2022年にAlbum「Queendom」をリリース。同月に初の日本武道館公演を実現し大成功を収める。Appleアルバム部門総合1位を獲得したほか、数々のアワードを受賞。日本を代表する「ヒップホップ・クイーン」として国内外で活躍している。


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【Patrick Bartley】
アメリカ・フロリダ出身のグラミー賞ノミネート・サックスプレイヤー、作曲家。高校在学中にデイヴ・マシューズ・バンドに参加。マンハッタン音楽学校に学び、ウィントン・マルサリスやザ・チェインスモーカーズとも共演経験を持つ。ジャズを通してJ-POPの世界を探求するバンド「J-MUSIC Ensemble」を主宰。活動開始以来、大きな注目を集め世界中に多くのファンを持つ。

「Florencia Ruiz & 公開車庫 Japan Tour」 2023年7月27日(木)~8月30日(水):ライブ情報 / LIVE INFO



 

 
アルゼンチン、ブエノスアイレスからフロレンシア・ルイスが3年ぶりに来日。
ロックをベースにした新しいアルゼンチン音楽を摩訶不思議な感性で紡ぎ続けているフロレンシアと
神秘のDuo「公開車庫」との日本ツアー。

2020年1月、活動を開始するや否や、コロナ禍に突入。
それから3年間の沈黙を経て、満を持して「公開車庫」と共に日本ツアーを展開。
フロレンシアの澄み切った歌声と、多様なリズムと音を繰り出す「公開車庫」との独特の世界観。ぜひお見逃しなく!

 







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【Florencia Ruiz & 公開車庫 Japan Tour 2023】


2015年フジテレビ「心がポキッとね 」の挿入歌を作曲し自らの歌とギター演奏で話題になったアルゼンチン・ブエノスアイレスのシンガーソングライター、フロレンシア・ルイス。
渡辺香津美、山下洋輔、じゃがたら、s-kenとの活動をはじめ、自己の企画Dos Orientales、GAIA CUATRO等で活動の場を世界に広げているヤヒロトモヒロ。
黒猫チェルシーでデビュー後、頭脳警察、Jagatara2020など日本のルーツロック界で活躍する一方、NHK、Eテレ番組「シャキーン!」の「がっちゃんのドキドキ世界」に出演していた才能あふれる若きベーシスト宮田岳。

ロックをベースにした新しいアルゼンチン音楽を摩訶不思議な世界観で紡ぎ続けているフロレンシア・ルイスのバンドに、2020年1月ヤヒロトモヒロがベーシスト宮田岳を誘い活動を開始するや否やコロナ禍となる。
3年間の沈黙の末、2023年夏フロレンシアをブエノスアイレスから招き、「公開車庫」と共に日本ツアーを展開。誰の心にも息づく「悲しみ」やそこに共存する「希望」を歌う、澄み切ったフロレンシアの歌声と、神秘のDuo「公開車庫」の歌と演奏をお楽しみ下さい。



【開催期間】
2023年7月27日(木)~8月30日(水)


【出演】
フロレンシア・ルイス(vo,g)
ヤヒロトモヒロ(perc,vo,g)
宮田岳(b,g,vo)


7/27(木) 千葉・柏 Studio WUU
開場19:00 開演19:30 
予約 3800円 当日 4300円(共に +ドリンク代) 
予約 04-7164-9651
https://twitcasting.tv/studio_wuu/  


8/4(金) 広島・福山 JIGGER BAR明治館内 live venue 5¢
開場18:30 開演19:00
一般:予約・前売 ¥3500 当日 ¥4000(いずれも+1dr)
25歳以下・75歳以上、障がい者、Persona que habla o estudia español :
予約・前売¥2,000 当日¥2,500(いずれも+1dr)
(小学生以下:保護者同伴につきドリンク代のみ)
福山市元町12-4元町ビル4F 084-926-2123
予約・問:ジャズ大衆舎 070-5304-6588
mail:jazztaishusha@gmail.com


8/6(日) 岡山 喫茶さざなみハウス
開場 16:00 開演 16:30 
(13:30~15:30 長島愛生園歴史館と園内見学) 
料金 4000円(前売り限定50席)ドリンク代500円
チケット→https://florenciaruiz-sazanami.peatix.com/
予約・問 TEL 080-2923-0871(月・火休み、電話9時~15時) 
info@sazanami-house.info
〒701-4501 岡山県瀬戸内市邑久町虫明6539 
主催:一般社団法人ひばりエンタテイメント
https://sazanami-house.info/


8/8(火) 福岡 PEACE
開場 19:00 開演 19:30
前売 3500円 当日 4000円(1ドリンク別)
予約・問:love@peace-livehouse.com
TEL 092-741-5405
福岡市中央区荒戸1-9-22
http://peace-livehouse.com 


8/10(木) 鹿児島 Sitieraホール
開場 19:30 開演 20:00 
前売 3500円 当日 4000円(w/1 drink)
鹿児島市住吉町7-18
TEL 099-248-9144
https://www.facebook.com/SitieraHall 


8/12(土) 大分・佐伯 ル・パンダ・ハウス
開場18:00 開演18:30 
前売 3000円 当日 3500円 *小中学生無料
予約・問 090-4777-0359(金田)
佐伯市中村北町5-20


8/18(金) 和歌山 デサフィナード/Restaurant Desafinado
開場 18:00 開演 19:30 
前売 3500円 当日 4000円(要1drオーダー)
問合/ 和歌山音楽愛好会フォルテ TEL 073-422-4225
デサフィナード TEL 073-441-6166
和歌山市紀三井寺807-2 
http://www.desafinado.jp/  


8/20(日) 京都 (株)松本電機製作所 3Fホール
開場 15:00 開演 15:30
前売 3500円 当日 4000円
京都市南区東九条西河辺町6番地
TEL 075-681-4721
予約・問:EGS TEL 077-532-6165
https://www.matsumoto-electric.com/
https://egs.shiga.jp/


8/22(火) 愛知・名古屋 TOKUZO
開場 18:00 開演 19:00 
予約 3800円 当日 4300円
予約:ホームページから:https://www.tokuzo.com/
電話予約:052-733-3709
名古屋市千種区今池1-6-8ブルースタービル2F


8/23(水) 岐阜・美濃 DiAngelo/ディ・アンジェロ
開場18:30 開演 19:00
要予約 4000円 1ドリンク 簡易オードブル付
美濃市松森595 マツモリビル3F
予約・問:店主090-4115-4235
E-mail: pupupupumpkin@gmail.com 


8/30(水) 東京・秋葉原 Club Goodman 
【有観客&配信】
開場 18:30 開演 19:00
前売 3800円 当日 4300円(ドリンク別+¥600)
配信視聴 2,500円
千代田区神田佐久間河岸55 ASビルB1F
TEL:03-5846-9453  
MAIL: club@goodman2020.com
https://club.goodman2020.com


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昨年スタートしたJJazz.Net主催によるジャズフェス「富士五湖ジャズフェスティバル」が今年も開催!

今年は国内外からプロ・アマを問わず音楽演奏家が参加する、参加型・双方向の音楽フェスティバルとなり、期間中は楽しめる企画が盛りだくさんです。

9/9(土)はジャカルタとオンラインでライブを繋ぎ、世界を跨いだサンセットセッションを行います。

富士山をのぞむ山中湖周辺で開催されるフェスティバル。是非お立ち寄りください。

また「富士五湖ジャズフェスティバル2023」が終了した翌週、9/16(土)は「富士五湖ジャズフェスティバル2023」のPR&ファイナルイベントとして国際的に活躍する音楽家たちの演奏と食事、ワインを楽しんでいただく交流イベントを予定しています。



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【富士五湖ジャズフェスティバル2023】
富士五湖ジャズフェスティバルは、世界遺産である富士山を背景に、国内外からプロ・アマを問わず音楽演奏家が参加する、参加型・双方向の音楽フェスティバルです。
海外の拠点とも映像にて同時接続し、セッション演奏を通じてその模様を世界に向けて発信していきます。ジャズ、ボサノバ、ポップス、クラシック、民族音楽など、ジャンルの垣根を超えた音楽が集まる音楽フェスティバルです。


【開催期間】
2023年7/29(土)~9/10(日)


◆「ストリートライブフェスティバル(Selected Artists)」(毎日開催)
日程:2023年9/2(土)-10(日)
場所:「みなみ広場」「欅ひろば」


■2023年9月9日(土)16:30 Open(17:00 Strat/18:30 End)
サンセットプレミアム『山中湖の夕日』From JAKARTA & Mt.FUJI

料金:3000円(富士五湖コイン2枚付)
概要:富士山を背景に、音楽とワインとスイーツを楽しむ、オープンスタイルのクラブ&ライブイベント。JAKARTAの会場とオンラインでつなぎ、ライブ&セッションを開催。
豊かな自然の中でのライブ演奏と、時空を超えたジャカルタとつながる空間をお楽しみください
出演:クリヤマコト(piano)、三四朗(sax)、新岡誠(bass)、金井塚秀洋(drum)
ギャラクシービッグバンド from ジャカルタ(On line出演)
大道芸人:たらんかん
場所:「あずま屋」
〒401-0502
山梨県南都留郡山中湖村平野98-1
ゆいの広場ひらり「あずま屋」
問い合わせ先:0555-28-7577(ゆいの広場ひらり事務所)


■2023年9月10日(日)17:00Start(16:30 Open)
プレミアムサンセットライブファイナル

出演:三四朗(Sax)、石井康二(bass)、小畑和彦(gt)金井塚秀洋(drum)、須能愛(声楽)
料金:3000円(富士五湖コイン2枚付)
場所:山中湖ひらり「あずま屋」+「HAKONIWA」屋上


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◆その他主なプログラム
「ストリートピアノ&ストリートライブ」
・7/29(土)~9/10(日)
12:00~18:00
みなみ広場/「あずま屋」&ゆいの広場「欅ひろば」
期間中誰でも演奏できる環境を提供。


「CLUB YAMANAKAKO」 
18:00~22:30(L.O.22:00)
場所:「HAKONIWA」


*毎週金~日でキッチンカー出店(8/25-27除く)
*7/29と9/9-10は「蔵出しワインバー」。
*9/9-10は大道芸人が登場。


【出演】
三四朗(Sax) / クリヤマコト(Piano) / 須能愛(声楽家) / 中司 和芳(Bass) / 小畑和彦(Gt) / 飯田理乃(Vln) / 紫音(Sax) / 新岡誠(bass) / 金井塚秀洋(drum) / 石井康二(bass) / ギャラクシービッグバンド、


【場所】
山中湖周辺


【環境保全活動】
9/2~9/10の期間中、山中湖湖畔他周辺のゴミを持参(拾った場所と写真を提示)した方へ、富士五湖ジャズフェスティバル待ち受け画面データをもれなくプレゼント(予定)。
会場で配布されるエコゴミ袋に入れて、持参した方へはエココイン1枚(100円相当)をプレゼント(予定)。エココインは会場のキッチンカー等で利用が出来ます。


【クラウドファンディング】
コースごとに金額とリターンを設定しております。詳しくは詳細をご覧ください。
クラウドファンディング詳細はこちら


「富士五湖ジャズフェスティバル2023」詳細


■主催:株式会社ジェイジャズネット 
■企画制作:JJazz.Net/三四朗ミュージックフェローズ
■後援:山梨県・山中湖村・富士河口湖町 FM富士
■協力:一般社団法人山中湖エコミュージアム推進事業団/一般社団法人山中湖観光協会
    一般社団法人富士河口湖観光連盟/株式会社富士急バス/
■協賛:カシオ計算機株式会社/富士の源水株式会社/パブリックビューイング:日比谷OKUROJI


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◆富士五湖ジャズフェスティバル2023 サンセット・プレミアムパーティー
富士五湖ジャズフェスティバル2023のPR&ファイナルイベントとして開催。
富士山の夕日を鑑賞しながら、音楽と食事とワインをお楽しみください。


日程:9/16(土)16:30 Open~(17:00Start 19:30End)
会場:音楽と森の美術館「森のレストラン」
https://kawaguchikomusicforest.jp/restaurant/
主な出演者:西藤ヒロノブ(g)杉本智和(b)高橋直樹(d)三四朗(sax) ストリートライブ出演者
料金:3000円(富士五湖コイン2枚付)
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My First Jazz Vol.64-大江千里:My First Jazz

Title : 『Stone Flower』
Artist : Antonio Carlos Jobim

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僕の初めてのジャズアルバムはボサノバのアントニオ・カルロス・ジョビン『Stone Flower』です。

当時僕は15歳。大阪の南部にある実家から難波にあるヤマハの"なんばセンター"にシンガーソングライターの卵として色々習いに通ってました。帰り道にアメリカ村の三角公園の路地を少し入った2階に見つけたLP屋さんでこのアルバムを手に取りました。

錆色のアンバーがかったジャケットは、黒いスーツを着たオールバックの白人の男性が煙草を吹かしていて、実家の自分の部屋でプレイヤーに針を落として聴いた時、衝撃を受けました。
淡々とした声。ノンビブラート。ナチュラルなのになんだコレ、"この響き!" "このコード!" "転調もどうやらいっぱい行われているぞ!" そんな驚きの連続。

それから後に彼の「イパネマの娘」や「wave」といった名曲を知ることになるわけですが、このLP屋さんで買ってきたマイルス・デイヴィスやビル・エヴァンス、ウイントン・ケリー、セロニアス・モンク、そんな色んなレコードをプレイヤーに針を落としては「なんだこれは!」針を落としては「なんだこれは!」それを繰り返していたのを憶えています。

このジョビンの『Stone Flower』は、後から知ったのですが、アメリカのミュージシャン達と制作しているんですよね。ロン・カーターやジョー・ファレル、ヒューバート・ロウズ、そしてブラジルの仲間、アイアート・モレイラなんかも参加しているすごい作品。

そういう意味ではアメリカというフィルターを通したアルバムで、本来のアントニオの世界観とは少し違うんだけれど、ちゃんと彼自身の色濃い個性も携えてる不思議な調和のとれた作品。当時は非常に大人っぽい印象を持ちました。

このアルバムを聴きながら、遠い街の白壁のペンキが、風が吹いてポロポロと落ちるような、そういう光景を想像していました。そして会えない人に想いを募らせるような、そんな気持ちを膨らませていました。

僕は今も彼の背中を追って、曲を作る時にはメロディーと歌詞。目に映るそういう景色。 そこにいる人の何か。そんなイメージを言葉で書き落としながら曲を書く癖が今も続いています。


大江千里






My First Jazz

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Title : 『Stone Flower』
Artist : Antonio Carlos Jobim
LABEL : CTI Records
発売年 : 1970年



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01.Tereza Meu Amor
02.Chovendo Na Roseira
03.Garoto
04.Aquarela Do Brasil
05.Quebra-Pedra (Stone Flower)
06.Olha Maria
07.Andorinha
08.Entre A Cruz E A Caldeirinha
09.Sabia







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大江千里デビュー40周年記念アルバムがリリース!

POP時代の名曲のJAZZリメイクと新曲で構成した
大江千里デビュー40周年記念アルバム『Class of '88』がリリース。
1983年5月21日にEPIC・ソニーよりシングル「ワラビーぬぎすてて」、アルバム『WAKU WAKU』でデビューしてから今年5月に40周年を迎える記念アルバムとして、POPS時代の名曲のセルフカバーと新曲で構成された"NEW SENRI JAZZ"アルバム。
Matt Clohesy (b)、Ross Pederson (ds)を迎えて、ブルックリンのThe Bunker Studioでレコーディングが行われた。





40th Anniversary Celebration
『大江千里 Premium Piano Concert "Door Number YOU"』



【8/29(火) 北海道・札幌】
時間︓開場 / 18:30 開演 / 19:00
会場︓ペニーレーン 24
〒063-0804 北海道札幌市西区二十四軒4条5丁目5-21 Tel 011-644-1911
主催︓WESS


【9/1(金) 東京】
時間︓[1st Stage] 開場 / 15:00 開演 / 15:30 [2nd Stage]開場 / 18:30 開演/19:00
会場︓紀尾井ホール
〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町 6-5
主催︓RENAISSANCE CLASSICS
協力︓ディスクガレージ


【9/2(土) 兵庫・西宮】
時間︓開場 / 13:15 開演 / 14:00
会場︓兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール(西宮公演)
〒663-8204 兵庫県西宮市高松町 2-22
主催︓RENAISSANCE CLASSICS
協力︓夢番地


【9/3(日) 広島】
時間︓開場 / 17:30 開演 / 18:00
会場︓Blue Live 広島
〒734-0011 広島県広島市南区宇品海岸 3 丁目 12-69 Tel.082-250-5522


【9/5(火) 福岡】
時間︓開場 / 18:00 開演 / 18:30
会場︓電気ビルみらいホール
〒810-0004 福岡県福岡市中央区渡辺通2丁目1−82
主催︓BEA


追加公演 【9/6(水) 東京】
時間︓開場 / 18:30 開演/19:00
会場︓紀尾井ホール
〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町 6-5
主催︓RENAISSANCE CLASSICS
協力︓ディスクガレージ





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大江千里
1960 年生まれ。1983 年にシンガーソングライターとしてデビュー。
「十人十色」「格好悪いふられ方」「Rain」「ありがとう」などヒット曲が数々。
アルバム「APOLLO」でオリコン1位。渡辺美里「10 Years」 「すき」、松田聖子「Pearl-White Eve」、光 GENJI「太陽がいっ
ぱい」などの提供曲でも知られる。
2008 年ジャズピアニストを目指し渡米、NY の THE NEW SCHOOL FOR JAZZ AND CONTEMPORARY MUSIC に
入学。2012 年、大学卒業と同時に自身のレーベル「PND Records」を設立。
同年 1st アルバム「Boys Mature Slow」でジャズピアニストとしてデビュー。
2015 年、渡米からジャズ留学、大学卒業までを記した著書「9 番目の音を探して」(KADOKAWA)を発表。
2016 年夏、初のジャズヴォーカルアルバム『answer july』を発売。アトランタジャズフェステイバル、デトロイトジャズフェステイバル、
アルバニアジャズフェスティバルなどにソロピアニストとして参加。
2018 年には、デビュー35 周年記念として『Boys & Girls』を発売。
2019 年に「Hmmm」を Ari Hoenig[アリ・ホニック](Dr) Matt Clohesy[マット・クローへジー](B)とのトリオで制作。
このアルバムが全米ジャズラジオ局のオンエアチャートを示す「JAZZ WEEK」で 39 位(2020 年 3 月 9 日付)を記録。
2022 年 6 月、全米1の音楽フェステイバル「Summerfest2022」にトリオで参加。
2022 年 11 月、初のレシピ本「ブルックリンでソロめし︕」(KADOKAWA)を発売。
朝日新聞、ニューズウィーク日本版にてコラム連載中。NY ブルックリン在住。
2023 年 5 月 24 日に 40 周年記念アルバム『class of ʻ88』発売。
8 月 29 日からニューアルバムを引っ提げてのジャパン・ツアー40th Anniversary Celebration『大江千里 Premium Piano Concert "Door Number YOU"』を行う 







Latest Album

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Title ︓『Class of '88』
Artist : 大江千里
LABEL : ソニー・ミュージックレーベルズ
NO : MHCL-3035
RELEASE : 2023.5.24



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01.APOLLO (Apollo)
02.竹林をぬけて (Bamboo Bamboo)
03.ポエティック・ジャスティス (Poetic Justice)
04.きみと生きたい (I Wanna Live with You)
05.GLORY DAYS (My Glory Days)
06.ラウロ・ジ・フレイタス (Lauro De Freitas)
07.STELLA'S COUGH (Stella's Cough)
08.CLASS NOTES (Class Notes) *新曲
09.コスモポリタン (Cosmopolitan)
10.魚になりたい (Time-bouncing Fish)
11.AVEC (Avec)
【日本盤 BONUS TRACK】
12.香港ぶるうす (Hong Kong Blues)






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【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
JJazz.Netとの連動によるオリジナルコンテンツ。
ジャズ・ミュージシャン本人の音声コメントをお届けしています。
KKBOX Podcast


KKBOX
500以上のメジャー・ローカル音楽レーベル様や権利者様と提携し、9,000万曲の楽曲を配信。
なかでも世界最大数を誇るC-POPを取り揃えているアジア大手の音楽聴き放題サービス。
2022年より日本でも音声コンテンツ/ポッドキャストの提供がスタート!


曽根麻央 Monthly Disc Review2023.7_Willie Colón & Rubén Blades : Siembra:Monthly Disc Review

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こんにちは、曽根麻央です。
この一年、恵比寿に新しくできたBlue Note Placeで週末のラテン・ジャズの枠を持たせてもらっています。それもあり自分の音楽ルーツの一つであるラテンの音楽を日本でも演奏する機会が増えてとても充実した日々が続いています。

日本では南アメリカの音楽を総合して「ラテン」と一口に呼びますがラテンの中にも色々あり、1日でそのカテゴリーを網羅するのは不可能でしょう。ジャズの中にもニューオリンズがあり、スウィングがあり、ビバップがあり、ハードバップがあり、モードジャズがあり...また地域ごとにもニューヨークのコミュニティー、デトロイトのコミュニティー、DCのコミュニティーと特色が違いますよね。というようにラテン音楽にもたくさんの種類があり、また国ごとにリズムが違ったりします。今日はそんな中でもサルサの名盤を紹介したいなと思います。夏に聞くのにぴったりの作品ではないかと思います。

その前に一つお知らせがあります。
先月もお知らせしましたが、City Popの名曲12選をジャズ&ラテン・カバーした『City Pop Rendez-Vous』が僕が立ち上げた新レーベルclaudiaより発売されました。ぜひお手にとって聴いてみてください。
JJazz.Netの番組「PICK UP」でも紹介されています!


Airi - City Pop Rendez-Vous500.jpg


【CD販売/配信リンク】
https://ultravybe.lnk.to/citypoprendez-vous


JJazz.Net「PICK UP - JULY」
放送期間:2023.7/5(水)-8/2(水)17:00まで

https://www.jjazz.net/programs/pick-up/


サルサは70年代にラテン音楽がニューヨークを中心としたアメリカで、よりポピュラー音楽へと変貌を遂げた時の名称です。当時ニューヨークに住んでいたキューバやプエルトリコ出身のミュージシャンによって、キューバのSon montunoのやmambo、プエルトリコのPlenaやBombaと言ったリズムが元にして出来上がった総合文化音楽とでも言えるものです。

もちろん1940~50年代にDizzy GillepieやChan Pozo、Mongo Santamaría、Tito Puente、そしてCachaoといったアーティストの作り上げたラテンジャズの影響も濃くあり、ジャズ、ファンク、R&B、そしてラテン特有の土着的なメロディーやリズムが複合して完成したジャンルと言えるでしょう。


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Title : 『Siembra』
Artist : Willie Colón & Rubén Blades

今日紹介するのはWillie Colón & Rubén Bladesというサルサを代表するアーティストの2人名義のアルバム『Siembra』(1978)です。サルサを代表するアルバムにも関わらず、一時期はアメリカで入手が困難だったアルバムなのですが、近年ではサブスクも解禁されました。

Willie Colónはトロンボーン奏者、アルバム・プロデューサー、アレンジャーで、Rubén Bladesがリード・シンガー兼ソングライターです。Rubén Bladesは「プレデター2」に出演するなど俳優としての活躍もあるので、そちらのイメージが強い方もいるかもしれません。

このアルバムはホーンセクションが基本的に4つのトロンボーンのみで構成されていて、通常トランペットとトロンボーンの混合セクションで演奏されるサルサにしては珍しいアルバムです。

僕がこのアルバムに出会ったのはパナマの旧市街のカフェで偶然流れていて、友達にこれは何?と聞いたら「Rubenだよ、生まれた家はそこっ!」と指をさして教えてくれました。そのおかげで僕の中で強烈にインパクトに残っているアルバムです。


【サルサを代表するアーティストの2人名義のアルバム】




01. Plastico

ファンキーなディスコ・グルーヴで始まったかと思えば急展開してそのままラテンのトゥンバオへと流れていくインパクトの強い曲です。


02. Buscando Guayab

シンプルに土着的なSonのリズムの流れを感じることのできる曲。2-3クラーべで始まりますが、Coroというコーラスが加わるパートは3-2になるラテンの基本でもあるクラーベを感じるのにものすごく適切な曲です。またトロンボーンのユニゾンやティンバレスソロが展開されるマンボ・セクションでは2-3に戻ります。


03. Pedro Navaja

トゥンバオのコンガ・パターンとベースラインの上で展開される曲です。


04. Maria Lionza

ボレロのようなバラードのリズムですが、様々なエレメントが混ざり合っているグルーヴから始まり徐々にmamboのリズムが混ざり強くなり軽快な曲へ変化していきます。


05. Ojosr

ここまでの曲に比べるとかなり、いわゆる一般的なサルサの曲になります。クラーベはルンバ3-2です。


06. Dime


07. Siembra
タイトルソングであり、サルサの代表曲の一つです。ラテン音楽の肝はもちろんリズムでパーカッションであり、ピアノであるんですが、音楽全体を引っ張っていく役目を持っているのがベースです。名手Salvador Cuevasのリズミカルなプレイに耳を傾けても楽しいトラックだと思います。


それではまた次回のレビューで!


文:曽根麻央 Mao Soné




Recommend Disc

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Title : 『Siembra』
Artist : Willie Colón & Rubén Blades
LABEL : Fania Records
発売年 : 1978年

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【SONG LIST】

01.Plástico
02.Buscando Guayaba
03.Pedro Navaja
04.María Lionza
05.Ojos
06.Dime
07.Siembra




【曽根麻央LIVE INFO】


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「Monthly Disc Review」アーカイブ曽根麻央
2020.04『Motherland / Danilo Perez』2020.05『Color Of Soil /タイガー大越』2020.06『Passages / Tom Harrell 』2020.07『Inventions And Dimensions / Herbie Hancock』2020.08『Birth Of The Cool / Miles Davis』2020.09『Chet Baker Sings / Chet Baker』2020.10『SFJAZZ Collective2 / SFJAZZ Collective』2020.11『Money Jungle: Provocative In Blue / Terri Lyne Carrington』2020.12『Three Suites / Duke Ellington』2021.01『Into The Blue / Nicholas Payton』2021.02『Ben And "Sweets" / Ben Webster & "Sweets" Edison』2021.03『Relaxin' With The MilesDavis Quintet / The Miles Davis Quintet 』2021.04『Something More / Buster Williams』2021.05『Booker Little / Booker Little』2021.06『Charms Of The Night Sky / Dave Douglas』2021.07『Play The Blues / Ray Bryant Trio』2021.08『The Sidewinder / Lee Morgan』2021.09『Esta Plena / Miguel Zenón』2021.10『Hub-Tones / Freddie Hubbard』2021.11『Concert By The Sea / Erroll Garner』2021.12『D・N・A Live In Tokyo / 日野皓正』2022.1『The Tony Bennett Bill Evans Album / Tony Bennett / Bill Evans』2022.2『Quiet Kenny / Kenny Dorham』2022.3『Take Five / Dave Brubeck』・2022.4『Old And New Dreams / Old And New Dreams』2022.5『Ella Fitzgerald And Louis Armstrong / Ella And Louis』2022.6『Live from Miami / Nu Deco Ensemble & Aaron Parks』2022.7『Oscar Peterson Trio + One / Oscar Peterson Trio Clark Terry』2022.8『Ugetsu/ Art Blakey & The Jazz Messengers』2022.9『Sun Goddess / Ramsey Lewis』2022.10『Emergence / Roy Hargrove Big Band』2022.11『Speak No Evil / Wayne Shorter』2022.12『The Revival / Cory Henry』2023.1『Complete Communion / Don Cherry』2023.2『Your Mother Should Know: Brad Mehldau Plays The Beatles / Brad Mehldau』2023.3『Without a Net / Wayne Shorter』2023.4『LADY IN LOVE / 中本マリ』2023.5『Songs Of New York / Mel Torme』2023.6『Covers / James Blake』



Reviewer information

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曽根麻央 Mao Soné

曽根麻央は2018年にジャズの二刀流として、 2枚組CD『Infinite Creature』でメジャー・デビュー果たしたトランペッター、ピアニスト、作曲家。

 幼少期よりピアノを、8歳でトランペットを始める。9歳で流山市周辺での音楽活動をスタートさせる。18歳で猪俣猛グループに参加し、同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士課程の第1期生として首席(summa cum laude)で卒業。在学中にはタイガー大越、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルック等に師事。グラミー賞受賞ピアニスト、ダニーロ・ペレスの設立した教育機関、グローバル・ジャズ・インスティチュートにも在籍し、ダニーロ・ペレス、ジョー・ロバーノ、ジョン・パティトゥッチ、テリ・リン・キャリントン等に師事、また共演。
 これまでにニューポート、モントレー、モントリオール、トロント、ドミニカ等の国際的なジャズ・フェスティバルに出演。
2017年には自己のバンドでニューヨークのブルーノートやワシントンDCのブルース・アレイ等に出演。2018年メジャー・デビュー。2019年には故・児山紀芳の代役でNHK-FM「ジャズ・トゥナイト」の司会を担当。また2020年公開のKevin Hæfelin監督のショート・フィルム「トランペット」の主演・音楽を務めるなど、演奏を超えて様々な活動の場を得ている。

 曽根は国際的に権威ある機関より名誉ある賞を数々受賞している。
2014年度フィラデルフィア『国際トランペット協会(ITG)ジャズ・コンペティション』で優勝。
同年『国際セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション』にて13人のファイナリストに世界中の応募者の中から選出。
2015年に地元・流山市より『ふるさとづくり功労賞』受賞。
2016年アムステルダム『"Keep An Eye" 国際ジャズアワード』にて優勝。

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