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2016年1月アーカイブ

スガダイロー『独奏』 @渋谷WWW:ライブ情報 / LIVE INFO

進化し続けるフリージャズ・ピアニスト、
スガダイローさんの独奏がなんと渋谷のWWWで開催されます。
普段はバンドライブがメインのWWWという会場で、ダイローさんがピアノと対峙。
その先にどんな音が待っているのか?
非常に興味深いライブです。


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【スガダイロー『独奏』】

放たれたそのピアノの音は、死に向かって、真っ直ぐに伸びてゆく。

2015年という年は、FMヨコハマ/FM 84.7 のラジオ番組「スガダイローのジャズニモマケズ」(毎週土曜日夕方6時30分〜6時45分)放送開始を皮切りに、KAAT神奈川芸術劇場にて上演された白井晃/構成・演出『ペール・ギュント』での舞台音楽、サントリーホール主催:ツィンマーマン「ある若き詩人のためのレクイエム(日本初演)」にスガダイローカルテットとして出演など、スガダイローにとって数々の新しい挑戦がありました。

2016年、テレビ朝日「題名のない音楽会」への2回目の出演を控え、満を持して向かうソロという極致。渋谷WWWにて開催します!!


【日時】
2016年2月28日(日)
開場17:00/開演18:00 ※20時頃終演予定

【会場】
渋谷WWW
〒150-0042 東京都渋谷区 宇田川町13-17 ライズビル地下
http://www-shibuya.jp/access/

【出演】
スガダイロー(Piano)

【チケット料金】
・座席前売 4,000円(ドリンク別)※限定100席
・立見前売 3,000円(ドリンク別)

・座席当日 4,500円(ドリンク別)
・立見当日 3,500円(ドリンク別

・立見<限定早割> 2,000円(ドリンク別)※限定50枚
※<限定早割>の受付は荻窪ベルベットサン店頭、もしくはYahoo! PassMarketのみで受付。
2016年1月末まで
※<限定早割>Yahoo! PassMarketでの申し込みの際には別途プロモーションコードが必要

【チケット取り扱い】
渋谷WWW もしくは 荻窪VELVETSUN店頭、velvetsun.ticket@gmail.com、
Yahoo! PassMarketにて受付
ローソンチケットのみ2016年1月25日(月)発売開始

【主催】
VINYLSOYUZ/VELVETSUN PRODUCTS


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(撮影:梅原渉)


【スガダイロー】
ピアニスト。1974年生まれ。神奈川県鎌倉育ち。洗足学園ジャズコースで山下洋輔に師事、卒業後は米ボストンバークリー音楽大学に留学。帰国後「渋さ知らズ」や「鈴木勲OMA SOUND」で活躍し、坂田明や森山威男、小山彰太、田中泯らと共演を重ねる。

2008年、初リーダーアルバム『スガダイローの肖像』(ゲストボーカル・二階堂和美 3曲参加)を発表。

2010年には山下洋輔とのデュオライブを実現。スガダイロートリオ(東保光 b、服部マサツグ ds)での活動のほか、向井秀徳(ZAZEN BOYS)、七尾旅人、中村達也(LOSALIOS、ex:BLANKEY JET CITY)、志人(降神、TriuneGods)、灰野敬二、U-zhaan、仙波清彦、MERZBOW、吉田達也(ルインズ、是巨人、ZENI GEVA)らと即興対決を行う。

2013年あうるすぽっとにて開催された[N/R]プロジェクト スガダイロー五夜公演『瞬か』では
飴屋法水、近藤良平(コンドルズ)、酒井はな、contact Gonzo、岩渕貞太、田中美沙子、喜多真奈美、7組の身体表現家と共演し好評を博す。

2011年に『スガダイローの肖像・弐』でポニーキャニオンからメジャーデビューを果たし、2012年には初のソロ・ピアノ作品『春風』、志人との共作アルバム『詩種』、2013年自己のトリオにて『刃文』、2014年『山下洋輔×スガダイロー』『GOLDEN FISH』、2015年『Suga Dairo Solo Piano at Velvetsun』をVelvetsun Productsよりリリース。

2015年7月、KAAT神奈川芸術劇場にて上演された白井晃/構成・演出『ペール・ギュント』では初の舞台音楽を担当。2015年8月、サントリーホール主催:ツィンマーマン「ある若き詩人のためのレクイエム(日本初演)」にスガダイローカルテットとして出演。

2015年4月より、FMヨコハマ/FM 84.7 にて初の冠ラジオ番組「スガダイローのジャズニモマケズ」(毎週土曜日夕方6時30分〜6時45分)放送開始。

2016年1月31日(日)午前9時〜 テレビ朝日「題名のない音楽会」に2回目の出演を予定。

スガダイロー Official Site

Monthly Disc Review2016.01.15:Monthly Disc Review

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Title : 『Tribe of D』
Artist : David Negrete



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ヒップホップをはじめとして他ジャンルの語法を持ち込んだジャズというのは昨今のトレンドともいえる流れだけれど、実際にそれらを上手く取り込んだ「カッコいいジャズ」っていったいどのくらいあるんだろう。結局「カッコいいジャズ」で一番最初に浮かぶのはやっぱりサックスやトランペットがアツいソロをとるバンドだったりするものだ。今月紹介する日本で活動するサックス奏者、デイビット・ネグレテのデビューアルバムはそんな疑念を一発で吹き飛ばしてくれる一枚。


再生ボタンを押して、バンドインした瞬間からもうカッコいい。ユニゾンするサックスとトランペットが往年の名盤を思わせる一方で、後ろにはスペイシーなエレピが鳴り、ドラムとベースの刻むアクセントは明らかに現代のものだ。いわゆる90年代のコンテンポラリー・ジャズとも違う、もっとストレートなジャズをそのまま現代にアップデートしたようなこのバンドのサウンドに一気に惚れてしまった。スタンダードの「The Shadow of Your Smile」を除く全曲が彼の筆による楽曲だが、TAKAO(prelude)~TAKAO(climb & descent)のようなスケールの大きい曲もあれば、どストレートな4ビート曲もあったりとアレンジの幅には驚かされる。中でもトランペッターとして知られる市原ひかりがボーカルで参加したHealは絶品だ。楽曲によってエレクトリックにもアコースティックにもなるバック陣の、音色も含めて適所に適音を置いていくセンスが素晴らしい。この連載でも以前取り上げたピアノの宮川純は、ここでも生のピアノとエレクトリックなサウンドを巧みに使い分けバンドをリードしている。ストレート・アヘッドなジャズのサウンドに加えて、明らかにジャズだけではないエッセンスを取り込んで完璧に着こなすこの世代のバランス感覚にはやっぱり驚かされる。


アルバムを貫くサックスの気持よくストレートなサウンドと、豊富なアレンジの幅を支えるバック陣、加えてジャケットもPVも良い。こんなトータルなプロデュース力がデイビット・ネグレテの一番の力だと感じた。


文:花木洸 HANAKI hikaru


【David Negrete [Surveying]】

【David Negreteアルバム『 Tribe of D』試聴動画】




Recommend Disc

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Title : 『Tribe of D』
Artist : David Negrete
LABEL : APOLLO SOUNDS
NO : APLS-1603
RELEASE : 2016.1.13

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【MEMBER】
デイビッド・ネグレテ David Negrete  Alto Sax
宮川純 Jun Miyakawa Piano, Fender Rhodes track#1-#6 #8,#9
古谷淳 Jun Furuya Piano track#7,#8
荻原亮 Ryo Ogihara Guitar track#5, #11
中林薫平 Kumpei Nakabayashi A.Bass, E.Bass #all tracks
柴田亮 Ryo Shibata Drums #all tracks
中村恵介 Keisuke Nakamura Trumpet track#1,#4,#6,#7,#9
市原ひかり Hikari Ichihara Vocal track#5


【SONG LIST】
01. I Started Having Second Thoughts
02. TAKAO (prelude)
03. TAKAO (climb & descent)
04. Personal Legend
05. Heal
06. Yume o Mireba Wakatteiru
07. Tsuyu
08. (Tsuyu) Ake
09. Surveying
10. Lose Control
11. The Shadow of Your Smile

Track 1~10
composed and arranged by David Negrete
Track5 Lilycs by Hikari Ichihara
Track11 composed by Johnny Mandel
arranged by David Negrete


この連載の筆者、花木洸が先日発売になりました『Jazz The New Chapter 3』で編集・選盤・レビュー記事などを担当。ブラック・ミュージックの最先端からUKジャズ、ネクスト・ジャズ・ファンク、ラージアンサンブル等ここにしかない記事・インタビューが盛り沢山となっています。


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■タイトル:『Jazz The New Chapter 3』
■監修:柳樂光隆
■発売日:2015年9月10日
■出版社: シンコーミュージック

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今日においてはジャズこそが時代を牽引し、ディアンジェロやフライング・ロータスなど海外の最先端アーティストから、ceroなど日本のポップ・シーンにも大きな影響を与えている。この状況を予言し、新時代の到来を告げた「Jazz The New Chapter(ジャズ・ザ・ニュー・チャプター)」の第3弾がいよいよ登場。2014年の刊行時より刷数を重ね、SNS上でも未だ話題沸騰中の第1弾・第2弾に続き、2015年9月末に〈Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN〉が開催されるなど、かつてない活況を迎えているジャズの次なる未来は、ニューチャプターが切り拓く!


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「Monthly Disc Review」アーカイブ花木 洸

2015.04 ・2015.05 ・2015.06 ・2015.07 ・2015.08 ・2015.09 ・2015.10 ・2015.11 ・2015.12




Reviewer information

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花木 洸 HANAKI hikaru

東京都出身。音楽愛好家。
幼少期にフリージャズと即興音楽を聴いて育ち、暗中模索の思春期を経てジャズへ。
2014年より柳樂光隆監修『Jazz the New Chapter』シリーズ(シンコーミュージック)
及び関西ジャズ情報誌『WAY OUT WEST』に微力ながら協力。
音楽性迷子による迷子の為の音楽ブログ"maigo-music"管理人です。

花木 洸 Twitter
maigo-music

"TOUCH OF JAZZ"アルバム - ミシェル・ミチナ セレクト:TOUCH OF JAZZ

青木カレンがナビゲートする番組「TOUCH OF JAZZ」では、毎回ゲストの方に
自身の「TOUCH OF JAZZした作品=ジャズに触れた作品」を紹介いただいています。


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今回のゲストは、フランス在住のシンガーソングライター、ミシェル・ミチナさん。

耳元で甘くささやくようなチェットの歌声、心の琴線に触れますよね。
まさにTOUCH OF JAZZに相応しい1枚です。


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『The Best Of Chet Baker Sings / Chet Baker』


「ジャズを聴くようになった最初の頃は、エラ・フィッジェラルドをはじめ女性シンガーばかり聴いていました。随分後になってから出会った一枚がこれ。

ピアノジャズを始めて弾き語りでスタンダードを勉強していた頃、色々なアーティストを聞く中、Chet Bakerのバージョンに一番心を打たれました。とても切ない彼の歌声は着飾る事がなく一見シンプルに聞こえるんですが、真似できないスウィングがあって、まっすぐ心に届く深い力があるように思います。一瞬で好きになりました。

どこか悲しそうで、壊れそうな歌い方をするんですが、そんな中にとても温かい優しさと、耳元でささやかれているようなセンシュアリティーを感じます。彼のトランペットも歌もそうですが、余計なフレーズがなく、ひとつひとつの音に意味を感じます。重要なのはすごいテクニックを使って格好良く見せつけるのではなく、音楽とひとつになる事なんだなと改めて気づかせてくれた一枚です。

彼が歌う曲はどれも素敵なので是非聞いていただきたいです。」

Michelle Michina


■タイトル:『The Best Of Chet Baker Sings』
■アーティスト:Chet Baker
■発売年:1991年

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【But Not For Me - The Best Of Chet Baker Sings】




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■タイトル:『息吹 Le Souffle』
■アーティスト:Michelle Michina
■発売日:2015年11月25日
■レーベル:JABUP records
■製品番号:JUR-3

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[収録曲]

01.君の場所
02.ミスター フィッシュ
03.もうひとりの自分
04.連れて行って
05.盗まれたキス
06.祈り
07.シスタ
08.とり憑かれた心
09.操
10.私
11.君の息吹
12.モナムール
13.Mr.Fish - Live in Paris -
14.祈り Remix


[アルバム参加ミュージシャン&スタッフ]
プロデュース & キーボード:Stéphane Pit Le Navelan(ステファン・ピット・ルナヴラン)
ドラム & パーカッション:Lawrence Clais(ローレンス・クレ)
ベース:Gary Volet(ガリー・ヴォレ)
ギター:Didier Combrouze(ディディエ・コンブルーズ)
トランペット: Gilles Garin(ジル・ガラン)
サックス:Yann Jankielewicz(ヤン・ジョンキエレヴィックス)
プログラミング(3,7, 11曲):Aurélien Genest(オレリアン・ジュネスト)
エンジニア:Christophe Marais(クリストフ・マレ)




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【Michelle Michina】
千葉県で日本人の父とフランス人の母のもとに生まれる。中学校まで東京で過ごし、13歳のときにパリへ。19歳でBlack Music SchoolにてLaurence Apithyに師事し、ピアノと歌を学ぶ。そして、2007年にギタリスト前田智洋と出会い、Michina&Tomo(ミチナ・エ・トモ)を結成。2010年2月にファーストマキシアルバム「Premier Souffle(プルミエ・スーフル)」を発売。その後、一ヶ月にわたる2度の日本ツアーを行ない、MJTVをはじめテレビ、ラジオ、新聞、雑誌等、数々のメディアにて紹介される。2011年よりソロ活動をスタートさせ、2013年にマイヤ・バルーのバンドにバックヴォーカリストとして参加。2014年に12曲収録のソロアルバム「Le Souffle(ル・スーフル)」が完成。2015年3月28日にCD発売に先駆けて、ソロアルバム「Le Souffle(ル・スーフル)」がiTunesで音楽配信された。2015年8月2日にJabup Records(日本)より、フランス盤「Le Souffle」を全国発売。2015年10月1日に都内で行われた、トヨタ新型クラウンの報道発表会にシンガー・ソングライターとして出席。2015年11月にフランスの自動車メーカー、プジョーの新CMに歌手として起用される。2015年11月19日から約2週間にわたり、日本盤発売に合わせて来日し、インストアライブを中心にラジオ出演等の全国プロモーションツアー2015を行った。2015年11月25日にJabup Records(日本)より、日本盤「息吹 Le Souffle」を全国発売。2016年3月4日から全国8会場(京都、神戸、高松、広島、熊本、大分、福岡、東京)を回る、ミシェル・ミチナ・トリオ ツアー2016「息吹」開催決定。

Michelle Michina(JABUP)

bar bossa vol.53:bar bossa

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vol.53 - お客様:沼田学さん(写真家)


【テーマ:体に刻み込まれてるエモい10曲!】



いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。

今月は写真家の沼田学さんをお迎えしました。


林;こんばんは。早速ですが、お飲物はどうしましょうか?


沼田;いつもはビールばっかりつい頼んじゃうんですが、林さんなにか珍しいものとかお勧めありますか?


林;最近は季節の果物を低速ジューサーで絞ってカクテルにしてるんです。今は青森のリンゴがあるので、それなんてどうでしょうか?


沼田;お願いします。


林;お生まれは?


沼田;昭和47年札幌生まれです。札幌オリンピックの年。母親が最初の子供はクリスマスを狙うと友達と賭けをしていたらしいんです。惜しいことにちょっと早く23日に生まれました。ちなみに妹はひな祭りをねらって惜しくも3/5にうまれました。と、親がこんなかんじなもので日常的にいろんなタイミングで賭けをする家庭でした。


林;お母さん、良いですねえ。小さい頃はどんな音楽を聞いてましたか?


沼田;自分では全くおぼえてないんですが小さいころは五木ひろしがすきだったみたいで、自分の歌がテープに残ってます。ベストテン全盛時代かつテレビっ子だったので歌謡曲全般やCMソングが大好きでとにかく歌詞やメロディを暗記してテレビにあわせて歌ってました。休日家族でドライブに頻繁に行っていてラジオから流れる音楽をすごい集中して聴いてた記憶あります。


林;すごく幸せそうな原風景ですね。


沼田;家が転勤族で極端に荷物の少ない家庭だったのでプレーヤーがなくてレコード買ったことないんです・・。母親はビートルズの大ファンで今でも実家帰るとよく流れてます。父はギターを持ってたけど曲を演奏してた記憶がないですね。音楽があふれた家庭環境とは程遠いですねぇ。
6年生のとき道東の釧路に引っ越し&転校。そこで同じクラスだった友達W君が音楽一家で、彼は3人兄弟の末っ子なんですが兄姉のレコードが膨大にあってなんでも聞かせてくれました。家も近所だったのですごい遊びにいってました。YMOとかプリンスとかフランキーゴーズトウハリウッドとかニューオーダーとかほんと沢山きかせてもらいました(その後Wの姉はWAVEに就職しました)。


林;洋楽を知っている友人に小学生の時に出会うというこれまた幸せな王道パターンですね。


沼田;中学では先述のW君がエアチェックを教えてくれてFMステーションって雑誌をチェックしては好きな曲を録音するためにラジカセ前に張り付くという毎日でした。ご飯の最中も番組表片手に録音してました。中ページにビルボードのチャートがあるのですが、何曲録音したかマーカーつけるのが趣味で、ジャンルや好き嫌いにこだわらずとにかく集めるぞってかんじで雑多な音楽を並列に聴いていました。


林;エアチェック! 出てきました!


沼田;中2でまた札幌に戻り、ようやくミニコンポを入手。早々にW君から「スミスの新しいアルバムがでるからお前買わないとやばいよ」という手紙が届いて(QUEEN IS DEADでした)、ためしに買ってみたら全然良くないし分かんなくて。でも中2にとっての3000円ってかなりでかいですよね。あいつがわかって俺が理解できないのは釈然としない&元を取るぞ!ってつもりで聞きまくってたらあるときいつの間にか大好きになってました。


林;ええ... 僕は同じ時期に「スミスはわからない...」ってあきらめました。違う人生ですね。


沼田;その後は、レンタルレコードショップでレコード借りまくる日々でUKロックやニューウェーブ、ブルーアイドソウルが好きな中学生。ラジオはピーターバラカン、佐野元春、坂本隆一のサウンドストリーム、その後の時間帯はクロスオーバーイレブンを必ずチェック。スタイルカウンシルのジャケを床屋に持っていって、このとおりに切ってと頼んだらスポーツ刈りにされたりしてました。札幌の同級生とは完全に音楽の話は合わなかったです。


林;僕は沼田さんの3才上なのですが、同じことを同じ時期にしていますね。


沼田;同時期にAMラジオの深夜放送にはまりエアチェック(TBSラジオ)して本当に繰り返し繰り返し聞きました。大人気な大人たちがひとつもためにならないことをずーっとやってることに畏敬の念さえおぼえてました。
高校は公立高校へ入学。同級生にスミス好きな人を発見して少し音楽友達がふえました。(15年後、東京の学園祭のライブ会場トイレでその友人とばったり。そこから連絡とりあうようになり今でも続いてます。)


林;部活とかバンドとかは?


沼田;部活には入らず、暇をもてあましていました。マウンテンバイクにはまり、意味無く遠くまで走りにいったり川沿いのBMXコースをひたすらはしってました。
真冬でもスタッドレスタイヤを入手して自転車通学していてかなり好奇な目で見られてた気がします。25分の自転車通学をアルバム片面(主にビースティー)を脳内再生しながらかっ飛ばす生活。そのときウォークマンを持っていればなあと思います。


林;ウォークマンで自転車は危ないですよ... そして高校卒業ですが。


沼田;受験に失敗して浪人して予備校生活。そのころの北海道は札幌にしか予備校がなかったので、浪人した釧路の友人たちがみんな札幌に出てきて、またつるむようになりました。授業をサボってジャズ喫茶いったりレコード屋さんや書店をはしごしたりの毎日。バブルの最盛期だったので輸入版がほんとに安かったなあ。


林;札幌ってそういう位置なんですね。


沼田;浪人の甲斐有り東京の大学に入学、したもののサブカル的な文化がすきなひとがあまりいない学部(商学部です)やクラスだった気がする・・。学校に行くまでに池袋WAVE、早稲田の古書街に寄り道、と全然教室にたどりつかない日々。学校に行ったところで図書館で映画を見るかCD聴くかで授業にはほんと出なかった。ほんとすいませんってかんじでした。夜は歌舞伎町花園神社のすぐ隣でバイト。隣のビルがクラブの入っているビルでキャッシャーが友達だったこともあり仕事後よく遊びにいってました。ある時期のロンドンナイト、フリーソウルアンダーグラウンドほぼ皆勤だったような気がします。


林;大学の時の「バイト選び」がかなりその後の人生を決定してしまうという典型的な例ですね。


沼田;ジャンルレスな曲が並列して成立するDJ文化が新鮮で毎回楽しかった!東京にでてくるまで現場には行ったことが無かったんです。
その後、自分たちで好きな音楽をかける場が欲しい!しかし箱を借りる金も機材もない!ということで自前でスピーカーをつくり「俺ロックフェスティバル」と名乗り、代々木公園など外で音を出すことをはじめました。キャンプや外遊びも大好きだったので。
秋葉原でパーツを買い、まずアンプとスピーカーを自作。気軽に稼動できるよう機材をスクーターにギリギリつめる大きさに設定して、全ての動作を乾電池でまかなえるように工夫・改造していました。CDウォークマン2台をチャンネルセレクターでつないだ形式でスタート。パーティーに来る人は単一電池をもってきてねと告知して楽しんでました。最終的には結構な音量で30~40人くらいは踊れる音量になってた気がします。毎回いろいろ場所を変えながら、最終的には家のマンションの屋上なんかでもやってました。


林;そこで「自分でやってしまおう」って発想が、すでに沼田さんしか出来ない考え方ですね。その後、カメラマンになった経緯を教えていただけますか?


沼田;母方の祖父が山専門のアマチュアカメラマンでカメラが家に普通にあるかんじでした。小さいころはなんの興味も無かったんですが、東京でてきて大学入っての生活のなかで、3年生のときに編集者になりたいと思って編集・ライタースクールに通い始めました。そのときに写真集を企画するという授業があり、とても面白かったんです。同時期にバイト先の友達がそのまた先輩の写真展に連れて行ってくれました。森山大道さんの暗室の手伝いをしているという彼の写真を見て、コンパクトカメラで撮っていることを知り、置いてあった森山さんの『光と影』という写真集をみて、「これ俺にも出来そうな気がする」と勘違いしたのがスタートです。


林;(笑)


沼田;90年代ガーリー写真ブーム直前の時期です。下手でもセンスさえ良ければいいんじゃないか?と信じてバンバン撮ってました。その後圧倒的にセンスが無いことに気づいてしまうのですが・・
その後職を転々としてアシスタントも少しだけ経験してなんとか半年暮らせるだけのお金を貯め、そこでどうにもならなかったらやめようと思って30歳でフリーになりました。今でもそうなんですがとにかく来た話は今の時点では無理かなあと思っても全部受ける、出来ないものは撮影日までにどうにかするっていうスタイルで、とにかく生き延びるぞ!と思ってたら10年あっという間に経ってました。なぜやれているのか自分でも不思議です。不思議と大事故は無い(と信じたい)です。


林;ざっくりと「いきあたりばったり」的なお話でしたが、本当はつらいことや輝いた瞬間なんかもあったんでしょうね。みんなに聞いているのですが、これからの音楽についてどうお考えですか?


沼田;データで音楽を買える時代、本物を体感できる場所が大切になってくるかなと思います。自分の例でしかないですが、ほとんどレコードやCD買わなくなった代わりに気になったライブは頻繁に行くようになりました。
現場で体験しなければわからないことや二度と再現できないことがもっと敷居低い値段設定や時間設定だったり頻度だったりしたら素敵なのになあとおもいます。


林;今後の活動はどうされるご予定ですか?


沼田;大判の写真集を作ろうと思っています。出版社で出せないなら自費でもやりたいです。


林;期待しています。さて、それではみんなが待っている選曲ですが、テーマは何でしょうか?


沼田;「体に刻み込まれてるエモい10曲!」です。


林;人によって「エモい」って色々ですからね。期待します!


01. 小泉今日子--プロセス

沼田;この曲youtubeに無かったので自分でアップしました。カメラマンになった理由の半分くらいに「いつかキョンキョンに会いたい!」というのがあるくらい好きなんです!本人のレントゲン写真を使ったツアー「テロ86」のポスターで打ちのめされて以来の大ファンです。固定しているイメージに風穴開けようと逆にこうだよねと価値観を拡張する人たちが大好きです。この曲の作詞は本人、赤裸々な失恋の話で周りの大人たちがよくGOサイン出したなとおもいます。アルバムでの次の曲は名曲「あなたにあえてよかった」。この流れは本当に最高。いつも涙しながら聞いています。ハウスのトラックとしても頻繁にDJで使う曲です。


林;沼田さんといえば「あまちゃんファン」として有名ですが、キョンキョンファンだったんですね。良い曲ですねえ。


02. いとうせいこう X dj baku--darma

沼田;今まで体験した中で一番ぶっ飛ばされたライブ。HIP HOPの体で韻を踏まず演説するというスタイルのユニットです。せいこうさんが客をあおった瞬間突風が吹いてざわざわして、それまで静かだったお客ががんがん踊り始めました。この客席のど真ん中にいて、このときこのポエトリーリーディングで泣き崩れて立てなくなったんです。日本語ラップのオリジネイターが行き着いたのは説教とか演説っていうのが興味深い&たとえは適当じゃないかもしれないけど政治家の演説に熱狂する昔の映像そのままの雰囲気をまさか自分が体験するとはと思い怖くなりました。


林;うわー、こんなのあったんですね。これは現場でいたらすごい衝撃ですね。


03. STONE ROSES--elephant STONE

沼田;新宿リキッドで毎月行っていたイベントで夜中2:30にかかる曲!「Seems like there's a hole in my dreams~」ってところでミラーボールがバシッと点いて満員の客がおのおの歌っている光景は「THE 多幸感」って感じでたまらなくて、田舎で高校時代にはじめて聴いたこの曲大好きな人がこんなにいるんだなあ、ずーっと続けばいいのにと毎度なんだか泣いてました。17歳のきゅんとした感情にいつでも戻れる曲!と同時におっさんになったなあと再確認する曲です!


林;僕もストーン・ローゼズ、大好きでした。お互いおっさんですね...


04. THE SMITH--QUEEN IS DEAD

沼田;このPV中学時代に見てものすごい衝撃的でずーっと記憶に残っていてずいぶん後になってからデレク・ジャーマンだと知りました。映像がローファイで生々しい。スミスは曲も勿論なんですがジャケット、PV含めた世界観が大好き。自分の好きな要素が全部入っています。
イギリスのブリストルに滞在中にクラブでこの曲がかかって、バラの花売りのお姉さんがふわーっと目の前をとおりがかって「なにこのPVみたいに出来すぎた瞬間!」と興奮したのを今でもはっきり思い出します。


林;ブリストル! 良い体験ですね。沼田さんらしいです。


05. Inner Life -- Make It Last Forever

沼田;昔NYのハードハウスのDJがアゲハでやったパーティーの明るくなった10時くらいにかかったのをすごく覚えています。


林;僕としては「明るくなった10時くらい」という言葉にくらくらしています。僕、クラブで10時まで残ったことないので。沼田さん、そういうクラブカルチャーを愛しているんですね。


06. 玉置浩二--MR.LONELY

沼田;好きな歌手を挙げよといわれたら玉置浩二と即答します。マーヴィンゲイ級だと思ってるんですがどうでしょか?ライブでの説得力半端なかったです。
体のいろんな箇所を楽器みたいに響かせてうたう人が好きです。同じ理由で畠山美由紀さんも大ファン!


林;玉置浩二、好きなんですね。なんかそれまた沼田さんらしいです... 確かに50年後とか100年後に再評価されそうなソウルを感じますね。


07: JOE SMOOTH--PROMISED LAND

沼田;趣味でたまにDJやるのですが、一番影響された友人のDJがピークタイムでよくかけていた曲です。ハウスミュージックが大好きになったのはこの曲のせい。シカゴハウスのクラシックです。歌詞の内容、完全にゴスペルみたいでダンスミュージックになっても脈々と続くこの黒人音楽感、すごいと思います。


林;なるほど。こういうのが沼田さんのエモい10曲に入っちゃうんですね。沼田さんの「現場感」がすごく伝わってきますね。


08: JON SPENCER BLUES EXPLOSION のライブ

沼田;大好きすぎて思い立って2005年のUSツアーに押しかけ、出待ちして交渉しツアーに同行しつつ写真を撮ってました。同行というかバンドに先回りして、彼らのライブ会場に毎晩現れるので、なんだこの日本人!?と思われてたに違いないですね。ツアーの中盤こいつは無害と思われたのか結局ツアーバスに乗せてもらって、ローディーなどの手伝いしながら各地をまわりました。日本では有名なバンドですがアメリカでは完全にアンダーグラウンドな存在でスタッフメンバー含め8人!積み込みやセッティングも自分でやるしそういうのが当然とおもってて、しかもそれで前座のバンド含めみんな食べていける状況があるとは、アメリカってすごいなあと思います。ジョン(vo.)にはほんと良くしてもらったなあ。


林;ジョンスペってそんな感じなんですね。さらにそのツアーに同行! これまた沼田さんの「現場感」が...


09: groove armada --at the river

沼田;先述の公園パーティーの最後、日が暮れていくときにいつも終わりの曲としてかけてました。沈む太陽をながめながらのこの曲、なかなか破壊力ありますのでお勧めします。自分の葬式のときにこの曲がかかったら最高。
自分にとって印象的な曲はそのとき見てた風景が浮かんできますね。


林;お! 自分の葬式の時の曲宣言! これ、沼田さんの友達がたくさん見ると思いますから、確実にかかりますね(笑)。


10: RCサクセション --I LIKE YOU

沼田;そんなに考えることはないさ 初めに感じたままでいいさ
そのままでジューブン素敵さ 本当のことだけでいいさ
さあ笑ってごらん HA・HA・HA・HA・HA
My Baby I LIKE YOU I LIKE YOU I LOVE YOU
My My My My Baby I LIKE YOU
Yes,I DO LIKE YOU
清志郎のこの歌詞に何度救われたことか。&考え無しに行動する自分へのエクスキューズ曲。清志郎がそういってるんだからしょうがないじゃないですか。


林;「考え無しに行動する自分への」って... しょうがないですね。




林;そういえば、沼田さん、個展をされるんですよね。


沼田;そうなんです。2016年1月8から二週間新宿眼科画廊という現代アートのギャラリーで展覧会をやります。近年取り組んでいる白眼のポートレートのシリーズです。「目は口ほどにものを言うのか?とか外見は内面の一番外側なのか?とか
たとえばその人の部屋とか持ち物は脳みそとか内面の延長じゃないのか?とか思いながら、内面や気持ちなんて写真には絶対写らないので、ひたすら正確に外側を撮ってみました。

写真家にとって展示はライブみたいなものです。会場でしか体感できないざわざわ感や物質感。モニターの画像では絶対わからない精度の写真たちです。
会期中豪華ゲストを交えたトークショー他いろいろなイベントを考えておりますのでぜひお越しいただけたらと思います。9日のオープニングレセプションでは餅つき大会をやりますので新年おめでたい気分を味わいたい方もぜひ!


沼田学個展「界面をなぞる4」
2016/1/8~20 新宿眼科画廊にて無料

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沼田学個展「界面をなぞる4」詳細

新宿眼科画廊 MAP


過去の展示や作品のリンクです
http://www.tokyo-sports.co.jp/entame/entertainment/356086/
http://www.qetic.jp/art-culture/kaimen-150118/124350/
http://www.fractionmagazinejapan.com/jpne/cn52/pg460.html




沼田さん、お忙しいところどうもありがとうございました。
実は僕もこの沼田さんのシリーズのモデルに前回なりました。みなさんも是非、会場でしか体感できない展示、行ってみて下さい。


2016年が始まりましたね。今年はもっと良い世界になれば良いのですが。
それでは今年もよろしくお願いいたします。


bar bossa 林伸次


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【バーのマスターはなぜネクタイをしているのか? 僕が渋谷でワインバーを続けられた理由】
バーのマスターはなぜネクタイをしているのか? 僕が渋谷でワインバーを続けられた理由

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bar bossa information
林 伸次
1969年徳島生まれ。
レコファン(中古レコード店)、バッカーナ&サバス東京(ブラジリアン・レストラン)、
フェアグランド(ショット・バー)を経た後、1997年渋谷にBAR BOSSAをオープンする。
2001年ネット上でBOSSA RECRDSをオープン。
著書に『ボサノヴァ(アノニマスタジオ)』。
選曲CD、CDライナー執筆多数。
連載『カフェ&レストラン(旭屋出版)』。

bar bossa
bar bossa
●東京都渋谷区宇田川町 41-23 第2大久保ビル1F
●TEL/03-5458-4185
●営業時間/月~土
12:00~15:00 lunch time
18:00~24:00 bar time
●定休日/日、祝
お店の情報はこちら

Monthly Disc Review2016.01.01:Monthly Disc Review

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Title : 『Mette Henriette』
Artist : Mette Henriette



Mette Henriette500_.jpg


まず、目を惹くのはそのポートレイト。
ECMのカヴァーには珍しく、アーティスト自らの写真が使われている。
それも演奏シーンではなく、レンズを見つめ、
サックスをロープで体に縛り付けているポートレイト。


バックカバーは両手を広げたその後ろ姿。
クレジットには、Photos:Anton Corbijn。
(ビョークやU2のアーティスト写真でその作品を見たことがある人は多くいるだろう。)
ノルウェーの新人女性Sax奏者という情報くらいしか手元にはないのだけれど、
Anton Corbijnの写真の力がアーティストの存在感を後押しする。


こういう"ジャケ写"が登場すると、
ダウンロードメインのデジタル世代には、
あまり重要視されないこともあるだろうけれども、
アルバムのアートワークは、作品の趣きを大きく左右するのだと改めて感じる。


録音は、OsloのRainbow Studioで、Jan Erik Kongshaugが手がけ、
Eicher自らがプロデュースというECMの鉄板ラインナップ。


そして、デビュー作にもかかわらずCD二枚組だ。
一枚目は、Sax,Piano,VioloncelloによるTrio、
二枚目は、13人編成によるEnsembleの作品と分けられてはいるけれども、
そこには、一貫した世界観が厳然と横たわる。


それは、ジャズとクラシカルを優雅に行き来するようにたゆたうサウンド。
決して前衛へと傾きすぎることなく、
しかし、やはりそのアプローチはどこか新しく、不思議な快感へと誘ってくれる。


甘くセクシャルな香りも漂うのは女性である故か。
(あるいは、ただ単に自分が男性であるが故の妄想か)
今後、どのくらいのペースで作品が発表されていくのか
未知数であるけれど、常に注目しておきたい一人だ。


文:平井康二


【Mette Henriette (Album EPK)】






Mette Henriette Official Site





Recommend Disc

Mette Henriette200_.jpg

Title : 『Mette Henriette』
Artist : Mette Henriette
LABEL : ECM(2460/61)
RELEASE : 2015.11.7

アマゾン詳細ページへ


【MEMBER】
CD1:
Mette Henriette (sax)
Katrine Schiott (cello)
Johan Lindvall (p)

CD2:
Mette Henriette (sax)
Eivind Lonning (tp)
Henrik Norstebo (tb)
Andreas Rokseth (bandoneon)
Johan Lindvall (p)
Sara Ovinge (vln)
Karin Hellqvist (vln)
Odd Hannisdal (vln)
Bendik Bjornstad Foss (viola)
Ingvild Nesdal Sandnes (violoncello)
Katrine Schiott (violincello)
Per Zanussi (b)
Per Oddvar Johansen (ds, saw)

【SONG LIST】
CD1:
01. so
02. .oOo.
03. the taboo
04. all ears
05. but careful
06. beneath you
07. once
08. we were to
09. 3 - 4 5
10. hi dive
11. a void
12. the lost one
13. in circles
14. I do
15. O


CD2:
01. passé
02. pearl rafter
03. veils ever after
04. unfold
05. wildheart
06. strangers by midday
07. late à la carte
08. so it is
09. true
10. this will pass too
11. but we did
12. I
13. breathe
14. off the beat
15. wind on rocks
16. bare blacker rum
17. & the silver fox
18. behold
19. better unheard (yet to be hold)


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「Monthly Disc Review 平井康二」アーカイブ平井康二

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Reviewer information

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平井康二(cafeイカニカ)

1967年生まれ。レコード会社、音楽プロダクション、
音楽出版社、自主レーベル主宰など、約20年に渡り、
音楽業界にて仕事をする。
2009年、cafeイカニカをオープン
おいしいごはんと良い音楽を提供するべく日々精進。


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cafeイカニカ

●住所/東京都世田谷区等々力6-40-7
●TEL/03-6411-6998
●営業時間/12:00~18:00(毎週水、木曜日定休)
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