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JJazz.Net Blog Title

2017年6月アーカイブ

ピアニスト/プロデューサーのSWING-O さんがナビゲートするJJazz.Netの番組
「RADIO CST ウタウピアノ」のSpecial LIVEが7月9日(日)、
名古屋「MOZOワンダーシティ」1F イーストコートで開催。

出演は、SWING-Oさんの他、7月度よりアシスタントとして加わるEmily Stylerさん、
そして先日ゲスト出演してくれた片木 希依(jizue)さん。

番組と同じくレアなセッションと生演奏を名古屋で体験できます。
観覧は無料!
お近くの方は是非足をお運び下さい。

「Radio CST ウタウピアノ Powered by CASIO」
//www.jjazz.net/programs/casio/
毎月第4水曜日17時更新


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【RADIO CST ウタウピアノ Special LIVE】

メロディーが歌うソウルなピアノミュージックの良曲をセレクト&その魅力に迫るトークを展開。実力派ピアニストをゲストにお迎えしてレアなセッション、生演奏をお楽しみください。使用しているCELVIANO Grand Hybridの素晴らしさもお届けいたします。


【タイトル】
「ウタウピアノ」Special LIVE~Powered by CELVIANO Grand Hybrid~


【日時】
2017/07/09 (日)
(1)13:00~(2)15:00~


【出演】
SWING-O [Piano]
片木 希依 [Piano]
Emily Styler [Vocal]
Ryosuke Yokoyama [DJ]


【場所】
名古屋「MOZOワンダーシティ」1F イーストコート


【料金】
無料


【「ウタウピアノ」Special LIVE~Powered by CELVIANO Grand Hybrid~ 2017.7.9 @名古屋「MOZOワンダーシティ」詳細】

「ミューズ達の歌謡祭inあらかわ」 6/24(土)@サンパール荒川大ホール:ライブ情報 / LIVE INFO

各音楽シーンで大活躍する女性シンガー3人がサンパール荒川に登場!
「テネシー・ワルツ」「シクラメンのかほり」「この素晴らしき世界」「ムーンリバー」など、
三者三様の歌声とパフォーマンスで、昭和歌謡からジャズの名曲までが堪能できる贅沢な一夜!

290624 ミューズ達の歌謡祭_表.jpg


【タイトル】
「ミューズ達の歌謡祭inあらかわ」

【日時】
2017.06.24 (土)
開演 17:00

【会場】
サンパール荒川 大ホール

【料金】
全席指定 5,000円
ACC友の会会員 4,500円

【出演】
白崎映美(上々颱風、白崎映美&東北6県ろ~るショー!!)
畠山美由紀
エミ・マイヤー

公演詳細はこちら▼
http://www.acc-arakawa.jp/event/music/2017/02/post-177.html


TOKYO LAB 2017 S/S~beyond JAZZ,beyond NEXT @渋谷 CLUB QUATTRO 2017/6/21(水):ライブ情報 / LIVE INFO

冨田ラボと気鋭のジャズミュージシャンによる新しい試み!

冨田ラボさんと今注目されている若手ジャズミュージシャンが出会い生まれる音楽。
ジャズの未来を感じられる一夜となりそうです。


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【TOKYO LAB 2017 S/S~beyond JAZZ, beyond NEXT !!】

ジャズというカテゴリーにとらわれず独自の音楽を追求する、今の日本を代表する気鋭の4人が、自身のグループを引き連れてそれぞれ熱いパフォーマンスを展開 (PART1:beyond JAZZ)!!そして日本が誇るポップマエストロ冨田恵一(冨田ラボ)の下に集結した超実力派ミュージシャンがスーパーバンドを結成し、本邦初の圧巻のパフォーマンスを繰り広げる(PART2:beyond NEXT)!!音楽・ファッション・食・アートがシームレスに、TOKYO(SHIBUYA)で展開するエンタテイメントな実験フェス「TOKYO LAB 2017」いよいよ開幕!!


【タイトル】
CANALIZE★INVISIBLE PARTY and Mikiki presents
TOKYO LAB 2017 S/S~beyond JAZZ, beyond NEXT !!


【日時】
2017.06.21 (水)
開場/開演 18:00 / 19:00


【出演メンバー】
beyond NEXT :
T.O.C BAND

[冨田恵一(冨田ラボ)、松下マサナオ(Yasei Collective)、石若駿(ds)、角田隆太(ものんくる)、類家心平、井上銘、江﨑文武(WONK) and more・・]

beyond JAZZ:
RS5pb

[類家心平(tp)、田中タク(g)、鉄井孝司(bs)、吉岡大輔(ds)、中嶋錠二(p)]
MAY INOUE STEREO CHAMP
[井上銘(g)、類家心平(tp)、渡辺ショータ(key)、山本連(bs)、石若駿(ds)]
Takumi Moriya Les Six
[守家巧(bs)、加納奈実(sax)、坪口昌恭(key)、西田修大(g)、横山和明(ds)、Omar Gaindefall(per) ]
Clean Up Trio
[石若駿(ds)、井上銘(g)、須川崇志(bs)、Niran Daiska(tp)]
DJ 大塚広子


【会場】
渋谷 CLUB QUATTRO
〒150-0042
東京都渋谷区宇田川町 32-13 4・5F
JR山手線・埼京線、東京メトロ半蔵門線・銀座線・副都心線、東急東横線・田園都市線、京王井の頭線「渋谷駅」より徒歩7分
http://www.club-quattro.com/shibuya/#shibuya-map


【料金】
前売 ¥4,500 / 当日 ¥5,000
※小学生以上有料
※D別(当日入場口にてドリンク代¥500いただきます)


【チケット販売】
e+
チケットぴあ
ローソン
ディスクユニオン(Jazz TOKYO、新宿ジャズ館、渋谷ジャズ/レアグルーヴ館、吉祥寺ジャズ館、横浜関内店/横浜関内ジャズ館及びディスクユニオン・オンラインショップ)
canalize.net<特典付きチケット販売中!>


【イベント詳細】(クリエイティブマン)

Monthly Disc Review2017.6.15:Monthly Disc Review

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Title : 『Blessing』
Artist : 安ヵ川大樹



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今月のレビューはベテランベーシスト安ヵ川大樹の新作『Blessing』。


メンバーは田窪寛之(pf)、橋本学(ds)というピアノ・トリオ。田窪は1981年生まれ、バークリー音楽大学を卒業後、2009年には横浜ジャズプロムナードのコンペティションで山田拓児クインテットのメンバーとしてグランプリを受賞。現在は東京を中心にライブを行っており、川嶋哲郎や小林陽一のバンドでサイドマンを勤め、今年5月には初のリーダーアルバムをリリースしている。橋本は長年安ヵ川がトリオのドラマーとして信頼を置く存在。西山瞳"NORHM"や、橋詰亮督グループでも活躍している。


一曲目から透明感のあるこのトリオの空気がよくとらえられている。オリジナル曲ではアルコで聞かせるバラードの「Blues For My Better Half」や、小気味良いスウィングの「Memories Of T」など様々なスタイルを見せながらも、その中にはジャズの伝統への真っ直ぐなリスペクトが感じられる。バラードに仕立てたスコットランド民謡の「Morning Has Broken」では三者のサウンドの混ざりあいかたにビル・エヴァンス・トリオのような雰囲気も感じられるし、続く「Dark Eyes」ではルバートの冒頭部からスリリングな4ビートへの転換にドキドキさせられる。アルバムラストの「Praise The Lord Hallelujah」ではビバップのフレーズを軽やかに連発していく田窪のプレイに釘付けになり、ベースソロでその中にハンドクラップが入ってくると、もうたまらなくなってしまう。


目を引くような新しさや、派手なサウンドメイクも無いけれど、このピアノ・トリオの素晴らしさが音からも内容からもひしひしと伝わってくる作品。


文:花木洸 HANAKI hikaru


安ヵ川大樹 Official Site



Recommend Disc

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Title : 『Blessing』
Artist : 安ヵ川大樹
LABEL : ダイキムジカ
NO : DNCD14
RELEASE : 2017.6.7



アマゾン詳細ページへ


【MEMBER】
安ヵ川 大樹 - bass
田窪 寛之 - piano
橋本 学 - drums



【SONG LIST】
01.Risen
02.Blues For My Better Half
03.Memories Of T
04.Merry Widow Waltz
05.Rejoice
06.Yara
07.After Glow
08.Morning Has Broken
09.Dark Eyes
10.Blessing
11.Praise The Lord Hallelujah

All Songs Composed by Daiki Yasukagawa (except 4,6,8,9,11)


音楽ライター柳樂光隆氏による人気のムック『Jazz The New Chapter 』の第4弾が2017年3月8日に発売。今回も花木洸が選盤などを担当しています。

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■タイトル:『Jazz The New Chapter 4』
■監修:柳樂光隆
■発売日:2017年3月8日
■出版社: シンコーミュージック

アマゾン詳細ページへ


毎号重版を続ける話題のムック、第4弾が遂に登場!
今や現代の音楽シーンを左右する一大潮流となった"ジャズ"の最突端で今、何が起きているのかを、詳細なテキストと計150枚のディスク評で徹底検証。ジャズを活性化したネオソウルとの蜜月を改めて紐解く一方、ジャズを触媒として生まれた新たな潮流にも目を向け、脈打ち続けるジャズの「今」を深く掘り下げます。


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「Monthly Disc Review」アーカイブ花木 洸

2015.04 ・2015.05 ・2015.06 ・2015.07 ・2015.08 ・2015.09 ・2015.10 ・2015.11 ・2015.12 ・2016.01 ・2016.02 ・2016.03 ・2016.04 ・2016.05 ・2016.06 ・2016.07 ・2016.08 ・2016.09 ・2016.10 ・2016.11 ・2016.12 ・2017.01 ・2017.02 ・2017.03 ・2017.04 ・2017.05




Reviewer information

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花木 洸 HANAKI hikaru

東京都出身。音楽愛好家。
幼少期にフリージャズと即興音楽を聴いて育ち、暗中模索の思春期を経てジャズへ。
2014年より柳樂光隆監修『Jazz the New Chapter』シリーズ(シンコーミュージック)
及び関西ジャズ情報誌『WAY OUT WEST』に微力ながら協力。
音楽性迷子による迷子の為の音楽ブログ"maigo-music"管理人です。

花木 洸 Twitter
maigo-music

JJazz.Netでもお馴染み、ガムラン奏者/影絵師/イラストレーターの川村亘平斎さん。

現在は、美術新人賞受賞に伴いインドネシアに滞在中。
古典影絵のマスターに弟子入りして修行されているのですが、
そんな貴重な時間を映像化するという企画がクラウドファンディングで7/6まで展開されています。

古典影絵を現地で学ぶ川村さんの創作を追体験できる
貴重なアートドキュメンタリーとしてはもちろん、
インドネシアの鮮やかな自然や空気感を感じる映像作品としても期待できます。

そして、クラウドファンディングということで様々なリターンもあります。
川村さんの似顔絵影絵はとても人気なのでこの機会に支援されてみるのにもいいかもしれません。

自分だけのオリジナル似顔絵影絵。
SNSなどのアイコンにもオススメです。


【川村亘平斎ドキュメンタリー『A river flow』クラウドファンディング】※7/6まで!



【影絵師 川村亘平斎を追うドキュメンタリー『A river flow』をクラウドファンディングで実現!】

伝統的影絵を学びながらインドネシア各地へ調査の旅に出る影絵師 川村亘平斎。新たな作品を構想するその1年を写真家 小暮哲也が追いかけます。創作の源流に迫るドキュメンタリー『A river flow』の制作にご協力下さい。

クラウドファンディングサイト(Motion Gallery)


志人・スガダイロー / アルカロイド / 影絵・川村亘平斎(滞空時間)

【応援メッセージ No.1】田中馨さん (A river flow ~影絵師 川村亘平斎の記録~)

【応援メッセージ No.2】AFRAさん (A river flow ~影絵師 川村亘平斎の記録~)

【応援メッセージ No.3】DUSTIN WONGさん (A river flow ~影絵師 川村亘平斎の記録~)

パブロ・シーグレル ジャパンツアー 「ピアソラに馳せる想い」:ライブ情報 / LIVE INFO

アストル・ピアソラ 没後25年特別企画 現代タンゴ公演
メモリアルコンサート「ピアソラに馳せる想い」

ピアソラ最後のピアニスト Pablo Ziegler ヌエヴォ タンゴ アンサンブル
タンゴの革命児として世界的に知られているアストル・ピアソラが残した名曲の数々を、
彼のピアニストが自ら演奏し、語る。

アストル・ピアソラの黄金期を支えた現代タンゴの最高峰パブロ・シーグレルの来日公演!
ピアソラ五重奏団のピアニストとして10年間に渡り、世界ツアーを行ったパブロ・シーグレルは、
ピアソラの引退後も様々な世界的ミュージシャンと共演を重ね、
ラテン・グラミー賞を受賞するなど、まさに現代タンゴの巨匠の名にふさわし活躍を続けています。
共演には、パブロ氏自身で選んだ日本を代表するミュージシャン達が集結。
シーグレルとの息の合った演奏とともに、極上のステージ、
パブロ・シーグレルが紡ぐピアソラの世界をお楽しみください。



【出演者】
Pablo Ziegler/パブロ・シーグレル (ピアノ、作曲、編曲)
Satoshi Kitamura/ 北村聡 (バンドネオン)*6/16兵庫、6/17奈良
Walter Castro/ ウォルター・カストロ (バンドネオン) *6/20札幌、6/22幕別、6/24東京
Toru Nishijima / 西嶋徹 (コントラバス)
Natsuki Kido /鬼怒無月 (ギター)
Tomohiro Yahiro / ヤヒロトモヒロ(パーカッション) 

【各公演】
<6/16兵庫・伊丹公演>
会場:いたみホール(伊丹市立文化会館)大ホール
開場 18:30 開演 19:00

<6/17奈良。桜井公演>
会場:桜井市民会館
開場13:00 開演14:00

<6/20(火) 札幌公演>
会場:北海道・札幌市教育文化会館 大ホール
開場 18:00 開演 18:30 S席 6,000円 A席 5,000円

<6/22(木) 幕別公演>
会場:幕別町百年記念ホール 大ホール
開場 18:30 開演 19:00

<6/24(土) COTTON CLUB / コットンクラブ>
COTTON CLUB / コットンクラブ 
http://www.cottonclubjapan.co.jp/
[1st.show] open 4:00pm / start 5:00pm
[2nd.show] open 6:30pm / start 8:00pm

【公演詳細】
http://tomohiro.yahiro-blog.main.jp/?eid=1432559 

【パブロWebsiteでの日本ツアー案内】
https://www.ziegleracademy.com/japan-tour

ブルガリ イタリアンジャズ ラウンジ シーズン4:ニュース / NEWS

イタリアのトップアーティストが出演する
「ブルガリ イタリアンジャズ ディーヴァ ラウンジ シーズン4」が今年も開催!

東京・銀座の夜を彩るイタリアン・ジャズ。
スペシャルな一夜をお約束します。


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【ブルガリ イタリアンジャズ ディーヴァ ラウンジ2017】


ブルガリ 東京・大阪レストランは、昨年に引き続き、2017年3月より「ブルガリ イタリアンジャズ ディーヴァ ラウンジ2017」を開催。

2014年からエレガントでスタイリッシュなブルガリ銀座タワー8Fのプライベートラウンジにおいて毎年行われている、一流の才能を持つイタリアのトップミュージシャンによる一夜限りのエクスクルーシブなコンサート。

1884年の創業以来、創造力に溢れ、情熱を持って生きている女性とともに歩んできたブルガリ。そのコンセプトを継承し、今年は「ディーヴァ(DIVA)」、女性のアーティストのみを招聘しました。

イタリア国内外で注目を集める若手ジャズシンガー、キアラ・パンカルディ、そしてイタリアジャズ界のスター、ダニーロ・レアの娘であるヴォーカリスト、オーナ・レアの父との競演など、ブルガリのためだけのスペシャルなライブが実現します。

そして最高の音楽と共に、ミシュランの星を誇るエグゼクティブシェフ ルカ・ファンティンにより創られるアペリティーボとドリンクをご堪能ください。「ブルガリ イタリアンジャズ ディーヴァ ラウンジ 2017」は、感動と魅力に満ちた音楽の喜びを深く味わうことができる、エクスクルーシブな旅となることでしょう。


【出演予定アーティスト】
6/16(金) キアラ・パンカルディ(CHIARA PANCALDI )
9/15(金) オーナ・レア&ダニーロ・レア(OONA REA & DANILO REA)


【会場】
ブルガリ銀座タワー8F 18:30 ドア・オープン(20:10 ライブ開始)
*ドア・オープン後、ライブ開始までは10Fまたは11Fでドリンク&アペリティーボをお楽しみ頂きます。


【価格】
¥14,000/1名様(消費税・サービス料込み)
アペリティーボ8皿+フランチャコルタ グラス1杯+フリーフロードリンクセレクション/1テーブル4名様まで


【チケット予約】
http://gourmet.bulgari.com/shop/c/c10/


【お問い合わせ先】
ブルガリ 東京・大阪レストラン 03-6362-0555
http://www.bulgarihotels.com/ja-JP/

bar bossa vol.70:bar bossa

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vol.70 - お客様:愛知アンディー有さん(LONG WALK COFFEE)
【テーマ:ウチ(LONG WALK COFFEE)をキッカケにJAZZをもっと知りたい聴きたいと思ってくれる方に僕が薦めたい10曲】



いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。

今月はゲストにLONG WALK COFFEEの愛知アンディー有さんをお迎えしました。


林;いらっしゃいませ。早速ですがお飲物はどうしましょうか。


アンディー;いつもは最初はビールと言うてしまうのですが、折角のbossaさんなので、軽めのフルーティーな赤ワインでオススメをください。


林;かしこまりました。でしたらロワールのヴァランセイなんてどうでしょうか。ガメイとピノ・ノワールでかなり可愛い感じです。


アンディー;その可愛いので。


林;アンディさん、最初沖縄の人なのかなとか思ったのですが、ハーフなんですよね。お生まれと小さい頃に聴いていた音楽なんかを教えてもらえますか?


アンディー;1985年、大阪の豊中市生まれです。父がスコットランド人でかなりの幅広い音楽好きなのですが、小学4年くらいまでは影響を受けることもなくただのサッカー少年でした。音楽で最初に好きになったグループはB'zで、当時アニメやドラマの主題歌にもなったりしていて、コンサートに行きたくなりチケットをとる為にファンクラブに入会し人生初のコンサートは小学生5年生で母とB'zを見に行きました。


林;B'zを小学5年生、やっぱりお若いですねえ。中学生になるとどうでしょうか?


アンディー;中学生になると1つ上の兄と兄の友達がギターをやりだして洋楽や邦楽のロックを聴きだし、自分も影響を受け始めます。洋楽はちょうど『NEVER MIND』が出て10周年で、よくロッキンオンやレコードコレクターなどの雑誌の表紙になっていたNIRVANA、そして邦楽は当時はガレージロックとかも知らなかったですが、売れてるバンドの中では雰囲気があきらかに異質に見えたミッシェルガンエレファントなどをよく聴いていました。


林;ミッシェルガンエレファント、カッコいいですよね。アンディーさんは楽器はしなかったんですか?


アンディー;この頃ギターを始めました。中2の時です。とにかくNIRVANAにハマりにはまり、唯一のオフィシャルVHS『LIVE TONIGHT SOLD OUT』は毎日見てました。まだ当たり前ですがYouTubeなどはないので動いて演奏しているのが見れる唯一だったのでひたすら見すぎて他のも欲しくなり小遣いやバイト代は海賊版のNIRVANAのVHSやCDに消えていくばかりでした、中3の頃に同級生とNIRVANAオンリーのコピーバンドを組みます。ここから27歳くらいまでバンドをずっとやってしまうことになります(笑)。


林;中3の時にNIRVANAのコピーバンドですか。やっぱりお父さんから教わった英語が生きたんですね。


アンディー;いや、僕、英語しゃべれないので。


林;そうなんですか。ええと、高校はどうでしょうか。


アンディー;サッカーは中学までは続けていたのですが高校はもちろん帰宅部、寝ても覚めてもバンド。音楽な青春でした、父が持っていた昔の音楽のCDやカセットテープを借りたり貰ったりしてリアルタイムで見てきたライブの話も聞いたり知識も増え続け色々な年代やジャンルを好きになり、分かったのが姿勢にPUNKをかんじるものが好きだと気づきました。新しい年代の音よりも昔の音楽のほうが好きだなというのもこの頃に思うようになります。


林;アンディーさんの世代だとNIRVANAからパンクへさかのぼる感じなんですね。そして?


アンディー;もちろん10代まではTHEナントカみたいなガレージ再ブームもちゃんと聴いたりはしてましたが。バンドの方は無事にコピーバンドは卒業して高2の頃からオリジナルをやりだして外の小さいライブハウスなどに出るようになります、最初はドラムのやつの家がすごい田舎でドラムキッドも持っていたのでアンプとかも家に置いてラジカセにマイク繋いだりして家で練習していましが(笑)オリジナルをやりだして週一回はスタジオに入るようになるので週末はだいたいバンドでスタジオみたいな高校生活でした、ナントカ卒業できるくらいしか勉強もしないくらい音楽にヤラれてました。


林;おお、すごく良いですねえ。高校卒業後は?


アンディー;高校卒業後は大学には行かずに喫茶店やカフェ、ライブハウスを掛け持ちでアルバイトをしながらバンド活動を続けました、これが26歳くらいまで続くのですが色々なことでバンドが解散となり、刺激を求めて26歳フリーター1人上京します(笑)。


林;お、何か始まりそうですね。


アンディー;東京で仲良くなった男友達と呑みやライブに遊びにいってばかりでバンドは結局、元々やっていたやつをもう一度やろうとなって東京大阪も行き来しながらやってました。この頃にその友達と行ったイヴェントでお互い知り合いが出ていたから来たという今の嫁と出会いました。音楽が好きで同い年で同じくギターをやっててバンドもやってるとのことで連絡をとったり会ったりしてるうちに付き合いだします。当時彼女は西荻窪に住んでて、好きな店があるから行こうと連れて行かれたお店がJUHAでした。


林;あ、ここでJUHAさんが、出てきましたね。


アンディー;お店はもちろん、店主の大場さんの雰囲気もすごくかっこよくてレコードにそれまでは興味はなかったのですが彼女もプレーヤーをもっていてレコードを聴いてたりしたので興味をもち始めます。そこでまたレコードで買い出すなら折角なのでJUHAで聴いたような今まで自分が通ってきていないJAZZにハマろうと思い、そこから現在に至るまでは殆どJAZZを中心にアナログレコードで買うというスタイルになりました。


林;なるほど。そういう経緯でしたか。


アンディー;そして上京1年半目にして今の嫁との間に(当時はもちろん彼女)第一子を授かります。僕はフリーター、嫁は大学にまだ行ってる学生ということもあり話し合いの末、連れて帰阪します。そこから飲食店で契約社員で働いたり、珈琲会社で営業の仕事をやったりしながらたまに東京に遊びにいっては東京はJUHAを筆頭にロンパーチッチやトムネコゴなどに行き、東京には僕たち世代に近い人がやってる良い店がたくさんあるのに大阪はホントにあまりないなと思い、飲食業や珈琲が好きということから昔から何となくバンドやらなくなったらいつか店とかやりたいなとか思っていたりしたのを31歳になる年の30歳の時にほとんど遊びで不動産屋とか見てた延長からホントにだんだんその気になってきて今の場所で決めてしまい仕事も辞めると行ってお店を始めてしまいました。ほんと半分はヤケクソというか勢いです(笑)。


林;いや、勢いって大切ですよね。


アンディー;お金の面では僕が大学に行かなかったので親が大学行くように自分に貯めてくれていた貯金があったのと居抜きの物件だったのである程度リフォームはしましたが初期費用を抑えれたのと、あと、少し両方の親から借りたりでお店ができたのはすごくラッキーだと思います。


林;これはみんなに聞いているのですが、これからの音楽はどうなると思いますか?


アンディー;これからの音楽のことは僕にはまったくわからないですが店をこういう形で始めて、ウチをキッカケにJAZZに興味が出たとか僕との会話で勉強になります、なんていう方もいらっしゃるので常に音楽はもちろん多方面にアンテナは張っておかないとな、と思います。けどホント逆に勉強させてもらってますという感じになることもたくさんありますね。


林;なるほど。これからはどうされる予定ですか?


アンディー;もうただ地道に店を潰さないように家族と生活していけて好きなレコードも買えるように日々コツコツ、という感じです。もっともっと音楽を知りたい聴きたいというのが店をやりながらできればこれ以上はないかと。


林;なんかすごくリアルな予定ですね(笑)。さて、みんなが待っている選曲ですが、まずテーマは何でしょうか?


アンディー;テーマは『ウチ(LONG WALK COFFEE)をキッカケにJAZZをもっと知りたい聴きたいと思ってくれる方に僕が薦めたい10曲』です。


林;良いですねえ。それでは聞いてみましょうか。


01. Chet Baker - Summer Sketch



アンディー;チェットはJAZZが好きになり誰かにハマろうと思って最初に好きになったし今でも一番好きですね。店のレコードの中でも一番持っていて(多分50枚くらい)1曲なんてとても選べないのですが聴いたことない方に聴かすなら唄ってるものか後期の枯れまくった頃かもと悩んだのですが初めて聴くとなれば初期のラス・フリーマンとやってる頃のこの曲が良いと思います。なんかジブリで使われてそうな世界観ですよね、この曲。


林;え、ジブリで使われてそうですか? それがよくわからないですが(笑)


02. Art Pepper - Everything Happens To Me



アンディー;アート・ペッパーも大好きでよく初期がいいと言われていて、僕はどちらも好きですがあえていうなら後期派です。このロードゲームのこの曲の力強く説得力あるアートがなんとも涙ちょちょぎれてしまいます。ウインタームーンしかり後期のアートにはずれなし!と言いたくなります。


林;ああ、アンディーさん、こういう感じなんですね。こう言ってしまうと怒られるかもですが、すごくお洒落なんですね。


03. Night Lights - Gerry Mulligan



アンディー;イントロ数秒でヤラれます。アルバム全曲名曲なのですがアート・ファーマーのチェットかと思わせるような泣きの枯れにジム・ホールのギターももちろん、マリガンはこの曲ではバリトンじゃなくピアノでしかもすごく良いメロディー。嫌いな人はいないだろうと思われる名曲ですよね。


林;仰る通りですね。ほんと嫌いな人はいないと思います。


04. Bill Evans - Loose Blues



アンディー;エヴァンスは店を始めてからかけやすいのもありたくさん聴いてるうちにハマりました。トリオはもちろん、デュオやソロ、ヴォーカルとの共演と良いものがホント多いですがなかでもこのインタープレイのやつが凄い好きです。フレディー・ハバードとのやつもよいのですが、ズート・シムズとのこの曲が特に好きです。ズートもエヴァンスにもってかれて普段のスイング感もありながら熱いようで冷めた感じになっているのがなんともいえず良いですね。


林;ああ、やっぱりすごくクールな中に抑えた情熱みたいなのが好きなんですね。アンディーさんの趣味がわかってきました。


05. Jazz Men Detroit(ケニークラーク)- Afternoon in Paris



アンディー;ジョン・ルイスの名曲ですがこのメンツでやったやつがサイコーです。ケニー・バレル、トミー・フラナガン、ポール・チェンバース、そしてなんというてもペッパー・アダムスが本当に良い!チェットの『CHET』もいいプレイしてますがこれでペッパー・アダムスにハマってしまいました。ジャケットもなんか可愛くてよいです◎


林;なるほど。やっぱり品が良いですね。アンディーさん、ロックやってたんですよね?


06. JOHN LEWIS - Little girl blue



アンディー;5の流れでそのままジョン・ルイス。JUHAマスターからの受け売りでそのまま受けてハマってしまいました、このアルバムはホント店でよくかけてますし雰囲気も固すぎず緩すぎずでちょうどよいです。なかでもこの曲にはピンと張った何かが緩まっていくような解放感みたいなものを感じられて好きです。


林;おお、すごく良いですね。確かにカフェでこれかかっているとすごく良いかもです。


07: Miles Davis Sextet - On Green Dolphin Street



アンディー;JAZZを聴きたいけどホント何も知らないんだー、みたいな方なら100%これから聴いたらと思うくらいの入門編だと思うのですが今でもやっぱりかけた瞬間トリハダたっちゃう時ありますね(笑)『1958MILES』はホント全曲名曲なのですがなかでも一発目のこの曲ははずせません、エヴァンス先生も爆発しております。


林;良いですねえ。確かにジャズのカッコよさみたいなのがわかりやすく伝わりそうです。でもほんとアンディーさん、選曲が意外と(ごめんなさい)品が良いんですね。


08: Zoot Sims - Come rain or come shine



アンディー;安定のズート・シムズ。ホントいつの時代のものを聴いてもハズレなしなのですが、バッキー・ピザレリとやってる何枚か持ってるものは全部好きです。ニルヴァーナのこの曲には名曲をさらに名曲にといった文句の付け所なしの説得力ある名演奏だと思います、このアルバムで言えばバディー・リッチが唄ってる曲やラスト曲のバッキー・ピザレリ1人の「SEND IN THE CLOWNS」も大好きです。


林;原曲、すごく好きなのですが、良い演奏ですねえ。震えますね。


09: Nat King Cole - Call the Police



アンディー;これもJUHAパイセンの受け売りをそのまま受けてハマりました、『Early 1940's』という2枚組のLPがとても良く、これだけでもナット・キング・コールで充分お腹いっぱいになれる内容です。中でもこの曲にはノセられてしまいますね。


林;楽しいですねえ。こういうのかかっているカフェ、すごくカッコいいですね。


10: Tom Waits - Grapefruit Moon



アンディー;ラストはトム・ウェイツ、もう昔から大好きで初期の5枚くらいまではJAZZではないですがジャジーな雰囲気で聴いてもらいアーティストです。ウチに貼ってるポスターもチェットとトム・ウェイツなのです。店主トム・ウェイツの話をされると喜びますので是非とも振って頂いけたら(笑)映画とかに出てるトム・ウェイツのもオススメしたいのたくさんありますよ!


林;なるほど。トム・ウェイツがアンディーさんのスターなんですね。なんか全部が理解できました。


アンディーさん今回はお忙しいところ、どうもありがとうございました。
みなさん、是非、LONG WALK COFFEEさんに行ってみてくださいね。アンディーさん、すごく魅力的な方ですよ!


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LONG WALK COFFEE facebook


もうすっかり初夏な気分ですね。暑い日に振り回されずに、良い音楽を聴いてみたいものですね。
それではまた来月、こちらのお店でお待ちしております。

bar bossa 林伸次


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■Bar bossa林さんが選曲したコンピレーションアルバムが11/16リリース!

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■タイトル:『Happiness Played In The Bar -バーで聴く幸せ- compiled by bar bossa』
■アーティスト:V.A
■発売日:2016年11月16日
■レーベル: ユニバーサル ミュージック
■品番:UICZ-1646

アマゾン詳細ページへ


【収録曲】
1.Blossom Dearie / It Might As Well Be Spring
2.Bill Evans / Soiree
3.Paul Desmond / Emily
4.Bill Evans Trio / Elegia
5.Quincy Jones and His Orchestra / Dreamsville
6.Gerry Mulligan / Night Lights
7.Vince Guaraldi Trio / Great Pumpkin Waltz
8.Cal Tjader / Just Friends
9.Shirley Scott/Can't Get Over The Bossa Nova
10.Blossom Dearie / Give Him The Ooh-La-La
11.Burt Bacharach / I'll Never Fall In Love Again
12.NICK De CARO and orchestra / I'M GONNA MAKE YOU LOVE ME
13.Blossom Dearie / Sweet Surprise
14.Beach Boys / Caroline No
15.Burt Bacharach / Alfie
16.Milton Nascimento / Catavento
17.Earl Klugh / The April Fools
18.Danilo Perez/Another Autumn


【林 伸次 近著】

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■タイトル:『バーのマスターは「おかわり」をすすめない 飲食店経営がいつだってこんなに楽しい理由』
■著者:林 伸次
■発売日:2016年9月9日
■出版社: DU BOOKS
■金額:¥1,728 単行本

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「このビール、ぬるいんだけど」とお客さまに言われたら、あなたならどう対応しますか?
その都度悩んで、自ら回答を見つけてきた渋谷のバーのマスターの約20年。
楽しく経営を続けられたのには理由がある!

「バーの重たい扉の向こうには、お客さま、店主、お酒......その他たくさんの物語が詰まっています。ぜひ、あなたもその物語に参加してみてください。」
――本文より


「bar bossa」アーカイブ

vol.1 「モニカ・サウマーゾ」 ・vol.2 高木洋介 ・vol.3 「クリスマス・ソングのボサノヴァ」 ・vol.4 柳樂光隆 ・vol.5 「1960年代当時のブラジルのボサノヴァ女性シンガー特集」 ・vol.6 松原繁久 ・vol.7 「1970年代から1980年代までのブラジルのボサノヴァ女性シンガー特集」 ・vol.8 中村ムネユキ ・vol.9 「現代のブラジルのボサノヴァ女性シンガー特集」 ・vol.10 江利川侑介 ・vol.11 「エレンコ・レーベル」 ・vol.12 田仲昌之 ・vol.13 「ルミアール・ヂスコス」 ・vol.14 定成寛 ・vol.15 寺田俊彦 ・vol.16 白尾嘉規 ・vol.17 「畠山美由紀『rain falls』 プロデューサー中島ノブユキ インタビュー」 ・vol.18 山本勇樹 ・vol.19 「ジノンさん ルシッド・フォールについて」 ・vol.20 大場俊輔 ・vol.21 「ブラジル人と演奏しているアメリカのジャズ・ミュージシャン特集」 ・vol.22 武藤サツキ ・vol.23 「Lucid Fall (The Best of)」 ・vol.24 筒井奈々 ・vol.25 「THE PIANO ERA2013」 ・vol.26 山上周平 ・vol.27 ジノン ・vol.28 東野龍一郎 ・vol.29 林伸次 ・vol.30 中村智昭 ・vol.31 齊藤外志雄 ・vol.32 染谷大陽 ・vol.33 稲葉昌太 ・vol.34 小嶋佐和子 ・vol.35 石郷岡学 ・vol.36 原田雅之 ・vol.37 松本研二 ・vol.38 塚田耕司 ・vol.39 岩間洋介 ・vol.40 中村信彦&真理子 ・vol.41 白尾嘉規 ・vol.42 田仲昌之 ・vol.43 山本勇樹 ・vol.44 新川忠 ・vol.45 川嶋繁良 ・vol.46 田村示音 ・vol.47 山崎雄康 ・vol.48 上川大助 ・vol.49 町田和宏 ・vol.50 林下英治 ・vol.51 シュート・アロー ・vol.52 高橋悠 ・vol.53 沼田学 ・vol.54 庄野雄治 ・vol.55 山本のりこ ・vol.56 渡部徹 ・vol.57 小栗誠史 ・vol.58 相澤歩 ・vol.59 土田義周 ・vol.60 榎本善一郎 ・vol.61 町田洋子 ・vol.62 影山敏彦 ・vol.63 花田勝暁 ・vol.64 宮川泰幸 ・vol.65 林伸次 ・vol.66 高原一実 ・vol.67 松岡祐子 ・vol.68 宿口豪 ・vol.69 石亀政宏


bar bossa information
林 伸次
1969年徳島生まれ。
レコファン(中古レコード店)、バッカーナ&サバス東京(ブラジリアン・レストラン)、
フェアグランド(ショット・バー)を経た後、1997年渋谷にBAR BOSSAをオープンする。
2001年ネット上でBOSSA RECRDSをオープン。
著書に『ボサノヴァ(アノニマスタジオ)』。
選曲CD、CDライナー執筆多数。
連載『カフェ&レストラン(旭屋出版)』。

bar bossa
bar bossa
●東京都渋谷区宇田川町 41-23 第2大久保ビル1F
●TEL/03-5458-4185
●営業時間/月~土
18:00~24:00 bar time
●定休日/日、祝
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