feed markRSS
JJazz.Net Blog Title

2015年9月アーカイブ

世界三大ピアノメーカーのひとつであるC.ベヒシュタインとカシオがコラボレーションした
電子ピアノ「CELVIANO Grand Hybrid」3モデルが9月18日より順次発売。

アコースティックとデジタルが調和した電子ピアノが決して目新しくはない昨今、
敢えてリリースするというところに自信とこだわりを感じます。

このコラボレーションのニュースはもちろん、お値段にも反応されるかたはきっと多いハズ。
気になる人は是非音をチェックしてみて下さい。


casiograndhybrid600.jpg


これまで誰も体験したことのない、ピアノの新たな世界を創造したい。電子楽器の可能性を追求し続けて35年、カシオの情熱はいま、CELVIANO Grand Hybridとして結実しました。普遍の音楽表現の道具としてあり続けてきたピアノ─ 1700年代までさかのぼるその永い歴史を丹念にひもとき、ピアノづくりの伝統を研究・分析。そこにカシオの革新的な技術をそそぎこむことで、ベルリン、ハンブルク、ウィーンで生まれた、時代を超えて愛される「3つのピアノ」の魅力を1台に集約。その魅力を思いのままに奏でる歓びを実現する、こだわりの「音」と「タッチ」に辿り着いたのです。それは伝統と革新の融合がもたらした、ピアノの新たなる系譜。 触れて、感じて、堪能してください。




【CASIO CELVIANO Grand Hybrid ムービー】





CELVIANO Grand Hybridオフィシャルサイト



【わたしとOMA SOUND】Vol.6 纐纈雅代:わたしとOMA SOUND

【わたしとOMA SOUND】Vol.6
纐纈雅代(sax)


日本のジャズレジェンド、オマさんこと鈴木勲さんが才能ある若手を発掘、輩出してきた異色のバンド、"OMA SOUND"。ゆかりあるメンバーに「わたしとOMA SOUND」というテーマでコメントを寄せていただきました。


OMASOUND_纐纈雅代.jpg


「オマサウンドでの3年間は、骨となり血となり肉となって、今の自分がいると思います。さかのぼると、2008年にSONY MUSICから発売された、鈴木勲「SOLITUDE feat,纐纈雅代」が、わたしのデビューであり、この世界への扉でもありました。オマサンが、無名かつ芸歴間もない私に、期待してくださったことは、今でも感謝してます。

これから一生をかけて、自分がどこまで羽ばたけるか~?どんな境地に到達することができるのか~?オマサンがよく話してくださったように、「誰も登ったことのない山、自分だけの山、誰もあとから登ってこられない山」の頂点を目指して、日々向上することで、オマサンに恩返ししたいと思っています。

オマサンが生きているこの時代に生まれて、一緒に演奏できること、感謝しています。今なお進化し続けるオマさんのこと心から尊敬していますし、愛しています!」

纐纈雅代


JJazz.NetのSHOPページでは特別番組「鈴木勲 OMA SOUND を語る」の貴重なインタビューをパッケージし、販売しています。番組では紹介できなかったエピソードが収録されている他、OMA SOUND年表もセットになっています。

JJazz.Net SHOP


【わたしとOMA SOUND】アーカイブ
vol.1 織原良次 ・vol.2 小沼ようすけ ・vol.3 斉藤良 ・vol.4 力武誠 ・vol.5 石崎忍


 
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


【纐纈雅代】(sax)
1977年9月19日生まれ 岐阜県出身。1歳より2人の姉の影響でピアノを弾き始める。高校時代にソプラノサックス、アルトサックスを手にする。2008年9月SONY MUSICより『鈴木勲 SOLITUDE FEAT.纐纈雅代』でデビュー。そのオリジナリティーは唯一無二としょうされる。3年間の鈴木勲『oma sound』で活動後、2011年に自身のオリジナル曲によるリーダーバンド『Band of Eden』結成。新宿PIT INNをホームグラウンドに活動中。2015年suisui record発足。同年8月8日、1stアルバム『Band of Eden』をRelease。秘宝感、渋さ知らズオーケストラ、板橋文夫オーケストラ、他、様々なバンドやセッションで活動中。秋葉原 HOT MUSIC SCHOOLにてサックス科の講師を務める。


【今後の予定】
2015年9月19日(土)
JAZZ ART せんがわ2015

【Band of Eden 1st ALBUM発売記念、秋の東海ツアー】
2015年9月23日(水)BIRD&DIZ
2015年9月24日(木)JAZZ IN LOVELY
2015年9月25日(金)JAZZ CLUB INTELSAT
2015年9月26日(土)JAZZ ROOM KEYBOAD

2015年9月27日(日)
かんな秋のアート祭り
藤﨑摠兵衛商店敷地内特設会場
纐纈雅代(A.SAX) 伊藤啓太(BASS) 外山明(DRUMS)

2015年9月29日(火)桜木町 DOLPHY
板橋文夫 FIT!+3

2015年9月30日(水)江古田 BUDDY
板橋文夫オーケストラ

2015年10月1日(木)新宿 PIT INN
渋さ知らズオーケストラ

LIVE情報


纐纈雅代 Official Site
http://masayokoketsu.com/

【わたしとOMA SOUND】Vol.5 石崎忍:わたしとOMA SOUND

【わたしとOMA SOUND】Vol.5
石崎忍(as)


日本のジャズレジェンド、オマさんこと鈴木勲さんが才能ある若手を発掘、輩出してきた異色のバンド、"OMA SOUND"。ゆかりあるメンバーに「わたしとOMA SOUND」というテーマでコメントを寄せていただきました。


OMASOUND_石崎忍.jpg


「鈴木勲という日本のジャズ界に関わらず、世界のジャズシーンにとって大切な存在と関われた事は、私にとっても本当に大切な経験となっています。

2008年のマレーシアでのミリジャズフェスティバル、2009年のインドネシアでのジャワジャズフェスティバル、そしてまたその時期には国内でも様々な形で私自身はOMA SOUNDに参加させてもらいました。

私は、OMA SOUNDというバンドはOMA SOUNDというバンドの存在それ自体が、鈴木勲という芸術家の巨大な一作品の様に思っています。
このOMA SOUNDという巨大な作品の中で、またこの作品自体の創作過程を通じて、オマさん独特の感性とユーモア、厳しさ、そして何よりも深い愛情を持って教えていただいた様々な事が私にとって本当に大切な一生の宝となっています。

オマさん、ありがとうございます。今後とも何卒よろしくお願いします。


追伸: オマさん、また一緒に飛行機に乗ってでどこか演奏旅行に行きたいですね。
僕は相変わらず離陸3分ぐらいで熟睡してしまいますので、機内で眠れないオマさんとフライト中はあまりお話出来ませんが、もしそれでも差し支えがなければ是非(笑) 」

石崎忍


JJazz.NetのSHOPページでは特別番組「鈴木勲 OMA SOUND を語る」の貴重なインタビューをパッケージし、販売しています。番組では紹介できなかったエピソードが収録されている他、OMA SOUND年表もセットになっています。

JJazz.Net SHOP


【わたしとOMA SOUND】アーカイブ
vol.1織原良次 ・vol.2小沼ようすけ ・vol.3斉藤良 ・vol.4力武誠


 
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


【石崎忍】(as)
渡辺貞夫に憧れ、アルトサックスを始める。早稲田高校に入学し、現在活躍中のジャズ演奏家 西尾健一、塩田哲嗣、井川晃、井上功一等と出会い、浅草ジャズコンテストで金賞を受賞。1992年、早稲田高校卒業後バークリー音楽院に入学。1997年帰国後、大野雄二の"ルパン三世"のアルバムレコーディング、世良譲のアルバム、コンサートに出演。1999年より、BIG APPLE in NONOICHIに参加。井上智、バリー・ハリス、秋吉敏子、ジョン・ファデス、ジェームス・ムーディー、ジュニア・マンス、ロン・カーター等と共演。鈴木勲、渋谷毅、古澤良治郎 等との活動の他、自身のユニットや同世代のakiko、TOKU、SOIL&"PIMP"SESSIONSとの交流も持つ。現在はニューヨークで活動中。

石崎忍 facebook

Monthly Disc Review2015.0915:Monthly Disc Review

mdr1.jpg


Title : 『Melting Point』
Artist : The NYC Improv Project



melting point500.jpg




今回はこの連載が始まって初めてのコンピレーション・アルバム。
Melting Point -The NYC Improv Project-と銘打ったこのアルバムは総勢17人ものアーティストが集った"完全即興録音"となっている。アーティストがいくつかの組み合わせで行った録音を一つのアルバムに収めたもので、ヒリヒリとしたライブ感が楽しめる作品だ。


マーク・ジュリアナ(ds)、マウリス・ブラウン(tp)、ジャリール・ショウ(as)、ニア・フェルダー(gt)など最近名前をよく聞くようなアメリカのジャズシーンで最も勢いのあるメンバー達が集ったこのセッションには、スキャットソロが光るベースとボーカルのデュオから、人力のヒップホップ・ビートにラップが乗った曲、ハードバップ、アフロキューバンからファンクまで幅広い音楽がつめ込まれている。曲順もそれらがランダムに配置されており一見まとまりが無さそうにみえるが、様々な要素が混ざり合い混沌とした現在のジャズシーンのリアルを切り取ったような不思議なまとまりがあり、僕は『真夏の夜のジャズ』を思い出した。フォーマットは様々だが皆同じ時代の、同じ感覚の元で演奏されている。


そしてギタリストのダイスケ・アベ、Sly 5th Ave『AKUMA』やSnarky Puppyのアルバムにも参加するケイタ・オガワ(perc)、タク・イワサキ(voice)、プレイヤーとしてだけでなくプロデューサーからレコーディングまでを手がけるノリ・ナラオカ(b)といった日本人の名前が混ざっていることに気づく。


先日リリースされたファビアン・アルマザン、ギラッド・ヘクセルマン等が参加したニューヨークで活躍するサックス奏者カズキ・ヤマナカの自主制作盤『Songs Unconscious-minded』もダイスケ・アベが参加しノリ・ナラオカのプロデュースだった。このアルバムをリリースした大阪の新興レーベルMFA Recordsの登場をはじめ、日本のジャズ/日本人のジャズを取り巻く環境も日々面白くなってきていて目が離せない。


文:花木洸 HANAKI hikaru





【The NYC Improv Project"Melting Point" | Inpartmaint Inc】
http://www.inpartmaint.com/site/13612/





Recommend Disc

melting point200.jpg

Title : 『Melting Point』
Artist : The NYC Improv Project
LABEL : MFA RECORDS
NO : MFAR-1001
RELEASE : 2015.7.23

アマゾン詳細ページへ


【MEMBER】
Jazzmeia Horn(vo)(M1,6)
Maurice Brown(tp)(M3,5)
Mark Guiliana(dr) (M3,5)
Nir Felder(gt) (M3,5)
Daisuke Abe(gt) (M3,5)
Jaleel Shaw(alto.sax)(M4,7)
Ben Paterson(p/org) (M4,7)
Jamison Ross(dr) (M4,7)
Keita Ogawa(perc)(M6,7
Chaance Barnes(vo)(M8)
Victor Gould(rhodes) (M8)
Jonathan Greenstein(tenor.sax) (M8)
Darrian Douglas(dr) (M8)
Tak Iwasaki(voice)(M9)
Sullivan Fortner(p/rhodes) (M9,10)
Joe Dyson(dr) (M9,10)
Nori Naraoka(b)(M1,3,4,5,6,8,9,10)

【SONG LIST】
1. West 4 City Blues
2. Trumpet Intro
3. Free Style No.3
4. On Christopher St.
5. Melting Point
6. Oiseau de Proie ~Bird of Prey~
7. Asked For a Groove
8. Don't Mind
9. Through Brooklyn Bridge
10. 2:31 am


この連載の筆者、花木洸が先日発売になりました『Jazz The New Chapter 3』で編集・選盤・レビュー記事などを担当。ブラック・ミュージックの最先端からUKジャズ、ネクスト・ジャズ・ファンク、ラージアンサンブル等ここにしかない記事・インタビューが盛り沢山となっています。


Jazz The New Chapter 3_R.jpg

■タイトル:『Jazz The New Chapter 3』
■監修:柳樂光隆
■発売日:2015年9月10日
■出版社: シンコーミュージック

アマゾン詳細ページへ


今日においてはジャズこそが時代を牽引し、ディアンジェロやフライング・ロータスなど海外の最先端アーティストから、ceroなど日本のポップ・シーンにも大きな影響を与えている。この状況を予言し、新時代の到来を告げた「Jazz The New Chapter(ジャズ・ザ・ニュー・チャプター)」の第3弾がいよいよ登場。2014年の刊行時より刷数を重ね、SNS上でも未だ話題沸騰中の第1弾・第2弾に続き、2015年9月末に〈Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN〉が開催されるなど、かつてない活況を迎えているジャズの次なる未来は、ニューチャプターが切り拓く!


□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


「Monthly Disc Review」アーカイブ花木 洸

2015.04 ・2015.05 ・2015.06 ・2015.07 ・2015.08




Reviewer information

hikaru500.jpg

花木 洸 HANAKI hikaru

東京都出身。音楽愛好家。
幼少期にフリージャズと即興音楽を聴いて育ち、暗中模索の思春期を経てジャズへ。
2014年より柳樂光隆監修『Jazz the New Chapter』シリーズ(シンコーミュージック)
及び関西ジャズ情報誌『WAY OUT WEST』に微力ながら協力。
音楽性迷子による迷子の為の音楽ブログ"maigo-music"管理人です。

花木 洸 Twitter
maigo-music

Jazz The New Chapter 3 がいよいよ発売!:ニュース / NEWS

音楽評論家の柳樂光隆さん監修による新世代ジャズガイドブック
『Jazz The New Chapter 3』がリリースされました。

Jazz The New Chapter 3_R.jpg


昨年の第1弾・第2弾も未だ話題沸騰の中、早くも第3弾が登場!
刻々と変化し、進化していく新世代のミュージックシーン。
その流れをジャズを軸にしっかりと捉えた意欲作。


今回も興味をそそられる内容がずらり。


特別企画として「冨田ラボ × 原雅明 × 柳樂光隆(本書監修)」ポップス界の名匠と語った、今日のジャズを知るための誌上鼎談。そして、2015年を象徴する一枚、ケンドリック・ラマー「To Pimp A Butterfly」のプロデューサー、テラス・マーティンへの独自取材。ロバート・グラスパーがケンドリック・ラマーの作品について語るインタビューもあり。さらに、今回の「Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN」での来日で一気に注目あつめるであろうスナーキー・パピーとハイエイタス・カイヨーテ。彼らを中心とした新たなムーヴメントを『Next Jazz Funk』として紹介。ほかにも、クラブ・カルチャーとの接点や独自発展するUKジャズ、ラテン・ジャズからクラシック音楽とのクロスオーヴァーまで今後の注目すべきシーンの作品を取り上げているほか、2015年現在の重要作を約200枚をガイド。


シリーズ最新刊、要チェックなガイド本です。


■タイトル:『Jazz The New Chapter 3』
■監修:柳樂光隆
■出版社:シンコーミュージック・エンタテイメント
■発売日:2015年9月10日
■判型:B5 判
■頁数:160 頁(本文のみ)

アマゾン詳細ページへ

ANTONIO LOUREIRO Japan Tour 2015:ライブ情報 / LIVE INFO

【ANTONIO LOUREIRO Japan Tour 2015】

ブラジル最注目のシンガーソングライター、アントニオ・ロウレイロの2年ぶりとなる来日ツアーが決定。野生とインテリジェンス、<ソング>と<インストゥルメンタル>が不可思議に同居した、21世紀のミナス・サウンド。前回の来日では、東京公演の素晴らしい演奏が録音されそのままライブ盤になりました。今回の東京公演でも、芳垣安洋 (dr)、鈴木正人 (b)、藤本一馬 (g)という、とても楽しみな組み合わせが実現します。もちろん各地で開催される公演も必見です。この機会に是非チェックしてお近くの会場へ足を運んで下さい。

AL2015_JoseDeHolanda-8374Red_430_R.jpg

-------------------------------------------------------------------

【公演日程】

9/19(土) 姫路 HUMMOCK Cafe
19:00開場 / 20:00開演
4,000円/当日4,500円(全席自由 /共に1ドリンク付)

出演:
Antonio Loureiro (piano, vocal)

メール予約:
ticket.info.hummock@gmail.com(24hs受付)

会場・お問い合わせ:
HUMMOCK Cafe
兵庫県姫路市的形町的形 磯1864
TEL 079-254-1400(定休日・臨時休業日を除く12:00~22:00)

※8/1より予約開始
※ご予約時に①公演名②お名前③人数④ご連絡先電話番号の4点をお伝えくださいませ。
(未就学児童の入場は事前にご相談下さいませ)
※メール予約の方は送信後24時間以内に返信いたします。
※本公演ではライヴ当日ご来店の順番に好きな席をお選びいただけます。
※当日受付での会計となります。

-------------------------------------------------------------------
9/20(日) 京都 梅小路公園
~フェスティバル<京都音楽博覧会2015>
10:30開場 12:00開演予定
前売8,888円 当日券9,999円(税込/全自由)

出演:
Antonio Loureiro (piano, vocal)

会場:
梅小路公園
京都府京都市下京区観喜寺町56−3
京都駅(JR東海道本線<京都駅>、地下鉄烏丸線、近鉄京都線)から西に徒歩約15分。

予約・フェスティバル詳細:
京都音楽博覧会公式ホームページ http://kyotoonpaku.net/

※チケット一般発売:7月25日(土)より

-------------------------------------------------------------------
9/21(月・祝) 岡山 蔭凉寺
開場 19:00 / 開演 20:00
予約4,000円 当日4,500円(全席自由)

出演:
Antonio Loureiro (piano, vocal)

会場:
蔭凉寺(いんりょうじ)
岡山市北区中央町10-28
※会場への直接のお問い合せはご遠慮下さい。

メール予約・問い合わせ:
moderado music moderadomusic@gmail.com
※8/1より予約開始
※公演名・お名前・人数・連絡先をご明記のうえお申し込み下さい

チケット取扱店:
グリーンハウス倉敷店、グリーンハウス岡山店、レコード屋、城下公会堂、Deco's Kitchen、Dindi、shuri

-------------------------------------------------------------------
9/22(火・祝) 熊本 時計の大橋 新館ラウンジ
開場 18:00 / 開演 19:00
予約5,500円 当日6,000円 (1ドリンク付き/未就学児入場不可)

出演:
Antonio Loureiro (piano, vocal)

会場:
時計の大橋 新館ラウンジ
熊本市中央区上通 9-5 時計の大橋 新館 3F

問い合わせ・WEB予約:
LONGSIXBRIDGE
http://www.longsixbridge.com/
096-342-4976
※チケット販売/予約開始日:7月24日(金)

チケット取扱店:
時計の大橋、TSUTAYA書店熊本三年坂チケットカウンター 他

-------------------------------------------------------------------
9/27(日) 名古屋ブルーノート
1stステージ:開場 5:30p.m. 開演 6:30p.m.
2ndステージ:開場 8:30p.m. 開演 9:15p.m.
一般:6,900円/名古屋BNメンバーズ:6,600円

出演:
Antonio Loureiro (piano, vocal)

会場:
名古屋ブルーノート
名古屋市中区錦3-22-20 ダイテックサカエ B2F

予約・チケット購入:
電話予約センター 052-961-6311(平日11:00~20:00/土日祝休業)
インターネット予約 http://www.nagoya-bluenote.com (24時間受付)

※チケット発売スケジュール:
 名古屋BNメンバーズ 7月21日(火)
 一般予約受付開始 7月28日(火)

-------------------------------------------------------------------
9/30(水) 渋谷WWW
18:30開場 19:30開演
前売5,500円/当日6,000円(ドリンク代別/オールスタンディング)

出演:
Antonio Loureiro (piano, vocal)
with 芳垣安洋 (dr)、鈴木正人 (b)、藤本一馬 (g)

チケット販売:
一般発売:7/11(土)10:00〜
ローソンチケット 【L:77985】 ※電話予約なし
チケットぴあ 【P:270-627】 電話予約:0570-02-9999
e+
WWW・シネマライズ店頭

会場:
WWW
東京都渋谷区宇田川町13-17 ライズビル地下
03-5458-7685

公演お問合せ:
WWW 03-5458-7685 
NRT(maritmo株式会社) info@nrt.jp

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【プロフィール】

Antonio Loureiro アントニオ・ロウレイロ

ブラジル・サンパウロ生まれ。ミナス・ジェライス連邦大学にて作曲と鍵盤打楽器を学ぶ。
2000年よりプロとしてのキャリアを開始。トニーニョ・オルタ、ヘナート・モタ&パトリシア・ロバートをはじめとした多数の作品やライブに参加、キャリアを重ねる。グループ「Ramo」のメンバー等を経て、2010年に初のソロ・アルバム『Antonio Loureiro』を発表。この作品が日本でもミュージックマガジン誌「ベストアルバム2010」にて高橋健太郎氏(音楽評論家)によって1位に選出されるなど、話題となる。
2012年に2ndアルバム『ソー』(NRT, NKCD-1005)を発表。自身で10種類近くの楽器を演奏し、<ソング>と<インストゥルメンタル>の垣根を取り払う革新的なサウンドで、ジャンルを超えて話題に。ジャズやロック・リスナーからも大きな注目を集め、ブラジル音楽シーンにおける近年最大のヒット作のひとつともなった。
2013年8月、フェスティバル「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」の招聘により初来日、全国4箇所でツアーを行う。なかでもメンバーに芳垣安洋(drums)、鈴木正人(bass)、佐藤芳明(accordion)を迎えたバンド編成での東京公演は大きな評判を呼び、同ライブ録音は2014年にアルバム『In Tokyo』(NRT, NKCD-1010)としてリリース、さらなる話題を呼んだ。
2014年にはヴィブラフォン奏者・作曲家としての器楽曲アルバム『Herz e Loureiro』をリリース(バイオリン奏者、ヒカルド・ヘルスとの共作名義)。ポスト・クラシック的な世界的潮流における傑作として本国でも高い評価を受ける。
その他、アート・リンゼイとのライブ共演、現代ブラジル最高峰ピアニストであるアンドレ・メマーリとのデュオ・プロジェクトなど、さまざまなプロジェクトを同時進行。隣国アルゼンチンのアーティストとの交流も盛んで、アカ・セカ・トリオ、ディエゴ・スキッシといった注目アーティストたちとも共演するなど、ミナス=サンパウロ=アルゼンチンを核とした南米器楽系ルネッサンスの中核的存在となりつつある。また米ニューヨーク公演ではマイク・モレーノら現地ジャズ・シーンの精鋭とも共演し、交流を深めている。現代ブラジルでその将来をもっとも嘱望される音楽家のひとりである。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

nkcd1010_R.jpg

■タイトル:『In Tokyo』
■アーティスト: Antonio Loureiro
■発売日:2014年10月08日
■レーベル:NRT
■製品番号:NKCD-1010 (qb006)

アマゾン詳細ページへ

[収録曲]
1. Livre (Antonio Loureiro)
2. Cabe Na Minha Ciranda (Antonio Loureiro/Siba) 
3. Tudo Que Você Podia Ser (Márcio Hilton Fragoso Borges/Salomão Borges Filho)
4. Boi (Antonio Loureiro/Makely Ka)
5. Intensidade (Antonio Loureiro)
6. Pelas Águas (Antonio Loureiro)
7. Lindeza (Antonio Loureiro)
8. Reza (Antonio Loureiro)
9. Luz Da Terra (Antonio Loureiro)

【わたしとOMA SOUND】Vol.4 力武誠:わたしとOMA SOUND

【わたしとOMA SOUND】Vol.4
力武誠(dr)


日本のジャズレジェンド、オマさんこと鈴木勲さんが才能ある若手を発掘、輩出してきた異色のバンド、"OMA SOUND"。ゆかりあるメンバーに「わたしとOMA SOUND」というテーマでコメントを寄せていただきました。


OMASOUND_力武誠.jpg


「僕は日野元彦さんというドラマーの弟子だったのですが、その日野さんを鍛えあげ、あの人は天才だと言わしめた人が鈴木勲さんでした。

オマさんのバンドでの5年以上の経験は言葉では表せない衝撃、感じた事のない現実だらけで翻弄されっぱなしでした。あんな経験が出来る場所はOMA SOUNDしかありません。メンバー全員が翻弄されつつ追い詰められて何かを引き出されていくサウンドが今でもあります。

そしていつまでも若いオマさん とても同じ人間とは思えない存在です。未来から来た進化系か、過去の偉大な人物の生まれ代わりか?あんな風に力強く思いやり溢れた生き方を僕もしたいと思ってます。」

力武誠


JJazz.NetのSHOPページでは特別番組「鈴木勲 OMA SOUND を語る」の貴重なインタビューをパッケージし、販売しています。番組では紹介できなかったエピソードが収録されている他、OMA SOUND年表もセットになっています。

JJazz.Net SHOP


【わたしとOMA SOUND】アーカイブ
vol.1織原良次 ・vol.2小沼ようすけ ・vol.3斉藤良


 
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


【力武誠】(dr)
1973年10月24日生 神奈川県横須賀市出身8〜15歳まで町内の祭太鼓に参加 15歳からドラムを始める。高校卒業後プロを目指し上京、music college MASER HAUS に入学、日本を代表する名ドラマー故・日野元彦氏と出会いJAZZに目覚める。 日野氏の付き人として20歳からの5年間吸収に尽力する。師匠が闘病生活を始めた25歳の時、代役として日野皓正(tp) . CLUB TOKO.のバンドのドラマーに抜擢される 以降川嶋哲郎(Ts)QUARTET、綾戸智絵(Vo、Pf)バンドに参加 アフリカ・ロシア・中央アジア他海外ツアーに参加、チャリティーでのNY BlueNoteに出演この日の演奏がCD化される。 自ら作曲もし、リーダーアルバム2枚リリース。 CDレコーディングも多数参加。


【今後の予定】
9/19(sat)、20(sun) 金沢ジャズストリート
藤村麻紀(vo) 堀秀彰(pf) 高瀬裕(b)

9/30(wed) 浅草Hub
Mitch(tp) 黄啓傑(tp) 富永寛之(g) 工藤精(b)

力武誠 9月LIVE情報


力武誠 Official Blog
http://s.ameblo.jp/makoto-rikitake/

"TOUCH OF JAZZ"アルバム - 宮川純 セレクト:TOUCH OF JAZZ

青木カレンがナビゲートする番組「TOUCH OF JAZZ」では、毎回ゲストの方に
自身の「TOUCH OF JAZZした作品=ジャズに触れた作品」をご紹介いただいています。


j-1027_img_1[1].jpg


今回のゲストは次世代ミュージシャンとして話題のピアニスト、宮川純さん。

エレクトーンから鍵盤を始め、ジャズの後にJ-POPに興味を持ちだしたという点もユニークです。
父親の影響で耳にしたのがジャズへの入り口。
そういうこともあり、まだ20代ですが渋い作品を沢山聴いてこられたようです。

選んでくれた1枚はこの名盤!


------------------------------------------------------------------------------------------------------

『Moanin' / ART BLAKEY AND THE JAZZ MESSENGERS』


「小学生の頃聴いたアートブレイキーの「Blues March」が頭から離れなくなって。なのでこの曲をずっとエレクトーンで弾いてコピーしてました。もちろん「mornin'」もそうですが楽曲の親しみやすさ、そして何よりバンドとしてのサウンドというのに強く惹かれました。

ピアノソロやピアノトリオ作品よりは圧倒的に管が入ったバンドのサウンドが好きだったんです。それはやはりエレクトーンをやっていたというバックボーンが一番大きいと思います。」

宮川純






■タイトル:『Moanin'』
■アーティスト:ART BLAKEY AND THE JAZZ MESSENGERS
■オリジナル発売年:1958年

artblakey_mornin.jpg

アマゾン詳細ページへ






【Art Blakey & the Jazz Messengers - Blues March】




□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


miyakawajun_the way.jpg

■タイトル:『THE WAY』
■アーティスト:宮川純
■発売日:2015年7月17日
■レーベル:T5Jazz Records
■製品番号:T5J-1010

アマゾン詳細ページへ




[収録曲]

1. Introduction
2. The Way
3. JB's Poem
4. Pulse
5. The Water Is Wide
6. Automata
7. Glossy
8. The Gold Bug
9. Just A Moment


[メンバー]
宮川純 - piano, Rhodes, Wurlitzer
荻原亮 - guitar
坂崎拓也 - bass
石若駿 - drums
黒田卓也 - trumpet (#1, #2 & more)

■2014年録音

新進気鋭の若手ピアニスト/キーボーディスト、宮川純の3rdアルバムがT5Jazz Recordsから登場!3年ぶりのニュー・アルバムは自身のオリジナル曲を中心に、NHK朝の連続ドラマ「マッサン」でお馴染みのスコットランド民謡のフォーキーなカバーも収録。更に日本人初のUS BLUE NOTE契約アーティスト、黒田卓也もゲスト参加!ジャズをベースに今の若者らしい感性で様々な音楽的要素を吸収した新しいジャズがここに完成した!最新のUltra HQ-CD仕様!




□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


宮川純600.jpg

【宮川純(MIYAKAWA JUN)】
1987年生まれ、愛知県出身。5歳でエレクトーンを始めてからジャズ、フュージョン、ロックなどに傾倒。高校卒業後本格的に音楽家を志し、甲陽音楽学院名古屋校に進学。ジャズ・ピアノを水野修平、竹下清志に師事。在学中より小濱安浩バンドなどでのライヴ活動、nobody knows+のレコーディング参加など、名古屋のシーンで徐々に頭角を現す。2009年デビュー・アルバム「Some Day My Prince Will Come」をリリース。その後活動の拠点を東京に移し、2012年2ndアルバム「I Think So」をリリース。自己グループの他、TOKU、荻原亮、市原ひかり、多田誠司などのサポートメンバーとしても国内ジャズ・シーンの第一線で活躍を続けている。また、その作編曲能力も高く評価されており、大坂昌彦、小林陽一、グレース・マーヤ、マヤ・ハッチなどのアルバムに自己の楽曲及びアレンジを提供している。近年では佐藤竹善、土岐麻子、Zeebraなどの作品にも参加、多様な鍵盤楽器を同等に扱える柔軟な音楽センスと確かなテクニックで今後の活動にもますます注目を集める新鋭ピアニスト/キーボーディストである。 花とミツバチ』を発表。その自然体のヴォーカルとサウンドは日本でデビュー以来人気が高く、来日公演は9回にも及ぶ。

宮川純 Official Site http://www.jun-miyakawa.com/

SPIRAL RECORDS presents Special Showcase Live 2015 «touch to silence»:ライブ情報 / LIVE INFO

中島ノブユキ、伊藤ゴロー、丈青、そして林正樹。
作曲家、演奏家としても優れる彼らがSPIRAL RECORDSからリリースした作品は
繊細で美しい質感を持ち、それぞれの新しい魅力をみせてくれました。

そのSPIRAL RECORDSによる「Special Showcase Live」が9月23日に開催されます。
林正樹、丈青、藤本一馬の 3人がそれぞれ新たなプロジェクトを率いてパフォーマンス。

林正樹はリリースしたばかりのアルバムにも参加したブラジルの異才、アントニオ・ロウレイロと。
そして、藤本一馬は林正樹に加え、共演を切望したジャズサックス奏者、橋爪亮督との新プロジェクトで出演します。

拡張するジャズシーン、そして静寂と寄り添うquietな音世界に触れることのできるひととき。
JJazz.Net的にもプッシュしたいオススメのイベントです。


林正樹.jpg


【SPIRAL RECORDS presents
Special Showcase Live 2015 «touch to silence»】

ジャズ、クラシック、ワールド、コンテンポラリーと、多様な音楽のエレメントを融合させた、スタティックで先鋭的な世界観を提示するレーベル〈SPIRAL RECORDS〉のSpecial Showcase Live «touch to silence»。〈SPIRAL RECORDS〉が現在注目するアーティスト、丈青、林正樹、藤本一馬の 3人がそれぞれあらたなプロジェクトを率い、犀利な感覚と研ぎ澄まされた演奏により、次代の音楽の相貌を照らしだすーー 。

また会場内ホワイエでは、現在のシーンを映しだしたディスクガイドとして名高い、柳樂光隆監修による〈Jazz The New Chapter〉, 山本 勇樹監修による〈Quiet Corner〉の2つの人気書籍をテーマにした Limited Shopが登場。出演アーティストの作品はもちろん、いま最も新鮮な音楽を提案している評論・選曲家がDJとともに珠玉の音楽をナビゲートする。


【日時】
2015年9月23日(水・祝) 開場:16:00 開演:17:00
(3部構成・入れ替えなし・途中20分程度の休憩2回あり)

【出演】
丈青 (Piano) with 秋田ゴールドマン(Bass), Fuyu(Drums)
林正樹 (Piano) with Fumitake Tamura a.k.a Bun (Electronics), Antonio Loureiro(Vibraphone & Voice)
藤本一馬 (Guitar) with 林正樹(Piano), 橋爪亮督(Saxophones)

Lounge DJ:
柳樂光隆〈Jazz The New Chapter〉, 山本勇樹〈Quiet Corner〉

【会場】
スパイラルホール(スパイラル3F)
東京都港区南青山5-6-23
ACCESS MAP

【料金】
前売 ¥4,800/当日 ¥5,500(ともに税込・全席指定・ドリンク別)
※当日券の発券を行なわない場合がございます。
※当日券等についての情報は、SPIRAL WEB (spiral.co.jp) にてお知らせいたします。

【チケット発売】
スパイラル  (スパイラル 4F/11:00〜20:00)
ローソンチケット l-tike.com  【Lコード:70284】

【お問い合わせ】
スパイラル Tel.03-3498-1171

【主催】
株式会社ワコールアートセンター

【企画制作】
スパイラル
協力:ALT.NEU.Artistservice

●イベント詳細
http://www.spiral.co.jp/e_schedule/detail_1577.html(スパイラル)


Special Showcase Live 2015 «touch to silence»

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


【ピアニスト・作曲家、林正樹 会心のフルアルバム9/2リリース!】

林正樹J500.jpg

■タイトル:『Pendulum』
■アーティスト:林正樹
■発売日:2015年9月2日
■レーベル:SPIRAL RECORDS
■製品番号:XQAW-1108




[収録曲]

01. Flying Leaves
02. Bluegray Road
03. Initiate
04. Kobold
05. Teal
06. Shadowgraph
07. Paisiello St.
08. Ripple
09. Thirteenth Night
10. Butt
11. Jasper
12. Pendulum


[メンバー]
林正樹(piano)
Antonio Loureiro(Vibraphone, Voice)
Joana Queiroz(clarinet)
藤本一馬(Guitar)
徳澤青弦(Cello)
Fumitake Tamura(Electronics)


渡辺貞夫、菊地成孔、小野リサ、椎名林檎など、多岐にわたるジャンルの重要人物から寵愛を受けるピアニスト・作曲家、林正樹のあらたなフェーズのはじまりを告げる会心のフルアルバム。 「コンポーズ」を主眼として取り組み、クラシック、ジャズ、ワールド、アンビエントなど、 広汎な音楽のエレメントを、独特の諧謔を含ませたハーモニーと高度な実験性により織りあげた静的で無国籍な音楽世界は、ノスタルジックでかつ晴朗な、夢の形象(イメー ジ)を立ちのぼらせるーー 。 Antonio Loureiro(Vibraphone, Voice), Joana Queiroz(clarinet), 藤本一馬(Guitar), 徳澤青弦(Cello), Fumitake Tamura(Electronics) が参加。

【わたしとOMA SOUND】Vol.3 斉藤良:わたしとOMA SOUND

【わたしとOMA SOUND】Vol.3
斉藤良(dr)

日本のジャズレジェンド、オマさんこと鈴木勲さんが才能ある若手を発掘、輩出してきた異色のバンド、"OMA SOUND"。ゆかりあるメンバーに「わたしとOMA SOUND」というテーマでコメントを寄せていただきました。

OMASOUND_斉藤良.jpg

「ベーシストとして唯一無二の独自な奏法と音楽解釈、超が付くほど奇抜なファッションセンス、そして悪魔的にセクシーな魅力を放つ人柄。どれをとっても、これほどまでに異彩を放つ天才はそういないだろう。 鈴木勲。愛称はオマさん。

その研ぎ澄まされた直感と音楽的経験からもたらされる光速的音楽解釈、そしてジャズとはなんたるかをプレイで、生き様でジャズ界に布教し続けてきたジャズ界の大恩人でもある。

そして自分にとっては19歳で上京して最初に加入したグループのバンドリーダーであった。なんと恐ろしい。

年表にある様に、様々なメンバーチェンジを繰り返しながら2年半ほど参加させて頂いたが、当時を振り返ると、音楽的に幼かった自分の中では全くオマさんの伝えようとしていた事を消化出来なかった様に思う。というか理解が追いつかず、ただ苦しみ続け、もがき続けた日々であった。しかし、グループ脱退直後、本田竹広さんのグループに参加した時に全てが一変した。オマさんの伝えようとしていたジャズの瞬間性や、個性を発揮する為に在るべき音楽家の姿が、本田さんの言葉とリンクして爆発した。

その瞬間の事は忘れられない。オマさんが愛をもって、命を燃やして若人に伝えようとしていた事の尊さに一人泣いた。そしてオマさんや本田さんをはじめ、日本のジャズを引っ張ってきた多くの偉大な先輩方に感謝した。

地方の高校生ドラマーだった自分に「お前、イキがいいな!上京して俺のバンドのドラマーになれよ!」と言って下さったオマさん。そのご恩は自分が音楽家としてどう生きていくかで返すしかないので、それを実現するまで、100歳を越え長生きして頂きたいです。

次回のオマさんとの共演は今年の10/11(日)に馬車道のエアジンにて開催される「横浜なんでも音楽祭」へのOMASOUNDでの出演が決まっております。生きた伝説を是非、多くの方に体験して頂きたいです。」

斉藤良

JJazz.NetのSHOPページでは特別番組「鈴木勲 OMA SOUND を語る」の貴重なインタビューをパッケージし、販売しています。番組では紹介できなかったエピソードが収録されている他、OMA SOUND年表もセットになっています。

JJazz.Net SHOP

【わたしとOMA SOUND】アーカイブ

vol.1織原良次 ・vol.2小沼ようすけ


□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


【斉藤良】(dr)
1978年、広島市出身。 7歳~12歳まで和太鼓をやり、12歳でジャズドラムに転向。 16歳で市内のジャズクラブでデビュー。19歳で上京後、ジャズを中心に様々な音楽を演奏している。 「現在参加中の主なバンド」 秘宝感(リーダー)、saigenji、orange pekoe、高橋知己4、松下美千代3、SNR他多数。

【今後の予定】
10/10(sat) 横浜ジャズプロムナード
高橋知己カルテット 高橋知己(ts)生田さちこ(p) 工藤精(b)斉藤良(ds)

10/11(sun)横浜なんでも音楽祭 @横浜エアジン
OMASOUND

10/14(wed)代官山 月ミル君想フ
saigenji ワンマンライブ saigenji(vo,gt) 小泉"P"克人(b) 斉藤良(ds)


斉藤良 Official Blog
http://ameblo.jp/ryo-saito-drums/

bar bossa vol.49:bar bossa

barbossabanner201507.jpg


vol.49 - お客様:町田和宏さん(DJ)


【テーマ:バールボッサの晩夏】





いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。

今回はDJの町田和宏さんをお迎えしました。


林;こんばんは。お飲物はどうしましょうか?


町田;こんばんは。では、モヒートをください。お家で作ってみようかと思いつつ、ひと手間かかる飲み物なのでやっぱりバーでお願いするのがいいですね。おいしいモヒートを作ってくださるお店が好きです。もちろんバールボッサも好き!


林;自慢ですがうちのモヒート、キップ・ハンラハンのメンバーのキューバ人たちに誉められました! では町田さんの簡単なプロフィールをお願いできますか。


町田;町田和宏と申します。生まれは1981年です、東京の世田谷区の生まれでした。でも、私は全然世田谷にいた記憶がないです。父親の勤め先の社宅に家族4人で住んでいたようなのですが、私が2~3歳くらいの時に茨城の田舎に引っ越していたようで、記憶は茨城からですので茨城育ちですね。引っ越し初日に「ここはぼくのいえじゃない」と私が言ったのをよく覚えてるみたいなことを母親が言ってたのですが、やっぱり私自身はそんなことも全然覚えてないです。とにかく長閑な田舎ですね、本当に家の周りは田んぼ以外何にもないところ。


林;なるほど世田谷→茨城なんですね。では小さい頃の音楽環境を教えてください。


町田;いきなり身も蓋もないのですが、全然よい環境じゃありませんでした。母親が車でかける映画音楽のコンピレーションとか歌謡曲くらいしかなかった気がします。姉は都内で私立の幼稚園行ったり音楽教室とかに行ってたみたいなんですが、私は全然そういった経験もないんです、家計が苦しい時期だったみたいで、ひたすら朝から夕方まで保育園に預けられてました。楽器は当然できなくて、でも保育園で役は指定されて小太鼓叩いてた気がします。「弾いたりするのは無理だけど、叩くだけならなんとかいけるだろう」と先生が判断してくれたんですかね、ちゃんとリズムを叩いていたのか怪しいですが(笑)。


林;お姉さんとの差が... 初めて買ったCDは?


町田;姉の影響で TM NETWORKのアルバムの「Carol」というCDアルバムだと思います。当時は少年少女向け文学を読むのが好きでジュール・ヴェルヌの「海底二万哩」とかアレクサンドル・デュマの「巌窟王」とか、そんなのをたくさん読んでたのですが、そのBGMとして、ヘッドフォンしながら今では考えられないくらいの回数でこのCDを鬼再生しまくってた気がします。普通の小学生の読書ですがストーリーに変な色づけがされてるかもしれないですね...。あとは友達の影響でB'zのアルバムなんかを借りたりしてよく聴いてました。


林;そうですか。やっぱり普通にTM NETWORKやB'zなんですね。中学以降は?


町田;小学生がこんな状態ですから、中学生も似たようなものでした。小室サウンド全盛期で友達が「trfの東京ドームコンサートのチケットとった」って言うので一緒に行かせてもらったりしてました。うわー、大丈夫ですかね、こんなお話の流れで...。せっかくお声がけいただいたのにジャズ全然出てこない...。ネットにアップされた時にこの先読んでいただけるか心配になってきました。でも、そういえば林さんによるBar Musicの中村智昭さんへのインタビューでもTM NETWORKを挙げられたりしてましたね。あとはスピッツ、ミスチルとか流行ってたものは一通り、そしてFMラジオの邦楽チャート番組を毎日のようにチェックしてました。


林;いえいえ。大丈夫ですよ(笑)。


町田;思い出してきたのですが、この頃、住んでる町で費用を半分負担してくれる短期海外派遣制度みたいなのがあって、希望を出したらたまたま通ってしまってイギリスとフランスに行けることになったのですが、フランスで全然知らないくせにhiphopとかclubとかって書いてあるCDをとりあえず何枚か買ったのを覚えています。買ったCDはフランス語のラップだったはずですが、残念ながら手元にCDがなくてアーティスト名はわかりません。たぶん、そういった音楽に憧れが強くあったんだと思います、日本でも「今夜はブギーバック」とか「DA.YO.NE」なんかの日本語のラップがヒットしてメジャーな方にも出始めた時期でしたので。

あとは、話が戻ってしまうのですが、私にとって意外と重要なtrfのラジオ番組という存在がありまして(笑)、番組では当たり前のようにtrfの曲なんかがかかるのですが、Earth Wind & Fireの「Let's groove」とかCheryl Lynnの「Got to be real」とかのわりとベタなダンスクラシックも紹介されていて、「こういう曲が聴きたかった!」みたいな衝撃を受けてました。一方で小沢健二にとてもはまったりもしていました。この頃のオザケンはBetty WrightをネタにしたラブリーとかDJのサンプリング感覚で作った良曲が多くて、大学生になって元ネタに出会ったりして、なぜ自分がオザケンの曲に反応したのかを後から納得したりしました、でもこの頃はテレビを観たりする中でなんとなくいいなーという入り方でした。雑誌はファッション誌を少し読んだりして、そうするとちょこーっとヒップホップのレコードとか紹介されているんですよね、当時はThe RootsとかDE LA SOULとか、あとDJ HONDAとかブッダ・ブランドとかの名前だけをなんとなく見ていた気がします。で、「どっから聴いたらいいかわからないけど、こういうCDが欲しい」なんて思って町で一軒だけのCD屋さんに自転車で行ったりするんですけど、演歌のテープとかがずらーっと並んでる店で、これはダメだなと子供心に思いました。海外の輸入レコードが欲しいと思ってるのに「なんで演歌のテープなんだよ...」と田舎の環境に対してかなり当時怒りを燃やしていました、そんなの勝手に燃やされても困るって話ですけど。しょうがないから都内に遊びに行った時に雑誌で紹介されていたよくわからないレコード屋に行って、これまたよくわからないまま何枚かレコードを買い、「レコードをどうしても再生してみたいので押し入れに眠っているあのレコードプレイヤーを復活させて欲しい」と父親に一日3回くらい毎日頼み込み、針を買ってもらって、それでようやくレコードを初めて再生しました。針をレコードの上に載せるっていう行為と聴くっていう行為がすごく新鮮でした。レコードを買うという流れがここから始まりました。


林;なるほど~。近所には演歌のテープが並んでいて、都内に行ってよくわからないままレコードを買うっていうのが北関東育ちって感じですね。なるほど。そんな感じなんですか。高校は?


町田;高校に関しては私の中で茨城がもう田舎の悪いイメージしかなくて、本当は千葉県の高校を受けたかったのですが、「地元の高校に行け!」というジャイアンのような母親の強権に抗えず、結局、地元の高校に行きました。とはいえ、ここまでとても真面目に親の方針に逆らわずにいたので、割と自由な生活になってきました、父親がバイク好きだったのもあって、ホンダのCL50というクラシカルな原付バイクを買ってもらい、免許もすぐとれたので、そこから一気に行動範囲が広がりましたね。リサイクルショップに中古レコードがあることを知っていたので、雑誌の名盤特集みたいなページで紹介されていたレコードの情報を頼りに、ひたすら田舎のリサイクルショップに原付で通いました。今でも手元にあるレコードだと、Michael Jackson、Earth Wind & FireとかBobby Caldwell、Grover Washington, Jr、KraftwerkとかYMO、ユーミンなんかをリサイクルショップで発掘しました。あとは千葉に遠征して柏のディスクユニオンにかなり行きました。当時は高島屋の中に小さい店舗があり、さらに商店街のほうの小さいビルに別店舗があって、必ず全店舗回るようにしていて行くだけですごく幸せな気分でした。その他はもともと本好きで地元の図書館によく行ってたので、図書館のCDもよく借りていて、Run-D.M.C.とかDE LA SOULなんかがあった気がします。


林;おおお、何か始まってきましたね。


町田;そうなんです。高校でのトピックとしては、隣のクラスにDJをやっているひとがいたことです。平田くんという友達で、高校生ながらクラブでDJやってるすごいひとでした。USヒップホップやR&Bをスクラッチと2枚使いを織り交ぜつつきれいにつないだミックステープを作ったりしててよくテープを聴かせてもらったりして、とても刺激を受けました。まだアンダーグラウンドだった日本語ラップのレコードもかなり持っていて、日本語ラップだけのミックステープとかもらったのもよき想い出です、あとラップやバックDJもやったりしていて僕の中では自分とは全く違うスーパー高校生的な存在(笑)。

そのひとに教わってラジオはJ-WAVEでやってた「Hip Hop Journey Da Cypher」を深夜に聴いてみたり、テープに録音してパナソニックのSHOCKWAVEっていうポータブルプレーヤーで聴くみたいな調子でB-BOY度数があがってました。CypherはMUROさんや著名DJのミックスが聴けて新譜の情報が入るのでとてもよい番組でした、RIKOさんのMCがかっこよくて英語だけはちゃんと勉強しておくかなんて思ってましたね、あと当時はMISIAが番組に出て生歌やったりもして、「つつみ込むように...」の12インチが異常なプレミアついたのもこの頃ですね。平田くんがクラブでDJやる時は遊び行ったりして、いい想い出です。


林;自分の周りの憧れ友達、重要ですよね。


町田;雑誌はremixを読んだりするようになってました、ブラック専門の雑誌でなくてremixだったのは幅を広げたいって気持ちがあったのかもしれないですね。


あとこの頃サンプリングの面白さに気づきハマりました。例えば、もらったミックステープに入ってた2pacの「Do For Love」って曲がリサイクルショップで買ったBobby Caldwellの「What You Won't Do for Love」が元ネタだっていう風につながったりして、ネット上にもまだこういう情報がほとんどない中だったので手探りでしたが、逆に手探りしててパッと元ネタとつながったりするとちょっとした感動がありました。

そんな流れの中で、インドアな趣向になっていったのか、テニス部辞めて写真部入ったり、無理矢理文芸部に入れられたり、バイトしてバイクの免許とってみたり、さらにレコード買ってみたりと全然焦点の定まってない好き勝手な生活をしておりました。


林;さて高校を卒業して大学に進みますが。


町田;大学は当時、コピーライターになりたいと思っていて、文学部に進みました。後から知りましたが林さんは実は学部の先輩です。バイトしてターンテーブルとミキサー、ヘッドフォンと針なんかの機材一式を買ってDJをやり始めました。写真や絵や服飾、ファッションショーやDJイベントなんかをやってるサークルに恐る恐る入れていただき、サークルのイベントなんかでDJやらせてもらったりしながら、高校時代の友達やそういう活動から広がったつながりの中で「DJやらない?」なんて声かけてもらったりしてDJを続けてました。ブラックミュージック専門のサークルなんかもあったのですが、写真撮ったりするのも好きだったりして、まだ、なんとなく自分の趣向を絞り切れず広い領域に触れていたかったのかもしれません、ぼんやりしてますよねー。

あとは、これもJ-WAVEですが「Soul Train」を毎日聴いてましたね、よい番組だったなぁ。そんな経験を繰り返す中で自分の好きな音楽がブラックミュージックやクラブでいい鳴りをする音楽なんだなぁと気づくと共にヒップホップの元ネタを意識的に追うようになって幅も広がってきました。ヒップホップのいいところはロックもジャズもボサノヴァもソウルもファンクもジャンル関係なく取り込んでいくところで、好きなヒップホップの曲の元ネタを聴いてもやっぱり好きな曲なんですね。古いものも含めてヒップホップとか好きな音楽を深く掘ろうとすると堅い岩盤に当たって、そういう時は穴の径を広くとる、つまりネタを含めた広いジャンルで楽しんでみる、そうするとさらに深く掘れるみたいな感じで掘り下げてました。でも実際のところ自分の掘ってる穴はなんなんでしょうね、ヒップホップはたしかに好きですけど、どちらかというと「自分の好きな音楽」という意識でハウスやテクノなんかも含めて、とにかく自分の好きな音楽に出会って感動したいっていうモチベーションなのかもしれません、広い世界だから尽きることがなくて楽しいですよね。

あと、大学生の頃は、レコード屋でも働いてみたいと思ってたので、ここで林さんと再びつながるのですが、レコファン池袋店でバイトしたりもしました。面白かったのはすぐ近くにディスクユニオンがあって、ユニオンの店員さんが時々買いに来てたことですね、「こないだレジ打ってたあのひと、うち(レコファン)のPenguin Cafe Orchestraのレコード買ったぞ」なんて感じでレジ担当してるとわかっちゃうんです(笑)。僕も休憩の時とかバイト終わりにユニオンに行ってましたから向こうも「また、レコファンのバイト店員が来たよ」みたいにバレてたかもしれません。塾講師のバイトを掛け持ちして月10万円くらいレコード買うこともありました、今より買ってますね...。並行してヒップホップ関連の書籍とか好きなアーティストのインタビューが出てる雑誌も集め出すという感じで、さらにフリーソウルやレアグルーヴって概念を知ったりして、自分の好きな音楽に次々と気づきさらにハマっていきました。


林;そうなんですよね。学部も同じ、レコファンも同じなんですよね。でもレコード月に10万円使ってしまう時期ありますよね。あの経験すごく大切です(笑)。さて、大学卒業後は?


町田;実は高校生の時のコピーライターになりたいという夢は大学生になって広告に嫌悪感を抱くようになってしまい、仕事で何をしたいのか完全にわからなくなってしまいました。純粋だったんですかねー今は広告のお仕事いいなぁと思うんですけど(笑)。家が裕福だったらバイトしたりしてDJ続けるみたいな生活がしたかったのですが、そういう訳にもいかず、でも就職に関しては行き詰ってしまって迷走してました。学校が高田馬場で通学途中にタイムという古きよき雰囲気のレコード屋さんがあって、店主に「就職したいです」って相談したりもしたんですが「まだ若いしもっとチャレンジするべきことがあるはずだから別の道を目指しなさい」みたいな感じで断られたりもしていました。デザインの世界に憧れがあったりしましたが、どうやって業界に入ったらよいかわからなかったですね。あとはDJの延長でテレビの音響効果の仕事も面白そうだなと思って、名古屋の会社を受けたりしてもいたんですが、当時好きだった女の子が東京にいたりして、東京にいたい気持ちが強くて最終的には3D CADのエンジニアになってました、何かモノ作りに関われたらいいなと思ったんですね。そのあと、結局デザインやWEBの仕事にシフトして今なんとか生きてるという感じですね。チャンスがあれば音楽を仕事にしたいですけど、現状は分かれてます。音楽のメディアサイトを作るみたいな形で関わったりするチャンスが今後あったりするといいなと思います。あるいはトラックメイカーやDJとして売れちゃうみたいな夢。仕事は漠然とみんなに喜ばれて感謝されるようなことができて、すっごい儲かることがしたいなと妄想はしてるんですけど形にできていないですね、やる気と妄想力はあります、って無邪気な子供みたいなこと言ってる(笑)。


林;タイム良いお店ですよね。でも就職は苦労して正解だったかもです... これからの音楽のことをみんなに聞いているのですが。


町田;レコード、CDすら過去のものになってきていますね...、やっぱり形のないデータでの流通が主流になっていくのでしょうか。アナログ熱にかかってしまって今でもレコードを買ってる身としては、アナログレコードの面白さの再発見や再評価を大歓迎しつつ、モノとして所有したいひとやジャケットを楽しむこと、アナログレコードでのDJの面白さとか、サンプリングなんかがもっと多くの方に広がってくれたらいいなと思います。バーでもちょっと特別な時間を過ごすという意味ではバールボッサみたいにレコードで音楽を聴きたい!


林;DJのこと、宣伝したいことがありましたら。


町田;DJについては続けられる限り続けたいと思っています。DJ KRUSHが「杖ついてでもやる」みたいなこと言ってたので密かにそこが目標です。そして、クラブだけじゃなくてバーだったりラウンジだったりいろんな場所で選曲できる機会があるとよいなと思います。あと、ラップやってる友達から声かけてもらって the Deepkicks っていうラップグループのバックDJをやらせてもらうことになり、ライブをし始めました。トラックもちょっとずつですが作っているので、世にだせるチャンスがあればって感じです。がんばります。

DJ名はヒップホップとかのイベントだと町田のまちをあて字にした魔治(まち)って名前でやっています、そのほうがぽいかなと思って(笑)。でも某有名DJの方にネーミングをダメだしされたんですよー、で「その方のアーティスト名に影響をうけて大学生の時に決めたkazuhiromanceってもうひとつの名前があります」って言ったら「大文字いれてKazuhiRomanceがいいんじゃない」ってアドバイスいただいたので両方使っていこうかと思っています。facebookなんかでDJやる時告知してますのでよろしければご覧になってください。

●町田和宏facebook→ https://www.facebook.com/kazuhiromance


林;色々とやられてるんですね。これからが楽しみです。それではみんなが待っている10曲に移りましょうか。まずテーマを教えて下さい。


町田;テーマは「バールボッサの晩夏」です!バールボッサでDJやらせていただく時にこんな曲かけたいなという想いで選んでみました。ただ林さんといろいろお話しちゃった余韻もあるので、対話の内容も絡めた選曲にしたいと思います。あと、カイピリーニャをください!


林;カイピリーニャ、かしこまりました!


01. Acalanto / Antonio Adolfo

町田;さっきお話した私がDJ始めるきっかけをもらった高校の同級生と最近facebookでつながって、AIRでDJするっていうので先週仕事帰りに遊び行って10年ぶりくらいに再会しました。今はDJ SB10という名前でミニマルハウス・テクノをいい感じにプレイしていてその進化にびっくりしつつ、「そういえば町田くん、サンプリングネタ好きだったよね」という話の中で彼が教えてくれた1曲です。DJ HASEBEの「ADORE」という曲の元ネタですね。DJ続けていてよかったなぁと思った夜でした。僕も同じDJ HASEBEの別の曲のネタを教えてみたりして、そういう音の対話みたいのができるのも熱いなぁと(笑)。

林;僕もAntonio Adolfoがすごく好きで、このアルバムたまにお店でかけてるのですが、これかけるとDJくん達が「あ!」って言いますね。


02. Hideaway / Voices In Latin

町田;これまたネタつながりなのですが、You The Rockの「FUKUROU」という曲の元ネタです。原曲の良さに感動した曲です。こういうのが面白くてネタを追いかけるの辞められないですね。こういうところからブラジル系の音に触れて興味を持つきっかけになりますし。

林;なるほど。町田さんの世代はそういう順番で聴くんですね。


03. Blaze It Up (Brooklyn Inst.) / DJ HONDA

町田;「バールボッサでヒップホップかけるなんて...」と思いつつ、ビート強めの曲もいれたいなと思ってこれを。私が初めて買ったヒップホップのレコードはこれです。 茨城の洋服屋さんで買った気がする。DJAVANの「SAMURAI」をサンプリングしてるので、バールボッサのお客さんからかけた時に何か反応あるといいななんて思います。

林;あ、ホントだ。サムライがサンプリングされてますね。うわー、カッコいいですねえ。


04. Montara (The Roots remix) / Bobby Hutcherson

町田;Bobby Hutchersonの「Montara」は数多くサンプリングされてますが、スチャダラパーの「サマージャム'95」が有名ですかね。バールボッサで聴くならこちらかなと思って選びました。あと今はネットで調べるとかなり元ネタもヒットするので嬉しいような楽しみが減ったような。と言いつつ、気になると大抵調べちゃうんですけど。

林;もうさっきからずっと「あ、そういうことなんだ」って頭の中で呟きっぱなしです... おじさんですいません...


05. Saudade vem Correndo / Bebel Gilberto

町田;Stan Getzの「Jazz Samba Encore」に収録されている曲のBebel Gilbertoによるカバーです。「想い出は駆け足で」という邦題も好きです。Stan GetzバージョンはThe Pharcydeの「Runnin'」でサンプリングされててどれも好きです。

林;この方、何度も来店されてます。面白いエピソードがあるのですが、ここでは言えない...(笑)


06. September/土岐麻子

町田;もう9月になるのでこの曲を。大学生の終わりくらいの時だったか、この曲収録のアルバムが出たのですが、友達3人くらいにアルバムプレゼントして、自分でもCDとアナログの両方を買うというすごいハマり方をしていました。原曲はみなさんご存知のEarth Wind & Fireですが、こういうカバーもいいですよね。

林;町田さんくらいのお年頃の音楽好き男子って「土岐麻子みたいな人と結婚したい」って人、多いですよね。


07: 夏の終わり / MOOMIN

町田;先日、亡くなられたDev Largeさんのトラックです。歌もいいんですが、ここはあえて歌なしで。渋谷VISIONの追悼イベントは道玄坂に長蛇の列ができてましたね。Minnie Ripertonの「Memory Band」のサンプリング素敵です。D.Lさん R.I.P

林;道玄坂に長蛇の列でしたか。僕のツイッターのTLも普段はそんなツイートしない人がたくさん追悼していました。


08: Big Yellow Taxi (Radio Version) / Joni Mitchell

町田;季節の変わり目にふと聴きたくなる曲です。Janet Jacksonの「Got Til It's Gone」でサンプリングされてました。Joni Mitchellは絵も描いたりしていて、いつかまとめてJoni Mitchellの絵をみてみたいなぁ。

林;Joni Mitchellお身体大丈夫なのでしょうか。ちなみにJanet Jacksonでサンプリングされてたんですか...


09: Jamaica Song / BOOKER T

町田;かつてJ-WAVEでUAの「カピバラレストラン」という番組が放送されてまして、最後にこの曲がかかってました。番組が終わる時に曲名が公表されて、そこから血眼になってレコードを探しました。高田馬場のタイムで800円で見つかってすごい感動しました。それで就職しようとしたのかなー。後にハナレグミなんかもカバーしてますよね。

林;800円は嬉しいですね。あ、ハナレグミがやってますね。僕の妻が好きなので自宅のリビングでよくかかってます。


10: Suzuki-Sensei-Sansei / SEIGEN ONO

町田;ラストはこれ!大学生の時サークル同期の中里くんが紹介してくれた曲でした。ずーっと好きで聴いてきましたが、オノさんもバールボッサにもいらっしゃるそうですね。という訳でバールボッサにつなげたところでマイクを林さんに譲ります。

林;「マイクを僕に譲る」っていう感覚がやっぱりDJしている感じですね。町田さん、そんなに年下だとは思っていなかったのですが、12歳離れるとこんなに「聞き方」が違うんだなあとびっくりしました。僕の趣味にあわせてくれたのかもですが、基本的な「音の趣味の方向性」が同じような気がしました。

町田さん、本当にお忙しいところありがとうございました。深夜にメールが届いたときは、やっぱりIT系の最前線で働かれている人はお忙しいんだなあと痛感しました。DJもお仕事も頑張って下さいね。




みなさん、すっかり秋ですね。世界中には本当にたくさんの美しい音楽があって、それをこんな風に掘り下げて聞くのって楽しいですね。それではまたこちらで来月お待ちしております。


bar bossa 林伸次


□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


【バーのマスターはなぜネクタイをしているのか? 僕が渋谷でワインバーを続けられた理由】
バーのマスターはなぜネクタイをしているのか? 僕が渋谷でワインバーを続けられた理由

Amazon商品ページはこちら


「bar bossa」アーカイブ

vol.1 ・vol.2 ・vol.3 ・vol.4 ・vol.5 ・vol.6 ・vol.7 ・vol.8 ・vol.9 ・vol.10 ・vol.11 ・vol.12 ・vol.13 ・vol.14 ・vol.15 ・vol.16 ・vol.17 ・vol.18 ・vol.19 ・vol.20 ・vol.21 ・vol.22 ・vol.23 ・vol.24 ・vol.25 ・vol.26 ・vol.27 ・vol.28 ・vol.29 ・vol.30 ・vol.31 ・vol.32 ・vol.33 ・vol.34 ・vol.35 ・vol.36 ・vol.37 ・vol.38 ・vol.39 ・vol.40 ・vol.41 ・vol.42 ・vol.43 ・vol.44 ・vol.45 ・vol.46 ・vol.47 ・vol.48


bar bossa information
林 伸次
1969年徳島生まれ。
レコファン(中古レコード店)、バッカーナ&サバス東京(ブラジリアン・レストラン)、
フェアグランド(ショット・バー)を経た後、1997年渋谷にBAR BOSSAをオープンする。
2001年ネット上でBOSSA RECRDSをオープン。
著書に『ボサノヴァ(アノニマスタジオ)』。
選曲CD、CDライナー執筆多数。
連載『カフェ&レストラン(旭屋出版)』。

bar bossa
bar bossa
●東京都渋谷区宇田川町 41-23 第2大久保ビル1F
●TEL/03-5458-4185
●営業時間/月~土
12:00~15:00 lunch time
18:00~24:00 bar time
●定休日/日、祝
お店の情報はこちら

Monthly Disc Review2015.0901:Monthly Disc Review

mdr1.jpg


Title : 『FIT TO FLY』
Artist : Guido Santoni Trio



FIT TO FLY500.jpg




エンジニアの話。
信頼できるエンジニアの名前がクレジットされていると
その作品の信頼性というか、株がグッとあがる。

古くは、BLUENOTEのRudy Van Gelder、
そしてECMのJan Erik Kongshaug、
または、Tommy LiPuma作品のAl Schumitt、等々。
その名前の存在感は、時として演奏者を上回っている。

レコーディング現場でのエンジニアの耳は、
その場の誰よりも、純粋に音だけに触れている。
演奏者は、自分の演奏の良し悪しに耳がいってしまうし
全体を掌握しているはずのプロデューサーは、
どこかで、予算の事や売れるか否かが気になっている、

なんていうのは、多少、誇張した妄想ではあるけれども、
少なからず、そういう傾向があるのは否めないはず。
とはいえ、音響学的な見地からばかり良し悪しを判断されてしまうのは
困りものだけれど、前出の一流どころは、
その辺にざらにいるミュージシャンよりも
音楽的才能が豊かで、(Jan Erik Kongshaugのギタープレイなどは、最高に素敵だ)
そんな面々が、コントロールルームのど真ん中に座って、
じっと耳を澄ましているスタジオ現場は、なんとも心地よい緊張感が漂い、
必ずや良い作品が生まれると、想像できる。
(エンジニアのジャッジが曖昧だと、しまりの無い現場になるのだ、これは経験談)


さて、本題。
Guido Santoniは、ピアニスト。
そして録音は、Stefano Amerio。今回はこの名前に注目。

ここ数年、ECMの作品でも頻繁に目にすることが多くなってきているStefano Amerio。
(このレビューの5月と6月の作品も、Amerioの手による)
今作、『FIT TO FLY』は、そのAmerioが自身のスタジオ"artesuono recording studio"
で録音し、Produce,Recording,Mixing,Masteringまで手掛けているという、
言ってしまえば、ほぼAmerioの作品。

前作で、ジャズオーディオディスク大賞なる賞を受賞していて、これは四年振りの作品。
どうしてもAmerioの録音芸術作品という視点抜きには、聴くことが難しいが、
Guidoのソングライティングと、Trioの演奏は、抑制が効いていて好ましい。
ECMのEicherが好んでAmerioを使っているということからも、
その共通項は容易に想像できるであろう。

Amerioが鎮座するスタジオの心地よい緊張感を想像しながら
ようやく過ごしやすくなってきた晩夏の夜に、
じっくりと耳を傾けることをお勧めする。
(ある程度、しっかりした音響機器での再生が理想ですが...。)


文:平井康二


https://www.facebook.com/GuidoSantoniTrio
http://www.artesuono.it/





Recommend Disc

FIT TO FLY200.jpg

Title : 『FIT TO FLY』
Artist : Guido Santoni Trio
LABEL : Arte Suono(ART122)
RELEASE : 2015.7.10

アマゾン詳細ページへ


【MEMBER】
Guido Santoni (p)
Danilo Gallo (b)
U.T.Gandhi (ds)


【SONG LIST】
01. Sudden Flashes
02. Dragging Soul
03. Beyond My Boundary
04. Far Away But Never far Apart
05. Fit To Fly
06. Easy Works
07. Blending Into The Sky
08. Sensitivity
09. Asking The Immensity


□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


「Monthly Disc Review 平井康二」アーカイブ平井康二

2015.4.1 ・2015.5.1 ・2015.6.1 ・2015.7.1 ・2015.8.1




Reviewer information

hiraiA400.jpg

平井康二(cafeイカニカ オーナー)

1967年生まれ。レコード会社、音楽プロダクション、
音楽出版社、自主レーベル主宰など、約20年に渡り、
音楽業界にて仕事をする。
2009年、cafeイカニカをオープン
おいしいごはんと良い音楽を提供するべく日々精進。


logo2015.ai.jpg

cafeイカニカ

●住所/東京都世田谷区等々力6-40-7
●TEL/03-6411-6998
●営業時間/12:00~18:00(毎週水、木曜日定休)
お店の情報はこちら

アーカイブ