JAPANESE MUSIC ✖ JAZZ ✖ CLASSIC
バークリー音楽大学在学中から活動を続け、数々の賞を受賞した曽根麻央、
14歳で津軽三味線全国大会に初優勝し、政府公認プログラム「beyond2020」にも承認された浅野祥の二人から成るユニット、MAOSHO。
2025年に結成以来、国内外で年間300公演以上を行い、多世代にわたる観客に日本の伝統音楽の魅力を伝える活動を行ってきたデュオ。
1stシングル『米節 / HIBIKI(響)』をエイベックスよりリリースし、同楽曲はMBS「お天気部」2025年秋のテーマ曲となり、その後ニューヨークでプロモーションを実施するなど活躍の場を拡げてきた。
そして新たに、曽根麻央自身が立ち上げたレーベル「MOONRISE RECORDS」より7/22にニューリリースするのは、ニューヨークでライブ収録された「八木節」!
群馬・栃木民謡として知られる「八木節」を、夏の盆踊りの熱気そのままに、ラテン音楽のテイストを大胆に取り入れている。
またパーカッションにはNY在住のグラミー賞受賞アーティストKeita Ogawaがゲスト参加。
「すでに世界にあるものを持っていくのではなく、日本だからこそ生まれる音楽を届けるべき」という強い思いのもと情熱的な演奏を繰り広げている。
MVは7/24に配信!こちらもお楽しみに!
新しいレコード・レーベル「MOONRISE RECORDS」も本格始動。
世界へ届く音源制作に本格的に取り組み、「同じ空、同じ月の下で」という言葉のもと、ステージの熱量をそのままパッケージし、世界のリスナーへと届ける新しい音楽のあり方を提示してゆくとのこと。
こちらも要注目です!
| New Release |
Title : 『八木節 (live in New York, feat. 浅野祥 & 曽根麻央)』 |
MAOSHO
津軽三味線の若き名匠・浅野祥と、ジャズピアニスト/トランペッターの曽根麻央によるクロスカルチャー・プロジェクト。
ジャズ、日本伝統音楽、そしてワールドミュージックが交差する地点を追求し、民謡のメロディーと現代的な即興演奏を融合させた唯一無二のサウンドを構築する。
2025年に結成し、1stシングル『米節 / HIBIKI(響)』をエイベックスよりリリース。『HIBIKI』はMBS「お天気部」2025年秋のテーマ曲に選ばれた。同年にはニューヨークでの初の海外公演も成功させ、国内外から高い注目を集める和と洋のワールド・ミュージック・アンサンブルである。
台湾のフュージョン・ジャズ・バンドSkyline、日本ツアー:ライブ情報 / LIVE INFO
台湾で最も長い活動歴を持つフュージョン・ジャズ・バンド Skyline が、2026年8月に日本ツアー
「SKYLINE ft. TAIWAN ALL-STAR JAPAN TOUR 2026」を開催。
これまで Eric Marienthal、Frank Gambale、Vinnie Colaiuta、Abraham Laboriel、Paul Jackson Jr.、Gerald Albright、Alain Caron ら世界的ミュージシャンとのコラボレーションも実現、台湾の主要音楽賞である金曲奨、金音創作奨にも複数回ノミネートされるなど、台湾のフュージョン・ジャズを牽引してきました。
今回の日本ツアーでは、最新作『City Voices』を軸に台湾のトップ・ヴォーカリスト陣と、日本のジャズ/フュージョン・シーンで活躍するスペシャルゲストが共演。
福岡・名古屋公演にはドラマー川口千里が、名古屋・横浜・東京公演には BLU-SWING のヴォーカリスト田中裕梨が参加し、台湾と日本のミュージシャンがコラボレーション!
台湾音楽の現在地と、アジアのクロスオーバー・ミュージックの新たな可能性を体感できる貴重な日本公演となります。お見逃しなく!

【SKYLINE ft. TAIWAN ALL-STAR JAPAN TOUR 2026】
2026年8月14日(金)
福岡・Gate's 7
OPEN 18:00/START 19:00
Featuring:P.i.N 范品頤、Hao Ku 古晧
Special Guest:川口千里(Drums)
チケット・詳細
http://www.gates7.com/schedule/index2.php?nen=2026&tuki=8
2026年8月16日(日)
大阪・Royal Horse
OPEN 18:00/START 19:00
Featuring:PiA 吳蓓雅、P.i.N 范品頤、Hao Ku 古晧
チケット・詳細
https://royal-horse.jp/2026-8-august/
2026年8月17日(月)
神戸・Chicken George
OPEN 18:00/START 19:00
Featuring:Matzka、SherryZ 鄭雙雙、PiA 吳蓓雅、P.i.N 范品頤、Hao Ku 古晧
チケット・詳細
https://www.chicken-george.co.jp/schedule/2026/08/17/1900
2026年8月18日(火)
名古屋・Bottom Line
OPEN 18:30/START 19:00
Featuring:Matzka、SherryZ 鄭雙雙、PiA 吳蓓雅、P.i.N 范品頤、Hao Ku 古晧
Special Guest:川口千里(Drums)、田中裕梨(BLU-SWING)
チケット・詳細
https://bottomline.co.jp/?month=2026-08#schedule-top
2026年8月19日(水)
横浜・Hey-JOE
OPEN 18:00/START 19:00
Featuring:Matzka、SherryZ 鄭雙雙、aDAN 薛詒丹、PiA 吳蓓雅、P.i.N 范品頤、Hao Ku 古晧
Special Guest:田中裕梨(BLU-SWING)
チケット・詳細
https://www.staglee.com/events/11480/skyline-ft-taiwan-all-star-japan-tour-2026
2026年8月20日(木)
東京・Blue Mood
OPEN 18:00/START 19:00
Featuring:Matzka、SherryZ 鄭雙雙、aDAN 薛詒丹、PiA 吳蓓雅、P.i.N 范品頤、Hao Ku 古晧
Special Guest:田中裕梨(BLU-SWING)
チケット・詳細
https://blue-mood.jp/events/skyline-ft-taiwan-all-star-20260820

Skyline
Skyline は、2003年に台湾で結成されたフュージョン・ジャズ・バンド。20年以上にわたり活動を続ける、台湾で最も長いキャリアを持つ同ジャンルのバンドとして、台湾ジャズ/クロスオーバー・シーンを牽引してきた。
これまでに『City Glide』『City Colors』『City Explorations』『City Silhouette』『City Voices』などの作品を発表。Jazz、Pop、Funk、Rock、R&B、Soul、Latin、Electronic、World Music などを取り入れながら、台湾の都市的な感性とローカルな音楽文化を結びつけた独自のサウンドを追求している。
過去作品では、Eric Marienthal、Frank Gambale、Vinnie Colaiuta、Abraham Laboriel、Paul Jackson Jr.、Gerald Albright、Alain Caron ら世界的ミュージシャンとのコラボレーションも実現。金曲奨、金音創作奨へのノミネートを重ね、米国 Global Music Awards、Independent Music Awards、LIT Music Awards でも評価を受けてきた。2015年には Java Jazz Festival に出演し、2016年には日本、中国、香港、台湾をめぐるアジアツアーを開催。近年もアジア各地での公演や国際的な音楽イベントへの参加を通じて、台湾発のジャズ・フュージョンを世界へ発信している。
最新作『City Voices』では、台湾を代表するシンガー/クリエイターを多数迎え、演奏力を核とするフュージョン・ジャズと、ヴォーカル作品としてのポップな訴求力を融合。台湾の都市に息づく多様な声を描き出す、Skyline の新たな代表作となっている。同作は、2026年の InterContinental Music Awards(ICMA)において5部門にノミネートされている。
https://www.skylinejazzband.com/jp/
| New Release |
Title : 『City Voices』 |
My First Jazz Vol.100-小曽根真:My First Jazz

Title : 『A NEW SOUND - A NEW STAR VOL.2』
Artist : Jimmy Smith
ピアニストの小曽根真です。
私の初めてのジャズ・アルバムは、ハモンドオルガン奏者、Jimmy Smithのデビュー作
『A NEW SOUND - A NEW STAR』シリーズ2枚のうちのVOL.2 です。
A NEW SOUND - A NEW STAR、新しい音、新しいスター!真っ直ぐでパーフェクトでインパクトのあるタイトルですよね。
彼の弾くハモンドオルガンB-3という名器によって、オルガンでジャズを奏でる時代が始まるわけです。
確かにこの音を初めて聞いた時、それこそ皆さんがシンセサイザーの音色に衝撃を覚えたような、あるいはそれ以上の衝撃がありました。聴いたのはいつ頃だったかな?私がまだ小学校一年にもなってなかった頃だったと思います。
なぜこのアルバムだったかというと、、私の父親は小曽根実というハモンドオルガン奏者です。彼は日本でハモンドオルガンを弾いた最初の3人に入ると思われ、自宅にも楽器がありました。なのでこのレコードも自然と聴いたのですね。
Jimmy Smithこの時代のアルバムは、なんと言っても真正面からブルースを弾いているのが特徴です。この後どんどん洗練されていきますから。
特にオルガンという楽器はゴスペルやブラックチャーチの場で使われ、サウンドも影響を受けています。
私はゲイリー・バートンやチック・コリアとの共演歴があるので【小曽根真の音楽=ブルース】と連想する方は少ないと思いますが、実は私のルーツにはブルース、ディキシーランド、スウィングしかないんです。スウィングもモダンなものではなく、ベニー・グッドマンなどが活躍した時代の2beatのスウィングです。ダンス音楽だったジャズが私のルーツになっています。
Jimmy Smithのこのアルバム、、とにかく痺れました。そして未だに、痺れます。
ハートをえぐるような、神の声のように聞こえる音。イエス・キリストではなく、ブラック・チャーチにおける神様が降りてくるような。
アルバムから一曲あげるとすると、有名なスタンダードとなっている「Moonlight In Vermont」。斬新なアレンジです、どう聴いても主旋のメロディが出てこない!
そして最後までフルパワーの強いインパクトで演奏しています。レスリー(回転スピーカー)を一度止め、そこから再び回転させたラストの音色は、まるで天に誘われるようです。凄まじい音色です。
ぜひ一度聴いてみてください。小曽根真の音楽のルーツがここにあるということを、声を大にして伝えたいです。
最近、自分自身がスウィングとブルースに戻ってきていると感じています。普遍的なものというのはいいですね。
小曽根真
| My First Jazz |
![]() Title : 『A NEW SOUND - A NEW STAR VOL.2』 Artist : Jimmy Smith LABEL : Blue Note RELEASE : 1956年
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小曽根真プレミアムソロ 公演決定!
ニューヨークに拠点を置き、さらに世界への挑戦と躍進を続ける小曽根真の新境地!
新たな音楽と円熟を超えた進化を表現する、プレミアムなピアノ・ソロLIVEが決定しました。
Makoto Ozone Premium Solo〜The New York Spirit〜
【東京公演】※完売
10月6日(火)19:00開演
東京・第一生命ホール
https://www.ints.co.jp/ozonepremium.html
【大阪公演】
10月8日(木)19:00開演
大阪・フェニックスホール
https://phoenixhall.jp/performance/2026/10/08/26154/
8月3日発売
【名古屋公演】
10月22日(木)19:00開演
名古屋・しらかわホール
https://clanago.com/news/2026/261022/261022.html
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【小曽根真】
ジャズ、クラシックの垣根を超えた独自のアプローチで世界的に活躍するピアニスト、作曲家。バークリー音楽大学卒業後、ゲイリー・バートンとの共演からジャズ界での国際的なキャリアをスタート(グラミー賞ノミネート)。
チック・コリアやブランフォード・マルサリス、マイケル・ブレッカーなどの名だたるアーティストと共に活動し、ジャズシーンにおける確固たる地位を築く。その後、ジャズのみならずクラシックの分野でも高く評価され、ニューヨークフィル、ベルリン放送交響楽団、パリ放送交響楽団など、世界の名門オーケストラと共演。クラシックとジャズの共存を追求するユニークなプロジェクトを展開してきた。
ポーランドでは、ショパンの音楽を通じて世界に発信する方にのみ発行される「ショパン・パスポート」対象者に選出。近年は、自身の音楽的探求に加え、若手ジャズミュージシャンの育成に注力。2022年からスタートしたプロジェクト「From Ozone till Dawn」では、新世代アーティストの発掘・支援を行い、国際舞台で活躍できる環境を整備。現在、若手奏者と組んだ最新トリオ「TRiNFiNiTY」でのツアー、20年来活動を続けているビッグバンド「No Name Horses」やクラシックでは世界の名門オーケストラとの共演という複数の活動を同時並行で行い、メルボルン、モントルーなどの世界的なジャズフェスへ参加するとともに、ラヴィニア音楽祭、ショパン祭などクラシックの檜舞台でも活躍。
どの音楽に対しても、楽曲の構造から解釈することで、その楽曲の持つ本質と可能性をその瞬間に引き出すための即興と新鮮な発想を盛り込む。だからこそどのアプローチにも独自のスイングが生まれ、聴衆に熱狂を生む。
楽曲の原型の美しさへのリスペクトと、自身の鮮烈なパッションを両立させる新しい表現者として、世界で高い評価を得ている。
https://makotoozone.com

【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
JJazz.Netとの連動によるオリジナルコンテンツ。
ジャズ・ミュージシャン本人の音声コメントをお届けしています。
KKBOX Podcast
KKBOX
500以上のメジャー・ローカル音楽レーベル様や権利者様と提携し、9,000万曲の楽曲を配信。
なかでも世界最大数を誇るC-POPを取り揃えているアジア大手の音楽聴き放題サービス。
2022年より日本でも音声コンテンツ/ポッドキャストの提供がスタート!
曽根麻央 Monthly Disc Review2026.7_Herbie Hancock : Round Midnight :Monthly Disc Review

Title : 『Round Midnight: Original Motion Picture Soundtrack』
Artist : Herbie Hancock
みなさんこんにちは、曽根麻央です。
今日は1986年のジャズをテーマにした映画『Round Midnight』から、そのサウンドトラックとしてのアルバムを紹介したいと思います。
パリを舞台に架空のジャズレジェンド「デイル・ターナー」の晩年を描く映画で、ターナー役には60年代以降、実際にヨーロッパに拠点を移し活動していたジャズ・レジェンド、デクスター・ゴードンが担当しているということも面白いですね。
ターナーのキャラクターや物語は、実在のジャズ・ピアニスト、バド・パウエルがパリで活動していた時の記録や、レスター・ヤングのエピソードが元になっているそうです。パウエル自身、薬物やアルコール中毒で寿命を縮めた人物であり、この映画の主人公であるターナーもまた、モダンジャズを作り上げた世代のミュージシャンを悩ませ苦しめた依存症に苦しむ一人として描かれています。ターナーを演じるデクスター・ゴードンも薬物使用の過去からアメリカで仕事が取れず、実際にヨーロッパに移住した経歴の持ち主です。当時の音楽界の問題をクローズアップした映画となっています。
全体の音楽はハービー・ハンコックが監督しており、配信上ではハンコック名義のアルバムとなっています。演奏シーンの音楽は、ハンコックやゴードン、ビリー・ヒギンズ、フレディ・ハバードといった名手が、スクリーンの中でもサウンドトラックの中でも実際に演奏して出演しているような形になります。
今回はあまりストーリーには深く触れず、サウンドトラックをあくまで一つのアルバムとして聴いていこうと思います。
私が幼い頃に観た記憶だと、どうしてもこの80年代の音楽映画特有の、一般の家庭用テレビのスピーカーでは詳細が聴こえてこないミックスが受け入れられず、正直あまり音楽に集中できなかった思い出があったのですが、このサウンドトラックはそんなことはなく、かなり生々しく素晴らしいメンバーの演奏を記録しています。
参加ミュージシャンも素晴らしいですが、やはりサウンドトラックなので各曲ごとにメンバーが入れ替わり立ち替わりしています。
1. "Round Midnight"
ハービー・ハンコック (Piano) / ロン・カーター (Bass) / トニー・ウィリアムス (Drums) / ボビー・マクファーリン (Vocal)
マイルス・デイヴィスのリズムセクションに、シンガーのボビー・マクファーリンが参加しています。
マクファーリンがスキャットでメロディーを歌います。デイヴィスのバンドのアプローチを基調としつつも、ハンコックがオリジナルにはない漂うようなコード進行を新たにつけており、それとベースのロン・カーターが音楽の主導権を交互に保ち合うかのような、絶妙なバランスでのせめぎ合いが際立ちます。
さらに、トニー・ウィリアムスのサウンドもとても鮮明に良い状態で記録されていて、ピアノソロ以降のスウィングの場面でのシンバルの鮮やかなタッチを聴くことができます。
2. "Body and Soul"
ハービー・ハンコック (Piano) / デクスター・ゴードン (Tenor Saxophone) / ピエール・ミシュロ (Bass) / ビリー・ヒギンズ (Drums) / ジョン・マクラフリン (Guitar)
主演のデクスター・ゴードンが吹いているトラック。
基本的に、ゴードンの参加トラックは劇中でのライブハウスの演奏シーンと思っていただいて良いと思います。あくまで予想ですが、ジャズミュージシャンがカメラの前で完璧に当て振りができるとは思えないので、映画の撮影ではおそらく映像と音を同時に収録しつつ、インサートを重ねているように見えます。なので、演奏シーンはほぼライヴ録音と言えるかなと思います。
3. "Bérangère's Nightmare"
ハービー・ハンコック (Piano) / ピエール・ミシュロ (Bass) / ビリー・ヒギンズ (Drums) / ジョン・マクラフリン (Guitar)
ハービーの手で弦をミュートしたサウンドと、ギターのエフェクトが絡む少し奇妙な一曲。おそらくサウンドトラックとしてBGM的な役割の曲だと思います。
4. "Fair Weather"
ハービー・ハンコック (Piano) / ピエール・ミシュロ (Bass) / ビリー・ヒギンズ (Drums) / チェット・ベイカー (Vocal & Trumpet)
なんと、シンガー・トランペッターのチェット・ベイカーが参加しているテイクです。
今日執筆するまでこのトラックの存在を知らなかったのですが、ベイカーとハンコックの共演ってあったんですね!ジャズファンとしてはちょっと熱くなりました。
ハンコックの独特な和声と、意外にもチェットの歌声やトランペットで作る即興のメロディーラインがはまっている気がしました。特にチェットの歌は柔らかいからふわっとしてると思われがちですが、実はとてもチューニングが正しいんです。だからかもしれませんが、複雑な和音にも正しくサウンドしています。
バラード曲で全員の力が抜けていて、まさにマエストロ同士の共演といったものになっています。
5. "Una Noche con Francis"
ハービー・ハンコック (Piano) / デクスター・ゴードン (Tenor Saxophone) / ウェイン・ショーター (Tenor Saxophone) / ボビー・ハッチャーソン (Vibraphone) / ピエール・ミシュロ (Bass) / ビリー・ヒギンズ (Drums)
こちらも意外な組み合わせで、ゴードンとウェイン・ショーターの掛け合いソロが聴けてしまいます。映像なしで耳だけ傾けていると、実は二人のタイム感や音色、アプローチが少し近く、油断しているとどちらの演奏だっけとなってしまいます。
おそらくですが、年齢的にもウェインが影響を受けてきたのではないかと思います。
6. "The Peacocks"
ハービー・ハンコック (Piano) / ウェイン・ショーター (Soprano Saxophone) / ピエール・ミシュロ (Bass) / ビリー・ヒギンズ (Drums)
ピアニスト、ジミー・ロウルズが書いた美しいバラード曲を、ショーターとハンコックの名コンビで演奏しています。
7. "How Long Has This Been Going On?"
ハービー・ハンコック (Piano) / デクスター・ゴードン (Tenor Saxophone) / ロネット・マッキー (Vocal) / ピエール・ミシュロ (Bass) / ビリー・ヒギンズ (Drums) ロネット・マッキー(Lonette McKee)
という、私もこの映画でしかお名前を存じ上げなかった女優さんが素晴らしい歌唱を披露しています。調べると、元々はデトロイト出身のシンガーだったのですが、ミュージカルへの出演を機に俳優として、またフィルムメーカーとして映像の世界にも携わっている多彩な人物のようです。
ニュースクールでフィルム・ディレクティングを勉強したり、バレエを本格的に習ったりと、かなり熱心に多方面の教養を得ようとする人物であるとプロフィールを読んで感じました。実際、こちらの歌唱も素晴らしいです。
8. "Rhythm-a-Ning"
シダー・ウォルトン (Piano) / フレディ・ハバード (Trumpet) / デクスター・ゴードン (Tenor Saxophone) / ロン・カーター (Bass) / トニー・ウィリアムス (Drums)
ピアノがハンコックから交代し、シダー・ウォルトンが参加。そしてトランペットの名手フレディ・ハバードがセッションをしているトラックです。
9. "Still Time"
ハービー・ハンコック (Piano) / デクスター・ゴードン (Soprano Saxophone) / ピエール・ミシュロ (Bass) / ビリー・ヒギンズ (Drums)
ハンコックのオリジナルソング。ゴードンのソプラノサックスはあまりイメージがわかない方も多いのではないでしょうか? 実際私もあまり聴いたことがなかったのですが、とてもストレートにはっきりとしたタンギングで区切るようなアーティキュレーションはテナーの時とあまり変わらず、彼の歌い方を感じることができます。
(※公式のクレジット等ではテナーと表記されていることもありますが、実際の音を聴く限りこれはソプラノです。)
10. "Minuit aux Champs-Elysées"
ハービー・ハンコック (Piano) / ボビー・ハッチャーソン (Vibraphone)
ピアノとヴィブラフォンはとても特別なデュオの形式ですね。以前チック・コリアとゲイリー・バートンの『Crystal Silence』というアルバムをこちらのレビューでも紹介しましたが、その二人とはまた違ったアイデンティティを持つ二人の名手によるデュオです。
ピアノもヴィブラフォンも同じく鍵盤の形をした打楽器の一種ですが、音のアタックと、その後の音の減衰速度が違うので、他の組み合わせとは違ったサウンドのデュオになります。
またヴィブラフォンはファンを回すことでヴィブラートもかけられるので、それもユニークなカラーとなります。
11. "Chan's Song (Never Said)"
ハービー・ハンコック (Piano) / ロン・カーター (Bass) / トニー・ウィリアムス (Drums) / ボビー・マクファーリン (Vocal)
ハンコックとスティーヴィー・ワンダーによる共作。美しく流れるハーモニーと、とても印象に残るメロディーで成り立っています。
マイケル・ブレッカーのアルバム『Nearness of You』での演奏が有名かもしれませんが、こちらのサントラ版がオリジナルのようです。
このように多様なメンバーによる、あらゆるスタイルのジャズが収められたアルバムとなっています。ぜひ聴いてみてください。
文:曽根麻央 Mao Soné
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・2020.04『Motherland / Danilo Perez』・2020.05『Color Of Soil /タイガー大越』・2020.06『Passages / Tom Harrell 』・2020.07『Inventions And Dimensions / Herbie Hancock』・2020.08『Birth Of The Cool / Miles Davis』・2020.09『Chet Baker Sings / Chet Baker』・2020.10『SFJAZZ Collective2 / SFJAZZ Collective』・2020.11『Money Jungle: Provocative In Blue / Terri Lyne Carrington』・2020.12『Three Suites / Duke Ellington』・2021.01『Into The Blue / Nicholas Payton』・2021.02『Ben And "Sweets" / Ben Webster & "Sweets" Edison』・2021.03『Relaxin' With The MilesDavis Quintet / The Miles Davis Quintet 』・2021.04『Something More / Buster Williams』・2021.05『Booker Little / Booker Little』・2021.06『Charms Of The Night Sky / Dave Douglas』・2021.07『Play The Blues / Ray Bryant Trio』・2021.08『The Sidewinder / Lee Morgan』・2021.09『Esta Plena / Miguel Zenón』・2021.10『Hub-Tones / Freddie Hubbard』・2021.11『Concert By The Sea / Erroll Garner』・2021.12『D・N・A Live In Tokyo / 日野皓正』・2022.1『The Tony Bennett Bill Evans Album / Tony Bennett / Bill Evans』・2022.2『Quiet Kenny / Kenny Dorham』・2022.3『Take Five / Dave Brubeck』・2022.4『Old And New Dreams / Old And New Dreams』・2022.5『Ella Fitzgerald And Louis Armstrong / Ella And Louis』・2022.6『Live from Miami / Nu Deco Ensemble & Aaron Parks』・2022.7『Oscar Peterson Trio + One / Oscar Peterson Trio Clark Terry』・2022.8『Ugetsu/ Art Blakey & The Jazz Messengers』・2022.9『Sun Goddess / Ramsey Lewis』・2022.10『Emergence / Roy Hargrove Big Band』・2022.11『Speak No Evil / Wayne Shorter』 ・2022.12『The Revival / Cory Henry』・2023.1『Complete Communion / Don Cherry』・2023.2『Your Mother Should Know: Brad Mehldau Plays The Beatles / Brad Mehldau』・2023.3『Without a Net / Wayne Shorter』・2023.4『LADY IN LOVE / 中本マリ』・2023.5『Songs Of New York / Mel Torme』・2023.6『Covers / James Blake』・2023.7『Siembra / Willie Colón & Rubén Blades』・2023.8『Undercover Live at the Village Vanguard / Kurt Rosenwinkel』・2023.09『Toshiko Mariano Quartet / Toshiko Mariano Quartet』・2023.10『MAINS / J3PO』・2023.11『Knower Forever / Knower』・2023.12『Ella Wishes You A Swinging Christmas / Ella Fitzgerald』・2024.01『Silence / Charlie Haden with Chet Baker, Enrico Pieranunzi, Billy Higgins』・2024.02『Rhapsody in Blue Reimagined / Lara Downes』・2024.03『Djesse Vol. 4 / Jacob Collier』・2024.04『Voyager / Moonchild』2024.05『Evidence with Don Cherry / Steve Lacy』・2024.06『Quietude / Eliane Elias』2024.07『Alone Together / Lee Konitz, Brad Mehldau, Charlie Haden』2024.08『The Rough Dancer And The Cyclical Night (Tango Apasionado) / Astor Piazzolla』2024.09『Potro De Rabia Y Miel / Camarón De La Isla』2024.10『Calle 54 / Various』・2024.11『Trumpets Of Michel-ange / Ibrahim Maalouf』・2024.12『Sings for Only the Lonely / Frank Sinatra』・2025.01『Hero Worship / Hal Crook』・2025.02『Undercurrent / Kenny Drew』・2025.03『Live In Toronto 1952 / Lennie Tristano Quintet』・2025.04『Antidote / Chick Corea & The Spanish Heart Band』・2025.05『Hot Five & Hot Seven / Louis Armstrong』・2025.06『Panamonk / Danilo Pérez』・2025.07『Nat King Cole Sings/George Shearing Plays / Nat King Cole、George Shearing』・2025.08『Clifford Brown and Max Roach / Clifford Brown and Max Roach』・2025.09『Montreux '77 / Ray Bryant』・2025.10『Crystal Silence / Gary Burton & Chick Corea』・2025.11『North Sea Jazz Legendary Concerts / Wayne Shorter』・2025.12『Merry Christmas / Bing Crosby』・2026.01『銀界/山本邦山』・2026.02『Flugel / Andris Mattson』・2026.03『Live at the Piano / Cory Henry』・2026.04『The Melody At Night, With You / Keith Jarrett』・2026.05『Ifrikya / Karim Ziadt』・2026.06『Sonny Side Up / Dizzy Gillespie, Sonny Rollins, Sonny Stitt』
| Reviewer information |
![]() 曽根麻央 Mao Soné 曽根麻央は2018年にジャズの二刀流として、 2枚組CD『Infinite Creature』でメジャー・デビュー果たしたトランペッター、ピアニスト、作曲家。 幼少期よりピアノを、8歳でトランペットを始める。9歳で流山市周辺での音楽活動をスタートさせる。18歳で猪俣猛グループに参加し、同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士課程の第1期生として首席(summa cum laude)で卒業。在学中にはタイガー大越、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルック等に師事。グラミー賞受賞ピアニスト、ダニーロ・ペレスの設立した教育機関、グローバル・ジャズ・インスティチュートにも在籍し、ダニーロ・ペレス、ジョー・ロバーノ、ジョン・パティトゥッチ、テリ・リン・キャリントン等に師事、また共演。 曽根は国際的に権威ある機関より名誉ある賞を数々受賞している。 |
My First Jazz Vol.99-矢野沙織:My First Jazz

Title : 『Word of Mouth』
Artist : Jaco Pastorius
サックス奏者の矢野沙織です。
自分が一枚アルバムを選ぶとしたら、Jaco Pastorius『Word of Mouth』です。
このアルバムは凄く天国的で、多幸感が強く、素晴らしい一枚です。
収録されている中でも特に「John And Mary」という曲。
Jacoの息子さんと娘さんの笑い声が聞こえてきたり、ハミングや歌が入っていたりと
とても幸せを感じられる曲に仕上がっていて
自分が子供を産んで、改めてこの曲に向き合ってみると
当時Jacoがどれだけ子供に愛情を注いでいたか、ということが認識できて涙なしには聴けない、そんなアルバムだなと思います。
矢野沙織

サックス奏者・矢野沙織とピアニスト・丈青による新プロジェクト"Besties our sounds."が始動!
2024年の初共演以来、共鳴し合う矢野沙織と丈青の二人が"音楽的な美"を体現するために制作された今作。ベーシスト秋田ゴールドマン(SOIL&"PIMP"SESSIONS)、ドラマー小名坂誠哉(PLAYERS x PRAYERS)らが参加。
書き下ろしのオリジナル曲含むジャズカバー曲をライブさながらの一発録りで収録。丈青が惚れ込んだ1901年製ヴィンテージ・スタインウェイ(Model C)による、コンサートホールでの録音が実現。スタインウェイ黄金期の名器が丈青のピアニズムによって奏でられる音色は絶品です。
現代ジャズに放つ2026年衝撃の一枚。CD/LPの2形態でリリースです。
また、リリース記念ライブが大阪・東京の2会場にて開催決定!!
<第 1 弾>
2026 年 6 月 26 日(金)
Billboard Live OSAKA(大阪)
出演 : 丈青(p), 矢野沙織(sax), 秋田ゴールドマン(b), 小名坂誠哉(ds)
<第 2 弾>
2026 年 6 月 30 日(火)
BLUE NOTE PLACE(東京)
出演 : 丈青(p), 矢野沙織(sax)
【矢野沙織】
1986年生まれ 東京出身。
9歳のときブラスバンドでアルト・サックスを始める。チャーリー・パーカーに衝撃を受けジャズに傾倒、14歳でビリー・ホリデイの自叙伝に感銘し、自らジャズクラブに出演交渉を行ってライブ活動をスタート。
ジャズの名門SAVOYレーベル日本人アーティスト第2弾として2003年9月、16歳でセンセーショナルなデビューを飾る。モダン・ジャズの起源である"ビ・バップ"に真摯に取り組み、日本にとどまらずニューヨークでもライブを重ねる一方、テレビ朝日系「報道ステーション」テーマ曲に起用され、世に新世代ジャズの到来を知らしめた。
マイルス・デイビスとの活動で知られるジミー・コブが、3rdアルバム『SAKURA STAMP』発売記念ブルーノートツアーで共演した際には、「日本のキャノンボール・アダレイ」と絶賛。ニューヨーク2日間公演でも本場オーディエンスを圧倒し、初のライブ盤として発売。5thアルバム『Groovin' High』では、2度のグラミー・ウイナーに輝いたアレンジの神様スライド・ハンプトンや、ジェームズ・ムーディなど巨匠ディジー・ガレスピーのオールスターズと共演を果たす。以降、ムーディ氏との親交は厚く、カリフォルニアの自宅に招かれての2週間にわたる個人レッスンを受けている。
2007年春、花王"ASIENCE"の新たなアジアンビューティとしてCMに登場。同CMで使用されたオリジナル曲「I & I」を収録した、20歳にして初のベストアルバムは、第22回日本ゴールドディスク大賞 ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞。ジャズの枠を超えて広く注目を集めた。
同年11月、現代最高のオルガニスト、ドクター・ロニ--・スミス・トリオを率いて、通算7枚目となるアルバム『Little Tiny』をリリース。2008年12月には、アレンジに斎藤ネコ氏を迎え、敬愛するビリー・ホリデイの得意としたレパートリーに取り組んだ『GLOOMY SUNDAY』を発売。
そして、矢野沙織の原点とも言える、50年代のジャズ黄金期の楽曲を、ニューヨークで活躍する気鋭のミュージシャンたちを従え、ストレートアヘッドに聴かせる『BEBOP AT THE SAVOY』を2010年に発売。
2012年、10周年イヤーに贈る、原点に帰るファン・リクエストアルバム『Answer』。ゲストに世界的トランペッター日野皓正氏を迎えリリース。
2015年、SOIL&"PIMP"SESSIONSのメンバーである元晴(ts)とタブゾンビ(tp)、パーカッショニストの第一人者である大儀見元氏 率いる日本のキューバンラテンの重鎮バンド"サルサスインゴサ"をゲストに迎え、機軸は"Bebop"にすえながらも、ファンキー・ジャズ、キューバンラテンを盛り込んだアルバム、『Bubble Bubble Bebop』をリリース。
2022年6月、自身のプロジェクト「House of Jaxx」を本格始動。
2023年11月デビュー20周年、ストリングスアレンジに菊地成孔氏を迎え、「The Golden Dawn」をリリース。
2026年6月、 SOIL&"PIMP"SESSIONSのメンバー丈青と共に、ユニット「Besties our sounds. 」を結成。初のアルバム「rose garden 」をリリース。

【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
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