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2025年7月アーカイブ

My First Jazz Vol.88-草田一駿:My First Jazz

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Title : 『Piano For Nuria』
Artist : Tete Montoliu Trio


皆さん、こんにちは。ピアニストの草田一駿です。
私の初めてのジャズアルバムは、Tete Montoliu(テテ・モントリュー)Trioの、『Piano For Nuria』です。
このアルバムは、私が大学生の時たまたまサブスクで音楽を探していたときに出会ったアルバムで、Teteが演奏するスタンダードナンバーの「Speak Low」を聴くや否や、すっかりその煌びやかな演奏に心奪われてしまいました。
コロナ渦で緊急事態宣言が出されなかなか外出ができない時に、彼のピアノをコピーして演奏していました。今の私自身の音楽に多大な影響を与えてくれた音楽家のひとりです。


Tete Montoliu は、スペイン出身の盲目のピアニストとして知られ、Lionel Hampton(vib)や Roland Kirk(sax)、Charlie Mariano(sax) といったジャズジャイアンツとの共演でも有名です。
ベースにPeter Trunk、ドラムにAlbert Heathが参加しており、Tete Montoliuのピアノトリオとしての活動を再評価する上でとても重要な作品になっているのではないかと思います。


私がTeteのピアノスタイルに夢中な理由の一つは、彼が曲のテーマを非常にわかりやすく弾くところです。聴いてすぐに「あの曲かな?」と思えます。しかしアドリブ部分になるとある種の狂気とも言えるくらいの、彼にしか出せない個性が炸裂しています。その対比がとても魅力的なんです。
このアルバムに収録されているスタンダードナンバーの「Alone Together」や「Stable Mates」などを聴いてもらえると、わかっていただけるのではないでしょうか。
ぜひ、皆様にもTeteの独特なピアノスタイルを楽しんでもらえると嬉しいです。


草田一駿



My First Jazz

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Title : 『Piano For Nuria』
Artist : Tete Montoliu Trio
LABEL : SABA
RELEASE : 1968年



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【SONG LIST】
01. Blues For Nuria
02. Tranquillogy
03. Alone Together
04. Speak Low
05. Visca L'Ampurda
06. I Surrender Dear
07. Stable Mates




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感情が溢れ出るエモーショナル・ジャズを展開するピアニスト、草田一駿、3年ぶりのセカンド・アルバムをReBorn Woodから発売!


クラシックピアノを基盤に持ちながら、ジャズやロックの影響を受け、独自の音楽世界を築いてきた彼の最新作が、リボーンウッドより発表される。本作は、ベーシスト 宮地遼、ドラマー 井口なつみ とのトリオ編成による作品。繊細なタッチと大胆な即興が交錯するピアノ、厚みのあるベースライン、リズミカルで鮮やかなドラムが織りなす、自由でありながら緻密なアンサンブルが特徴だ。
『Trionfi』 というタイトルが示すのは「勝利」「祝祭」といった意味。音楽が持つ喜びや熱量が、リスナーの感情を揺さぶるエネルギーとなり、新たな音の旅へと誘う。これまでフジロックフェスティバルへの出演や、ジャズ・クラシック・ポップスを横断する多彩な活動を続けてきた草田が、さらなる進化を遂げた一枚。



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【草田一駿】 ピアニスト、作・編曲家 1999年広島県生まれ。5歳よりクラシックピアノを始める。13歳よりジャズやロック等を聴き始め同時に作曲も始める。Seiko Summer Jazz Camp 2016にてBest Composition and Arrangement Award 受賞。2020、2021年に2年連続でフジロックフェスティバルに出演。2022年6月、Playwrightより1st アルバム「Flumina」をリリース、9月に東京・丸の内コットンクラブを含む初の全国7ヶ所リリースツアーを開催。2025年5月、Reborn Woodよりピアノトリオとしての1st アルバム「Trionfi」をリリース。その他著名アーティストとの共演やサポート、レコーディング、CM音楽制作など精力的な音楽活動を行っている。





Latest Album

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Title : 『Trionfi』
Artist : 草田一駿
LABEL : ReBorn Wood
RELEASE : 2025年5月14日

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【SONG LIST】
01. Reincarnation
02. Memento Mori
03. Stargazer
04. Whirlwind
05. Metamorphosis
06. Unfocused
07. Michi
08. Nightingale





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【KKBOX Podcast「My First Jazz」】
JJazz.Netとの連動によるオリジナルコンテンツ。
ジャズ・ミュージシャン本人の音声コメントをお届けしています。
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謝明諺インタビュー:インタビュー / INTERVIEW

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台湾を代表するサックス奏者・謝明諺(シェ・ミンイェン)と日本のフリージャズ界を牽引してきた山崎比呂志、大友良英、須川崇志の4名によるライブアルバム『Punctum Visus -視角-』が7月2日にリリース。2024年6月に都内で行われたセッションをそのままパッケージ。即興の極限、激しくも繊細なインタープレイを聴くことができる作品です。

日本のミュージシャンと長きに渡り交流を続ける謝明諺。彼ならではの視点でインタビューにお答えいただきました。


■東京のジャズシーンの印象についてきかせてください。

【謝明諺】
東京のジャズスポットの多さ、そしてミュージシャンの数やスタイルもそれぞれ。違う世代でも共通点を持つ人たちがいる事がとても印象深いです。それぞれのスタイルは異なっていてもコミュニケーションを取り合うところが素晴らしいと思います。
また、オーディエンスも積極的にミュージシャンとコミュニケーションをとっています。これは、他の都市ではあまり見られないシーンです。観客とミュージシャンの交流が多いところも印象的です。


■東京はジャズスポットが多いと思います。お気に入りの場所があれば教えてください。

【謝明諺】
一つめは、新宿PIT INN。自分にとって殿堂的な場であり、聖地のような存在です。いつもここで演奏する機会を楽しみにしています。
二つめは、荻窪Velvet sun。東京に来るたびにライブをしています。スタッフさんも共演ミュージシャンも素晴らしくて、まるで自分のリビングルームで演奏しているような雰囲気がとても好きです。
三つめは、稲毛Jazz Spot Candy。民家の一階にあって、アットホームな雰囲気があります。オーディエンスも耳が肥えていて、お店の機材も充実していています。都心から離れていても、わざわざ足を運ぶ価値のある音楽愛のある場所だと感じます。


■初めて日本で演奏したのが2013年。日本での演奏を重ねる中で、特に印象に残ったミュージシャンを教えてください。

【謝明諺】
当時一番影響を受けたのは、ドラマーの豊住芳三郎(とよずみ よしさぶろう)さんです。
初めて日本に来る前に台湾で出会ったフリージャズの名手です。ドラムというメロディのない楽器にも関わらず、彼の音がもたらすパワー、深さ、ユニークさ、など、無限大の可能性を教えてくれた方です。
一緒に台湾でレコーディングした事もあり、その際にご自身の経験やアドバイスなど、様々なお話を伺えました。とても良い経験をさせていただきました。


■7/2に発売されたアルバム『Punctum Visus -視角-』について。
メンバーは山崎比呂志(drums)、大友良英(guitar)、須川崇志(bass)。日本のフリージャズやノイズシーンで知られる方々です。彼らの印象について教えてください。

【謝明諺】
ギターの大友さんは、2019年の新宿PIT INNでの大友良英スペシャル・ビッグバンドを観に行くなど、長らくファンだったのですが、2023年12月の来日時にピアノの遠藤ふみさん、ベースの千葉広樹さんと共に初めて共演をしました。今回のライブ録音は2度目の共演です。懐の広い方で、周りのミュージシャンをサポートする姿にも感心しています。
ベースの須川さんは、2015年の台湾のジャズフェスで一度お会いしていて、その時の演奏がとても印象深かったです。彼の精神的な部分からなる音の深さに感動しています。
ドラムの山崎さんは、以前からレジェンドとして存じていました。今まで聴いたことのないような音に驚愕し、感動しました。音楽に没入する姿も魅力的で、自分を導いてくれているようでした。彼もオープンマインドな方で、年齢の離れた自分とのライブも歓迎してくれました。嬉しかったですね。


■彼らと共演、ライブレコーディングをしてみていかがでしたか?

【謝明諺】
彼らと演奏することに、不安はありませんでした。それは彼らの音のイメージができていたからです。
素晴らしいメンバーの音の中に自分が入ることができ、ミュージシャンとして受け入れていただけたことが、とても嬉しかったです。


■この日の印象的なエピソードありますか?

【謝明諺】
山崎さんが立ってドラムを叩いたり、叫んだりしていました(笑)。立ち位置的に自分からは見えなかったのですが、その音からエネルギーや情熱が伝わってきて、それを受けて自分の演奏にも変化がありました。そんな循環が何度も起こっていたことが、強く心に残っています。


■ジャズ以外のシーンでも活動していますよね。
シンガーソングライター寺尾紗穂さんとの共演について教えてください。

【謝明諺】
彼女が2024年4月、自身のコンサートで台湾に来た際、現地のミュージシャンとコラボをしたいとの打診があり、主催者を通じてオファーを受けました。その時は数曲をコラボし、次回は東京で共演しましょうと約束をして、2024年12月にサントリーホールでの公演(「しゅー・しゃいん」リリースツアー)に招聘いただきました。
彼女のシンプルなメロディに対し、自分という存在がどういう役割を果たせるのか、あれこれ考えずに自然に音に身を任せられたことが、次の縁に繋がったと思います。音楽のスタイルは異なりますが、何かを伝えたいという芯の部分が共通していたように感じます。それは、彼女の音楽から充分伝わってきました。


■台湾に連れて行きたい日本のミュージシャンはいますか?

【謝明諺】
今年の10月に今回リリースをしたアルバムのミュージシャンと一緒に台湾でライブをする予定ですが、それ以外で考えると...ピアニストの遠藤ふみさん。若い世代の中でとても特別な存在です。それからベーシスト高橋陸さんも素晴らしいと思います。
台湾では、ドラマー石若駿さん、ギター井上銘さん、サックス馬場智章さんなどが日本のジャズミュージシャンとして名前が上がりますが、新しいアーティストの音楽も台湾のジャズファンに聴いていただきたいですね。


■今後やってみたいことがあれば教えてください。

【謝明諺】
様々なジャンルやスタイルのミュージシャンとご一緒したいですね、
ライブも今は東京がメインとなっていますが、もっと日本の様々な場所でライブできたら嬉しいと思っています。


■ありがとうございました!



NEW RELEASE

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Title : 『『Punctum Visus -視角-』
Artist : 謝明諺 山崎比呂志 大友良英 須川崇志
LABEL : Point.
RELEASE : 2025年7月2日



【SONG LIST】
01. Punctum Visus #1
02. Punctum Visus #2
03. Punctum Visus #3
04. Punctum Visus #4
05. 視角 #1
06. 視角 #2
07. 視角 #3
08. 視角 #4
09. encore piece *bandcampデジタルアルバムのみ収録

https://www.pointtenten.com/label

こんにちは、ピアニスト/トランペッターの曽根麻央です。
いよいよ夏本番。皆さん、いかがお過ごしでしょうか? お出かけや音楽イベントを楽しみにされている方も多いかと思います。私自身も、いくつかのコンサートのディレクションとアレンジを担当しており、連日楽譜と向き合う日々です。素晴らしいアーティストたちと共に準備を進めていますので、いくつかご紹介させてください。


コンサートのお知らせ


7/21 <東京>浅野祥 三味線 "鼓動"
銀座・王子ホール

https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2557618


8/1 <大阪> 曽根麻央 meets 三浦一馬 "Latin Tango"
あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール

https://t.pia.jp/en/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2456312


8/10 <東京>ドリアン・ロロブリジーダ×ビルマン聡平×曽根麻央
Hakuju Hall

https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2516897


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さて今日は2人の偉大なアーティスト、Nat King ColeとGeorge Shearingの共演アルバム
『Nat King Cole Sings/George Shearing Plays』(1962)をご紹介します。

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Title : 『Nat King Cole Sings George Shearing Plays』
Artist : Nat King Cole / George Shearing


Nat King Coleといえば、ジャズの歴史に残る弾き語りの名手で、一般的には彼の独特な歌のスタイルで知られていますね。しかしジャズピアノの歴史においても、ジャズピアノの祖のような存在・Earl Hines直径のスタイルをColeは独自に発展させ、後世に多大な影響を与えた人物でもあります。
リズミカルで親しみやすいピアノのプレイ・スタイルの持ち主で、まさに名手です。


そんなKing ColeがGeorge Shearingという同い年のピアニストに伴奏とアレンジをまかせ、自身は歌に専念した作品が今回紹介するアルバムになっています。

Shearingも特徴のあるスタイルで知られています。彼のまるでビッグバンドのサックス・セクションのハーモニーを聴いているかのような、メロディーに対してハーモニーをピタッと合わせてくるスタイルと共に、ヴィブラフォンがピアノのメロディーと同じ音域で、ギターがオクターブ下で奏でる、バンドの一体感が非常に強く、その一体感のあるサウンドで作風が統一されているのが、いわゆるShearingシグネチャー・サウンドです。このアルバムでは、そもそもとてもゴージャスな響きのShearingサウンドにオーケストラが入り、より色彩感を高めています。

King Coleの歌はその濃厚な伴奏の上でさらに存在感を示しています。彼はの魅力はどちらかというと低音ヴォイスにあるのですが、それでもバンドの音を飛び越えてしっかりと我々の耳に届いてきます。アタックの強い音の切り出し方、しかしそれに続くハスキーでメローな声質がたまらなく、今だに世界中から愛されるキャラクターですね。


「September Song」のイントロ出だしからShearingサウンドが前回で、それに呼応するようにストリングスが絡んできます。そしてKing Coleが低音から歌い出すとスピーカーが震えるのがわかります。Shearingのサウンドとストリングスの伴奏のバランスもとてもよく、名演と言えるトラックです。


それに続く「Pick Yourself Up」はJerome Kernがフレッド・アステアのミュージカル映画『Swing Time』に書いた曲です。この映画では他に「The Way You Look Tonight」など他多数の名曲が披露されています。各セクション転調に転調を重ねるコミカルな曲で聴いていて楽しくなります。


続く「I Got It Bad (And That Ain't Good)」「Let There Be Love」はKing Coleの最も有名なヒットソングと言っていいでしょう。「Let There Be Love」でスウィンギーなピアノソロも楽しめる一曲になっています。



ここまで聴いて、おそらくこのアルバムのアレンジの素晴らしさに気付いた方は多いのではないでしょうか?クレジットを見るとShearingがアレンジャーとして書いてありますので、おそらくほとんどの曲は彼が大まかの方針とリズムセクションのアレンジを決めていて、もう一人のアレンジャーで指揮者のRalph Carmichaelがその上でオーケストラのアレンジを担ったのではないかと推測されます。

メンションし忘れましたが、Shearingは全盲のピアニストとして知られています。彼の聞こえているアイディアをメンバーやチームと共有して一つの作品を作る工程は、僕らの想像の範囲を超える努力があったのではないかと思います。そしてShearingのとんでもない記憶力にも圧倒されます。


「Azure-Te」は独特な不協和音が特徴的な曲で、これもShearingサウンドの良さを最大限引き出した曲になっています。


「Fly Me To The Moon」はみんながよく知るメロディーの前にあるverseという前奏部分がとても美しいのですが、このアルバムでもKing Coleが素晴らしい歌唱でverseから歌い上げてくれています。verseはDb、メロディーはBbという不思議なアレンジになっていますが、シームレスに転調して曲の雰囲気を変えていくアレンジ・テクニックも素晴らしいです。


ジャズ・ヴォーカル、そしてアンサンブル・アレンジの完成形とも言える名盤。ぜひこの夏、ゆったりとした時間の中でじっくりと味わってみてください。


文:曽根麻央 Mao Soné



Recommend Disc

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Title :『Nat King Cole Sings George Shearing Plays』
Artist : Nat King Cole / George Shearing
LABEL : Capitol Records
発売年 : 1961年



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【SONG LIST】

01. September Song
02. Pick Yourself Up
03. I Got It Bad (And That Ain't Good)
04. Let There Be Love
05. Azure-Té
06. Lost April
07. A Beautiful Friendship
08. In Other Words
09. Serenata
10. I'm Lost
11. There's A Lull In My Life
12. Don't Go




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「Monthly Disc Review」アーカイブ曽根麻央
2020.04『Motherland / Danilo Perez』2020.05『Color Of Soil /タイガー大越』2020.06『Passages / Tom Harrell 』2020.07『Inventions And Dimensions / Herbie Hancock』2020.08『Birth Of The Cool / Miles Davis』2020.09『Chet Baker Sings / Chet Baker』2020.10『SFJAZZ Collective2 / SFJAZZ Collective』2020.11『Money Jungle: Provocative In Blue / Terri Lyne Carrington』2020.12『Three Suites / Duke Ellington』2021.01『Into The Blue / Nicholas Payton』2021.02『Ben And "Sweets" / Ben Webster & "Sweets" Edison』2021.03『Relaxin' With The MilesDavis Quintet / The Miles Davis Quintet 』2021.04『Something More / Buster Williams』2021.05『Booker Little / Booker Little』2021.06『Charms Of The Night Sky / Dave Douglas』2021.07『Play The Blues / Ray Bryant Trio』2021.08『The Sidewinder / Lee Morgan』2021.09『Esta Plena / Miguel Zenón』2021.10『Hub-Tones / Freddie Hubbard』2021.11『Concert By The Sea / Erroll Garner』2021.12『D・N・A Live In Tokyo / 日野皓正』2022.1『The Tony Bennett Bill Evans Album / Tony Bennett / Bill Evans』2022.2『Quiet Kenny / Kenny Dorham』2022.3『Take Five / Dave Brubeck』・2022.4『Old And New Dreams / Old And New Dreams』2022.5『Ella Fitzgerald And Louis Armstrong / Ella And Louis』2022.6『Live from Miami / Nu Deco Ensemble & Aaron Parks』2022.7『Oscar Peterson Trio + One / Oscar Peterson Trio Clark Terry』2022.8『Ugetsu/ Art Blakey & The Jazz Messengers』2022.9『Sun Goddess / Ramsey Lewis』2022.10『Emergence / Roy Hargrove Big Band』2022.11『Speak No Evil / Wayne Shorter』2022.12『The Revival / Cory Henry』2023.1『Complete Communion / Don Cherry』2023.2『Your Mother Should Know: Brad Mehldau Plays The Beatles / Brad Mehldau』2023.3『Without a Net / Wayne Shorter』2023.4『LADY IN LOVE / 中本マリ』2023.5『Songs Of New York / Mel Torme』2023.6『Covers / James Blake』2023.7『Siembra / Willie Colón & Rubén Blades』2023.8『Undercover Live at the Village Vanguard / Kurt Rosenwinkel』2023.09『Toshiko Mariano Quartet / Toshiko Mariano Quartet』2023.10『MAINS / J3PO』2023.11『Knower Forever / Knower』2023.12『Ella Wishes You A Swinging Christmas / Ella Fitzgerald』2024.01『Silence / Charlie Haden with Chet Baker, Enrico Pieranunzi, Billy Higgins』2024.02『Rhapsody in Blue Reimagined / Lara Downes』2024.03『Djesse Vol. 4 / Jacob Collier』2024.04『Voyager / Moonchild』2024.05『Evidence with Don Cherry / Steve Lacy』2024.06『Quietude / Eliane Elias』2024.07『Alone Together / Lee Konitz, Brad Mehldau, Charlie Haden』2024.08『The Rough Dancer And The Cyclical Night (Tango Apasionado) / Astor Piazzolla』2024.09『Potro De Rabia Y Miel / Camarón De La Isla』2024.10『Calle 54 / Various』2024.11『Trumpets Of Michel-ange / Ibrahim Maalouf』2024.12『Sings for Only the Lonely / Frank Sinatra』2025.01『Hero Worship / Hal Crook』2025.02『Undercurrent / Kenny Drew』2025.03『Live In Toronto 1952 / Lennie Tristano Quintet』2025.04『Antidote / Chick Corea & The Spanish Heart Band』2025.05『Hot Five & Hot Seven / Louis Armstrong』2025.06『Panamonk / Danilo Pérez』

Reviewer information

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曽根麻央 Mao Soné

曽根麻央は2018年にジャズの二刀流として、 2枚組CD『Infinite Creature』でメジャー・デビュー果たしたトランペッター、ピアニスト、作曲家。

 幼少期よりピアノを、8歳でトランペットを始める。9歳で流山市周辺での音楽活動をスタートさせる。18歳で猪俣猛グループに参加し、同年バークリー音楽大学に全額奨学金を授与され渡米。2016年には同大学の修士課程の第1期生として首席(summa cum laude)で卒業。在学中にはタイガー大越、ショーン・ジョーンズ、ハル・クルック等に師事。グラミー賞受賞ピアニスト、ダニーロ・ペレスの設立した教育機関、グローバル・ジャズ・インスティチュートにも在籍し、ダニーロ・ペレス、ジョー・ロバーノ、ジョン・パティトゥッチ、テリ・リン・キャリントン等に師事、また共演。
 これまでにニューポート、モントレー、モントリオール、トロント、ドミニカ等の国際的なジャズ・フェスティバルに出演。
2017年には自己のバンドでニューヨークのブルーノートやワシントンDCのブルース・アレイ等に出演。2018年メジャー・デビュー。2019年には故・児山紀芳の代役でNHK-FM「ジャズ・トゥナイト」の司会を担当。また2020年公開のKevin Hæfelin監督のショート・フィルム「トランペット」の主演・音楽を務めるなど、演奏を超えて様々な活動の場を得ている。

 曽根は国際的に権威ある機関より名誉ある賞を数々受賞している。
2014年度フィラデルフィア『国際トランペット協会(ITG)ジャズ・コンペティション』で優勝。
同年『国際セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション』にて13人のファイナリストに世界中の応募者の中から選出。
2015年に地元・流山市より『ふるさとづくり功労賞』受賞。
2016年アムステルダム『"Keep An Eye" 国際ジャズアワード』にて優勝。

曽根麻央Official Site

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