「IN THE FOLD」では、メロディに対するハーモニーとリズムの実験が行われ、「PLAYGROUND ー THE DOG AND THE SNAKE」の7拍子の上でモチーフを交差させていく。組曲的に展開する「AME TO KAERU (THE RAIN AND THE FROG)」では、少しずつテーマを変えながらオープンなインプロヴィゼーションを展開していく。この始めの三曲で、現代のピアノトリオ・スタイルをほとんど説明してしまっているんじゃないかと思うくらい、濃厚な内容になっている。総計15分ほどの組曲で、アルバムのタイトルにもなっている「CONTRAST & FORM」では、ピアノ内部で反射する響きまで聴こえるようなピアノ・ソロの静寂から、バンドインしてヒートアップするまでの流れが実にスリリングだ。最後の「WHERE YOU MAY BE」では、スローテンポのバラードに全員の歌心が光っている。
RECORDED BY: YOSHIAKI MASUO AT KAKINOKI STUDIO , AUGUST 2016
MIXED BY: TALLEY SHERWOOD
MASTERED BY: PAUL CARMAN
COVER ART BY: EIGHTABLISH CO.LTD
ILLUSTRATION & GRAPHIC DESIGN: AKIKO KAWAMURA
ART DIRECTION: REIKO KIYONO
PHOTOGRAPHY: MASASHI KAGEYAMA
Tamaya Honda plays Bosphorous Cymbals.
【SONG LIST】
1.IN THE FOLD
2.PLAYGROUND ー THE DOG AND THE SNAKE
3.AME TO KAERU (THE RAIN AND THE FROG)
4.LIMBO (WAYNE SHORTER) MIYAKO MUSIC (BMI)
5.SIMPLY FIVE
6.CONTRAST & FORM PT.Ⅰ
7.CONTRAST & FORM PT.Ⅱ
8.CONTRAST & FORM PT.Ⅲ
9.COUNT NINE
10.WHERE YOU MAY BE
この連載の筆者、花木洸が先日発売になりました『Jazz The New Chapter 3』で編集・選盤・レビュー記事などを担当。ブラック・ミュージックの最先端からUKジャズ、ネクスト・ジャズ・ファンク、ラージアンサンブル等ここにしかない記事・インタビューが盛り沢山となっています。
■タイトル:『Jazz The New Chapter 3』
■監修:柳樂光隆
■発売日:2015年9月10日
■出版社: シンコーミュージック
今日においてはジャズこそが時代を牽引し、ディアンジェロやフライング・ロータスなど海外の最先端アーティストから、ceroなど日本のポップ・シーンにも大きな影響を与えている。この状況を予言し、新時代の到来を告げた「Jazz The New Chapter(ジャズ・ザ・ニュー・チャプター)」の第3弾がいよいよ登場。2014年の刊行時より刷数を重ね、SNS上でも未だ話題沸騰中の第1弾・第2弾に続き、2015年9月末に〈Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN〉が開催されるなど、かつてない活況を迎えているジャズの次なる未来は、ニューチャプターが切り拓く!
東京都出身。音楽愛好家。
幼少期にフリージャズと即興音楽を聴いて育ち、暗中模索の思春期を経てジャズへ。
2014年より柳樂光隆監修『Jazz the New Chapter』シリーズ(シンコーミュージック)
及び関西ジャズ情報誌『WAY OUT WEST』に微力ながら協力。
音楽性迷子による迷子の為の音楽ブログ"maigo-music"管理人です。
今一番の成功モデルは秋元康さんのAKBモデル、X JAPANやBABYMETAL、Perfumeの海外進出モデルだと思います。でもこれはバンド・ユニットのコンセプトから戦略戦術までのストーリーが明確につくられているからできていることで、普通のミュージシャンでは難しい。そんなわけでみんなもがいていて、宍戸留美さんのようにクラウドファンディングでスポンサーを募る方法(*1)、ジャズトロニックの野崎良太さんのようにB2B市場に活路を見出す方法(*2)などやっているのだと思います。実は、先に海外進出で→逆輸入狙いで国内のB2B市場で回収する戦略は我がTrans of Lifeでも考えていたことですが、獲得できた市場が小さすぎる中で制作を継続することは大変でもがいているところです。
高原;今後ですが、僕は一般企業でメディアの事業開発・マーケティングを担当していますので、まずはこの本業キャリアの深堀が第一です。そのかたわら、Trans of Lifeの活動を少しでも前進させつつソロ活動の準備を少しずつ進めたいと思っています。まだインストゥルメンタル主体にするか、弾き語り主体にするか軸が定まっていませんが、マイペースに決めていきたいと思います。
■タイトル:『Happiness Played In The Bar -バーで聴く幸せ- compiled by bar bossa』
■アーティスト:V.A
■発売日:2016年11月16日
■レーベル: ユニバーサル ミュージック
■品番:UICZ-1646
【収録曲】
1.Blossom Dearie / It Might As Well Be Spring
2.Bill Evans / Soiree
3.Paul Desmond / Emily
4.Bill Evans Trio / Elegia
5.Quincy Jones and His Orchestra / Dreamsville
6.Gerry Mulligan / Night Lights
7.Vince Guaraldi Trio / Great Pumpkin Waltz
8.Cal Tjader / Just Friends
9.Shirley Scott/Can't Get Over The Bossa Nova
10.Blossom Dearie / Give Him The Ooh-La-La
11.Burt Bacharach / I'll Never Fall In Love Again
12.NICK De CARO and orchestra / I'M GONNA MAKE YOU LOVE ME
13.Blossom Dearie / Sweet Surprise
14.Beach Boys / Caroline No
15.Burt Bacharach / Alfie
16.Milton Nascimento / Catavento
17.Earl Klugh / The April Fools
18.Danilo Perez/Another Autumn
【林 伸次 近著】
■タイトル:『バーのマスターは「おかわり」をすすめない 飲食店経営がいつだってこんなに楽しい理由』
■著者:林 伸次
■発売日:2016年9月9日
■出版社: DU BOOKS
■金額:¥1,728 単行本