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JJazz.Net Blog Title

2016年7月アーカイブ

Monthly Disc Review2016.07.15:Monthly Disc Review

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Title : 『A Result Of The Colors』
Artist : Megumi Yonezawa Trio



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NYで活動するピアニスト、メグミ・ヨネザワのデビュー作。バークリーを卒業後、Jason Moranの推薦でGreg Osbyバンドのレギュラーピアニストをつとめた彼女は、2004年にGreg Osby『Public』(Blue Note)にサイドマンとして参加している。Greg Osbyのバンドと言えば、Edward SimonやJason Moranなど優れたピアニストを輩出してきたバンドだ。だからこのアルバムはまさに満を持して、待望のリーダー作と言える。

バックのメンバーはEric McPherson(ds)、John Herbert(b)というAndrew HillやFred Herschのバンドでも活動を共にする鉄板のコンビ。ほぼ全曲が彼女のコンポジションで、4ビートのジャズマナーに則った「Nor Dear Or Fear」から幾何学的なパズルのような「Children Of The Sun」、バラードの「A Letter From Stillness」まで幅広い楽曲が収められている。彼女のKeith JarrettやPaul Bleyに通じるようなメランコリックで空間的なピアノは、マーブリングや墨流しのように、じわりじわりと形や色を変えながら絶妙なバランスを持った危うい美しさがとても魅力的だ。なかでもスタンダードの「For Heaven's Sake」での、イントロのダークな雰囲気に繊細な一音を積み、曇り空に一筋ずつ光をさして行くように楽曲のカラーを変えていく様は圧巻。「Sketch」や「Epilogue」といった自由な構成の曲のなかでも、メンバーそれぞれの色を引き出しながら楽曲全体をコントロールし、スペースを自在に操るピアノが聴ける。

日本にまだあまり紹介されていないのが不思議なくらい、見逃すわけにはいかない才能だ。


文:花木洸 HANAKI hikaru


Megumi Yonezawa HP


【For Heaven's Sake】




Recommend Disc

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Title : 『A Result Of The Colors』
Artist : Megumi Yonezawa Trio
LABEL : FRESH SOUND NEW TALENT
NO : FSNT504
RELEASE : 2016.6.17

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【MEMBER】
Megumi Yonezawa(p)
John Herbert(b)
Eric McPherson(ds)

Recorded at Acoustic Recording, October 11, 2012


【SONG LIST】
1.A Result of the Colors
2.Children of the Sun
3.Untitled
4.Dr. Jekyll and Mr. Hyde
5.Sketch
6.For Heaven's Sake
7.Nor Dear or Fear
8.A Letter from Stillness
9.Epilogue


この連載の筆者、花木洸が先日発売になりました『Jazz The New Chapter 3』で編集・選盤・レビュー記事などを担当。ブラック・ミュージックの最先端からUKジャズ、ネクスト・ジャズ・ファンク、ラージアンサンブル等ここにしかない記事・インタビューが盛り沢山となっています。


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■タイトル:『Jazz The New Chapter 3』
■監修:柳樂光隆
■発売日:2015年9月10日
■出版社: シンコーミュージック

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今日においてはジャズこそが時代を牽引し、ディアンジェロやフライング・ロータスなど海外の最先端アーティストから、ceroなど日本のポップ・シーンにも大きな影響を与えている。この状況を予言し、新時代の到来を告げた「Jazz The New Chapter(ジャズ・ザ・ニュー・チャプター)」の第3弾がいよいよ登場。2014年の刊行時より刷数を重ね、SNS上でも未だ話題沸騰中の第1弾・第2弾に続き、2015年9月末に〈Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN〉が開催されるなど、かつてない活況を迎えているジャズの次なる未来は、ニューチャプターが切り拓く!


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「Monthly Disc Review」アーカイブ花木 洸

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Reviewer information

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花木 洸 HANAKI hikaru

東京都出身。音楽愛好家。
幼少期にフリージャズと即興音楽を聴いて育ち、暗中模索の思春期を経てジャズへ。
2014年より柳樂光隆監修『Jazz the New Chapter』シリーズ(シンコーミュージック)
及び関西ジャズ情報誌『WAY OUT WEST』に微力ながら協力。
音楽性迷子による迷子の為の音楽ブログ"maigo-music"管理人です。

花木 洸 Twitter
maigo-music

【SARAVAHレーベル50周年特別企画】大塚広子(DJ)×高木洋司(COREPORT)対談:インタビュー / INTERVIEW

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ピエール・バルーが設立した音楽レーベル、SARAVAH。
今年はレーベル設立50周年ということで今改めて注目を集めています。

6月22日には、サラヴァの膨大なカタログの中からジャズ的感性溢れるスピリットや
エキスが感じられる音源をDJの大塚広子がコンパイル。

そこでJJazz.Netでは"SARAVAHレーベル50周年特別企画"として、
DJ大塚広子さんと日本でのサラヴァ音源の発売元であるCOREPORTレーベル代表、
高木洋司さんとの対談を行いました。

サラヴァの魅力やサラヴァから感じるジャズのエッセンスなど、非常に興味深い内容です。

7月のJJazz.Net「PICK UP」ではこの模様を少しご紹介。
そちらも是非お聴き下さい。


JJazz.Net「PICK UP」 (配信期間:2016年7月6日~2016年8月3日)
//www.jjazz.net/programs/pick-up/




【大塚広子(DJ)×高木洋司(COREPORT)対談】


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高木:大塚さん、まずは『JAZZ EXTRACT OF SARAVAH』の選曲、ありがとうございました。これ、すごく良いですよね。


大塚:ありがとうございます。よかったです。


高木:僕も今まで色々な方にサラヴァ音源をコンピ編集していただいて、それぞれが魅力あるものでしたが、今回独特なオリジナリティのあるカラーというものを感じることが出来ました。今年3月にサラヴァの1972年作『ミシェル・ロック/コーラス』をコアポートで世界初CD化する際、大塚さんにライナーを書いていただいたのがサラヴァに関する最初の接点でしたが、そもそも大塚さんご自身、このサラヴァというレーベルとはどういった出会いだったのでしょうか。


大塚:最初の出会いは、「サラヴァ・レーベル」というものを意識して"レーベル買い"をしていたというよりは、ひとつひとつ気になる個々のアルバムとの出会いが繋がってきたという感じです。例えばトリオ・カマラとか、バルネ・ウィランの『MOSHI』とかそのあたりのアルバムとの出会いが強烈でした。印象としてはちょっと妖しげな感じというか。それからどんどんコレクションが増えていく中で、やっぱりサラヴァって変なレーベルだな(笑)と。それを魅力に感じてしまったんですね。


高木:トリオ・カマラやバルネ・ウィランはどうやって知ったんですか。


大塚:トリオ・カマラは大学生ぐらいの時だったかな? いろいろなジャンルを聴いていた時期でしたが、実はジャズを買うというハードルは当時の私にとって高かったんです。だから"いわゆるジャズ"じゃないけど"少しジャズっぽい"ところが聴きやすかったんです。また、ブラジル音楽の要素もあるアルバムなので、異なるジャンルの端と端が繋がっているようなところが出会いやすかったんでしょうね。


高木:それはわりとサラヴァ・レーベルの本質のひとつかもしれませんね。


大塚:そうですね。私もどっぷりという程ジャズを聴いていた時期ではなかったので、こういった作品との出会いは貴重でした。


高木:今やどっぷりどころではないですからね(笑)


大塚:いえいえ、予期せぬ方向にという感じです(笑)


高木:『ミシェル・ロック/コーラス』で書いていただいたライナー原稿内容もそうでしたが、大塚さんのDJ活動やご自身が手掛けているレーベルのプロデュース活動とかから、非常に全方位的な動きを感じていました。全方位と言いつつそれは脈絡がしっかりあって、何かあるひとつのことにフォーカスしているような印象でした。そんな大塚さんがどういったサラヴァ観、ひいてはジャズ観があるのかにとても興味があったんですよ。このコンピはそれが出ていると思います。もともと大塚さんへの選曲オーダーはサラヴァ音源から感じるジャズのエキスのようなものをセレクトして下さい、というものでしたが選曲過程でレーベルの印象は変わってきましたか?


大塚:そうですね。個人的なコレクションですと好きなアーティストなどのピンポイントの聴き方メインでしたね。アート・アンサンブル・オブ・シカゴがプリジット・フォンテーヌとアルバムを作った頃の年代や、『ミシェル・ロック/コーラス』が作られた頃、そのあたりの1971年前後の前衛的な作品が続出していた時代の音が好みだったんです。それ以降、ちょうどLPからCDへ変わっていった頃の作品はなかなか耳にすることが無かったんです。ただ今回聴いてみると幅広いサウンドがあるのはもちろんですが、その中から人間的な部分というものを非常に強く感じました。喜怒哀楽を感じる音楽がたくさんあるなと。最初にもちろん「JAZZ」というコンセプトで選曲するつもりが、もっと人間味のあるテイストに魅かれてきたんです。「JAZZ」というキーワードはありつつ、それを演奏している人間が見えてくるような。そういったところを表現できれば良いなとシフトしていきました。


高木:なるほど。僕もフォーマットや演奏スタイルとしてのJAZZをセレクトしてほしいというよりも、大塚さんがどういったところにJAZZを感じるのかに興味があったので、そこはすごく出ていますよね。実際にDJでかける曲もあるんですか?


大塚:いえ、正直に言うとこの中では1曲ぐらいですね(笑)。今回収録曲以外で他にはナナ・ヴァスコンセロスの『ナナ=ネルソン・アンジェロ=ノヴェリ』とか、バルネ・ウィランとか自分でこのコンピからかけたい曲もありましたが、あえて外しました。今回初めて知った曲、私自身にとっても新たな発見、そんな曲を多く収録しました。


高木:そうだったんですか。それでは選曲スタートの際、ご自身の中でメインとなる曲は何でしたか? 選曲をお願いした当初は何か浮かびましたか?


大塚:いえ、初めはなかったです。自分の持っているサラヴァ・レーベルの好きな作品はありますが、一回まっさらにして、隅から隅まで聴いた上で取り掛かろうと思いました。


高木:ということは、選んでいくなかで、いくつかの方向が出たと思います。まずこれはJAZZだな、というものから、通常捉えられているJAZZではないもの、大枠この二つだと思いますが、選曲を終えてそれぞれを象徴する曲はどれでしょうか。


大塚:前者ではジョルジュ・アルバニタ、ミシェル・グレイエ、ルネ・ユルトルジェ、モーリス・ヴァンデによるアルバム『ピアノ・パズル』からの「Philly」です。後者だと今回たくさんあって選ぶのは難しいですが(笑)、フィリップ・マテ&ダニエル・ヴァランシアンの「Sanza sallée」ですかね。


高木:出た(笑)。非常に象徴的ですね。
このアルバム『ピアノ・パズル』、当時から有名なピアニスト4人が共演した内容です。オリジナルLPは4人の共演盤1枚と、それぞれの演奏盤が4枚からなる5枚組で変形ジャケというブツですが、大塚さんが選んだ「Philly」は4人の共演盤からで、なかなか凄いところを選びますね。


大塚:そうですか(笑)。このアルバムからは他にも入れたい曲があって迷いました。


高木:もう1曲のフィリップ・マテ&ダニエル・ヴァランシアン、これはよく入れましたね(笑)。サラヴァのコンピでこれを入れた方は初めてです。でも今聴くと「この曲やばいぞ」というほうがフィットしますし、そのあたりの選曲眼はさすがですね。


大塚:いえいえ、でもこれは凄いですよ!是非聴いていただきたいです。初CD化を願ってます!


高木:どうしよう(笑)。ちなみにこのコンピは全21曲ですが、これは3曲目に入っていますね。まず冒頭1曲目は典型的なJAZZですが、2曲目からはかなり様々なタイプのサウンド、これもJAZZ ?というナンバーが色々な方向から迫ってきます。それがいつの間にか中盤からこの12曲目「Philly」のようなサウンドに収斂していく。このあたりは凄いです。僕は個人的に前半部がかなり好きなんです。このストレンジな感じの3曲目からジャック・イジュランに続くという、これは一体どういう頭の構造なんだろうと(笑)。これはわりとスッと決まったんですか?


大塚:いえ、前半の作り方は最後まで迷ったんです。どんどん代案がでてきて、そこから絞る作業が大変でした。特に前半の多彩なヴァリエーションをどこまでまとめていくかを迷いました。ここの3曲目マテ&ヴァランシアンからの繋ぎは特に迷ったんです。


高木:ということは当初から、前半部のほうをいかにもJAZZ的にするという構想はなかったんですね。


大塚:いや......あったかな(笑)。まあ後半部のほうは、自分がいつもDJする時もそうですが、後半のほうの流れというものを最初に思いつくんです。その上で最初どこまでかき乱すかということは自分の選曲の中でのやりがいでもありますし(笑)。もちろんやり過ぎるのも注意しながらですが。そのあたりが今回は迷ったところですね。


高木:ここからさらに5曲目のマジュン。これはフレンチ・プログレ・バンドですが、そのバンドが昔からある「Le dénicheur」というミュゼットをやってます。そこからフラメンコに繋がったり、いろいろと展開しますが(笑)、逆にクッキリひとつのものが見えてくる感じが不思議とありますね。


大塚:私もこの前半部が、見知らぬ土地の場所で誰かわからないミュージシャンたちが、いろいろと演奏しているという想定で選びました。その選曲作業が結構楽しかったんですね。


高木:なんだか夏フェスみたいですね(笑)。色々なステージで色々なタイプの音楽があるという。


大塚:あー、そうかもしれません(笑)。


高木:後付けかもしれませんが、そういった「在り方」に大塚さんはJAZZを感じるんですかね。


大塚:そう言われてみると、そうかもしれないです。


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高木:あとは曲つなぎのテクニックもあるかもしれませんが、そういった夏フェス的な感じが混然一体となってだんだんとコンピが進んでいく。そうした中で「これを入れたのか!」と思ったのが9曲目のモーリス・ルメートルとアレスキのトラック、そしてこれがミシェル・ロックに繋がるというこのあたりは最高ですね。ルメートルはレトリスム運動を象徴する人で、まあ今聴くと歌い方はラップのようですが、これも日本初というか世界初CD化曲です。でも普通入れないですけど(笑)、すごくかっこいいですよね。


大塚:いや(笑)、これはもう絶対「何これ!」と聞かれることは間違いないですね。


高木:ブリジット・フォンテーヌのパートナーであるアレスキが、パーカッションを叩いていて、これがまた良いですよね。


大塚:邦題が「ダンスのためのレトリスト即興」ですが、まさに象徴していると思います。


高木:これなんかMIXしたくないですか?


大塚:したいです!これはJAZZファン以外の方や、コレクターやDJの方にもヒットする曲だと思いますよ。


高木:そのあとに10曲目でミシェル・ロックが続いて、このあたり大塚さんが腕まくりしている絵が浮かびます(笑)。ここまでの様々なタイプの曲を全て引き連れて、ミシェル・ロックが突き進むような。


大塚:はい、ここはかなり自分でもテンション高い感じで(笑)。


高木:ここから高カロリーが続きますね(笑)。でもさすが女性で高カロリーのままでは終わらせず(笑)、そこからの転換がまたいいですね。巧いですよ本当に。特にピエール・バルーの15曲目前後とか。このあたりは狙った感じですか?


大塚:はい、このあたり雰囲気作りというところでは狙いましたね。すごく気持ちが穏やかになるというか、解放されるような空気感があるトラックで、素晴らしいと思います。


高木:最後のほうはだんだんとフランス度が高まっていくように感じました。ピエール・バルーによるコラージュともいえる15曲目。そこからピエールとダニエル・ミルのデュオ。これはバッハの曲にピエールがフランス語歌詞をアダプトしているんですが、ここはたまらないです。さっきまでものすごく盛り上がっていたのが、気が付くと落ち着いた流れになっています。


大塚:私もこのあたりで何度か目頭が熱くなりましたよ(笑)。入りすぎちゃって。ダニエル・ミルは他にもいろいろ良い曲があってかなり迷いました。


高木:このコンピを発売する2ケ月前ですが、Bar Musicの中村智昭さんにもサラヴァの音源をまとめていただいたんですが(『Bar Music×SARAVAH -Precious Time for 22:00 Later 』)、確か中村さんもダニエル・ミルは好きだと言ってました。DJの方に何か共通するものがあるのかな? その中村さんも選んでいた次のル・コック、さらにポエトリー・リーディングのジェラール・アンサロニへ。ピエールとダニエル・ミルのデュオが静謐な感じなので、ここで終わりそうなところから行き着いた展開ですが、ここは流れですか?


大塚:そうです。最後の方をどう終わらせるか。これは出来るだけハッピーに終わらせるというか、しんみりと終わらせないというのが私のタイプなんです。一回落ち着くけど、でも最後は「次につなげていきたい」というような雰囲気を持った曲を選んでいます。


高木:主だった曲について話し合ってきましたが、この全21曲全体については、やはり当初から決めていたというよりも、むしろLIVEのような感じで決まっていったようですね。


大塚:はい、やはり先ほど話しましたが「人間性」というところをうまく浮き彫りにしたいと。色々なタイプの人間がいて、それぞれの人間が出す音楽、それぞれが考えるJAZZのような、そんな選曲になりましたね。あとはそれをどのような物語にしていくかというところで決まっていきました。


高木:確かにどこか温かみのある1枚ですね。そこには大塚さんのパーソナリティーも出ていると思いますが、確かに音の背後から何か伝わってくるようで、サラヴァのレーベル・カラーとも見事に一致していると思います。


高木:そのサラヴァですが、今年はレーベル設立50周年で、予定も盛りだくさんなんです。9月には現地フランスの新録コンピが出ます。これはサラヴァの代表曲を1曲ずつ、複数のアーティストがカヴァーしていく企画です。10月には渋谷O-Eastでレーベル設立50周年コンサートが行われます。ピエール・バルーはもちろん来ますし、その他日本人アーティストも多数参加予定です。そんな長い歴史を持つレーベルの概略を、あるひとつの方向からしっかりと提示していただいて感謝です。僕も新たにこのレーベルの魅力が発見できました。そして大塚さんの個性というものもです。この二つを同時に聴ける楽しさがあると思います。ありがとうございました。最後にこのコンピCD、選曲を終えてどのような感想を持たれましたか?


大塚:サラヴァ・レーベルは、いろいろなジャンルの要素が発見できる素晴らしいレーベルでした。ぜひこのコンピレーションCDを聴きながら、好みの音を発見していただける機会になれば良いなと思っています。


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『JAZZ EXTRACT of SARAVAH SELECTED BY HIROKO OTSUKA』

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Title : 『JAZZ EXTRACT of SARAVAH SELECTED BY HIROKO OTSUKA』
Artist : V.A.
LABEL : コアポート
NO : RPOZ10024
RELEASE : 2016.6.22

アマゾン詳細ページへ


【SONG LIST】
01. ラ・パルク/トリオ・ミシェル・ロック
02. むこう岸/ピエール・バルー
03. サンザ・サレ/フィリップ・マテ&ダニエル・ヴァランシアン
04. ほらって言ったよね、ほら/ジャック・イジュラン
05. ル・デニシュール/マジュン
06. ブレリアス・エルマノス/アルマディージョ
07. お前の船は出ていった/ミシェル・ビュラー
08. 俺の勝手だろ/チック・ストリートマン
09. ダンスのためのレトリスト即興/モーリス・ルメートル&アレスキ
10. ムッシュー・チンパンジー/ミシェル・ロック
11. レ・ロジュ・デュ・T.P.F./トリオ・ミシェル・ロック
12. フィリー/ジョルジュ・アルバニタ、ミシェル・グレイエ、ルネ・ユルトルジェ、モーリス・ヴァンデ
13. バイ・バイ・ベルヴィル/カルテット・エラン
14. グアンタナメラ/レオ・ブローウェル
15. 宴の終わり/ピエール・バルー
16. アコーディオン/ダニエル・ミル & ピエール・バルー
17. バッサンの馬鹿ども/ダニエル・ミル
18. マリア・カンディダ/マス・トリオ
19. 自分でイライラしている/ル・コック
20. 精神的な面接/ジェラール・アンサロニ
21. ビフ/アレスキ

世界初CD化 M-3, 7, 9
日本初CD化 M-1, 5, 13, 19, 20


サラヴァの膨大なカタログの中から、ジャズ的感性溢れるスピリットやエキス(JAZZ EXTRACT)が感じられる音源をDJ大塚広子がセレクト。サラヴァ特有のディープネスとモダンな感覚を手作りコラージュのようにシャッフルし、新しいサラヴァ・ジャズ観を提示した必聴コンピ。世界初CD化3曲、日本初CD化5曲収録。




■サラヴァ・レーベルCD INFORMATION
http://www.coreport.jp/saravah/index.html

NOW ON SALE
『ピエール・バルー&フランシス・レイ/VIVRE』 RPOP-10017
『ピエール・バルー&/サ・ヴァ、サ・ヴィアン』 RPOP-10018
『ブリジット・フォンテーヌ/ラジオのように』 RPOP-10013
『ナナ・ヴァスコンセロス/ナナ=ネルソン・アンジェロ=ノヴェリ / アフリカデウス』 RPOP-10014
『ミシェル・ロック/コーラス』 RPOZ-10022

COMPILATION CD
『サラヴァ・ジャズ』 RPOZ-10019/20
『パリ18区、サラヴァの女たち』 RPOP-10012
『Bar Music×SARAVAH -Precious Time for 22:00 Later 』 RPOP-10015
『JAZZ EXTRACT OF SARAVAH SELECTED BY HIROKO OTSUKA 』 RPOZ-10024

COMING SOON
『ピエール・バルーwith清水靖晃&ムーンライダーズ/カルダン劇場ライヴ1983』 RPOP-10019 (2016.7.27 ON SALE)
※ピエール・バルーが名作『ル・ポレン』でコラボレイトした清水靖晃、ムーンライダーズをパリのカルダン劇場に迎えて行われた貴重なライヴ・アルバム。

『サラヴァの50年』 RPOP-10020 (2016.9.28 ON SALE)
※サラヴァ・レーベル50周年記念作は、サラヴァの名曲を現代のフランス&日本人アーティストたちが新録カヴァーした超話題作。




■映画「男と女」製作50周年記念デジタル・リマスター版

10月YEBISU GARDEN CINEMA他全国で順次公開(配給:ドマ、ハピネット)
(同時「ランデブー」デジタル・リマスター版)
otokotoonna2016.com






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大塚広子 (DJ/音楽ライター/プロデューサー)

2004年以降、ワン&オンリーな"JAZZのグルーヴ"を起こすDJとして年間160回以上のDJ経験を積んできた。徹底したアナログ・レコードの音源追求から生まれる説得力、繊細かつ大胆なプレイで多くの音楽好きを唸らせている。渋谷の老舗クラブTheRoomにて14年目に突入した人気イベント「CHAMP」など日本中のパーティーに出演。また老舗ライヴハウス新宿PIT INNのDJ導入を提案するなど、音楽評論家やミュージシャンを巻き込んだライブハウスやジャズ喫茶でのイベント・プロデュースを手がける。ジャズ・レーベルのオフィシャルMIX CD/コンパイル(「TRIO」(ART UNION)、「somethin'else」(EMI MusicJapan)、「DIW」(DISK UNION)、「VENUS」(Venus Record)、american clave (East Works Entertainment inc))を手がけ、2014年より、新世代ミュージシャンを取り上げる自身のレーベル、Key of Life+を主催、プロデューサーとしても活動。スペイン、ニューヨークでのDJ招聘、「FUJI ROCK FESTIVAL」2度の出場、菊地成孔との共演及びTBSラジオ出演、BLUE NOTE TOKYOにて日野皓正らとの共演。総動員数3万人に及ぶアジア最大級のジャズ・フェスティバル「東京ジャズ2012」にDJとして初の出演。メディアでのレビュー執筆の他、オーディオ評論、ディスク・ガイドブックやCDライナー執筆など音楽ライターしても活躍中。

大塚広子 Official Site

bar bossa vol.59:bar bossa

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vol.59 - お客様:土田義周さん(ダウンタウンレコード)


【テーマ:当店のレコード在庫から選んだ10曲】



いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。

今回はダウンタウンレコードの土田義周さんをゲストにお迎えしました。


林;いらっしゃいませ。早速ですが、お飲物はどうされますか?


土田;辛口の白ワインをお願いします。


林;確か土田くんはシャルドネが美味しいって言ってたような気がするからブルゴーニュ・ブランにしますね。


土田;じゃあそれでお願いします。


林;お生まれは?


土田;1969年東京の下町、江東区東陽町生まれです。私が育った深川地区は江戸時代から材木の町として栄えた場所で、父方の祖父が製材業、母方の祖父の家も材木問屋を営んでいました。父はサラリーマンですが、自分を含め三代続いた深川っ子です。


林;やっぱり材木関係なんですね。小さい頃の音楽環境と最初に買ったレコードを教えてください。


土田;実家には家具調の大きなステレオセットがありましたが、幼少の僕はもっぱらてんとう虫のポータブル・プレイヤーでアニメソングのレコードを聴くのが好きでした。そのとき初めて買ったレコードは...忘れてしまいました。
当時の興味の中心は漫画やアニメで、将来は漫画家を目指し友達と二人で藤子不二雄気取りでノートにマンガを連載していました。


林;同い年としては、漫画家志望って多かったように思います。中学はどうでしたか?


土田;中学は越境して千代田区神保町の中学に通いました。本屋や編集者の子弟が多くて、地元の友達と比べると皆大人びた印象で刺激をうけました。町中がレコードと本だらけで、一気に興味が音楽や文学へ移ったのがこの時期です。


林;神保町の中学! 良いですねえ。


土田;中一で大滝詠一さんのLPレコード「ロング・バケイション」を手に入れて、それから一年くらいは毎日欠かさず聴き続けました。ロンバケがまちがいなく僕の人生で一番聴いたレコードであり、その音像はいまだ体の隅々までしみこんでいます。


林;僕も全く同じ時期に聞き込みました。


土田;飯田橋に佳作座という二本立ての名画座があって、千円で入場料とホットドッグ、コーラを買っておつりがくるお気に入りの場所でした。その佳作座である日、中二の僕は「アメリカン・グラフィティ」と出会います。劇中ノンストップでかかるロックンロール・ナンバーに強い衝撃を受けました。1983年は'70年代末に興ったロックンロール・リヴァイヴァルも終焉し、たぶん「ロックンロール」は当時一番イケてないジャンルだった。でも「これがオレの音楽だ!」という直感がした。すぐに秋葉原の石丸電機レコード館でサントラLPを購入しました。


林;なるほど。前から気になっていたのは都会っ子って、早い段階で「自分だけの聞き方」みたいなのを見つけますね。じゃあ高校はどうなんでしょうか。


土田;高校も御茶ノ水や秋葉原に近かったので、放課後はたいていレコード屋廻りをしていました。


林;あんまり今と変わらない(笑)高校卒業後は?


土田;大学在学中の'89年にはじめてニューヨークを訪れました。東京のレコード店で壁に飾ってあるレア盤が、蚤の市や中古レコード店の格安コーナーで数ドル出せば手に入るのにビックリしました。

当時はバブル最盛期で、日給一万五千円になる海賊盤CD販売のアルバイトで稼いでは外国へレコードを買いに出かけるという学生生活を過ごしました。


林;それもあんまり今と変わらない(笑)大学卒業後は?


土田;学校を卒業する際、将来は中古レコード店を開業したいと考えました。まずはノウハウを知るために、同業大手のレコードチェーン店レコファンに勤めました。
ここで林君と出会うことになります。


林;ですね。


土田;レコファンでは本部で仕入れをしながら、海外買付にも連れて行って頂きました。すごく良い経験を積ませてもらったし、楽しかった思い出しかありません。


林;うわ、レコファンの人たち、この箇所を読んだら泣きますね。


土田;当時 実家住まいだったので財形貯蓄を頑張り、10余年勤務ののち2005年、35歳でダウンタウンレコードをオープンしました。当初から店の在庫はレコードが100%、CDは取り扱わないと決めていました。


林;なるほど。


土田;2005年の時点でCDには衰退の兆しが見えていて未来がないと思ったのと、やっぱり自分はアナログレコードが好きだったので、これで勝負しようと考えた結果です。

開業から今迄、スタイルは変えていません。大量に仕入れて大量にさばくという、大手のやり方と張り合っても勝負にはならないので、ウチはどんなレコードにもコメントを書き、試聴も自由にできるスタイルで一枚一枚を丁寧に売っていこうという考えです。

あと、インターネット販売はやらないぞ、とも決めていました。もし自分がお客さんなら、HPで在庫がわかってしまう店舗に行ってみようとは思わない。ツイッターで日々オススメレコードはつぶやきますが、全体としてはブラックボックス化して、来てくださるお客さんだけにわかるようにしたいんです。


林;それは他の店とのすごい差別化ですね。


土田;お客さんと会話しながら商売ができる対面販売が好きだし、これからもこのスタイルに拘っていこうと思います。


林;これ、みんなに聞いているのですが、これからの音楽はどうなると思いますか?


土田;「これからの音楽」と聞くと、すごく壮大な感じがしてイメージがわきません。
ただ、アナログレコードのこと、中古レコード店の未来については日々考えています。

アナログレコードがブームと言われてますが、まだまだ実感として物足りません。これからも中古レコード店を続けていくには流通量が重要だと思います。過去生産されたレコードだけでなく、これから市場に出回るレコードの数が多くないとダメなんです。最近、国内に2社目のレコードプレスメーカーができて話題になりましたが、それでもほぼ寡占状態。国内新品レコード価格は高止まり、若い人たちには手が届かない状況です。参入する企業が増え競争力が働き、新しい技術が導入され低コストで作られた新品レコードの値段が三千円を切る状況になれば、恒常的にレコード業界は繁栄すると思うのですが。
僕にもし余裕があれば、絶対レコードプレス工場を作って参入したいですね。


林;え、土田くん、プレス工場、参入したいんだ。でも、それも一つの方法かもしれませんね。さて、これからはどうするご予定でしょうか?


土田;死ぬまでずっと、このままレコード店を続けていきたいと思っています。
この業界は知識と体験の蓄積がモノを言うので、歳をとればとるほど成熟して良い仕事ができるんです。
レコードを持ち運びできる体力を維持しながら頑張ります!


林;カッコいいですねえ。それではみんなが待っている選曲に移りましょうか。どんなテーマで選曲をしましたか?


土田;当店のレコード在庫から10曲選びました。


林;お、この10曲はダウンタウンレコードで買えるわけですね。レコード屋っぽくて良いですねえ。それでは1曲目は?


01. robert mitchum - jean and dinah

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US盤LP ¥5,800


土田;当店カリプソコーナーからご紹介します。米国のタフガイ俳優ロバート・ミッチャムがマイティ・スパロウ作品を歌った「ジーン・アンド・ダイナ」。トリニダード・トバゴでの撮影でカリプソに魅了された彼が直々に制作した本格カリプソ・ヴォーカル・アルバム「カリプソ・イズ・ライク・ソー...」からのゴキゲンなナンバーです。


林;おお、さすがレコード屋店主って感じのところから面白い曲でせめてきますねえ。


02. steve alaimo - i don't know

2_写真 2016-05-18 17 32 58.jpg
US盤LP レアステレオ盤 ¥5,800


土田;続いてスカコーナーから、'60年代にマルチタレントとして活躍した米国のアイドル・シンガー、スティーヴ・アライモ'65年のスカ・アルバム「スターリング・スティーヴ・アライモ」から。ジャマイカンR&Bデュオ、ブルース・バスターズ「アイ・ドント・ノウ」トースティングが楽しいポップコーン・スカ・カヴァー。


林;これ、カッコいいですね。アメリカ人アイドルがスカって、僕としては全くわからないジャンルなのですが、レコード屋店主をやってるとこういうのがいくらくらいなのか把握しておくっていうのが鍵ですよね。


03. henry mancini - free! caterina valente singers

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US盤LP ¥1,600


土田;サントラコーナーから、ヘンリー・マンシーニが音楽を担当したパティ・デューク主演'69年公開の青春映画「ナタリーの朝」OSTより挿入曲「フリー!」。清涼感溢れる男女スキャット・コーラスをフィーチャーしたマンシーニ・タッチのソフトロック・インスト。


林;実はマンシーニのアルバムを集めてたのですが、これ、意外と見つからないんですよね。¥1600! でもマンシーニってそのくらいなんですよね...。


04. caterina valente singers - moon river

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UK盤LP  ¥4,500


土田;ヴォーカルグループコーナーから、カテリーナ・ヴァレンテ率いる男女混成ヴォーカル・カルテットによるヘンリー・マンシーニ作品「ムーン・リヴァー」カヴァー。華麗なスキャット・ワーク、弦のピチカートの響きがキュートなゆるめのラウンジ・ヴォーカル曲。


林;カテリーナ・ヴァレンテのこういう可愛いムーン・リヴァーがあるんですね。うーん、これは高そうな音がします。


05. marisol - bossa nova junto a ti

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スペイン盤4曲入りEP ¥2,000 UK盤LP


土田;サントラコーナーから、'60年代に一世を風靡したスペインのアイドル、マリソルが主演したミュージカル映画「ルンボ・ア・リオ」からアウグスト・アルグエロが手掛けた軽妙洒脱なスパニッシュボサ曲。


林;へええ。マリソルのボサノヴァ。「ルンボ・ア・リオ」っていうミュージカル映画があるんですね。


06. genevieve grab - le gendarme de saint-tropez

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国内盤EP ¥1,600


土田;サントラコーナーから、'64年のフレンチ喜劇映画「大混戦」主題歌をヒロインのジュヌヴィエーヴ・グラが歌った「サントロペのお嬢さん」。弾けるリズム、溌剌とした歌声に胸躍るビッグバンドツイスト。


林;うわ、こういうの見つけるのって「レコード屋冥利」につきるというか、たまんないですね。¥1600!


07: jeanne moreau - embrasse moi

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フランス盤5曲入りEP ¥3,000


土田;サントラコーナーから、ジャン=ポール・ベルモンドとジャンヌ・モローが主演した'63年公開の犯罪コメディ映画「バナナの皮」OST。スウィングル・シンガーズのワード・スウィングルが作編曲を担当、ジャンヌ・モローが歌うキュートな4ビート・ジャズ。


林;土田くんのコメントが「思わず買いたくなるような」もう、それが最高です!


08: everly brothers - walk right back

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US盤LP ¥1,400


土田;ロックコーナーから、米国ナッシュビルの兄弟デュオ、エヴァリー・ブラザーズの黄金期ワーナー・レーベル音源ベスト収録曲「ウォーク・ライト・バック」。大滝詠一が松田聖子へ提供した楽曲「冬の妖精」でイントロを引用した、クロース・ハーモニーが美しい名曲。


林;うわ、本当に松田聖子の「冬の妖精」のイントロですね。エヴァリー・ブラザーズなんだ。大瀧詠一ならではですね。でも土田くん、ほんと詳しい...


09: arther alexander - where have you been

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US盤EP ¥1,000


土田;ソウルコーナーから、ビートルズがカヴァーした「アンナ」作者として知られる米国カントリーソウルSSWアーサー・アレキサンダー'62年作「ホエア・ハヴ・ユー・ビーン」。大滝詠一が「恋するカレン」でまんまサビメロを使用した、バリー・マン&シンシア・ワイル作の甘く切ないバラード。


林;あ、ほんとだ。「恋するカレン」ですね。あ、ほんとだ...


10: petula clark - downtown

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こちらは非売品です。


土田;最後はペトゥラ・クラーク'64年の代表曲「恋のダウンタウン」。"寂しかったり悩み事を抱えていたらダウンタウンに出かけなさい、街の賑わいがあなたを幸せにしてくれるはず"と歌った当店の聖歌です。開店当初売上が伸びず苦戦している時、このレコードを聴いて元気をもらいました。


林;名曲ですよね。でも、どのお店にも「売り上げが悪い時の曲」ってありますよね。ほんと、あるんですよねえ。


土田くん、今回はお忙しいところどうもありがとうございました。

みなさん、ダウンタウンレコード、是非、行ってみてください。現代美術館も近くにあるし、いろんな下町の美味しいお店もあるから、デートコースにぴったりですよ。


●公式HP
http://www.downtownrecords.jp/
●twitter
https://twitter.com/dtr_tokyo


やっと夏が始まりましたね。今年の夏はどんな音楽を片手に過ごす予定ですか? 
良い音楽に出会えると良いですね。
それではまたこちらのお店でお待ちしております。


bar bossa 林伸次


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【林 伸次 近著】

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■タイトル:『ワイングラスのむこう側』
■著者:林 伸次
■発売日:2016年3月26日
■出版社: KADOKAWA
■金額:¥1,404 単行本

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東京・渋谷で20年、カウンターの向こうからバーに集う人たちの姿を見つめてきた、ワインバー「bar bossa(バールボッサ)」の店主・林伸次さん。バーを舞台に交差する人間模様。バーだから漏らしてしまう本音。ずっとカウンターに立ち続けている林さんだから知っているここだけの話。


「bar bossa」アーカイブ

vol.1 「モニカ・サウマーゾ」 ・vol.2 高木洋介 ・vol.3 「クリスマス・ソングのボサノヴァ」 ・vol.4 柳樂光隆 ・vol.5 「1960年代当時のブラジルのボサノヴァ女性シンガー特集」 ・vol.6 松原繁久 ・vol.7 「1970年代から1980年代までのブラジルのボサノヴァ女性シンガー特集」 ・vol.8 中村ムネユキ ・vol.9 「現代のブラジルのボサノヴァ女性シンガー特集」 ・vol.10 江利川侑介 ・vol.11 「エレンコ・レーベル」 ・vol.12 田仲昌之 ・vol.13 「ルミアール・ヂスコス」 ・vol.14 定成寛 ・vol.15 寺田俊彦 ・vol.16 白尾嘉規 ・vol.17 「畠山美由紀『rain falls』 プロデューサー中島ノブユキ インタビュー」 ・vol.18 山本勇樹 ・vol.19 「ジノンさん ルシッド・フォールについて」 ・vol.20 大場俊輔 ・vol.21 「ブラジル人と演奏しているアメリカのジャズ・ミュージシャン特集」 ・vol.22 武藤サツキ ・vol.23 「Lucid Fall (The Best of)」 ・vol.24 筒井奈々 ・vol.25 「THE PIANO ERA2013」 ・vol.26 山上周平 ・vol.27 ジノン ・vol.28 東野龍一郎 ・vol.29 林伸次 ・vol.30 中村智昭 ・vol.31 齊藤外志雄 ・vol.32 染谷大陽 ・vol.33 稲葉昌太 ・vol.34 小嶋佐和子 ・vol.35 石郷岡学 ・vol.36 原田雅之 ・vol.37 松本研二 ・vol.38 塚田耕司 ・vol.39 岩間洋介 ・vol.40 中村信彦&真理子 ・vol.41 白尾嘉規 ・vol.42 田仲昌之 ・vol.43 山本勇樹 ・vol.44 新川忠 ・vol.45 川嶋繁良 ・vol.46 田村示音 ・vol.47 山崎雄康 ・vol.48 上川大助 ・vol.49 町田和宏 ・vol.50 林下英治 ・vol.51 シュート・アロー ・vol.52 高橋悠 ・vol.53 沼田学 ・vol.54 庄野雄治 ・vol.55 山本のりこ ・vol.56 渡部徹 ・vol.57 小栗誠史 ・vol.56 渡部徹 ・vol.57 小栗誠史 ・vol.58 小栗誠史


bar bossa information
林 伸次
1969年徳島生まれ。
レコファン(中古レコード店)、バッカーナ&サバス東京(ブラジリアン・レストラン)、
フェアグランド(ショット・バー)を経た後、1997年渋谷にBAR BOSSAをオープンする。
2001年ネット上でBOSSA RECRDSをオープン。
著書に『ボサノヴァ(アノニマスタジオ)』。
選曲CD、CDライナー執筆多数。
連載『カフェ&レストラン(旭屋出版)』。

bar bossa
bar bossa
●東京都渋谷区宇田川町 41-23 第2大久保ビル1F
●TEL/03-5458-4185
●営業時間/月~土
18:00~24:00 bar time
●定休日/日、祝
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