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2024年7月アーカイブ

Carlos Moscardini Japan Tour 2024:ライブ情報 / LIVE INFO

25年ぶりの来日、ソロでは初来日となるカルロス・モスカルディーニのツアーが決定。
母国アルゼンチンだけでなく
欧州・日本のクラシックギタリスト達からもリスペクトされる静かなる巨匠。
齢を重ね円熟味を増したそのギターは
タンゴやフォルクローレに代表されるアルゼンチン音楽の豊かな伝統を伝えます。
素朴な美しさの中に浮かび上がる創造性を、じっくりと感じることができそうです。


 

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【Carlos Moscardini Japan Tour 2024】 

交差する文化、豊かさが生んだ
アルゼンチン音楽の新たな指標



❚豊穣なるアルゼンチンギター音楽の世界 @大阪❚
【日時】2024.8.3(土) 開場 13:30 / 開演 14:00
【料金】前売 一般4,000円 学生2,500円 / 当日 各500円プラス
【会場】ドルチェ・アートホール大阪 大阪府大阪市北区角田町2−7 B1
【アクセス】JR「大阪駅」、阪急大阪「梅田駅」から徒歩5分
【出演】カルロス・モスカルディーニ ゲスト:米阪隆広、清水悠
【主催】米阪ギター教室 
【後援】アルゼンチン共和国大使館、ギター工房SHOJI 
【協力】PaPiTa MuSiCa、Echizen Guitars
【チケット購入・問合せ】米阪ギター教室
https://yoneguitar.com/live2024-12/
Tel:072-743-6207
Mail:g_yone2007@yahoo.co.jp



❚Carlos Moscardini Concert @岡山❚
【日時】2024.8.4(日) 開場 17:30 / 開演 18:30
【料金】前売 4,000円 / 当日 500円プラス ※未就学児入場不可、6歳以上は入場可
【会場】蔭涼寺 岡山県岡山市北区中央町10−28
【アクセス】清輝橋線「大雲寺前駅」から徒歩5分
【出演】カルロス・モスカルディーニ ゲスト:清水悠、森井ヒデ
【主催】Liberte 【共催】HUMMOCK Cafe 
【後援】アルゼンチン共和国大使館 
【協力】PaPiTa MuSiCa、Echizen Guitars
【チケット購入・問合せ】リベルテ
https://www.liberte-music-school.com/post/carlos-moscardini-okayama
Tel:090-9366-7859
Mail:liberte.music.school@gmail.com



❚Carlos Moscardini Concert @埼玉、所沢❚
【日時】2024.8.7(水) 開場 18:00 / 開演 18:45
【料金】前売 4,000円 / 当日 500円プラス ※未就学児入場不可、6歳以上は入場可
【会場】所沢市民文化センターミューズ・キューブホール 埼玉県所沢市並木1丁目9−1
【アクセス】西武新宿線「航空公園」駅から徒歩約10分/バス約3分
【出演】カルロス・モスカルディーニ ゲスト:清水悠、森井ヒデ、秋田勇魚、清水沙也果
【主催】Liberte 
【後援】アルゼンチン共和国大使館、図書喫茶カンタカ 
【協力】PaPiTa MuSiCa、Echizen Guitars、横尾ギター
所沢市 「音楽のあるまちづくり」推奨対象イベント
【チケット購入・問合せ】リベルテ
https://www.liberte-music-school.com/post/carlos-moscardini-tokorozawa
Tel:090-9366-7859
Mail:liberte.music.school@gmail.com



❚アルゼンチン夜会4 巨匠 カルロス・モスカルディーニとともに奏でる真夏のフォルクローレ @茨城、笠間❚
【日時】2024.8.10(土) 開場 16:30 / 開演 17:00
【料金】前売 一般4,000円 学生2,500円 小学生以下無料 / 当日 各500円プラス
【会場】笠間市地域交流センターともべ "Tomoa" 茨城県笠間市友部駅前1−10
【アクセス】JR「友部駅」南口から徒歩1分
【出演】カルロス・モスカルディーニ、小林萌里、大柴拓、清水悠、森井ヒデ
【主催】マキビ企画 
【後援】アルゼンチン共和国大使館 
【協力】笠間市地域交流センターともべ、PaPiTa MuSiCa、Echizen Guitars
【チケット購入・問合せ】
https://www.liberte-music-school.com/post/carlos-moscardini-kasama(リベルテ)
Tel:0296-71-6637(笠間市地域交流センターともべ)
Mail:makibikoba@gmail.com (マキビ企画)



❚アルゼンチンギターコンサート / カルロス・モスカルディーニ来日公演 @埼玉、宮代町❚
【日時】2024.8.11(日) 開場 13:15 / 開演 14:00
【料金】前売 4,000円 / 当日 500円プラス ※未就学児入場不可、6歳以上は入場可
【会場】コミュニティセンター進修館・小ホール 埼玉県南埼玉郡宮代町笠原1丁目1−1
【アクセス】東武スカイツリーライン「東武動物公園駅」西口から徒歩5分
【出演】カルロス・モスカルディーニ ゲスト:清水悠、森井ヒデ
【主催】世界のSnackごはん、No Plants No Life 【共催】(有)埼共ホーム 
【後援】アルゼンチン共和国大使館、宮代町
【協力】PaPiTa MuSiCa、Echizen Guitars
【チケット購入・問合せ】
https://www.liberte-music-school.com/post/carlos-moscardini-miyashiro(リベルテ)
Mai:otoshokunin.330@gmail.com(OTO SHOKU NIN)



❚Carlos Moscardini Concert @東京❚
【日時】2024.8.12(月・祝) 開場 18:00 / 開演 18:30
【料金】前売 4,000円 / 当日 500円プラス
【会場】トーキョーコンサーツ・ラボ 東京都新宿区西早稲田2丁目3−18 AVACOビル 1階
【アクセス】東京メトロ東西線「早稲田駅」から徒歩6分、東京メトロ副都心線「西早稲田駅」2番出口から徒歩10分
【出演】カルロス・モスカルディーニ ゲスト:森井ヒデ、清水悠
【主催】オフィスグリーン 【共催】オレガノキカク 
【後援】アルゼンチン共和国大使館
【協力】PaPiTa MuSiCa、Echizen Guitars
【チケット購入・問合せ】オレガノキカク
https://www.hideomorii.com/moscardini-tokyo2024/
Mail:oreganokikaku@gmail.com 


My First Jazz Vol.76-秩父英里:My First Jazz

Title : 『The Roar Of '74』
Artist : Buddy Rich

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こんにちは。作曲家・鍵盤奏者の秩父英里です。
私の初めてのジャズ・アルバムは、Buddy Rich の『The Roar Of '74』です。
初めてのアルバムかどうかは定かではないのですが、ジャズを聴き始めた頃に印象に残った一枚としてご紹介します。

このアルバムを初めて聴いたのは、確か中学生か高校生の頃だと思いますが、「うわー!かっこいい!」と思った記憶があります。
当時、音楽の細かいことはよく解っていないわけですが「なんか、とにかく、かっこいい!」と。

最初の曲『Nuttville』。
ドラムのフィルインがあり、ベースが入ってきて圧倒され、そして緊張感もあり、そこにホーンが「えいや!」と入ってくる感じに「わー!ようこそー!」と。。
そして、テーマ、ソロと疾走感がある中で進んでいき、シャウトコーラス(※ソロが終わった後やラストテーマ入る前に曲を盛り上げるパート)も複数のラインが同時に鳴っていて、お祭りのような華やかさがあります。

アルバムを通して、スウィング、ファンク、ロック、ラテンと色々なリズムがあるので、聴いていて楽しい。
そして、鍵盤楽器でエレピが登場するということが、当時の私はおもしろいと感じました。

冒頭の『Nuttville』そして『Waltz Of The Mushroom Hunters』のアレンジをしているのがトランペットの Greg Hopkins という方。
彼はバークリー音楽大学の教授もされていて、私が留学していた時も在籍していました。
彼のアレンジのクラスを履修した際、これらの曲の紹介をしてくれたこともあり、私はそれだけで感激しました。
アレンジや曲作りの背景も聞き、勉強にもなり発見もありました。私の人生に度々登場する、そんな影響のある一枚だと思います。

当時はロックバンドを聴いていて、そういった面を刺激されるような感覚もあってワクワクと聴いていました。

アルバムタイトル『The Roar Of '74』
"Roar"は、「吠える」「轟く」という意味ですが、まさに「うおーーー!」という感じ。
アルバムジャケットでは Buddy Rich がヘルメット姿で車に乗っていて、本当に引っ張ってくれるようなエネルギーに溢れた一枚。
今回紹介するにあたり聴き直しましたが、改めて発見もありました。
ぜひ、いろんな方に聴いていただけたらと思います!


秩父英里






My First Jazz

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Title : 『The Roar Of '74』
Artist : Buddy Rich
LABEL : Groove Merchant
発売年 : 1974年



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【SONG LIST】
01.Nuttville
02.Kilimanjaro Cookout
03.Big Mac
04.Backwoods Sideman
05.Time Check
06.Prelude To A Kiss
07.Waltz Of The Mushroom Hunters
08.Senator Sam




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ジャズ界の新星として評価をあげている作曲家・秩父英里
大絶賛されたデビューアルバム『Crossing Reality』待望のLP化!!!


ノネット編成をはじめ弦楽器やマリンバを取り入れたアンサンブル、小編成のバンドなど自己プロジェクトによる表現を行うほか、ビッグバンド等のジャズアンサンブル、TVCM や web ムービー、演劇、ゲーム、また、TV・ラジオ各局への楽曲・アレンジ提供や出演も行っているジャズ界の新星 "秩父英里"。
2022 年秋、デビューアルバムにも拘わらず外資系チェーンのジャズ売り場を中心に異例の好セールスを記録し、「第 15 回 CD ショップ大賞 2023」地域ブロック賞 / 東北ブロック賞受賞と大絶賛された作品『Crossing Reality』が待望のレコード化決定!
彼女自身の自然や心理学、経験からインスピレーションを受けて制作した 8 曲が NY と日本の先鋭ミュージシャンによるラージ・アンサンブルにより聴く者により壮大な風景を感じさせる。
2022 年に NEXCO 東日本の企業 CM「地域と未来をつなぐ道」に使われ一躍有名になった「green and winds」収録。










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秩父英里
作編曲家/鍵盤奏者。仙台二高、東北大学を卒業後、人生の転機を迎え、アメリカ・ボストンにあるバークリー音楽大学へ入学。ジャズ作曲科と映像音楽科の2つを主専攻、ゲーム音楽を副専攻で学び首席で卒業した。ASCAPやISJAC、JENなどが主催する欧米の作曲コンテストにて数々の賞を受賞し作品は国際的にも高く評価されている。
2022年9月、1stアルバム『Crossing Reality』をリリース。全曲秩父のオリジナル、日米のプレイヤーを集めて制作したラージアンサンブル 主体の同アルバムは注目度も高く、2023年CDショップ大賞/地域ブロック賞を受賞。自己プロジェクトとして、自身のラージアンサンブルをはじめ弦楽器を取り入れたアンサンブル、ソロや小編成バンド(Eri Chichibu Tiny Project)などによる表現、また、各メディアやゲーム、企業やイベント、ビッグバンド、学校や個人にむけた楽曲提供やパフォーマンスも行う。(NEXCO東日本企業CM、サンベンディング東北企業CM、全国都市緑化フェア 2023、G7科学技術大臣会合、日本郵政、日本テレビ『全日本大学女子駅伝』、朗読劇『バイオーム』、NHK『あの日、何をしていましたか?』、『小曽根真feat. No Name Horses』、Appゲーム『EGGRYPTO』、宮城県大河原産業高等学校校歌 など)。また、フラワーアートとのコラボやインスタレーションによる表現、能楽との共同プロジェクト、心理学・精神医学の学会で特別プログラムを実施するなど領域をまたぎ多彩な活動を行う気鋭の音楽家。
https://www.erichichibu.com/




Latest Album

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Title ︓『Crossing Reality』(Analog)
Artist : 秩父英里
LABEL : ReBorn Wood
RELEASE : 2024.8.3



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【SONG LIST】
【A面】
01.Crossing Reality
02.The Sea - Seven Years Voyage -
03.Kaeru 2022
04.Blackberry Winter (feat.Milena Casado)
【B面】
01.The Preconscious
02.dreams of the wind(feat.Remy Le Boeuf)
03.green and winds
04.THE VENDING MACHINE with DRINK music





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【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
JJazz.Netとの連動によるオリジナルコンテンツ。
ジャズ・ミュージシャン本人の音声コメントをお届けしています。
KKBOX Podcast


KKBOX
500以上のメジャー・ローカル音楽レーベル様や権利者様と提携し、9,000万曲の楽曲を配信。
なかでも世界最大数を誇るC-POPを取り揃えているアジア大手の音楽聴き放題サービス。
2022年より日本でも音声コンテンツ/ポッドキャストの提供がスタート!


皆さんこんにちは。曽根麻央です。
今日はLee KonitzとBrad Mehldau、Charlie Hadenの3人の名手が1996年にライブレコーディングした作品を紹介したいと思います。
リリースは1997年にブルーノートから出ていますので、この作品は知っている音楽ファンの方も多いのではと思います。


その前に2つ宣伝させてください。

昨年リリースしたソロアルバム『PLAYS STANDARDS』
そのリリースライブからライヴレコーディングしたものが月末に配信開始になります。
3曲のメドレーとしての配信です。
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・Reflections in D / Serenade / Wave (LIVE at Keyaki No Hall)
 https://ultravybe.lnk.to/liveatkeyakinohall
7/30の20時にYouTubenで先行配信、そして7/31にはApple Music、8/6にはU-NEXTとと続々と配信します。お楽しみに!


そして、昨年プロデュースして好評いただいた作品『CITY POP RENDEZ-VOUS』の続編作品として、7インチアナログ盤『中央フリーウェイ/MUSIC BOOK』が8/3に発売されます。
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・中央フリーウェイ/MUSIC BOOK
 https://ultravybe.lnk.to/OTS-356
前作に引き続きAiriをヴォーカルに、私がピアノとトランペットはもちろん全ての楽器とアレンジ、ミックスを担当しました。
是非、アナログのサウンドで聴いてみてください。

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Title : 『Alone Together』
Artist : Lee Konitz, Brad Mehldau, Charlie Haden


さて今日お話しする『ALONE TOGETHER』というアルバムは3人の偉大なミュージシャンによってライヴ・レコーディングされました。
各トラックが長い作品になりますが、ジャズのスタンダードというプロ、アマチュア、ジャズファンと幅広い層に伝わる共通のテーマを、3人の名手が自由に解釈を広げていくこの作品は必聴盤と言えるでしょう。


コニッツが27年生まれ、ヘイデンが37年、メルドーが70年生まれと、ある意味3-4世代にわたる名手のコラボレーションで、それぞれが各々の特徴的なスタイルやサウンドを音楽史に刻んだ(メルドーに関しては今もなお刻み続けている)存在というのも覚えておきたい。
それぞれのスタイルがあまりにユニークで、そして主張がある。
しかしそれでいて共存できるジャズという音楽の多様性にも改めて注目したい。
また3人とも各々の楽器において最も美しい音を出せる奏者でもあります。
コニッツの優しく浮遊感があり、まるで話しているかのようなニュアンスのサックス、メルドーのタッチ、そしてヘイデンのぎっしりとコアが詰まったベース音、その3つがこの作品では音楽で会話をしています。


全体を通して音楽の要になっているのがヘイデンのベースラインです。
スウィングの曲でもほぼ4部音符を奏でることなく、ハーモニーで重要な音程を、ダウンビートなどリズムで重要な拍をしっかりと弾いています。


通常ジャズのベーシストはウォーキング・ベースといって1小節に4部音符を埋めることでビートとハーモニーを奏でるものです。
しかし、ヘイデンはこれをほとんどこのアルバムでしていません。おそらく、4部音符でこのアンサンブルに参加してしまうと、ビートをしっかりとロックしてしまい、尚且つハーモニーの方向性も明確に示すことになるので、メルドーやコニッツの自由を奪ってしまうのでしょう。
ヘイデンは、全音符や2部音符、付点4部音符などの通常より長めの音価を演奏することにより、他の二人に自由を与えながら、リズムの大枠の要になるダウンビートをしっかり抑え、アンサンブルが崩壊しないように支えていると思います。
なので3曲目のCherokeeのメルドーのソロの後ろで1コーラスだけウォーキング・ベースが登場した時には、その効果は絶大で、スウィングの持つ牽引力を音楽に与えて、通常だったら音楽が進行する上でずっと聞かされるサウンドであるはずのこのウォーキング・ベースを、まるでアクセントのように聴き手に錯覚させるほどです。



そのヘイデンのベースの上で、コニッツがストーリーを語っています。
コニッツは20年代生まれなので、それこそチャーリー・パーカー世代になります。音色としては「Take Five」を録音したポール・デスモンドやアート・ペッパーに近いと言えるかもしれません。
コニッツはビバップやクールジャズ、アヴァンギャルドと時代と共に幅広い音楽性を展開していています。そしてその独特の表現はピアニストのレニー・トリスターノとの作品でも多く聞くことができます。
トリスターノとコニッツは当時では(今でも)かなりユニークなリズムのアクセントやグルーピングを使ってメロディーやアドリブを展開していていました。
アルバムに参加しているメルドーもその影響は受けているはずです。
コニッツのサウンドを先ほど「浮遊館のある」と表現しましたが、しかしそれは圧倒的なリズム感があるからこそ成り立っています。


メルドーもそうです。コニッツに触発されたように、またヘイデンの強力なサポートもあり、ここではリズムをきちんとわかりやすく出すという一般的なジャズピアノの仕事からは解放されていて、伴奏ではコニッツに寄り添って一緒に世界を作るように演奏しています。
ソロではより一層、クラシカルな表現で左手と右手がバラバラのメロディーを演奏する対位法のようなものも用いつつ、和音の解釈も全然違うものに変えながら独自の世界を表現しています。
これはヘイデンが圧倒的にサポートに徹しているからこそできるのです。


すぐ他人のアイディアについてくるベーシストだと、ソリストはアイディアを自由に展開できなくなるのでジャズのアンサンブルにおいてそのバランスは非常に重要です。
ソリストもサポートする側も「Lead&Follow」の関係にいつもあってそのバランスの良い人がアンサンブルできる人といえます。


このアルバムはドラムがいない=音の情報量の少ない特殊な組み合わせで展開されるので、リズムやハーモニーの展開がより明確に聴こえ、ジャズ奏者のコミュニケーションを聴衆が体験しやすいアルバムになっていると思います。ぜひ聴いてみてください。


文:曽根麻央 Mao Soné



Recommend Disc

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Title :『Alone Together』
Artist : Lee Konitz, Brad Mehldau, Charlie Haden
LABEL : Blue Note
発売年 : 1997年



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【SONG LIST】

01.Alone Together
02.The Song Is You
03.Cherokee
04.What Is This Thing Called Love ?
05.Round Midnight
06.You Stepped Out Of A Dream




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「Monthly Disc Review」アーカイブ曽根麻央
2020.04『Motherland / Danilo Perez』2020.05『Color Of Soil /タイガー大越』2020.06『Passages / Tom Harrell 』2020.07『Inventions And Dimensions / Herbie Hancock』2020.08『Birth Of The Cool / Miles Davis』2020.09『Chet Baker Sings / Chet Baker』2020.10『SFJAZZ Collective2 / SFJAZZ Collective』2020.11『Money Jungle: Provocative In Blue / Terri Lyne Carrington』2020.12『Three Suites / Duke Ellington』2021.01『Into The Blue / Nicholas Payton』2021.02『Ben And "Sweets" / Ben Webster & "Sweets" Edison』2021.03『Relaxin' With The MilesDavis Quintet / The Miles Davis Quintet 』2021.04『Something More / Buster Williams』2021.05『Booker Little / Booker Little』2021.06『Charms Of The Night Sky / Dave Douglas』2021.07『Play The Blues / Ray Bryant Trio』2021.08『The Sidewinder / Lee Morgan』2021.09『Esta Plena / Miguel Zenón』2021.10『Hub-Tones / Freddie Hubbard』2021.11『Concert By The Sea / Erroll Garner』2021.12『D・N・A Live In Tokyo / 日野皓正』2022.1『The Tony Bennett Bill Evans Album / Tony Bennett / Bill Evans』2022.2『Quiet Kenny / Kenny Dorham』2022.3『Take Five / Dave Brubeck』・2022.4『Old And New Dreams / Old And New Dreams』2022.5『Ella Fitzgerald And Louis Armstrong / Ella And Louis』2022.6『Live from Miami / Nu Deco Ensemble & Aaron Parks』2022.7『Oscar Peterson Trio + One / Oscar Peterson Trio Clark Terry』2022.8『Ugetsu/ Art Blakey & The Jazz Messengers』2022.9『Sun Goddess / Ramsey Lewis』2022.10『Emergence / Roy Hargrove Big Band』2022.11『Speak No Evil / Wayne Shorter』2022.12『The Revival / Cory Henry』2023.1『Complete Communion / Don Cherry』2023.2『Your Mother Should Know: Brad Mehldau Plays The Beatles / Brad Mehldau』2023.3『Without a Net / Wayne Shorter』2023.4『LADY IN LOVE / 中本マリ』2023.5『Songs Of New York / Mel Torme』2023.6『Covers / James Blake』2023.7『Siembra / Willie Colón & Rubén Blades』2023.8『Undercover Live at the Village Vanguard / Kurt Rosenwinkel』2023.09『Toshiko Mariano Quartet / Toshiko Mariano Quartet』2023.10『MAINS / J3PO』2023.11『Knower Forever / Knower』2023.12『Ella Wishes You A Swinging Christmas / Ella Fitzgerald』2024.01『Silence / Charlie Haden with Chet Baker, Enrico Pieranunzi, Billy Higgins』2024.02『Rhapsody in Blue Reimagined / Lara Downes』2024.03『Djesse Vol. 4 / Jacob Collier』2024.04『Voyager / Moonchild』2024.05『Evidence with Don Cherry / Steve Lacy』2024.06『Quietude / Eliane Elias』



Reviewer information

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曽根麻央 Mao Soné

曽根麻央は2018年にジャズの二刀流として、 2枚組CD『Infinite Creature』でメジャー・デビュー果たしたトランペッター、ピアニスト、作曲家。

 幼少期よりピアノを、8歳でトランペットを始める。9歳で流山市周辺での音楽活動をスタートさせる。18歳で猪俣猛グループに参加し、同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士課程の第1期生として首席(summa cum laude)で卒業。在学中にはタイガー大越、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルック等に師事。グラミー賞受賞ピアニスト、ダニーロ・ペレスの設立した教育機関、グローバル・ジャズ・インスティチュートにも在籍し、ダニーロ・ペレス、ジョー・ロバーノ、ジョン・パティトゥッチ、テリ・リン・キャリントン等に師事、また共演。
 これまでにニューポート、モントレー、モントリオール、トロント、ドミニカ等の国際的なジャズ・フェスティバルに出演。
2017年には自己のバンドでニューヨークのブルーノートやワシントンDCのブルース・アレイ等に出演。2018年メジャー・デビュー。2019年には故・児山紀芳の代役でNHK-FM「ジャズ・トゥナイト」の司会を担当。また2020年公開のKevin Hæfelin監督のショート・フィルム「トランペット」の主演・音楽を務めるなど、演奏を超えて様々な活動の場を得ている。

 曽根は国際的に権威ある機関より名誉ある賞を数々受賞している。
2014年度フィラデルフィア『国際トランペット協会(ITG)ジャズ・コンペティション』で優勝。
同年『国際セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション』にて13人のファイナリストに世界中の応募者の中から選出。
2015年に地元・流山市より『ふるさとづくり功労賞』受賞。
2016年アムステルダム『"Keep An Eye" 国際ジャズアワード』にて優勝。

曽根麻央Official Site

Kurt Rosenwinkel "The Next Step Band" Reunion :ニュース / NEWS

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現代ジャズギタリストの最高峰、カート・ローゼンウィンケル。
その存在感を決定づけた2000年のアルバム『The Next Step』のオリジナル・メンバーが再集結!


1990年代、ニューヨークのジャズクラブ「スモールズ」を活動の拠点としていた
今や伝説的ともいえるカルテット「ザ・ネクスト・ステップ」。
そんな彼らが1996年に「スモールズ」で行ったパフォーマンス音源が発掘され、カート自身が主宰するハートコア・レコードからリリース。
現代ジャズを牽引する偉人たちによる、若き日のセッション。
巨匠ブラッド・メルドーが参加した「Zhivago」をはじめ、オリジナル音源以上の迫力を時代を超えて感じられるものとなっています。


そして今月、ネクストステップ・バンド・リユニオン・ジャパン・ツアーが3会場で開催されます!


7/24(水) 25(木) BLUE NOTE TOKYO
7/27(土) 高崎芸術劇場
7/28(日) 29(月) COTTON CLUB


カート・ローゼンウィンケル、マーク・ターナー、ベン・ストリート、ジェフ・バラード。
ジャズ界を代表する4人が揃っての貴重なパフォーマンス。
彼らの素晴らしさを再発見する絶好の機会となりそうです。





また、7/9よりハートコア・レコーズによるキャンペーンを開催。
ハートコア・レコーズよりリリースされた主要18作品の販売、新譜購入特典もあるとのこと。
是非この機会にCDショップへお立ち寄りください!


●都内主要小売店 14店舗にて、主要 18作品販売
・タワーレコード 渋谷、池袋、新宿、錦糸町、横浜ビブレ、高崎オーパ
・HMV 渋谷、吉祥寺、新宿、高崎
・山野楽器 銀座
・ディスクユニオン JazzTokyo、渋谷、吉祥寺、横浜
・代官山蔦屋


●応募特典 : 3 枚購入につき 1 回応募。抽選でプレゼント
・Kurt Rosenwinkel Ultimate Book of Compositions 1 名様
・ハートコア・レコーズ T シャツ 3 名様


●新譜購入特典 : Westville 特製・Kurt Rosenwinkel シグネイチャー・ギターピックをもれなくプレゼント!
対象商品: Kurt Rosenwinkel "The Next Step Band Live at Smalls 1996" (MOCLD-1104)
Tim Lefebvreʼs Whose Hat Is This? "Ponyboy" (MOCLD-1103)

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【Kurt Rosenwinkel's The Next Step Band Reunion ジャパンツアー】

<MEMBER>
Kurt Rosenwinkel (guitar,piano)
Mark Turner (sax)
Ben Street (bass)
Jeff Ballard (drums)

2024年7月24日(水)、25(木) @BLUE NOTE TOKYO
[1st] 開場 17:00 / 開演 18:00 
[2nd] 開場 19:45 / 開演 20:30
詳細・予約
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/kurt-rosenwinkel/


7月27日(土) @高崎芸術劇場 スタジオシアター
開場 17:30 / 開演 18:00
詳細・予約
https://www.takasaki-foundation.or.jp/theatre/concert_detail.php?key=1513


7月28日(日)、29日(月) @丸の内 COTTON CLUB
■7.28(日)
[1st] 開場 15:30 / 開演 16:30
[2nd] 開場 18:30 / 開演 19:30
■7.29(月)
[1st] 開場 17:00 / 開演 18:00
[2nd] 開場 19:45 / 開演 20:30
詳細・予約
https://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/kurt-rosenwinkel/

Latest Album

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Title ︓『NEXT STEP BAND LIVE AT SMALLS 1996』
Artist : KURT ROSENWINKEL
LABEL : HEARTCORE RECORDS/MOCLOUD
RELEASE : 2024.7.10



アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01.A Shifting Design
02.Use of Light
03.Zhivago
04.Alpha Mega
05.A Life Unfolds
06.The Next Step
07.Minor Blues (Japan Bonus Track)




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